新潟
- 61' 木暮 郁哉
- 73' 平井 将生
- 90' 鈴木 大輔
- 90+4' 鈴木 武蔵
大宮
- 15' 清水 慎太郎
- 40' 渡邉 大剛
- 48' 清水 慎太郎
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
14 | シュート | 7 |
---|---|---|
8 | GK | 14 |
4 | CK | 1 |
12 | 直接FK | 11 |
2 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
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ベルデニック監督が就任してから3試合目を迎える。リーグ戦は2戦目の広島戦を引き分けて最初の勝点を積み上げた。ヤマザキナビスコカップは残念ながらすでに敗退が決定しているが、この予選グループ最終節の新潟戦で新体制における公式戦初勝利を挙げたい。この日の新潟戦では、GK清水慶がプロ5年目で悲願の公式戦初出場を飾り、2年目のFW清水慎太郎もプロ初先発を果たした。監督交代後、アルディージャは一度も同じ先発メンバーで戦っていない。出場停止によるものもあるが、これまで出場機会の少なかった選手にチャンスが巡っている。彼らのエネルギーに期待がかかる。
アルディージャは、全体をコンパクトにした守備、サイドを起点とした攻撃で序盤から試合を優勢に進めた。15分には、金久保が敵陣左で浮き球のスルーパスを通し、鈴木がクロス。相手に当たってコースが変わったが、清水慎がシュート。ボールは相手GKの手を弾いてネットを揺らした。その後も相手に近距離からのシュートは許さず堅守を維持。40分には、右サイドの高い位置でチョ ヨンチョルがドリブル突破を図り、競り合いから生まれたルーズボールを渡邉がファーサイドへシュート。これが決まり、追加点奪取に成功して前半を折り返した。
後半が始まってからも5分間は大宮ペースで試合が進んだ。48分、右コーナーキックからゴール前の混戦を清水慎が押し込み、3点目を奪った。しかし、3点差となってからは、前がかりに出て来る新潟に押し込まれた。61分、73分と相手のシュートを清水慶が弾いたところを押し込まれて失点。そして試合終了間際の90分、新潟は右からのクロスをDF鈴木大輔がヘディングで決めて同点とした。アルディージャは勢い付いた相手を止めることができず、アディショナルタイムにもコーナーキックから失点し、まさかの逆転負けを喫した。
前半と後半でまったく内容が変わってしまったのは、守備面で対応しきれなかったことが原因のようだ。前半は相手が攻撃を組み立てるよりも早く守備ブロックを築き、プレスで相手のミスを誘発した。自陣に守備ブロックを築き、スペースを消して相手にパスを出す、受けるスペースを与えない守備がベルデニックスタイルだ。相手が手段を変えなければ、前半と同じ戦い方で問題はなかっただろう。しかし、後半は相手が攻撃を早め、なおかつ急所を突いてきたことでマークが曖昧になった。前半をプレーした青木は「外から見ていて、後半はフリーになっている相手がいるなと思った。もう少し相手をつかまえながらやった方が良かったのかなと思って見ていた」と話す。特に新潟のブルーノ ロペスに最終ラインとボランチの間のスペースをうまく使われたのは痛手だった。後半から出場した金澤は「相手は、とりあえず危ないところに入れようという感じで斜めにロングパスを入れてきた。ボールホルダーがフリーの状態から蹴られて、センターバックは裏をケアするために前へ出られない。それで後手を踏んだというか、的が絞れない状態にさせられた。後半は、ボールの取りどころがまったくなかった」と悔しがった。次のリーグ戦に向けて課題がハッキリしたことは不幸中の幸いだ。若手の清水慎が決めた2ゴールも頼もしい。肩を落としてばかりはいられない。何よりも、屈辱の逆転負けは、成長の糧にしなければならない。
(総評: 平野 貴也 /写真:早草 紀子)
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初めは少し緊張しましたが、先輩たちに励まされて、しっかりプレーできました。今日は裏に抜けるプレーを心掛けて、それによってスペースを作ることを考えていました。前半に関してはヘディングの競り合いで感覚がつかめず、競り負けることも多かったのですが、後半はそれが修正できました。
Q:1点目を振り返って。
イメージ通りでした。そこにボールが来ることは感覚でわかったし、それまでシュートを打っていなかったので思い切り打ちました。イメージ通りに決まってくれて良かったです。
Q:2点目を振り返って。
こぼれ球に反応したゴールでしたが、体が勝手に動いたというのが正直な気持ちです。
Q:初先発2得点という結果をどのように受け止めているか?
自分の結果に関しては、2ゴール取れたので良かったのですが、チームが負けてしまったので、次はチームが勝てるように自分のゴールで貢献したいと思います。
このゴールは非常に自分にとって大きなものだし、「いつ取れるのかな」とやってきた中で、初先発で決めることができて良かったです。ただ、もっと早くゴールを取りたかったので、自分としては「遅かった」と思っています。
多少緊張はありましたが、いい緊張感の中でできたので、良かったと思います。
Q:自身のパフォーマンスを振り返ってどうだったか?
練習でやってきたことを出すだけだと思って臨んだのですが、予想以上に落ち着いてできました。リーグ戦では厳しい状況にあるので、ここでしっかり勝って、波に乗ってリーグ戦を迎えられたらと思っていたのですが、勝てなかったことは非常に残念です。
Q:公式戦に出場して改めて感じたことは?
自分としては手応えは感じましたが、やはり結果がすべてです。次のチャンスがあれば、絶対に勝てるように準備していきたいと思います。
Q:これからはどんな目標を置いて取り組んでいきたいか?
継続的に試合に出場できるように、引き続きアピールしていきたいです。
我々は2つの顔を見せてしまいました。前半は非常にいいプレーで、闘うところも含めてよくできていましたが、後半は特に闘うことが全くできませんでした。我々の流れが良くない時に、どのように流れを取り戻すか、チームにとって良い方向にどう向けていくかというところで、我々の選手は弱い部分を見せてしまいました。それは、選手個々のキャラクターとしての弱みが出てきていたように思えました。
Q:3点リードを奪った後の試合運びについて、どのような印象を受けているか?どのような指示を出していたのか?
ハーフタイムには、前半が始まる前と同じような指示を出しました。しっかりと自陣に引いて、その中に入ってくる相手に自由にプレーさせない、ボールを奪ったら素早く攻撃に転じていく、ということを求めていました。それを、前半と後半で変える必要がなかったからです。ただ、相手がさらに攻撃的に出てくることで、相手の後方に開くであろうスペースを使ってカウンターに出るという想定でいましたが、実際にはそうなりませんでした。相手が我々のゴール前近くで攻撃を続けていて、ボールを奪っても前線に運ぶことができないままになってしまいました。
本来のプロフェッショナルのチームであれば、60分の時点で3-0で勝っているゲームを、落としてはなりません。
Q:プロ初出場となった清水慶記、プロ初先発で2得点を挙げた清水慎太郎、それぞれ今日のプレーはどうだったか?)
この2人に関しては、先ほど言った「弱いキャラクター」というグループに入れることはできないと思います。彼らは非常にいいプレーをしましたし、特に闘争心という部分では非常にいいものを見せてくれました。ある意味驚きを持って見たのは、清水慎太郎の空中戦の強さです。
清水慶記も、60分までは十分に我々のゴールを守ってくれました。その後の時間帯については、もう一度ビデオを見直して、何が起こったのかを検証したいと思います。