Jリーグ ディビジョン1 第10節
2012.5.6 [SUN] 16:00
NACK
大宮
- 73' チョ ヨンチョル
1
-
0
0
前半
0
1
後半
0
G大阪
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 14 坪内 秀介
75'
DF 4 深谷 友基
DF 2 菊地 光将
DF 22 下平 匠
MF 5 カルリーニョス
MF 6 青木 拓矢
MF 13 渡邉 大剛
MF 9 チョ ヨンチョル
MF 8 東 慶悟
88'
FW 10 ラファエル
46'
控えメンバー
GK 21 江角 浩司
GK 20 キム ヨングォン
88'
DF 30 渡部 大輔
75'
MF 7 上田 康太
MF 18 橋本 早十
MF 16 金久保 順
FW 32 長谷川 悠
46'
監督
スターティングメンバー
GK 29 木村 敦志
DF 5 丹羽 大輝
DF 2 中澤 聡太
DF 15 今野 泰幸
DF 4 藤春 廣輝
MF 23 武井 択也
MF 7 遠藤 保仁
MF 13 寺田 紳一
85'
MF 14 倉田 秋
62'
FW 25 阿部 浩之
64'
FW 20 佐藤 晃大
控えメンバー
GK 1 藤ヶ谷 陽介
DF 27 内田 達也
MF 8 佐々木 勇人
64'
MF 10 二川 孝広
MF 17 明神 智和
62'
FW 9 ラフィーニャ
85'
FW 11 パウリーニョ
監督
試合詳細
12 | シュート | 9 |
---|---|---|
11 | GK | 6 |
2 | CK | 4 |
11 | 直接FK | 14 |
3 | 間接FK | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
松尾 一
副審
大塚 晴弘
副審
聳城 巧
第4の審判員
安元 利充
入場者数
11,554人
天候
曇のち晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
18.3℃/54%
3年ぶりに難敵G大阪を撃破、ホーム3連勝飾る
ゴールデンウィークの最終日、アルディージャはホームにG大阪を迎えた。前節はアウェイで神戸に敗れて連勝がストップ。しかし、この試合に勝てば、浦和とのさいたまダービー、そして札幌戦に続き、ホームゲームでは3連勝となる。中2日の連戦という厳しい日程だが、白星で勢いを取り戻したい。昼から天気が荒れて激しい雷雨に見舞われたため、試合は当初の予定より1時間遅れて17時にキックオフ。雨は止み、強い西日が射しこむピッチで決戦は始まった。
序盤、G大阪は15分に日本代表MF遠藤のクロスをMF倉田がシュート。アルディージャはクロスバーに救われた。アルディージャはG大阪の両サイドバックに攻撃参加を許す厳しい時間を高い守備意識で耐え、カウンターからチャンスをうかがった。29分にはG大阪の遠藤がロングパスを出し、FW阿部がカルリーニョスを抜いて倉田へパス。決定機になるかと思われたが、カルリーニョスが猛然と倉田を追いかけ、スライディングでボールを奪って難をしのいだ。アルディージャは前半終了間際に猛反撃。坪内のクロスをラファエルが頭で競り、こぼれ球をチョ ヨンチョルがヘディングシュート。相手GKに防がれたこぼれ球を拾った東、そしてカルリーニョスと立て続けにシュートを放ってゴールへ迫った。
後半から前線に長谷川を投入したアルディージャは、より効果的な守備から攻撃シーンを増やし、次第に試合のペースを引き寄せていった。59分、自陣左サイドを押し込まれたが、相手が縦パスをリターンすると、カルリーニョスがすかさずマークを捨ててコースを消しながらボールホルダーへプレス。慌てた相手からボールを奪って東にパスを出し、前線の長谷川へとつなぐ鋭いカウンターの起点となった。カルリーニョスは「(前半のように)相手に抜かれても食らいつく精神は日本人から学んでいる物。一つのプレーで終わることなく、次のプレーにつなげることは鈴木監督からいつも要求されていること。練習から取り組んでいることが形になって出たと思う。私は日本人から多くのことを学んでいるし、これからも吸収できると思う」と話す。