明治安田生命J2リーグ 第29節
2015.8.15 [SAT] 19:00
ニンスタ
愛媛
- 29' 近藤 貴司
- 31' 瀬沼 優司
- 63' 内田 健太
3
-
1
2
前半
0
1
後半
1
大宮
- 76' 家長 昭博
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 児玉 剛
DF 14 玉林 睦実
DF 23 林堂 眞
DF 25 村上 佑介
76'
DF 2 浦田 延尚
MF 5 藤田 息吹
MF 9 安田 晃大
MF 17 近藤 貴司
71'
MF 39 内田 健太
FW 10 瀬沼 優司
FW 20 河原 和寿
控えメンバー
GK 32 パク ソンス
DF 4 西岡 大輝
76'
DF 6 三原 向平
71'
83'
MF 16 江口 直生
MF 22 近藤 貫太
MF 27 小島 秀仁
83'
FW 18 西田 剛
監督
木山 隆之
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
79'
DF 2 菊地 光将
DF 34 片岡 洋介
DF 20 大屋 翼
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
64'
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
72'
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 22 和田 拓也
79'
MF 23 金澤 慎
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
64'
FW 9 富山 貴光
FW 14 清水 慎太郎
72'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
8 | シュート | 8 |
---|---|---|
10 | GK | 4 |
0 | CK | 4 |
9 | 直接FK | 7 |
3 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
河合 英治
副審
山村 将弘
副審
福岡 靖人
第4の審判員
李 尚起
入場者数
3,733人
天候
晴、無風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
26.1℃/67%
敵地で完敗、連勝は8でストップ
連勝の勢いを感じることはできなかった。明治安田生命J2第29節、アウェイでの愛媛戦は1-3で黒星を喫した。約1カ月にわたって続いた連勝も8でストップ。渋谷監督は試合後の会見で「前節からバックラインの4人を変更して守備の練習をしてきたが、もっと攻撃の練習をしなければいけなかった。私の準備不足」と責任を被る発言をしたが、前半は大宮の攻撃の組み立てのスピードを、相手のプレッシャーが完全に上回った。パスの出し所を狙われ続け、先制を許したのが響いた格好だ。
前半は、攻撃のペースをつかむことができなかった。横山が「左から追われて、右に出す。追って来た相手はそのままの方向で二度追いができるし、次のパスを狙われる。それをどこかでいなして、右に逃げるのではなく左に戻して相手のプレッシャーの方向の逆を突くようなパス回しができないといけない」と話したように、最終ラインのビルドアップがぎこちなく、パスをつなごうとすればするほど狙いを定められて奪われた。しかも、ロングボールを多用する愛媛の攻撃は、速かった。11分、愛媛は右からのクロスを河原がヘッド。22分には左からのクロスをFW瀬沼がフリーでシュート。29分には、FW瀬沼の突破を片岡が止めたものの、味方につなごうとしたパスを矢継ぎ早に飛び込んで来た愛媛のFW河原に奪われたところから失点。さらに31分、愛媛は中央から左に展開し、クロスを瀬沼が押し込んで追加点をマークした。立て続けにゴールを奪われてしまった大宮は、39分に右から、45分に左からとクロスを入れて反撃を試みたが、ラストパスが合わなかった。前半終了間際には愛媛のFW近藤貴にフリーで抜け出される決定的なピンチを加藤が再び好守でしのぐという場面もあるなど、攻守はちぐはぐなままだった。
