Jリーグ ディビジョン1 第20節
2012.8.4 [SAT] 19:00
万博
G大阪

- 64' レアンドロ
- 65' レアンドロ
- 71' 倉田 秋
3
-
1
0
前半
0
3
後半
1
大宮

- 52' 長谷川 悠
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 藤ヶ谷 陽介
DF 21 加地 亮
DF 5 丹羽 大輝
DF 15 今野 泰幸
DF 4 藤春 廣輝
MF 17 明神 智和
MF 7 遠藤 保仁

MF 10 二川 孝広

MF 14 倉田 秋

FW 11 パウリーニョ

FW 9 レアンドロ
控えメンバー
GK 22 武田 洋平
DF 3 金 正也
MF 8 佐々木 勇人

MF 23 武井 択也

MF 25 阿部 浩之
MF 41 家長 昭博
FW 20 佐藤 晃大

監督
スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 30 渡部 大輔
DF 4 深谷 友基
DF 34 片岡 洋介
DF 22 下平 匠
MF 23 金澤 慎
MF 6 青木 拓矢
MF 13 渡邉 大剛


MF 5 カルリーニョス

MF 9 チョ ヨンチョル

FW 32 長谷川 悠
控えメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 14 坪内 秀介
DF 24 鈴木 規郎
MF 7 上田 康太
MF 16 金久保 順

MF 18 橋本 早十

FW 11 ズラタン

監督
試合詳細
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|
---|---|---|
14 | シュート | 3 |
7 | GK | 9 |
6 | CK | 2 |
18 | 直接FK | 8 |
0 | 間接FK | 7 |
1 | PK | 0 |
試合データ
主審
東城 穣
副審
田尻 智計
副審
村上 孝治
第4の審判員
川崎 秋仁
入場者数
12,964人
天候
晴、中風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
29.6℃/62%
先制するも悪夢の連続失点で勝点を奪えず

