Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Bグループ 第5節
2014.5.24 [SAT] 14:00
中銀スタ
甲府
- 34' クリスティアーノ
- 44' クリスティアーノ
- 90+2' 河本 明人
3
-
0
2
前半
0
1
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 荻 晃太
DF 26 青山 直晃
DF 4 山本 英臣
DF 6 佐々木 翔
MF 16 松橋 優
58'
MF 23 稲垣 祥
MF 5 マルキーニョス パラナ
MF 27 阿部 翔平
MF 29 水野 晃樹
34'
FW 19 盛田 剛平
73'
FW 10 クリスティアーノ
控えメンバー
GK 22 岡 大生
DF 17 津田 琢磨
DF 2 福田 健介
58'
MF 18 下田 北斗
MF 28 橋爪 勇樹
FW 7 石原 克哉
34'
FW 15 河本 明人
73'
監督
スターティングメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 30 渡部 大輔
MF 10 渡邉 大剛
46*'
MF 38 増田 誓志
43'
MF 23 金澤 慎
MF 4 橋本 晃司
68'
FW 41 家長 昭博
FW 28 富山 貴光
控えメンバー
GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 26 村上 和弘
MF 18 横山 知伸
43'
MF 22 和田 拓也
MF 39 泉澤 仁
68'
FW 32 長谷川 悠
46*'
監督
試合詳細
15 | シュート | 3 |
---|---|---|
5 | GK | 16 |
6 | CK | 1 |
12 | 直接FK | 9 |
3 | 間接FK | 4 |
1 | PK | 0 |
試合データ
主審
木村 博之
副審
平間 亮
副審
川崎 秋仁
第4の審判員
大川 直也
入場者数
7,534人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
26.1℃/34%
0−3の完封負けを喫し、決勝トーナメント進出を逃す
正念場の一戦である。ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第5節。アルディージャはここまで3試合を戦い、勝点1でグループBの6位と苦しんでいる。決勝トーナメントに進出するには、もう一つも落とすことはできない。
戦う理由は、それだけではない。J1リーグ戦は、14節を終えて勝点13の17位。中断期間明けのリーグ戦で巻き返しを図るためにも、6月1日まで続くヤマザキナビスコカップの予選リーグをいい形で終える。それが、チーム全員に共通する認識だ。
アルディージャのフォーメーションは4−4−2。GKは江角。左から渡部、高橋、菊地、今井が最終ラインに入り、増田と金澤が中盤の底を固めた。右MFに渡邉、左MFは橋本。ワントップには運動量のある富山。トップ下の家長が積極的にボールを引き出し、攻撃の中枢を担った。
キックオフからわずか20秒、試合はいきなり動いた。甲府の盛田がヘディングシュート。ボールはゴールマウスをそれたが、アルディージャは開始早々に出鼻をくじかれた。さらに7分に許した稲垣のシュートが、左ポストをたたく。アルディージャは守る時間が長くなった。
明確に表れたのが、“シュートで終わるかどうか”の差だ。甲府は無理な体勢でも、強引にシュートまで持っていった。アルディージャのプレッシャーが弱ければ、積極的にミドルシュートを放った。前半のシュート数は甲府の8本に対してアルディージャはわずかに2本。アルディージャは中盤で奪ったボールをカウンターにつなげるが、前線の人数が少なく最後まで攻め込むことができない。ディフェンスラインの裏を狙った縦パスは、ほとんど入らなかった。遠目から放ったシュートも、枠をとらえることはできなかった。
34分にはボランチとディフェンスラインの間にパスを通されて、甲府のクリスティアーノに先制点を献上する。さらに44分にはPKで失点。アルディージャが2点のビハインドのまま、前半を折り返すことになった。
アルディージャは後半のスタートから長谷川を投入した。2列目の橋本、家長、富山がポジションチェンジを繰り返し、相手の裏を果敢に狙った。しかし、甲府が攻め、アルディージャが守る図式は変わらない。前線にボールが収まらず、不用意な横パスが簡単に奪われる場面もあった。
チームに光をもたらしたのは、途中からピッチに入った泉澤だ。68分、橋本に変わって左サイドに入ると、持ち前のドリブルでゴールに向かう意思を見せた。左サイドに攻撃の起点が生まれた。71分には、左サイドの家長が中央へクロス。一度は跳ね返されたが、こぼれ球に反応した富山がミドルシュートを放った。泉澤はその後も持ち前のドリブルで左サイドを突破。80分には、家長とのワンツーから相手陣内の深い位置まで攻め込んだ。しかし、アルディージャの反撃もここまで。90+2分にはだめ押しの3点目を決められ、0−3のまま試合終了のホイッスルを聞いた。
