Jリーグヤマザキナビスコカップ グループステージ Aグループ 第3節
2016.4.6 [WED] 19:00
BMWス
湘南
0
-
1
0
前半
0
0
後半
1
大宮
- 64' ネイツ ペチュニク
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 25 タンドウ ベラピ
DF 36 岡本 拓也
DF 4 アンドレ バイア
DF 6 三竿 雄斗
MF 14 藤田 征也
MF 28 神谷 優太
MF 18 武田 英二郎
55'
MF 10 菊池 大介
73'
FW 7 大竹 洋平
FW 19 大槻 周平
73'
FW 22 下田 北斗
控えメンバー
GK 21 梶川 裕嗣
DF 3 岡﨑 亮平
MF 13 山根 視来
MF 15 長谷川 アーリアジャスール
55'
MF 32 齊藤 未月
FW 9 キリノ
73'
FW 23 高山 薫
73'
監督
曺 貴裁
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 5 沼田 圭悟
DF 4 山越 康平
DF 25 高山 和真
DF 20 大屋 翼
84'
MF 18 横山 知伸
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
90+2'
MF 39 泉澤 仁
FW 7 江坂 任
82'
FW 9 ネイツ ペチュニク
控えメンバー
GK 50 松井 謙弥
DF 19 奥井 諒
DF 22 和田 拓也
84'
MF 10 岩上 祐三
82'
MF 26 小島 幹敏
FW 11 播戸 竜二
FW 29 川田 拳登
90+2'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
14 | シュート | 10 |
---|---|---|
12 | GK | 10 |
6 | CK | 6 |
13 | 直接FK | 16 |
1 | 間接FK | 5 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
東城 穣
副審
山内 宏志
副審
中井 恒
第4の審判員
柿沼 亨
入場者数
6,134人
天候
曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
16.6℃/76%
ペチュニクの一撃で決着。若き守備陣も無失点で勝利に貢献
過酷な連戦で若い力が光る。3月に続き、4月もリーグ戦とカップ戦に並行して臨む。4月に入っての2試合目は、ヤマザキナビスコカップ グループステージ Aグループ第3節だ。初戦で名古屋に勝ち、第2節は甲府と引分け、通算成績は1勝1分けで3位につけている。7チームずつ2組に分かれて行うグループステージは、各組上位2位が準々決勝に進む。渋谷監督が目標に掲げる11年ぶりのノックアウトステージ進出には、このまま黒星を喫することなく勝点を積み重ねなければならない。連戦でメンバーが入れ替わる中、結果を残すという難しいミッションだ。
この試合では、積極的な守備を仕掛けてくる湘南を長短のパスで巧みにかわし、サイド攻撃を繰り広げた。12分、マテウスのカットインから右サイドバックで起用された沼田がミドルシュート。16分には左でパスを受けた泉澤が、得意のドリブルで縦に勝負して鋭いシュートを放ち、ファーサイドのポストをたたいた。さらに、はね返りから生まれたこぼれ球を沼田がミドルシュートを狙うなど迫力があった。30分には自陣でボールを奪ってカウンター攻撃を展開。マテウスの縦パスから江坂のポストプレー、横山のワンタッチパスと滑らかなパスワークから、ペチュニクが抜け出してゴールへ迫った。バックパスをすると必ず相手選手が1人付いて来るほど、湘南はプレッシングを徹底していたが、バランスの良い試合コントロールと、集中力の高い守備でペースを渡すことなく戦った。
ボランチでゲームメークをした大山は、「落ち着いてきたときにサイドチェンジできれば、もっとサイドバックを生かせた。相手のカウンターを警戒した分だけ縦パスが減ったり、マテウスに仕掛けさせるパスが少し減ったりした部分もある。ただ、内容面の課題はあるけど、得るものはあった試合」と手ごたえを話した。リスクを考えながら、相手のプレスをパスとランニングでかわして、ゴールへ向かう。その形が64分に実った。左サイドで江坂と泉澤が起点を作ると、攻撃参加した大屋がクロス。ファーサイドに飛び込んだペチュニクが逆サイドへ折り返すように押し込み先制点を奪った。