後半は、攻撃面で積極性を増して敵陣に押し込むことに成功したが、リードを得た相手が守備重視で戦って来た一面もある。DF大屋は「前半は、もう少し勇気を持って前にボールを入れる展開が必要だった。後半は思い切って高い位置を取ったので押し込めたけど、しっかりと固められて厳しかった」と試合を振り返った。後半開始早々に左からのアーリークロスを横谷が頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。54分には横谷の縦パス、大屋の折り返し、泉澤のシュートという連続性のある攻撃を見せたが実らなかった。そして63分、相手に直接FKを決められて3点差。選手交代でどうにか流れを変えたい大宮は、76分に家長が左から低いアーリークロスを送り、飛び込んだムルジャには合わなかったが、そのままゴールに入って1点を返した。その後も左右からのクロスなどでゴールへ迫ったが、愛媛は11人全員が自陣で守備。5分のアディショナルタイムでも2点目は奪えなかった。5試合連続得点を挙げた家長だが「クロスだったけど、ゴールに向かうボールだったので、そのまま入って良かった。(連続得点は)良いことですね、唯一。原因はたくさんあると思うけど、負けるという結果に納得はできない」と渋い表情に終始した。シーズンが終盤に向かう中、首位チームに対して守備からリズムを作って速攻に徹底する相手との厳しい戦いが始まっている印象もある。しかし、乗り越えられない壁ではないはずだ。連敗は避けなければならないという意味でも、東京V戦の敗北を8連勝の糧としたように、成長のきっかけにしなければいけないという意味でも、次節は負けられない。次節の群馬戦は、ホームゲーム。大声援の後押しを受けて勝利で仕切り直したい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
前半は、攻撃のペースをつかむことができなかった。横山が「左から追われて、右に出す。追って来た相手はそのままの方向で二度追いができるし、次のパスを狙われる。それをどこかでいなして、右に逃げるのではなく左に戻して相手のプレッシャーの方向の逆を突くようなパス回しができないといけない」と話したように、最終ラインのビルドアップがぎこちなく、パスをつなごうとすればするほど狙いを定められて奪われた。しかも、ロングボールを多用する愛媛の攻撃は、速かった。11分、愛媛は右からのクロスを河原がヘッド。22分には左からのクロスをFW瀬沼がフリーでシュート。29分には、FW瀬沼の突破を片岡が止めたものの、味方につなごうとしたパスを矢継ぎ早に飛び込んで来た愛媛のFW河原に奪われたところから失点。さらに31分、愛媛は中央から左に展開し、クロスを瀬沼が押し込んで追加点をマークした。立て続けにゴールを奪われてしまった大宮は、39分に右から、45分に左からとクロスを入れて反撃を試みたが、ラストパスが合わなかった。前半終了間際には愛媛のFW近藤貴にフリーで抜け出される決定的なピンチを加藤が再び好守でしのぐという場面もあるなど、攻守はちぐはぐなままだった。
後半は、攻撃面で積極性を増して敵陣に押し込むことに成功したが、リードを得た相手が守備重視で戦って来た一面もある。DF大屋は「前半は、もう少し勇気を持って前にボールを入れる展開が必要だった。後半は思い切って高い位置を取ったので押し込めたけど、しっかりと固められて厳しかった」と試合を振り返った。後半開始早々に左からのアーリークロスを横谷が頭で合わせてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。54分には横谷の縦パス、大屋の折り返し、泉澤のシュートという連続性のある攻撃を見せたが実らなかった。そして63分、相手に直接FKを決められて3点差。選手交代でどうにか流れを変えたい大宮は、76分に家長が左から低いアーリークロスを送り、飛び込んだムルジャには合わなかったが、そのままゴールに入って1点を返した。その後も左右からのクロスなどでゴールへ迫ったが、愛媛は11人全員が自陣で守備。5分のアディショナルタイムでも2点目は奪えなかった。5試合連続得点を挙げた家長だが「クロスだったけど、ゴールに向かうボールだったので、そのまま入って良かった。(連続得点は)良いことですね、唯一。原因はたくさんあると思うけど、負けるという結果に納得はできない」と渋い表情に終始した。シーズンが終盤に向かう中、首位チームに対して守備からリズムを作って速攻に徹底する相手との厳しい戦いが始まっている印象もある。しかし、乗り越えられない壁ではないはずだ。連敗は避けなければならないという意味でも、東京V戦の敗北を8連勝の糧としたように、成長のきっかけにしなければいけないという意味でも、次節は負けられない。次節の群馬戦は、ホームゲーム。大声援の後押しを受けて勝利で仕切り直したい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 13 渡部 大輔
