Jリーグヤマザキナビスコカップ グループステージ Aグループ 第2節
2016.3.27 [SUN] 14:00
中銀スタ
甲府
0
-
0
0
前半
0
0
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 31 岡西 宏祐
DF 41 土屋 征夫
10'
DF 4 山本 英臣
DF 16 松橋 優
MF 28 橋爪 勇樹
MF 8 新井 涼平
MF 27 ビリー セレスキー
MF 14 田中 佑昌
FW 23 稲垣 祥
FW 9 ニウソン
75'
FW 10 クリスティアーノ
控えメンバー
GK 22 岡 大生
DF 3 畑尾 大翔
10'
MF 2 福田 健介
MF 20 黒木 聖仁
FW 15 吉野 峻光
FW 19 盛田 剛平
FW 25 森 晃太
75'
監督
佐久間 悟
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 13 渡部 大輔
DF 4 山越 康平
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 10 岩上 祐三
72'
MF 39 泉澤 仁
81'
MF 7 江坂 任
FW 41 家長 昭博
FW 8 ドラガン ムルジャ
86'
控えメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 2 菊地 光将
DF 20 大屋 翼
MF 18 横山 知伸
MF 17 横谷 繁
72'
MF 16 マテウス
81'
FW 9 ネイツ ペチュニク
86'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
6 | シュート | 8 |
---|---|---|
6 | GK | 14 |
6 | CK | 5 |
10 | 直接FK | 9 |
2 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
村上 伸次
副審
平間 亮
副審
清野 裕介
第4の審判員
数原 武志
入場者数
6,331人
天候
曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
18.3℃/27%
後半に攻勢を強めるも一歩及ばず引分け
厳しい連戦でチームの総合力が問われる。ヤマザキナビスコカップは初戦から中3日で早くもグループステージ第2節を迎えた。明治安田J1 1stステージ第4節から1週間で3試合というハードな日程だ。渋谷監督は、リーグ戦から先発を全員を入れ替えて第1戦に臨んだが、第2戦はリーグ戦とカップ戦の出場組が入り混じった先発布陣となった。GKは塩田、4バックに右から渡部、山越、河本、和田。中盤は金澤と岩上のダブルボランチと、右に江坂、左に泉澤。前線はムルジャと家長が2トップを組んだ。
試合の前半は、立ち上がりにクリスティアーノの長距離ドリブルに切り裂かれる場面があったが、全体的にはボールを保持して攻める時間が続いた。5バック気味になる甲府の守備に対し、右サイドへロングパスを送って江坂が相手の背後を狙うなど、サイドからの攻撃が目立った。17分には右から左へとサイドチェンジし、泉澤が和田とのパス交換からクロスを送ると、ムルジャと江坂が飛び込んで相手ゴールに迫った。44分、右サイドで家長のキープからオーバーラップした渡部のクロスへつなげて右CKを獲得。岩上のボールに山越が打点の高いヘディングで合わせた。
前半途中から家長とポジションを変えた江坂は「始めは自分が相手の裏に走ったり、斜めにゴール前へ抜けて大輔君が上がるスペースを開けたりする狙いがあったけど、なかなかクロスが合わなかった。アキさんが中盤に下りて来てくれたときに僕がサイドにいても、前にムルジャしかいないのではクロスを上げても難しいので、前のポジションに入った」と、攻撃の狙いを明かした。そのポジションチェンジが奏功し、サイド攻撃の回数は後半に入ってから増加。それでも甲府の守備は手堅く、逆に64分にはCKからFWニウソンにヘディングシュートを放たれ、クロスバーに救われる場面もあった。
