Jリーグ ディビジョン1 第3節
2012.3.24 [SAT] 13:00
ユアスタ
仙台
- 54' 太田 吉彰
- 60' オウンゴール
- 73' 菅井 直樹
- 82' 太田 吉彰
4
-
1
0
前半
1
4
後半
0
大宮
- 8' チョ ヨンチョル
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 16 林 卓人
DF 25 菅井 直樹
85'
DF 3 渡辺 広大
DF 29 上本 大海
DF 23 田村 直也
MF 17 富田 晋伍
MF 6 角田 誠
MF 15 太田 吉彰
87'
FW 11 関口 訓充
FW 13 柳沢 敦
63'
FW 24 赤嶺 真吾
控えメンバー
GK 1 桜井 繁
DF 20 内山 俊彦
85'
MF 14 サッコーニ
87'
MF 8 松下 年宏
FW 19 武藤 雄樹
63'
FW 9 中原 貴之
FW 18 ウイルソン
監督
スターティングメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 26 村上 和弘
DF 2 菊地 光将
DF 20 キム ヨングォン
DF 22 下平 匠
MF 6 青木 拓矢
MF 7 上田 康太
68'
MF 13 渡邉 大剛
MF 9 チョ ヨンチョル
MF 8 東 慶悟
71'
FW 10 ラファエル
86'
控えメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 4 深谷 友基
DF 34 片岡 洋介
MF 23 金澤 慎
MF 30 渡部 大輔
71'
MF 16 金久保 順
68'
FW 32 長谷川 悠
86'
監督
試合詳細
16 | シュート | 7 |
---|---|---|
8 | GK | 12 |
6 | CK | 4 |
10 | 直接FK | 14 |
8 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
東城 穣
副審
大塚 晴弘
副審
竹田 明弘
第4の審判員
大友 一平
入場者数
11,831人
天候
曇時々雨、弱風
ピッチ状態
良芝、水含み
気温/湿度
8.9 ℃/57%
明暗を分けた2点目…逆転負けを喫す
火曜日のヤマザキヤマザキナビスコカップから、中3日でのアウェイゲームとなる。
縦に速い仙台の攻めを封じるには、素早い攻守の切り替えを徹底したい。また、仙台はリスタートを重要な得点パターンにしている。CKやFKでの対応はもちろん、そうした機会を与えないことも心がけたいところだ。
ヤマザキナビスコカップではメンバーを一部入れ替えて臨んだが、今日はお馴染みの4-2-3-1に、前節の新潟戦とほぼ同じメンバーが並ぶ。唯一の変更点はダブルボランチの一角だ。カルリーニョスが体調不良で欠場し、上田が青木のパートナーに指名された。数多くボールに絡んでパス回しのリズムを作りつつ、危機察知能力を発揮して相手攻撃の芽を摘めるか。今季初先発となる背番号7のプレーに注目が集まる。
タイトなスケジュールでのアウェイゲームとなるが、敵地ユアテックスタジアム仙台には、試合前からアルディージャのファン・サポーターの声援が響き渡っている。雲の切れ間からのぞく青空に、オレンジ色の歓喜を轟かせたい。
ゲームは序盤から動く。アルディージャがイニシアチブを握った。 8分、下平の右CKをファーサイドの東が折り返し、ゴール前のチョ ヨンチョルが左足でプッシュする。「東くんがすごくいいボールをくれたので、僕は触るだけでした」と、チョ ヨンチョルは話す。この試合初の決定機を、アルディージャはゴールに結びつけた。
ここからは、アルディージャが仙台を圧倒した。鋭い出足でボールホルダーにプレッシャーを仕掛け、パスコースを限定していく。前線からの連動した守備は攻撃の糸口さえ与えず、狙いすましたインタセプトから一気に相手ゴールへ迫った。最終ラインから蹴り出されるロングボールは、菊地とキム ヨングォンが確実に跳ね返した。
流れが変わったのは、34分のワンプレーからだ。オフサイドで取り消されたゴールをきっかけに、仙台の前線が積極性を増してきた。守りの時間帯が長くなるものの、アルディージャは落ち着いた対応でリードを保つ。1対0のままでハーフタイムを迎えた。「前半は自分たちのリズムをつかめなかった」という仙台・手倉森監督のコメントは、試合内容を的確に言い当てていただろう。
ところが、後半開始とともに試合の構図が激変する。「相手がロングボールを使ってきて、跳ね返しても後手に回ってしまった」と鈴木監督が振り返ったように、仙台の圧力に呑み込まれてしまうのである。54分に同点とされると、60分にも失点を喫した。
1対2で迎えた68分、鈴木監督は上田を下げて金久保を投入する。金久保がトップ下で前線を活性化しつつ、東をボランチへ下げることでボールを動かしながらセカンドボールの支配率を高める狙いだ。ところが、71分に東が負傷退場してしまう。代わって渡部が出場し、終盤には長谷川も投入されたが、得点を奪うことはできない。逆に仙台に追加点を許し、1対4で敗れてしまった。