前半は相手のプレスをまともに受けてしまい、悪い形でボールを失ってしまいました。ワンタッチプレーなどを使ってプレッシャーをかわそうと考えていましたが、それもなかなか思うようにいかず、もう少しシンプルに裏を突いても良かったなと感じています。上に行くには、連敗は避けなければいけません。ホームに帰ってしっかりと結果を出すことで、再び流れを引き寄せたいと思います。
MF 17 横谷 繁
すごく研究されていたと思います。相手の監督が『間を消せ!』と指示していたのが聞こえましたが、中盤にスペースがなかったため、出して動いてを繰り返しながら速くボールを回すことを意識しました。今日は負けてしまいましたが、これで自信を失わず、やり方を大きく変えずに戦い続けることが一番大切です。サポーターの皆さんにも、そういった気持ちで後押ししていただければと思います。
MF 18 横山 知伸
守備が上手くはまらず、攻撃でもボールを失わないように意識していたのにボールロストが多くなってしまい、自分たちのリズムを掴めませんでした。相手の裏を取れるようにボールを動かせれば良かったかなと思います。ずっと勝てるチームは世界にもありませんが、負けても次で勝つのが上に行くチームだと思います。優勝を目指している以上、次はホームで立て直して勝てるようにしたいです。
1失点目もボールは奪っていたのですが、その次のプレーでボールを奪われて持って行かれてしまいました。そのシーンが今日の象徴だったかなと思います。特に前半はそういうシーンが多く、攻撃の際のポジショニングのスピードの遅さがうまくいかなった一番の要因だと思います。
お盆休みのアウェイゲームで、愛媛までお越しいただいたファン・サポーターの皆さまに勝利を届けられなかったことを非常に残念に思います。ここまで8連勝してきましたが、それは5連勝した後にホームで敗戦を喫してからです。ですので、1回負けたことを教訓に次のゲームに絶対につなげる、今日の悔しさを次につなげることが大切だと思います。私自身も非常に悔しいです。
ただ、0-3になってから、やるべきプレーを続けて1点を奪ったことは、次につながると思います。ゲームは色々なことがあります。崩れてしまうときもあります。でも、そのような局面で1点でも返す、足を止めない、シュートを撃つ、そういう部分をやれていることは次につながると思います。選手たちは常日頃から真摯にトレーニングをしていますし、次の群馬戦はホームですので、しっかりと勝つための準備をしたいと思います。
Q.今週、トレーニングをした守備面についての評価を教えてください。
相手のボランチを捕まえられていない中で、いくのかいかないのかがはっきりしなかった部分はあると思います。今日は、守備面では相手が間に入れたボールをマイボールにしていましたが、攻撃に移る際に、奪った次のパス、次のボールを引っ掛けられていました。一人が動いていても、一人が遅れているとか、相手のボールを持っている時間に、また、相手のタイミングで守備をしていたので、その辺の前線からの守備はもう一度見直すべきかなと思います。点を取られてから守備の強度が少し上がりましたが、最初からそれをやれるようにしなければいけません。ただ、繰り返しになりますが、守備そのものというより、攻撃の際のバランス、距離感、前への意識が物足りなかったので、それによって守備にもリズムが生まれなかったと思います。最近のゲームでは我々がボールを持っている時間が多かったですが、今日は我々のボールスピードと相手の守備のスピードが合ってしまっていて、それによってボールを取られそうになり、一個一個の判断も遅れるというようになってしまいました。そのようなときには、距離感をわざと変えたりとか、色々なトレーニングもしているのですが、まだまだ足りない部分があるのだと思います。
Q.ディフェンスラインのメンバーが変更したことによる影響はあったのでしょうか。
菊地選手も、渡部選手も試合に出続けていた選手なので心配はしていませんでした。ただ、少し時間が空いてしまったので公式戦のスピードとかは、少し違いがあったかもしれません。片岡選手もホームの愛媛戦以降はセンターバックをやってませんでしたので、処理の仕方とかに戸惑いが見られた部分もありました。守備のトレーニングに時間をかけましたが、攻撃の練習をもう少しやっておけば良かったという点が私自身の反省です。