2試合を残して、ヤマザキナビスコカップの敗退が決まった。しかし、試合がある限り、チームは勝利を目指して戦わなければいけない。下を向いている時間はない。「サポーターの皆さんに申し訳ないと思っています。残り2試合、みんなで強い気持ちを持って戦い、中断期間明けのJ1リーグ戦につなげたい」。こう話したのは橋本だ。
金澤も言った。「選手がやらないといけないのは、監督が示したサッカーを具体的に形にすること。一人一人が危機感を持っているので、少しでも今やっているサッカーをよくしていきたい」。前を向いて戦うのみだ。
(総評:岩本勝暁/写真:山田勉)
戦う理由は、それだけではない。J1リーグ戦は、14節を終えて勝点13の17位。中断期間明けのリーグ戦で巻き返しを図るためにも、6月1日まで続くヤマザキナビスコカップの予選リーグをいい形で終える。それが、チーム全員に共通する認識だ。
アルディージャのフォーメーションは4−4−2。GKは江角。左から渡部、高橋、菊地、今井が最終ラインに入り、増田と金澤が中盤の底を固めた。右MFに渡邉、左MFは橋本。ワントップには運動量のある富山。トップ下の家長が積極的にボールを引き出し、攻撃の中枢を担った。
キックオフからわずか20秒、試合はいきなり動いた。甲府の盛田がヘディングシュート。ボールはゴールマウスをそれたが、アルディージャは開始早々に出鼻をくじかれた。さらに7分に許した稲垣のシュートが、左ポストをたたく。アルディージャは守る時間が長くなった。
明確に表れたのが、“シュートで終わるかどうか”の差だ。甲府は無理な体勢でも、強引にシュートまで持っていった。アルディージャのプレッシャーが弱ければ、積極的にミドルシュートを放った。前半のシュート数は甲府の8本に対してアルディージャはわずかに2本。アルディージャは中盤で奪ったボールをカウンターにつなげるが、前線の人数が少なく最後まで攻め込むことができない。ディフェンスラインの裏を狙った縦パスは、ほとんど入らなかった。遠目から放ったシュートも、枠をとらえることはできなかった。
34分にはボランチとディフェンスラインの間にパスを通されて、甲府のクリスティアーノに先制点を献上する。さらに44分にはPKで失点。アルディージャが2点のビハインドのまま、前半を折り返すことになった。
アルディージャは後半のスタートから長谷川を投入した。2列目の橋本、家長、富山がポジションチェンジを繰り返し、相手の裏を果敢に狙った。しかし、甲府が攻め、アルディージャが守る図式は変わらない。前線にボールが収まらず、不用意な横パスが簡単に奪われる場面もあった。
チームに光をもたらしたのは、途中からピッチに入った泉澤だ。68分、橋本に変わって左サイドに入ると、持ち前のドリブルでゴールに向かう意思を見せた。左サイドに攻撃の起点が生まれた。71分には、左サイドの家長が中央へクロス。一度は跳ね返されたが、こぼれ球に反応した富山がミドルシュートを放った。泉澤はその後も持ち前のドリブルで左サイドを突破。80分には、家長とのワンツーから相手陣内の深い位置まで攻め込んだ。しかし、アルディージャの反撃もここまで。90+2分にはだめ押しの3点目を決められ、0−3のまま試合終了のホイッスルを聞いた。
2試合を残して、ヤマザキナビスコカップの敗退が決まった。しかし、試合がある限り、チームは勝利を目指して戦わなければいけない。下を向いている時間はない。「サポーターの皆さんに申し訳ないと思っています。残り2試合、みんなで強い気持ちを持って戦い、中断期間明けのJ1リーグ戦につなげたい」。こう話したのは橋本だ。
金澤も言った。「選手がやらないといけないのは、監督が示したサッカーを具体的に形にすること。一人一人が危機感を持っているので、少しでも今やっているサッカーをよくしていきたい」。前を向いて戦うのみだ。
(総評:岩本勝暁/写真:山田勉)
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選手コメント
MF 23 金澤 慎
まずは甲府まで駆けつけてくれたファン・サポーターの皆さんに不甲斐ない試合を見せてしまい、申し訳ないと思います。
Q:久しぶりの先発出場でしたが、手応えはいかがでしたか。
ケガ明けからここまでしっかりと準備をしてきて、こうして今日スタメンで使ってもらえて、その中でチームにできる限り貢献したいと思っていましたが、良いプレーができなかったな、というのが正直な感想です。
Q:甲府戦を迎えるにあたって意識した点を教えて下さい。
相手がしっかりと5-4-1の形を作って守備をしてくるので、そこをいかに崩すかというのが、自分たちのやるべきことだったと思いますし、なかなかシュートまで良い形を作れなかったので、そのあたりをしっかりとトレーニングして、チームとして高めていけるように努力していかなければいけないと思いました。
