明治安田生命J2リーグ 第6節
2015.4.5 [SUN] 16:00
NACK
大宮

- 51' ムルジャ
- 73' 横山 知伸
2
-
0
0
前半
0
2
後半
0
熊本

試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔

DF 2 菊地 光将

DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也

MF 23 金澤 慎

MF 5 カルリーニョス
MF 15 大山 啓輔
MF 39 泉澤 仁
FW 17 横谷 繁
FW 8 ムルジャ

控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介

DF 27 今井 智基
MF 18 横山 知伸

MF 10 渡邉 大剛
FW 11 播戸 竜二
FW 14 清水 慎太郎

監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 31 原 裕太郎
DF 23 藏川 洋平
DF 32 クォン ハンジン
DF 4 園田 拓也
DF 7 片山 奨典
MF 8 高柳 一誠
MF 39 嶋田 慎太郎

MF 27 中山 雄登

MF 38 上村 周平

MF 17 齊藤 和樹
FW 11 平繁 龍一
控えメンバー
GK 21 金井 大樹
DF 3 鈴木 翔登
DF 33 上原 拓郎
MF 2 黒木 晃平
MF 10 養父 雄仁

FW 9 常盤 聡

FW 36 巻 誠一郎

監督
小野 剛
試合詳細
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|
---|---|---|
19 | シュート | 7 |
12 | GK | 13 |
10 | CK | 3 |
7 | 直接FK | 11 |
3 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
三上 正一郎
副審
桜井 大介
副審
藤沢 達也
第4の審判員
川俣 秀
入場者数
5,428人
天候
曇一時雨、無風
ピッチ状態
全面良芝、水含み
気温/湿度
13.1℃/73%
ムルジャの復活ゴールで勝利!初先発の大山も好機演出