リーグ戦で移籍後初得点を決めたチョ ヨンチョルは、「追加点を奪うチャンスを生かしていれば…」と唇を噛んだ。村上も悔しそうに語る。 「ヤマザキナビスコカップもそうでしたが、先制したあとに2点目を取れるチャンスはあった。いかに2対0にするかが大事だと思う」
彼らが話しているように、2点目決めていればゲームの行方はまったく違うものになっていたはずだ。また、セカンドボールの奪取率も試合展開に影響を及ぼした。
そうしたものに加えて、タフなメンタリティも求められるだろうか。村上が言う。
「1対1に追いつかれたときに、次はこっちが点を取るんだという沸き出るような雰囲気が感じられなかった。誰かに頼るのではなく、全員が自分で気持ちを高めていかなければいけない」
リーグ戦はまだ始まったばかりだ。悲観することはない。試合を通して明らかになった課題をひとつずつクリアしていくことで、チームの幹は太く強くなっていくのだ。
(総評:戸塚 啓/写真:早草 紀子)
縦に速い仙台の攻めを封じるには、素早い攻守の切り替えを徹底したい。また、仙台はリスタートを重要な得点パターンにしている。CKやFKでの対応はもちろん、そうした機会を与えないことも心がけたいところだ。
ヤマザキナビスコカップではメンバーを一部入れ替えて臨んだが、今日はお馴染みの4-2-3-1に、前節の新潟戦とほぼ同じメンバーが並ぶ。唯一の変更点はダブルボランチの一角だ。カルリーニョスが体調不良で欠場し、上田が青木のパートナーに指名された。数多くボールに絡んでパス回しのリズムを作りつつ、危機察知能力を発揮して相手攻撃の芽を摘めるか。今季初先発となる背番号7のプレーに注目が集まる。
タイトなスケジュールでのアウェイゲームとなるが、敵地ユアテックスタジアム仙台には、試合前からアルディージャのファン・サポーターの声援が響き渡っている。雲の切れ間からのぞく青空に、オレンジ色の歓喜を轟かせたい。
ゲームは序盤から動く。アルディージャがイニシアチブを握った。 8分、下平の右CKをファーサイドの東が折り返し、ゴール前のチョ ヨンチョルが左足でプッシュする。「東くんがすごくいいボールをくれたので、僕は触るだけでした」と、チョ ヨンチョルは話す。この試合初の決定機を、アルディージャはゴールに結びつけた。
ここからは、アルディージャが仙台を圧倒した。鋭い出足でボールホルダーにプレッシャーを仕掛け、パスコースを限定していく。前線からの連動した守備は攻撃の糸口さえ与えず、狙いすましたインタセプトから一気に相手ゴールへ迫った。最終ラインから蹴り出されるロングボールは、菊地とキム ヨングォンが確実に跳ね返した。
流れが変わったのは、34分のワンプレーからだ。オフサイドで取り消されたゴールをきっかけに、仙台の前線が積極性を増してきた。守りの時間帯が長くなるものの、アルディージャは落ち着いた対応でリードを保つ。1対0のままでハーフタイムを迎えた。「前半は自分たちのリズムをつかめなかった」という仙台・手倉森監督のコメントは、試合内容を的確に言い当てていただろう。
ところが、後半開始とともに試合の構図が激変する。「相手がロングボールを使ってきて、跳ね返しても後手に回ってしまった」と鈴木監督が振り返ったように、仙台の圧力に呑み込まれてしまうのである。54分に同点とされると、60分にも失点を喫した。
1対2で迎えた68分、鈴木監督は上田を下げて金久保を投入する。金久保がトップ下で前線を活性化しつつ、東をボランチへ下げることでボールを動かしながらセカンドボールの支配率を高める狙いだ。ところが、71分に東が負傷退場してしまう。代わって渡部が出場し、終盤には長谷川も投入されたが、得点を奪うことはできない。逆に仙台に追加点を許し、1対4で敗れてしまった。
リーグ戦で移籍後初得点を決めたチョ ヨンチョルは、「追加点を奪うチャンスを生かしていれば…」と唇を噛んだ。村上も悔しそうに語る。 「ヤマザキナビスコカップもそうでしたが、先制したあとに2点目を取れるチャンスはあった。いかに2対0にするかが大事だと思う」
彼らが話しているように、2点目決めていればゲームの行方はまったく違うものになっていたはずだ。また、セカンドボールの奪取率も試合展開に影響を及ぼした。
そうしたものに加えて、タフなメンタリティも求められるだろうか。村上が言う。
「1対1に追いつかれたときに、次はこっちが点を取るんだという沸き出るような雰囲気が感じられなかった。誰かに頼るのではなく、全員が自分で気持ちを高めていかなければいけない」
リーグ戦はまだ始まったばかりだ。悲観することはない。試合を通して明らかになった課題をひとつずつクリアしていくことで、チームの幹は太く強くなっていくのだ。
(総評:戸塚 啓/写真:早草 紀子)
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選手コメント
MF 7 上田 康太
Q:今季初先発だったが、ピッチに立った時の気持ちは?