酷暑が続くなかで迎えたJ1第20節、アルディージャは万博記念競技場でG大阪と対戦した。19試合を終えた時点で15位のオレンジ軍団に対して、G大阪は勝点6差の17位に沈んでいる。だが、油断はできない。G大阪はこの夏、巻き返しを図るためかつてアルディージャにも在籍したレアンドロと下部組織出身の家長を期限付き移籍で獲得。地力のあるチームに復活の兆しを与えないためには、勝点差を広げておきたい。
19時3分、気温29.6度。ほどよく風が吹き始めたアウェイ、純白のユニホームを身にまとったアルディージャの戦いが始まった。
この日のアルディージャの布陣は4-2-3-1。出場停止の菊地に代わって深谷が片岡とセンターバックでコンビを組み、サイドバックは右に渡部、左に古巣との対戦となる下平。ボランチに金澤と青木が入り、2列目に渡邉、カルリーニョス、チョ ヨンチョルの3枚、前線は長谷川の1トップだった。
試合は静かな立ち上がりとなる。アルディージャは下平のクロスからチャンスを狙うがフィニッシュには至らない。すると9分、11分と連続でピンチを迎えるが、スルーパスに抜け出したパウリーニョ、そしてカウンターからのレアンドロの一撃は、ともにポストに助けられた。そのままスコアは動かず、両チームとも主導権を握れないまま時間が過ぎる。とはいえ、アルディージャはベルデニック監督が「集中してアグレッシブにできている」と振り返ったように、ある程度プラン通りの戦いぶりだった。
それでも30分過ぎ、立て続けに倉田にゴールを脅かされる。しかし、ここは守備陣が身体を張る。鋭い切り返しからのシュートは江角が右手一本でかき出し、加地のクロスに詰めたフィニッシュは渡部がスライディングでコーナーに逃げた。
0-0で迎えた後半、アルディージャはギアを一段上げてG大阪のゴールに迫る。下平が再三に渡り左サイドで起点を作り、青木、渡部も2列目、3列目から攻撃に厚みを加える。そして52分、待望の先制点が生まれた。ペナルティエリア内でチョ ヨンチョルのラストパスを受けた長谷川が、軽快なフェイントでマーカーを振り切ると左足を一閃。糸を引くような弾丸シュートがゴールに突き刺さった。「試合前の練習でも決めていた、イメージ通りのゴール」と本人が語った強烈な一撃である。
ところが、先制したアルディージャは流れをつかめない。ビハインドを負ったG大阪にボールを回されて、徐々に押し込まれていく。「あそこでどれだけ集中できるかが大事。みんなで声をかけて修正していかないといけない」と悔やんだのは下平だ。64分、二川のラストパスに反応した佐藤を倒したPKをレアンドロに決められて同点になると、1分後に最終ラインの裏に飛び出してきたレアンドロに追加点を許し、71分には倉田に右サイドを崩されて点差を広げられた。試合後の「同じ歴史を繰り返した。いい形を見せていたのに、突然悪い方向にゲームを流してしまった」というベルデニック監督の言葉通り、まさかと言うしかない展開だった。
終盤はズラタンと長谷川の2トップにボールを集めてゴールを狙うが、チャンスを作ることができない。高い位置でボールを奪った金久保が積極的にドリブルを仕掛けた場面も決定機にはつながらず、1-3でタイムアップの笛を聞く結果となった。
前節の川崎戦と同様の過ちを繰り返して敗れたアルディージャは、順位をひとつ下げて16位となった。ホームに2位の広島を迎える次節は、絶対に負けられない戦いとなる。「これまでのように守りを固めて戦うのか、勝点を取るためリスクを冒してでも攻撃的にいくのか……。チーム全体で、どう戦うかを明確にする必要がある」と語ったのは金澤。新戦力の起用法を含め、今後の戦いぶりに注視したい。
(総評: 粕川 哲男 /写真:山田 勉)
19時3分、気温29.6度。ほどよく風が吹き始めたアウェイ、純白のユニホームを身にまとったアルディージャの戦いが始まった。
この日のアルディージャの布陣は4-2-3-1。出場停止の菊地に代わって深谷が片岡とセンターバックでコンビを組み、サイドバックは右に渡部、左に古巣との対戦となる下平。ボランチに金澤と青木が入り、2列目に渡邉、カルリーニョス、チョ ヨンチョルの3枚、前線は長谷川の1トップだった。
試合は静かな立ち上がりとなる。アルディージャは下平のクロスからチャンスを狙うがフィニッシュには至らない。すると9分、11分と連続でピンチを迎えるが、スルーパスに抜け出したパウリーニョ、そしてカウンターからのレアンドロの一撃は、ともにポストに助けられた。そのままスコアは動かず、両チームとも主導権を握れないまま時間が過ぎる。とはいえ、アルディージャはベルデニック監督が「集中してアグレッシブにできている」と振り返ったように、ある程度プラン通りの戦いぶりだった。
それでも30分過ぎ、立て続けに倉田にゴールを脅かされる。しかし、ここは守備陣が身体を張る。鋭い切り返しからのシュートは江角が右手一本でかき出し、加地のクロスに詰めたフィニッシュは渡部がスライディングでコーナーに逃げた。
0-0で迎えた後半、アルディージャはギアを一段上げてG大阪のゴールに迫る。下平が再三に渡り左サイドで起点を作り、青木、渡部も2列目、3列目から攻撃に厚みを加える。そして52分、待望の先制点が生まれた。ペナルティエリア内でチョ ヨンチョルのラストパスを受けた長谷川が、軽快なフェイントでマーカーを振り切ると左足を一閃。糸を引くような弾丸シュートがゴールに突き刺さった。「試合前の練習でも決めていた、イメージ通りのゴール」と本人が語った強烈な一撃である。
ところが、先制したアルディージャは流れをつかめない。ビハインドを負ったG大阪にボールを回されて、徐々に押し込まれていく。「あそこでどれだけ集中できるかが大事。みんなで声をかけて修正していかないといけない」と悔やんだのは下平だ。64分、二川のラストパスに反応した佐藤を倒したPKをレアンドロに決められて同点になると、1分後に最終ラインの裏に飛び出してきたレアンドロに追加点を許し、71分には倉田に右サイドを崩されて点差を広げられた。試合後の「同じ歴史を繰り返した。いい形を見せていたのに、突然悪い方向にゲームを流してしまった」というベルデニック監督の言葉通り、まさかと言うしかない展開だった。
終盤はズラタンと長谷川の2トップにボールを集めてゴールを狙うが、チャンスを作ることができない。高い位置でボールを奪った金久保が積極的にドリブルを仕掛けた場面も決定機にはつながらず、1-3でタイムアップの笛を聞く結果となった。
前節の川崎戦と同様の過ちを繰り返して敗れたアルディージャは、順位をひとつ下げて16位となった。ホームに2位の広島を迎える次節は、絶対に負けられない戦いとなる。「これまでのように守りを固めて戦うのか、勝点を取るためリスクを冒してでも攻撃的にいくのか……。チーム全体で、どう戦うかを明確にする必要がある」と語ったのは金澤。新戦力の起用法を含め、今後の戦いぶりに注視したい。