復活したエースが期待に応えた。負傷により開幕戦以来5試合ぶりの先発となったムルジャが先制ゴールを決め、明治安田J2第6節は2-0で勝利を収めた。あらためて存在感を示したムルジャは「ケガで戦列を離れざるを得なかったが、一生懸命にハードワークを続けて戻って来ることができた」と健在ぶりをアピールした。チームは2試合の引分けを挟んだが、4試合連続で無敗。結果によっては停滞感が漂う可能性もあっただけに、大きな勝利だ。印象的だったのは、試合後の渋谷監督のコメントだ。序盤6試合の成績について質問を受けた指揮官は「私自身がまず考えているのは、負けないこと。この6試合で3勝2分1敗。皆さんの期待には応えられていないと思います。全勝を期待されていたと思っている」と話した。札幌戦と岡山戦がファン・サポーターにとってフラストレーションが溜まる結果だったことは承知済みだ。しかし、好調の他チームに差を広げられることなく長いシーズンを戦うためには粘り強い姿勢が必要となる。そして、この熊本戦もまた、我慢を強いられる試合だったが、苦しい時間をこらえることで、勝利につなげることができた。
前半は、熊本を相手に後手を踏んだ。河本は「前半は全然ダメ。(こちらの守備が単独で)相手を深追いしたり、相手の位置取りが上手かったりして、相手のサッカーをされた。(守備ブロックが)整っていれば脅威はなかったけど、カウンター気味に仕掛けられたときには数的不利で危ないシーンが多かった。もっと全体の距離感を良くして、タイミングを合わせてプレスに行ければ良かった」と反省点を挙げた。相手FWへのパスコースを消しながら守ることはできたが、奪いに行くだけの余裕がなかった。そのためにボールを保持されて主導権を握られたが、どうにかしのいだ。前半終了間際には、決定的なピンチをGK加藤の好守で切り抜けた場面もあった。しかし、後半から全体で守備ラインを押し上げると、それまでの守勢がウソだったかのように攻撃の時間が増えていった。51分、中盤の攻防から横谷のポストプレー、泉澤のダイレクトパスで前へボールを運ぶと、ムルジャが相手との競り合いを制してドリブルシュートをたたき込んで先制。このゴールで一気に攻撃のリズムが良くなり、後半は大山と渡部が右サイドから押し込んでいく場面も目立った。そして、波状攻撃で相手をゴール前に釘付けすると、73分に左CKから横山がヘディングシュートで追加点をマーク。勝利を決定付けた。ペース奪還に貢献した横山は「2試合勝てていなかったので、雰囲気が悪くなりかねなかった。しっかりと勝点3が取れて良かった」と喜びを語った。
初先発でフル出場を果たし、後半には好機も作り出していた大山は「前半から選手同士の声かけで守備をもっと早く修正できれば良かったけど、少し押し込まれてしまった。でも、後半は、前半の裏返しで、高い位置を取って来る相手のサイドバックの裏を使えた」と時間をかけながらも主導権を奪い返した流れを振り返った。やはり、今季は相手のペースの時間帯をいかにしのぐかが勝つための大きなポイントであり、試合中の修正力が課題と言えるだろう。リズムが好転したときの力が通用するのは間違いない。もちろん、勢いに乗って好転した状況を長く続けたい。次戦は、無敗で2位につけている好調の千葉と対戦する。アウェイゲームとなるが、今季初の連勝で一気に並びかけたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
前半は、熊本を相手に後手を踏んだ。河本は「前半は全然ダメ。(こちらの守備が単独で)相手を深追いしたり、相手の位置取りが上手かったりして、相手のサッカーをされた。(守備ブロックが)整っていれば脅威はなかったけど、カウンター気味に仕掛けられたときには数的不利で危ないシーンが多かった。もっと全体の距離感を良くして、タイミングを合わせてプレスに行ければ良かった」と反省点を挙げた。相手FWへのパスコースを消しながら守ることはできたが、奪いに行くだけの余裕がなかった。そのためにボールを保持されて主導権を握られたが、どうにかしのいだ。前半終了間際には、決定的なピンチをGK加藤の好守で切り抜けた場面もあった。しかし、後半から全体で守備ラインを押し上げると、それまでの守勢がウソだったかのように攻撃の時間が増えていった。51分、中盤の攻防から横谷のポストプレー、泉澤のダイレクトパスで前へボールを運ぶと、ムルジャが相手との競り合いを制してドリブルシュートをたたき込んで先制。このゴールで一気に攻撃のリズムが良くなり、後半は大山と渡部が右サイドから押し込んでいく場面も目立った。そして、波状攻撃で相手をゴール前に釘付けすると、73分に左CKから横山がヘディングシュートで追加点をマーク。勝利を決定付けた。ペース奪還に貢献した横山は「2試合勝てていなかったので、雰囲気が悪くなりかねなかった。しっかりと勝点3が取れて良かった」と喜びを語った。
初先発でフル出場を果たし、後半には好機も作り出していた大山は「前半から選手同士の声かけで守備をもっと早く修正できれば良かったけど、少し押し込まれてしまった。でも、後半は、前半の裏返しで、高い位置を取って来る相手のサイドバックの裏を使えた」と時間をかけながらも主導権を奪い返した流れを振り返った。やはり、今季は相手のペースの時間帯をいかにしのぐかが勝つための大きなポイントであり、試合中の修正力が課題と言えるだろう。リズムが好転したときの力が通用するのは間違いない。もちろん、勢いに乗って好転した状況を長く続けたい。次戦は、無敗で2位につけている好調の千葉と対戦する。アウェイゲームとなるが、今季初の連勝で一気に並びかけたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