守備面でも相手のクロスボールをシャットアウト。公式戦初先発の高山は、体を張ったプレーで無失点勝利に貢献。山越も安定感を見せて「思い切りプレッシャーをかけてくる相手なので、リスクを冒さないように気を付けていたけど、パスでうまくプレスを外せたと思う。ネイツが前線にいたので、苦しかったら前に蹴るという意思統一もできていた。守備面に関しても、相手も最後は中に来るので、良いポジションを取ってはね返せたと思う」と自信を示した。ヤマザキナビスコカップは2勝1分けで3試合すべて無失点。リーグ戦の出場経験に恵まれていないメンバーが、勝利につながるバランスを取り続けた、手応えのある試合だった。
高山、山越といった若い守備陣が無失点で試合を締め、攻撃陣では終盤に川田が公式戦デビューを果たした。結果を残した選手たちの表情には自信が宿る。また、リーグ戦と異なるポジションの経験もシーズン終盤には必ず生きるはずだ。次戦は、中3日で迎える明治安田生命J1 1stステージ第6節の名古屋戦。カップ戦で得た自信と勢いをリーグ戦に持ち込みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
この試合では、積極的な守備を仕掛けてくる湘南を長短のパスで巧みにかわし、サイド攻撃を繰り広げた。12分、マテウスのカットインから右サイドバックで起用された沼田がミドルシュート。16分には左でパスを受けた泉澤が、得意のドリブルで縦に勝負して鋭いシュートを放ち、ファーサイドのポストをたたいた。さらに、はね返りから生まれたこぼれ球を沼田がミドルシュートを狙うなど迫力があった。30分には自陣でボールを奪ってカウンター攻撃を展開。マテウスの縦パスから江坂のポストプレー、横山のワンタッチパスと滑らかなパスワークから、ペチュニクが抜け出してゴールへ迫った。バックパスをすると必ず相手選手が1人付いて来るほど、湘南はプレッシングを徹底していたが、バランスの良い試合コントロールと、集中力の高い守備でペースを渡すことなく戦った。
ボランチでゲームメークをした大山は、「落ち着いてきたときにサイドチェンジできれば、もっとサイドバックを生かせた。相手のカウンターを警戒した分だけ縦パスが減ったり、マテウスに仕掛けさせるパスが少し減ったりした部分もある。ただ、内容面の課題はあるけど、得るものはあった試合」と手ごたえを話した。リスクを考えながら、相手のプレスをパスとランニングでかわして、ゴールへ向かう。その形が64分に実った。左サイドで江坂と泉澤が起点を作ると、攻撃参加した大屋がクロス。ファーサイドに飛び込んだペチュニクが逆サイドへ折り返すように押し込み先制点を奪った。
守備面でも相手のクロスボールをシャットアウト。公式戦初先発の高山は、体を張ったプレーで無失点勝利に貢献。山越も安定感を見せて「思い切りプレッシャーをかけてくる相手なので、リスクを冒さないように気を付けていたけど、パスでうまくプレスを外せたと思う。ネイツが前線にいたので、苦しかったら前に蹴るという意思統一もできていた。守備面に関しても、相手も最後は中に来るので、良いポジションを取ってはね返せたと思う」と自信を示した。ヤマザキナビスコカップは2勝1分けで3試合すべて無失点。リーグ戦の出場経験に恵まれていないメンバーが、勝利につながるバランスを取り続けた、手応えのある試合だった。
高山、山越といった若い守備陣が無失点で試合を締め、攻撃陣では終盤に川田が公式戦デビューを果たした。結果を残した選手たちの表情には自信が宿る。また、リーグ戦と異なるポジションの経験もシーズン終盤には必ず生きるはずだ。次戦は、中3日で迎える明治安田生命J1 1stステージ第6節の名古屋戦。カップ戦で得た自信と勢いをリーグ戦に持ち込みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 5 沼田 圭悟
平日のアウェイゲームでしたが、多くの方に来ていただき、ありがとうございました。今日は右サイドバックでしたのでいつもと違う部分はありましたが、落ち着いてプレーすることができました。勝つことができて良かったです。センターバックの二人とも声を掛け合いながらやることができました。若い二人でしたがとても頼りになりました。
個人としては、試合に出てチームに貢献したいですし、リーグ戦はここ3試合勝っていないので、良い準備をしてしっかり勝ちたいと思います。