後半は、アルディージャの多くの選手がセカンドボールへの意識を強く持っていた。73分には、そうした取り組みが先制点として結実した。下平の縦パスを左へ流れたチョ ヨンチョルが受けてマイナスのクロス。長谷川には渡らなかったが、カバーするようにボールを受けたカルリーニョスがシュート。相手に当たって浮き球となると、左から勢いよくゴール前へ入って来たチョ ヨンチョルが素早く落下点へ入り、ボールをゴールへ押し込んだ。終盤も相手より多くチャンスを作り、試合の主導権を渡すことなく完封。試合終了のホイッスルが鳴ると、ピッチ上もスタンドも両手を天に突き上げるオレンジのユニフォームが歓喜の声に包まれた。
G大阪にはこれまで5連敗を喫していたが、ついに難敵を撃破した。次節はアウェイの鳥栖戦。先発フル出場で完封に貢献した深谷は「粘り強く戦った結果、勝つことができた。今日は気持ちの入ったプレーが多く見られたし、こういう戦いをしなければ簡単には勝てない。良い守備ができれば良い攻撃ができる。このイメージを持って次の試合に臨みたい。勝点50の目標を達成して上位に行くためには勝ち続けることが必要。これに満足せず、次も勝ちたい」と連勝を誓った。
(総評: 平野 貴也 /写真:早草 紀子)
序盤、G大阪は15分に日本代表MF遠藤のクロスをMF倉田がシュート。アルディージャはクロスバーに救われた。アルディージャはG大阪の両サイドバックに攻撃参加を許す厳しい時間を高い守備意識で耐え、カウンターからチャンスをうかがった。29分にはG大阪の遠藤がロングパスを出し、FW阿部がカルリーニョスを抜いて倉田へパス。決定機になるかと思われたが、カルリーニョスが猛然と倉田を追いかけ、スライディングでボールを奪って難をしのいだ。アルディージャは前半終了間際に猛反撃。坪内のクロスをラファエルが頭で競り、こぼれ球をチョ ヨンチョルがヘディングシュート。相手GKに防がれたこぼれ球を拾った東、そしてカルリーニョスと立て続けにシュートを放ってゴールへ迫った。
後半から前線に長谷川を投入したアルディージャは、より効果的な守備から攻撃シーンを増やし、次第に試合のペースを引き寄せていった。59分、自陣左サイドを押し込まれたが、相手が縦パスをリターンすると、カルリーニョスがすかさずマークを捨ててコースを消しながらボールホルダーへプレス。慌てた相手からボールを奪って東にパスを出し、前線の長谷川へとつなぐ鋭いカウンターの起点となった。カルリーニョスは「(前半のように)相手に抜かれても食らいつく精神は日本人から学んでいる物。一つのプレーで終わることなく、次のプレーにつなげることは鈴木監督からいつも要求されていること。練習から取り組んでいることが形になって出たと思う。私は日本人から多くのことを学んでいるし、これからも吸収できると思う」と話す。後半は、アルディージャの多くの選手がセカンドボールへの意識を強く持っていた。73分には、そうした取り組みが先制点として結実した。下平の縦パスを左へ流れたチョ ヨンチョルが受けてマイナスのクロス。長谷川には渡らなかったが、カバーするようにボールを受けたカルリーニョスがシュート。相手に当たって浮き球となると、左から勢いよくゴール前へ入って来たチョ ヨンチョルが素早く落下点へ入り、ボールをゴールへ押し込んだ。終盤も相手より多くチャンスを作り、試合の主導権を渡すことなく完封。試合終了のホイッスルが鳴ると、ピッチ上もスタンドも両手を天に突き上げるオレンジのユニフォームが歓喜の声に包まれた。
G大阪にはこれまで5連敗を喫していたが、ついに難敵を撃破した。次節はアウェイの鳥栖戦。先発フル出場で完封に貢献した深谷は「粘り強く戦った結果、勝つことができた。今日は気持ちの入ったプレーが多く見られたし、こういう戦いをしなければ簡単には勝てない。良い守備ができれば良い攻撃ができる。このイメージを持って次の試合に臨みたい。勝点50の目標を達成して上位に行くためには勝ち続けることが必要。これに満足せず、次も勝ちたい」と連勝を誓った。
(総評: 平野 貴也 /写真:早草 紀子)
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選手コメント
DF 22 下平 匠
Q:古巣からの勝利はまた一味違うのでは?