押し気味の展開だけに、点を取り切りたい試合だった。渋谷監督は、72分に横谷をボランチに投入し、81分にマテウス、86分にペチュニクと次々に攻撃的な選手を送り込んでゴールを奪いにいった。しかし、アディショナルタイムに横谷が蹴った右CKに江坂が頭で合わせたがゴールの枠をとらえ切れないなど、最後まで得点を奪うことはできなかった。攻撃のバリエーション不足という印象もあったが、家長は「相手の守備は堅かったし、ボールの走らないピッチに少し苦戦した。NACK5スタジアム大宮みたいにもう少しボールが走れば、やり方を変えられるけど、今日はシンプルにサイドを使ってクロスを入れようと話していた」と、既に作れている形を最大限に生かす戦い方を選んでいたという。
次戦からリーグ戦が再開する。相手は昨シーズンJ2で優勝を争った磐田。昨年は2度の対戦でいずれもドローと勝ち切れなかった。今シーズンに入ってからの成長を示すには、これ以上ない舞台となる。家長は「カップ戦よりも精度の高い形で臨むチームが多いし、もう一度気を引き締めて臨まないといけない。ただ、この2試合で出場した選手がリーグ戦でも活躍すれば、もっと切磋琢磨していける」と、チームの成長に自信を示した。2試合連続無失点などカップ戦で得た手ごたえを生かし、今度は勝点3をもぎ取りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
試合の前半は、立ち上がりにクリスティアーノの長距離ドリブルに切り裂かれる場面があったが、全体的にはボールを保持して攻める時間が続いた。5バック気味になる甲府の守備に対し、右サイドへロングパスを送って江坂が相手の背後を狙うなど、サイドからの攻撃が目立った。17分には右から左へとサイドチェンジし、泉澤が和田とのパス交換からクロスを送ると、ムルジャと江坂が飛び込んで相手ゴールに迫った。44分、右サイドで家長のキープからオーバーラップした渡部のクロスへつなげて右CKを獲得。岩上のボールに山越が打点の高いヘディングで合わせた。
前半途中から家長とポジションを変えた江坂は「始めは自分が相手の裏に走ったり、斜めにゴール前へ抜けて大輔君が上がるスペースを開けたりする狙いがあったけど、なかなかクロスが合わなかった。アキさんが中盤に下りて来てくれたときに僕がサイドにいても、前にムルジャしかいないのではクロスを上げても難しいので、前のポジションに入った」と、攻撃の狙いを明かした。そのポジションチェンジが奏功し、サイド攻撃の回数は後半に入ってから増加。それでも甲府の守備は手堅く、逆に64分にはCKからFWニウソンにヘディングシュートを放たれ、クロスバーに救われる場面もあった。
押し気味の展開だけに、点を取り切りたい試合だった。渋谷監督は、72分に横谷をボランチに投入し、81分にマテウス、86分にペチュニクと次々に攻撃的な選手を送り込んでゴールを奪いにいった。しかし、アディショナルタイムに横谷が蹴った右CKに江坂が頭で合わせたがゴールの枠をとらえ切れないなど、最後まで得点を奪うことはできなかった。攻撃のバリエーション不足という印象もあったが、家長は「相手の守備は堅かったし、ボールの走らないピッチに少し苦戦した。NACK5スタジアム大宮みたいにもう少しボールが走れば、やり方を変えられるけど、今日はシンプルにサイドを使ってクロスを入れようと話していた」と、既に作れている形を最大限に生かす戦い方を選んでいたという。
次戦からリーグ戦が再開する。相手は昨シーズンJ2で優勝を争った磐田。昨年は2度の対戦でいずれもドローと勝ち切れなかった。今シーズンに入ってからの成長を示すには、これ以上ない舞台となる。家長は「カップ戦よりも精度の高い形で臨むチームが多いし、もう一度気を引き締めて臨まないといけない。ただ、この2試合で出場した選手がリーグ戦でも活躍すれば、もっと切磋琢磨していける」と、チームの成長に自信を示した。2試合連続無失点などカップ戦で得た手ごたえを生かし、今度は勝点3をもぎ取りたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 3 河本 裕之