(総評: 粕川 哲男 /写真:山田 勉)
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選手コメント
GK 21 江角 浩司
Q:先制しながらも悔やまれる結果となった一番の原因は?
いろいろあると思います。これは今後しっかり修正していきます。
Q:チームとしてどんなことを共通意識として、今日の試合に臨んだのか?
まずチームとしてのオーガナイズをしっかりとして、守備での責任を果たした上で攻撃につなげていこうと戦っていました。一人ひとりが責任を持って本当にいい試合への入り方をしましたし、前半しっかり耐えて、後半切り替えて得点まで行けたことは、本当にいい収穫だと思います。
Q:失点が重なることが多いが、最後方に控える立場としてどんな指示を与えているのか?
失点した直後に、立て続けにまた失点することが続いています。試合は90分間あるわけだから、残りの時間を使って十分に逆転できる力を持っているチームだと思っています。決して頭を下げることなく最後まで戦い抜くようにと、後ろから声を掛けましたが、精神的なダメージが大きく、それが表面化してしまうこともままあります。もっともっと精神的に強くならなければいけないし、タフに戦っていかないと勝点3は取れないと思います。
Q:次節・広島戦に向けて。
次はホームで戦えますし、勝点3を取って流れを変えられるように、まずは切り替えて、この1週間チーム一丸となっていい準備をしていきたいです。
いろいろあると思います。これは今後しっかり修正していきます。
Q:チームとしてどんなことを共通意識として、今日の試合に臨んだのか?
まずチームとしてのオーガナイズをしっかりとして、守備での責任を果たした上で攻撃につなげていこうと戦っていました。一人ひとりが責任を持って本当にいい試合への入り方をしましたし、前半しっかり耐えて、後半切り替えて得点まで行けたことは、本当にいい収穫だと思います。
Q:失点が重なることが多いが、最後方に控える立場としてどんな指示を与えているのか?
失点した直後に、立て続けにまた失点することが続いています。試合は90分間あるわけだから、残りの時間を使って十分に逆転できる力を持っているチームだと思っています。決して頭を下げることなく最後まで戦い抜くようにと、後ろから声を掛けましたが、精神的なダメージが大きく、それが表面化してしまうこともままあります。もっともっと精神的に強くならなければいけないし、タフに戦っていかないと勝点3は取れないと思います。
Q:次節・広島戦に向けて。
次はホームで戦えますし、勝点3を取って流れを変えられるように、まずは切り替えて、この1週間チーム一丸となっていい準備をしていきたいです。
MF 6 青木 拓矢
Q:キャプテンマークを着けての出場となったが、どんな気持ちで試合に臨んだか?
やはり絶対勝ちたい、という気持ちがありましたが、残念でした。
Q:前半はコンパクトな陣形で慎重に臨んでいたように見えたが?
コンパクトにしていい守備から入ろう、と話していました。前半の最初はマークがはっきりしないところもありましたが、それ以外はまずまずいい形で守れたのではないかと思います。
Q:立て続けの失点が続いているが、試合中はどのように修正を図ったか?
守備では、みんなで意思統一していこうと声を掛け合っていました。ボールを保持する時間が少ないので、もう少し自分たちがボールを持てればいいな、と考えながらプレーしていましたが、ちょっとうまくいかなかったですね。
Q:今、チームが抱えている一番大きな課題は?
失点して、またすぐ失点してしまうということが2試合続いてしまっているので、そこは修正しないといけないですね。
Q:メンタルをもっと強くするために必要なことは?
みんな意識はしてると思います。逆に意識し過ぎてるのかもしれないですけど、みんなで声を掛け合いながらやっていくしかない、と思っています。
Q:次節の広島戦に向けて。
連敗してしまったので、次こそ絶対に勝利したいです。また来週の練習から、しっかり取り組んでいきたいと思います。
やはり絶対勝ちたい、という気持ちがありましたが、残念でした。
Q:前半はコンパクトな陣形で慎重に臨んでいたように見えたが?
コンパクトにしていい守備から入ろう、と話していました。前半の最初はマークがはっきりしないところもありましたが、それ以外はまずまずいい形で守れたのではないかと思います。
Q:立て続けの失点が続いているが、試合中はどのように修正を図ったか?
守備では、みんなで意思統一していこうと声を掛け合っていました。ボールを保持する時間が少ないので、もう少し自分たちがボールを持てればいいな、と考えながらプレーしていましたが、ちょっとうまくいかなかったですね。
Q:今、チームが抱えている一番大きな課題は?
失点して、またすぐ失点してしまうということが2試合続いてしまっているので、そこは修正しないといけないですね。
Q:メンタルをもっと強くするために必要なことは?
みんな意識はしてると思います。逆に意識し過ぎてるのかもしれないですけど、みんなで声を掛け合いながらやっていくしかない、と思っています。
Q:次節の広島戦に向けて。
連敗してしまったので、次こそ絶対に勝利したいです。また来週の練習から、しっかり取り組んでいきたいと思います。
Q:前半はあえてリスクを冒さずに臨んでいるようにも見えたが、監督の本当の狙いはどうだったのか?
少し守備的に戦うというプランではありました。奪ったら攻撃に出ていくことは当然求めましたが、うちのチームには後方にスピードのある選手がいるわけではありません。ゲームをオープンにしてしまうと、我々にとっては危険が潜んでいるという考え方から、そのような戦い方を選択しました。
前半は、相手が我々の攻撃をさせてくれませんでした。プレッシャーを掛け続けられ、それを回避することができませんでした。後半は、相手のプレスが少し緩くなったこともあって、得点に結びつけることができました。
Q:後半ズラタン選手を入れて2トップにしたが、そこからどういう攻撃を狙っていたのか?
大きなFWを2人入れたので、クロスからのヘディングでゴールを決める可能性は考えていました。ただ、彼らは足下でボールを受けることもできますし、ボールを保持しながら2列目からシュート、ということも考えられます。2人の大きなFWを使った攻撃の可能性は、いろいろとあると思います。
Q:クラブは勝点50を目標として掲げているが、監督から見て、現時点でそれを達成する可能性はどうか?
我々の現時点での目標はJ1に残留することです。「勝点50」はもう忘れたほうがいいと思います。