個人としては、試合に出てチームに貢献したいですし、リーグ戦はここ3試合勝っていないので、良い準備をしてしっかり勝ちたいと思います。
MF 9 ネイツ ペチュニク
非常に難しい試合でした。でも、自分たちの方が多くのチャンスを作ったので、勝利に相応しかったと思います。今日、一番重要なのはチームが勝点3をおさめたことですが、個人的にもすごく嬉しいですし、解放された気分です。
次の名古屋戦はアウェイですが、もちろん勝ちにいきたいと思います。私たちのチームには優れた選手が多くいますので、自分たちのプレーを出していきたいと思います。
次の名古屋戦はアウェイですが、もちろん勝ちにいきたいと思います。私たちのチームには優れた選手が多くいますので、自分たちのプレーを出していきたいと思います。
DF 25 高山 和真
前半は緊張していて何もできませんでした。時間が経つにつれて少し自分のプレーができた部分もありましたし、失点せずに試合を終えることもできましたが、自分はチームにあまり貢献できていなかったと思います。30点ぐらいの出来です。
他の先輩に助けられました。今日の経験を糧に、またチャンスをもらえるよう、日々の練習から頑張っていきたいです。
他の先輩に助けられました。今日の経験を糧に、またチャンスをもらえるよう、日々の練習から頑張っていきたいです。
Q.センターバックをはじめ、センターラインの選手たちが非常に良いパフォーマンスを見せていたと思いますが、評価はいかがでしょうか。
センターバックは22歳の山越選手と19歳の高山選手でしたが、新卒の山越選手は既に2試合をこなしているので心配なかったですし、2年目の高山選手もユースではレギュラーでしたし、昨年はJ-22選抜で経験を積んでいます。練習試合は公式戦のためにやっているということは彼らにも伝えましたが、練習試合で彼らがしっかりとプレーしてくれているのは見ていましたから、公式戦の中ではより集中した状態でプレーできると思っていました。ただ、緊張し過ぎてボールロストしてしまったり、気負って無理にボールを奪いにいって簡単に抜かれてしまったりすることが心配でしたが、普段のトレーニングでいろいろな選手と戦っていますので、その成果が出てくれたと思います。
Q.攻撃では泉澤選手が起点になっていましたが、それ以外の選手の評価はいかがですか。
泉澤選手にボールが渡るまでの展開が非常に良かったので、彼に良い形でボールが渡ったのだと思います。逆サイドのマテウス選手に関しては、中盤の選手たちがもう少し右サイドを意識していれば、彼にももっとボールが入ったと思います。得点シーンでは右サイドから左サイドへの展開でしたが、左から右へ展開しても良い場面で、ボールの動きが滞ってしまっていました。途中で大山選手には伝えましたが、もう少し右サイドへの意識を高めていれば、マテウス選手ももう少し良いプレーができたと思います。ですから、泉澤選手が1対1を何度も仕掛けて突破したり、多くのチャンスメークをしてくれたりしたのは、右利きの選手が多いから左へボールが流れるのが多かったことに加え、後ろの選手からの展開の影響で彼にボールが集まったのだと思います。
Q.メンバーを入れ替えながら、ヤマザキナビスコカップでは無失点で2勝1分けと結果が出ています。これについてはどのようにお考えですか。
もちろんリーグ戦でも上位を目指していますが、天皇杯も含めて3つの大会があります。3連勝はできていませんが、2006年以降は縁のないノックアウトステージ出場をクラブとして目指していますので、それに向けては良い勝点を取っていると思います。ただ、グループステージもまだ3試合ありますから、何があるか分かりません。誰が出ても結果につながっているという点では、チーム力の底上げを考えれば良いことだと思いますし、私は全員がピッチに立ってしっかりと戦えるようにしなければいけないと考えていますので、カップ戦とリーグ戦を並行して戦いながらメンバーを選出している段階です。先日の磐田さんとのリーグ戦では、その前のカップ戦に出場した選手が5人も先発していますし、今日の選手たちが次の名古屋戦に出場する可能性もあります。選手たちには伝えていますが、互いに切磋琢磨しながら、しかも自分たちが目指す戦いをし、負けて積み上がることもあるかもしれませんが、何よりも勝利して積み上げていくことが大切です。そういった意味では、全員が意識を高く持ち、無失点で勝利できたことは非常に良かったと思います。