もちろん育ててもらったクラブなので感謝の気持ちがありますし、そういうチームに勝てたということは素直にうれしいです。自分はどちらかというと力んでしまうタイプなので、平常心で試合に入るように心掛けました。
Q:次節鳥栖戦への意気込みを。
ホームでしっかり勝てているので、アウェイでももったいない試合をしてはいけないと思います。まずはしっかり休んで疲れを取って、そしてしっかりといい準備をして、次の鳥栖戦に臨みたいです。
もちろん育ててもらったクラブなので感謝の気持ちがありますし、そういうチームに勝てたということは素直にうれしいです。自分はどちらかというと力んでしまうタイプなので、平常心で試合に入るように心掛けました。
Q:次節鳥栖戦への意気込みを。
ホームでしっかり勝てているので、アウェイでももったいない試合をしてはいけないと思います。まずはしっかり休んで疲れを取って、そしてしっかりといい準備をして、次の鳥栖戦に臨みたいです。
MF 9 チョ ヨンチョル
Q:試合開始が1時間遅れた影響は何かあったか?
試合前の準備がいつもと違ってしまったのですが、選手みんなで「これをプラスにしよう」という話をしました。今日はそういう意識を持って試合に入ったことが、いい結果につながったのではないかと思っています。
Q:5連敗中のG大阪を相手に、試合前のチームの雰囲気はどうだったか?
特にそういう緊張感はありませんでした。僕自身も5連敗していたのは今、初めて聞いたことで、何も意識はしていませんでした。
Q:先制点の場面を振り返って。
試合前からG大阪の守備陣のすきを狙っていこうと考えていました。ルーズボールからチャンスが来ると思っていたし、チャンスで確実に決めたかったので、決めることができて本当によかったです。
Q:次節鳥栖戦への意気込みを。
鳥栖は今まで対戦したことのないチームですし、アウェイゲームなので、いい準備をして臨みたいと思います。G大阪という強い相手に勝ちましたし、ホームでいい試合を見せることができたので、この緊張感をキープして、アウェイでもいい結果を残して帰ってきたいです。
試合前の準備がいつもと違ってしまったのですが、選手みんなで「これをプラスにしよう」という話をしました。今日はそういう意識を持って試合に入ったことが、いい結果につながったのではないかと思っています。
Q:5連敗中のG大阪を相手に、試合前のチームの雰囲気はどうだったか?
特にそういう緊張感はありませんでした。僕自身も5連敗していたのは今、初めて聞いたことで、何も意識はしていませんでした。
Q:先制点の場面を振り返って。
試合前からG大阪の守備陣のすきを狙っていこうと考えていました。ルーズボールからチャンスが来ると思っていたし、チャンスで確実に決めたかったので、決めることができて本当によかったです。
Q:次節鳥栖戦への意気込みを。
鳥栖は今まで対戦したことのないチームですし、アウェイゲームなので、いい準備をして臨みたいと思います。G大阪という強い相手に勝ちましたし、ホームでいい試合を見せることができたので、この緊張感をキープして、アウェイでもいい結果を残して帰ってきたいです。
G大阪の攻撃に対してしっかりとポジショニングして、中央に絞ってくさびのボールを入れさせない、もし入れられても中盤から下がってボールを奪い、そこから攻撃しようという狙いでゲームに入りました。ところが、前半の立ち上がりから相手に対しプレッシャーがなかなか掛からずに、今野選手がフリーで持ち上がってくる場面が増えました。そこにもっとプレッシャーを掛けるように指示したのですが、なかなかできませんでした。そうした理由でかなり押し込まれた状態が続きましたが、選手たちはそれをよく辛抱してくれました。
ラファエルが前半途中に打撲したので、後半開始から長谷川を投入しましたが、それでリズムが出てきました。彼が前線で積極的に背後に出る動きをしてくれたので、仮にそこにボールが出なくても東のスペースができることで、東が自由にプレーできるようになりました。
最後はDFを1枚加えて逃げ切りました。厳しい戦いでしたがなんとか勝点3が取れたことで、また今後のゲームにつながっていくと思います。