今野浩喜の「タダのファン目線記」プロデュースデー振り返り
突撃インタビューシリーズ 今野浩喜の「タダのファン目線記」 特別編
プロデュースデーは成功だった!? 改めてイベントを振り返ってみた今野さんがタダのファン目線でクラブ関係者に逆取材を敢行する本コーナー。今回も特別編として、10/23・北九州戦(NACK)で行われた本コーナーとのコラボ企画「今野浩喜がただのファン目線deプロデュースしましたデー」の様子を、今野さんとクラブのプロモーション担当者・美馬さん、そして本連載の担当でプロデュースデーにもメンバーとして参加したクラブオフィシャルライターの粕川哲男さんのお三方に振り返っていただきました。
マスクに助けられたパレード
今野「もはや、あまり覚えてないんですけど。でも、普通に滞りなかったかなって」
美馬「はい」
今野「他の方がどのようにイベントをやっているのか分からないので、あれが成功なのか失敗なのか分からないですけど。ちょくちょく恥ずかしかったですね」
粕川「反応してくださる方々は、みなさん優しかったですよね」
今野「そうですね。最初のパレードで言えば道中どこを歩くか言ってなかったのに、よく来てくれましたよね。なんで分かったんだろう、あれは」
美馬「さすがの情報力でした(笑)」
今野「うちのマネージャーが、俺の親か!?ってくらい写真を撮ってましたけど」
2人「(爆笑)」
美馬「私が出だしから道を間違えて……」
粕川「全然気づかなかった」
美馬「建物を出て右に行くべきところ、なぜか左に行ってしまいまして」
今野「すぐ気づいたんですか?」
美馬「路地にたどり着いたときに気づきました」
今野「でも、そういう感じ出さなかったですよね(笑)」
美馬「これが、そのときの映像です」
今野「あぁ。ファンの方が、こんなに後ろから来てくれてたんだ。『ピクミン』みたいに普通に人が増えてる(笑)」
美馬「増えたり減ったりを繰り返しながら」
今野「よく、そのまま行ったれとなりましたね」
美馬「行くしかないなって(笑)」
今野「さすがですね。いま思い出しましたけど、マスクに終始助けられましたね」
粕川「安心感がありました」
美馬「私的には、すごく楽しかったです!」
今野「想定どおり、なにやってんだろうって楽しさはありましたね(笑)」
気になるアンケートの結果は?
美馬「アンケートをいくつか紹介させていただきますと、『今野さんの企画面白かったので、また実施してほしい』」
今野「え〜!」
美馬「『シュール過ぎた』」
今野「シュールが伝わるほど見てくれたんですね」
美馬「『今野さんのトークイベントがあればよかった』というご意見も。ざっと見た感じ、8割弱の方は楽しかった、と」
今野「2割が気になりますけどね(笑)」
美馬「『なにをやってるのか分からなかった』」
今野「そうだと思いますよ(笑)」
美馬「『緩くてなんか良かった、来年もぜひ』」
今野「緩く見えたんでしょうけど、比較的ちゃんと考えましたよね」
美馬「そうなんですよね」
今野「結果、緩く見えるのがいい。緩さを狙っていくと、ただグダグダになるから」
美馬「『初の試みでどうなるんだろうとファン・サポーター目線でもハラハラドキドキで、楽しめました』という方もいました」
今野「あははは……。パレードのあとは?」
美馬「除菌会です」
今野「そうだった」
美馬「除菌券は350枚を配って、13時の段階で配り終えました」
今野「配り終わったんですか! 350人までは来なかったですよね」
美馬「半分くらいじゃないですか」
今野「そんなに除菌しました?」
粕川「國領さんに行列ができてました」
今野「あれは異常。前田敦子さんでした」
美馬「あっちゃん状態でしたね」
今野「國領さん、ソロデビューした方がいいかもしれないですね。十分やっていけます。みなさん、もう少し多くても良かった気がしますけど」
粕川「でも、ファンの方と直接話せる機会はそうそうないので、すごく貴重な時間でした。みなさん、それぞれのお仕事について興味深い話をされていました」
今野「そうですか」