もちろん絶対にやってやろうという気持ちでした。自分の活躍で試合に勝ちたかったのですが、残念です。
Q:ゴールへの積極性も多く見られたが?
前半はいい形も多く作れましたが、後半はボールに全然さわれなくなってしまいました。もっといろんなところでボールに絡まないといけないと思います。
Q:後半ボールになかなかさわれなかった原因は?
仙台がロングボールをシンプルに入れてきたり、こちらが蹴ったゴールキックを大きくはね返してきました。なかなかルーズなボールを拾えなかった点もあると思います。
Q:相手の堅守をどう崩そうと考えていたか?
「ボールを奪ったらすばやく相手のサイドのスペースを使え」と監督から言われていたので、それを狙っていました。前半はうまくいっていたのですが、後半はセカンドボールが拾えなくなって、そういう場面もなかなか作れなくなってしまいました。
Q:次節への意気込みを。
また練習からみんなで必死になってやっていくしかないと思います。個人的には、もっともっと信頼されるようなプレーを練習からしていきたいと思います。
もちろん絶対にやってやろうという気持ちでした。自分の活躍で試合に勝ちたかったのですが、残念です。
Q:ゴールへの積極性も多く見られたが?
前半はいい形も多く作れましたが、後半はボールに全然さわれなくなってしまいました。もっといろんなところでボールに絡まないといけないと思います。
Q:後半ボールになかなかさわれなかった原因は?
仙台がロングボールをシンプルに入れてきたり、こちらが蹴ったゴールキックを大きくはね返してきました。なかなかルーズなボールを拾えなかった点もあると思います。
Q:相手の堅守をどう崩そうと考えていたか?
「ボールを奪ったらすばやく相手のサイドのスペースを使え」と監督から言われていたので、それを狙っていました。前半はうまくいっていたのですが、後半はセカンドボールが拾えなくなって、そういう場面もなかなか作れなくなってしまいました。
Q:次節への意気込みを。
また練習からみんなで必死になってやっていくしかないと思います。個人的には、もっともっと信頼されるようなプレーを練習からしていきたいと思います。
MF 9 チョ ヨンチョル
先制点をチームの勝利に貢献するゴールにしたかったのですが、そうならなくてすごく悔しいですし、追加点を取るチャンスもあったのに取れず、とても残念です。
Q:得点シーンを振り返って。
CKの時にゴール前でチャンスを狙っていましたが、東くんがすごくいいパスを出してくれたので、僕はボールをさわるだけでした。すごくラッキーなゴールでした。
Q:後半相手のペースで苦しい中、どんな点を意識してプレーしていたのか?
もっとセカンドボールを拾う、と強い意識を持ってやっていましたがなかなか拾えず、そこへ相手の運動量も増えてきました。その部分で負けてしまったかな、と思っています。
Q:次節への意気込みを。
今日の負けは本当に悔しいですが、気持ちを早く切り替えて、また1週間いい準備をして、ホームでいい試合をして勝ちたいです。
Q:得点シーンを振り返って。
CKの時にゴール前でチャンスを狙っていましたが、東くんがすごくいいパスを出してくれたので、僕はボールをさわるだけでした。すごくラッキーなゴールでした。
Q:後半相手のペースで苦しい中、どんな点を意識してプレーしていたのか?
もっとセカンドボールを拾う、と強い意識を持ってやっていましたがなかなか拾えず、そこへ相手の運動量も増えてきました。その部分で負けてしまったかな、と思っています。
Q:次節への意気込みを。
今日の負けは本当に悔しいですが、気持ちを早く切り替えて、また1週間いい準備をして、ホームでいい試合をして勝ちたいです。
攻撃も後半はほとんどいいところが出ず、前線でボールを受けることが少なくなってしまいました。中盤でもプレッシャーを掛けられてバックパスが非常に多くなってしまって、シンプルに蹴らざるを得ないような状況が多く出てしまったと思います。
またしっかりコンディションを整えて、次のゲームに向かいたいと思います。
Q:上田を下げて金久保を入れた際、東をボランチにして金久保をトップ下に置いた狙いは?
攻撃的にいかなければならない状況で、前線での運動量が少なくなってしまったので金久保を入れたかったということです。東をボランチに下げたのは、ボールを動かすこととセカンドボールを拾う、という意図がありました。
Q:前半は仙台が縦に入れてくる楔を狙ってショートカウンターがはまっていたが、後半は仙台がやり方を変えたという印象か?
後半の仙台は縦に長いボールを蹴ってきたと思います。それから、うちが前半に前からプレッシャーを掛けていったのに対し、向こうもうちのDFラインにプレッシャーを掛けて、長いボールを蹴らせるような形を取ってきました。攻撃でも、後ろからはシンプルに蹴る、長いボールも躊躇せずに入れる、ということで、うちはインターセプトがほとんどできないような状態になってしまいました。