Q:金澤選手がボランチとして攻守で意識した点を教えて下さい。
誓志(増田選手)と組むのは公式戦で初めてだったので、誓志の良さを引き出せるように、自分が守備の部分でバランスを取れるように意識して、なるべく誓志を高い位置でプレーさせることを考えました。
Q:チームは苦しい状況ですが、今後はどのようなことが必要でしょうか。
まずはチームとして何が問題かを見極めた上で、それを改善できるようにしていかないといけませんし、チーム全体で危機感は持っていると思いますので、あとはしっかりと練習して試合で結果を出していくことを一番意識していきたいと思います。
Q:ヤマザキナビスコカップはあと2試合あります。どのように臨みますか。
1試合も無駄にはせず、できる限り中断期間前にチームの状態を良くできるように、チームがバラバラにならないように戦っていきたいと思います。
Q:久しぶりの先発出場でしたが、手応えはいかがでしたか。
ケガ明けからここまでしっかりと準備をしてきて、こうして今日スタメンで使ってもらえて、その中でチームにできる限り貢献したいと思っていましたが、良いプレーができなかったな、というのが正直な感想です。
Q:甲府戦を迎えるにあたって意識した点を教えて下さい。
相手がしっかりと5-4-1の形を作って守備をしてくるので、そこをいかに崩すかというのが、自分たちのやるべきことだったと思いますし、なかなかシュートまで良い形を作れなかったので、そのあたりをしっかりとトレーニングして、チームとして高めていけるように努力していかなければいけないと思いました。
Q:金澤選手がボランチとして攻守で意識した点を教えて下さい。
誓志(増田選手)と組むのは公式戦で初めてだったので、誓志の良さを引き出せるように、自分が守備の部分でバランスを取れるように意識して、なるべく誓志を高い位置でプレーさせることを考えました。
Q:チームは苦しい状況ですが、今後はどのようなことが必要でしょうか。
まずはチームとして何が問題かを見極めた上で、それを改善できるようにしていかないといけませんし、チーム全体で危機感は持っていると思いますので、あとはしっかりと練習して試合で結果を出していくことを一番意識していきたいと思います。
Q:ヤマザキナビスコカップはあと2試合あります。どのように臨みますか。
1試合も無駄にはせず、できる限り中断期間前にチームの状態を良くできるように、チームがバラバラにならないように戦っていきたいと思います。
MF 4 橋本 晃司
ボールは回っていたし、回せるメンバーだったので、もう少し崩したいというのはありましたが、早い時間帯に先制点を取られてしまいました。甲府は守備が強いので、先制点を取られた時点で厳しくなったというのはあります。
Q:久々の先発出場でしたが、手応えはいかがですか。
ずっと準備はしていたので、コンディション的には問題なかったのですが、個人としてもチームとしても結果を求められていたと思うので、そういう意味では残念です。
Q:攻撃面で意識したことを教えて下さい。
大剛くん(渡邉選手)とアキ(家長選手)と距離感を意識して、(距離を)近くしたり、とったりという中でトミ(富山選手)をうまく使って、サイドバックを絡めてシュートまでいくことを意識していましたが、今日は難しかったです。
Q:チームは苦しい状況ですが、今後はどういうことが必要でしょうか。
やはり勝たなければいけないと思いますし、ヤマザキナビスコカップの残り2試合を勝って、中断期間明けのリーグ戦につなげられるように皆でしっかり頑張っていかないといけません。
Q:久々の先発出場でしたが、手応えはいかがですか。
ずっと準備はしていたので、コンディション的には問題なかったのですが、個人としてもチームとしても結果を求められていたと思うので、そういう意味では残念です。
Q:攻撃面で意識したことを教えて下さい。
大剛くん(渡邉選手)とアキ(家長選手)と距離感を意識して、(距離を)近くしたり、とったりという中でトミ(富山選手)をうまく使って、サイドバックを絡めてシュートまでいくことを意識していましたが、今日は難しかったです。
Q:チームは苦しい状況ですが、今後はどういうことが必要でしょうか。
やはり勝たなければいけないと思いますし、ヤマザキナビスコカップの残り2試合を勝って、中断期間明けのリーグ戦につなげられるように皆でしっかり頑張っていかないといけません。
Q:1失点した後、追い上げようという気持ちが伝わってこなかったのですが。
交代で入った選手も含めて、前線からプレッシャーに行っていたと思います。ただ、最初から出ている選手が一回かわされた時に、なかなか次が追い切れないところがありました。しかし、どうにか1点を返したいという気持ちは後から入った選手も含めてあったと思います。ただ、逆に(前へ)出ていった分、後ろ向きにされた時は、もっと頑張って追わなければいけないので、そこは今後もっともっとやっていかなければいけません。