粕川「例えばアンダーアーマーの平野さんがユニフォームに関する要望を聞いていたり、グラウンドキーパーの勝矢さんが練習場の綺麗さにお礼を言ってもらっていたり」
今野「それはコーナーの趣旨に沿った、いい除菌会でしたね」
美馬「乗ってくれたファン・サポーターのみなさんが、本当に優秀でした」
今野「俺も、試合を観ながら勝矢さんに芝生の質問をしまくりましたよ。『うちの雑草がすごいんですけど、どうしたらいいですか?』って」
粕川「自分の家の話ですか(笑)」
今野「そうそう(笑)。芝生の写真を見せたら、すぐに『○○芝ですね』って」
美馬「へ〜」
今野「さすがだなって感じがしました。除菌会のあとはなんでしたっけ?」
美馬「PK対決がありました」
今野「以前イベントやったときに難しかったことを、瞬時に思い出しました」
美馬「あははは……」
今野「しゃべっても、それがお客さんに通じているのかつかむのが難しいんですよね」
美馬「確かに」
今野「(どきどきキャンプの)岸くんがPKを蹴らせてもらえなかったんだ。松村さんは、すごい負けん気の強さでしたね」
美馬「はい」
今野「やっぱり、番組の力でしょうね。うちらの方が完全アウェイな感じがしました」
粕川「松村さんが決めた瞬間のゴール裏の盛り上がりがすごかったですね」
今野「あれはうちらの勝ちですよね?」
美馬「完全に勝利してました」
今野「やっぱり、ご褒美ないし罰ゲームがあった方がいいですね」
美馬「賭けているものがあれば、もうちょっとシビアだったかもしれない」
今野「粕川さんのシュートは見事でしたね」
美馬「綺麗でした」
粕川「あんなところに飛んで行くかと驚くほど、狙ったところと違いました」
今野「平野さんのキーパーも良かったですよね」
美馬「ちゃんと反応してました。あえて左寄りに立ってコースを絞ったらしいです」
全員「(映像を見ながら)ホントだ!」
今野「駆け引きをして、そっちに蹴らせたんだ」
美馬「ジワジワと平野さんのすごさが(笑)」
今野「計算されたミスを誘発するプレーだったんですね。すごい!」
美馬「キーパーの選択が当たりましたね」
粕川「今野さんの采配ズバリでした」
今野「はい。ああいうイベントのときはアウェイのファン・サポーターの方々にもお礼を言うと、すごくいい人に見えますよね(笑)」
2人「あははは……」
今野「人として大事なところです。それで最後がハーフタイムの『アップ体験ショー』か」
美馬「バックスタンドの方々が、ずっと『これなに?』と言っていました(笑)」
今野「一番ワケが分からなかった(笑)」
美馬「最高でしたよ。はけたあと、みんなで大爆笑してましたもんね」
今野「ワケ分からなすぎて(笑)」
美馬「最後に撮った写真、みんないい顔してますね」
粕川「やり切った感があります」
チームの勝利に救われる!?
今野「自分たちが楽しんだだけって感じがありましたね。そしてなにより良かったのは、試合に勝ったことです」
2人「(激しく頷く)」
粕川「今野さんがおっしゃってたとおり、まさに3点取っての快勝でした」
今野「そうなんですよ! 言ってましたよね。3点ぐらい取ってもらえたらって」
美馬「試合が終わったあと母親からLINEが来て、『今野さんが言ってたとおり3点取って勝ったじゃない!』って(笑)。読んでたみたいです」
今野「スタジアムからの帰り、それを意識してたのは俺くらいだと思ってましたけどね。ちゃんと3点取って勝ったなって」
粕川「いやいや、気づいてました」
美馬「はい。気にして読んでいましたから」
今野「一番良かったんじゃないかな。イベントとしても」
美馬「試合結果で大きく変わりますからね」
今野「勝利が、たぶんイベントの悪いところさえ忘れさせてくれるじゃないですか。別にイベント自体を忘れてくれてもいいわけですから(笑)」
美馬「いやいや、勝利を手繰り寄せたと言えるかもしれません」
今野「出演者のみなさんと、もうちょっと話せたらよかったですね。どう感じていたのか分からなかったですから」
美馬「みなさん『楽しかった』『こんなことはもうないだろう』と言ってましたよ」
今野「ないだろうなぁ(笑)。とにかく、勝ってくれてよかった」
構成:粕川哲男