もっとパスを回したかったですが、ボールが走らないピッチコンディションだったこともあり、崩し切れませんでした。甲府の狙いはカウンターだったので、山越と声をかけ合って相手の外国籍選手をケアしました。ヤマザキナビスコカップが始まって、色々な選手が試合に出ていますし、そこで培ったものをこの後のリーグ戦につなげることで、チーム全体がパワーアップしていければと思います。
DF 13 渡部 大輔
相手の堅い守りに対して、ボールを持っていても崩すことができませんでした。引分けに終わってしまい残念です。スペースがなかったので攻撃では自分の特長を出しきれなかったですが、守備の部分では集中して守り切ることができました。広島戦で5失点した後に、ヤマザキナビスコカップでは2試合続けて無失点に抑えることができたので、この流れをリーグ戦につなげていければと思います。
MF 39 泉澤 仁
相手の堅い守備ブロックを、どうすれば崩せるかを考えながらやっていましたが、得点を奪うことができずに悔しいです。サイドから突破できればと思っていた中で、個々の勝負や球際の部分で勝ち切ることができなかったので、もっとアイディアを出してやっていく必要を感じました。リーグ戦では連敗中ですし、ホームで勝って連敗を止めたいので、磐田戦も応援よろしくお願いします。
Q.途中で家長選手と江坂選手のポジションを入れ替えた意図、それとヤマザキナビスコカップ2戦を振り返ってのコメントをお願いします。
私自身のサッカーに対する考え方として、しっかりとした距離感を保ち、しっかりとバランスを取るというものがありますが、そういった点で選手たちは今日もしっかりと戦ってくれたと思います。今日は得点にはつながりませんでしたけれど、後半を中心に得点になりそうなチャンスは作れていました。前半は相手もパワーを持って戦ってきますので、ボールを動かして体力を消耗させようと考えていましたが、なかなか思うようにいきませんでした。今後に向けて、ボールを受ける位置やポジショニングをもう少し意識させるようにしたいと思います。2人のポジションについては、前半に選手同士が判断して変えていたので、後半もそのままで戦いました。
Q.甲府の守備ブロックを攻略するために、少し足りなかったと感じる点があるとすれば何でしょうか。
クロスやシュートなど、最後の精度だと思います。特にクロスはほとんど合いませんでしたが、クロスの精度が上がればチャンスはもっと増えたと思います。また、クロスの後のセカンドボールを拾ったところで、ミドルシュートを打てるとより良くなりますし、最後の精度の部分はもっと上げていく必要があると感じました。私が監督になってからはボールポゼッション中心のトレーニングをしていますので、得点を取る部分に関しては私自身の修正ポイントでもあると思います。
Q.ここまでの試合で多くの選手を起用しましたが、収穫はいかがでしょうか。
先日のリーグ戦で広島に1-5で敗れたこともあり、ヤマザキナビスコカップ2試合を次のリーグ戦にどうつなげていくかという考えがありましたし、一方で結果を求めていかなければなりません。これまで出場機会のなかった選手も、ここで力を発揮してほしいという思いと、それを今まで試合に出ていた選手が感じ取って切磋琢磨して、全員が競争意識を持っていなくてはJ1の舞台で戦うことはできません。この2試合を通じて感じたのは、チームとして取り組んできたことに対し、特に攻撃の部分では選手たちがある程度イメージを持ってくれているということです。ただ、守備ではもう少し修正の必要があると感じました。昨年は守備をする時間が少なかった中、シーズン最初の2試合は選手たちの能力で守り切ってくれましたが、もう1つ上のレベルの相手には失点してしまいましたので、もう少しチームとしての守備の仕方に取り組まなければいけないと感じます。そういった意味では、この2試合で失点ゼロということを評価し、しっかりとボールを動かして得点を取る、さらにカウンターなど速い攻撃も求めながら、今後は戦っていきたいと思います。ただ今日に関しては、頑張ってくれた選手を勝たせてあげられず、本当に申し訳なく思います。