GK 1 加藤 順大
危ないシーンもありましたけど、比較的に冷静にプレーできましたし、後ろは集中を保ってできていました。僕自身まだ満員のNACKを味わっていないので、ぜひ席が埋まるくらいのお客さんに集まってほしいです。もちろん、熱い試合を約束します!一緒に戦っていきましょう!
FW 8 ムルジャ
最初は自分たちのやりたいことができませんでしたが、ハーフタイムでしっかり話して修正することができました。自分としては長期間チームから離れていたと考えずに、この試合で得点してやろうという気持ちでした。常に応援し続けてくれているファン・サポーターに感謝し、それに勝利でお返していきたいと思います。
MF 17 横谷 繁
前半にイメージしていた通り、後半は前向きにボールを持てる場面が増えたので、コンビネーションでも点を取りたかったです。バイタルエリアを攻略する目的は点を取ることです。僕自身もシュートが相手に当たったりしていたので、その精度は高めていきたいと思います。
MF 18 横山 知伸
岡山戦で自分自身がアピールすることができなかったですし、勝点3を取り切れなかった責任を感じていましたので、今日は点を取りたいという思いが強かったです。(泉澤)仁とタク(和田拓也)より先に点を取ると、ずっと思っていました。スタートから試合に出られるようアピールしていきたいです。
試合に関しては前半、連戦のせいなのか分かりませんが、ボールに対して全然プレッシャーにいけない、ラインも下がるという状況で、アンマッチなシステムだったこともあり、決定的なシーンを作られるのは当たり前だと思っていました。前半は後手後手でピンチを迎えてしまいました。
後半はラインが下がらず、ボールにプレッシャーに行くということをやれば、ああいう状況になると分かっていましたので、それができるかできないかという話でした。攻撃ではプレッシャーに来る相手に対し、ワンタッチプレーとか裏へ抜けるという当たり前のことができ、復帰してきたムルジャが得点できて良かったと思います。
熊本さんもアグレッシブに来ていましたけど、連戦でしたし後半はもたないだろうと思っていました。また、前半は我々が守ってばかりで体力を使っていなかったので、後半に勢いを出すことができました。後半やっていたことを最初からできるようにしなければいけませんし、1つ1つのプレーの精度をもっと上げなければいけないと、すごく感じました。私自身のトレーニングが足りない部分を、選手たちがカバーして勝利に結び付けてくれたことを感謝しています。
金沢戦の次は負け、京都戦の次は引分けと、今シーズンは連勝がないので、とにかく次の千葉戦に向けて、今年初の連勝を目指して、しっかりと準備して千葉に向かいたいと思います。
Q.金澤選手の交代の理由を教えてください。
ボールの失い方が、後ろ向きで取られていたので、そこを懸念して交代しました。
Q.ムルジャ選手の得点で、FW陣に初ゴールが出ました。
彼はトップスコアラーを狙える選手です。得点が取れて彼自身もホッとしていると思います。彼は点を取る選手ですので、これから期待できる今日の1点だったと思います。体を預けてあれだけボールを運ぶことができれば、また得点チャンスはありますし、今後は得点を取るための形づくりができればと思います。フィニッシュできる選手がいることで、チームに自信をもたらします。もちろん、他の選手もやってきてくれているので、チームとして継続していきたいと思います。
Q.大山選手を起用した意図と、プレーを見た印象を教えてください。
サイドハーフで起用したのは、あそこで起点をつくれますし、私のやり方のイメージを持ってくれています。また、(相手の左サイドバックの)片山選手のクロスが危険だったため、連続して試合に出ている選手よりはフレッシュな選手で、と考えました。彼は相手の間でパスを受けることもできますし、若い彼のランニングやシュートにも期待していました。結果的に試合にも勝てたので、彼個人というより、チームの中の1人として非常に良かったと思います。
Q.上位は混戦です。
過去に甲府で経験していますが、私自身が考えているのは、とにかく負けないことです。6試合で3勝2分け1敗で、全勝を期待する皆さんの思いには応えられていないとは思います。しかし、守備面で失点をしなかったり、PKを与えなかったり、セットプレーでやられなくなったり、そういった隙を細かく修正していくことが絶対に必要だと思っていますし、今後につながると思います。GKのファインセーブもありましたけど、そういうところができてきたのは非常に良かったと思います。
攻撃に関しては、私は4-4-2から少しオーガナイズを変えるタイプなので、そこの精度やポジショニング、イメージなどは、まだまだ時間が掛かります。しかし、そこをもっと突き詰めていくことで、流れから点が取れる、カウンターから点が取れる、セットプレーから点が取れると、やはりこの3つのパターンを作りたいので、そこをやっていかなければいけないと思っています。
また、今日もワンタッチプレーでムルジャが裏へ出て決めて、セットプレーで2点目を取れました。やはり、ああやって点を取れると選手たちは安心してプレーできます。J2の戦いはセットプレーが非常に重要なので、その精度も高めていかなければいけないなと、この6試合を見て、また他のチームの結果を見て、甲府の時にも思っていましたけど、あらためてセットプレーの重要性を感じました。