明治安田生命J1リーグ 1st 第17節
2016.6.25 [SAT] 19:00
等々力
川崎F
- 22' 大塚 翔平
- 56' 中村 憲剛
2
-
0
1
前半
0
1
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 チョン ソンリョン
DF 18 エウシーニョ
DF 5 谷口 彰悟
DF 4 井川 祐輔
DF 20 車屋 紳太郎
MF 21 エドゥアルド ネット
79'
MF 10 大島 僚太
MF 14 中村 憲剛
MF 27 大塚 翔平
71'
FW 11 小林 悠
FW 13 大久保 嘉人
84'
控えメンバー
GK 30 新井 章太
DF 17 武岡 優斗
84'
MF 6 田坂 祐介
MF 15 原川 力
71'
MF 19 森谷 賢太郎
MF 22 中野 嘉大
79'
MF 26 三好 康児
監督
風間 八宏
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 10 岩上 祐三
MF 5 沼田 圭悟
60'
MF 39 泉澤 仁
84'
FW 41 家長 昭博
FW 7 江坂 任
74'
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
DF 20 大屋 翼
MF 18 横山 知伸
84'
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
60'
FW 9 ネイツ ペチュニク
74'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
16 | シュート | 10 |
---|---|---|
14 | GK | 9 |
5 | CK | 3 |
7 | 直接FK | 13 |
2 | 間接FK | 5 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
佐藤 隆治
副審
八木 あかね
副審
権田 智久
第4の審判員
池内 明彦
入場者数
26,612人
天候
曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、水含み
気温/湿度
26℃/75%
川崎Fに0−2で敗戦。1stステージを7勝5分け5敗の5位で終える
明治安田生命J1リーグ1stステージは最終節を迎えた。今日、優勝チームが決まる。栄冠をつかむのは、鹿島かそれとも川崎Fか。一方で、この試合を2ndステージにつなげたいアルディージャにとっても集大成のゲームだ。昨年3月にリニューアルされた等々力陸上競技場のビジターエリアは、アルディージャのサポーターでオレンジに染まった。
アルディージャの先発は、GKが加藤順。最終ラインは前節から変わらず左から和田、河本、菊地、奥井。菊地と控えの横山の名前がコールされると、ホーム側のスタンドからも温かい拍手が送られた。ボランチは金澤と岩上がコンビを組み、2列目の左に泉澤が6試合ぶりに入り、右に沼田となった。2トップは江坂と家長だ。19時4分、キックオフの笛が高らかに鳴り響いた。
立ち上がりは相手に支配された。細かいパス交換から、チャンスと見るや一気にディフェンスラインの裏を狙ってきた。しかしアルディージャも慌てない。高い位置でボールを奪い、素早く攻撃へと転じる。6分には左サイドの泉澤のパスを受けた家長がドリブルで前線に侵入し、ファーストシュートを放った。
まずは守備を固めること。アルディージャの狙いは明確だった。攻撃力の高い川崎Fの大久保は、センターバックの菊地と河本が徹底マーク。ゴール前での自由を奪った。19分に許した大久保のシュートも、菊地がスライディングで身を投げ出してブロックした。しかし、22分に試合が動く。中盤でパスをカットされると、そのまま中村にドリブルで持ち込まれ、最後は大塚にゴールネットを揺らされた。
アルディージャにもチャンスはあった。泉澤のドリブルは冴えを見せていたし、カウンターから何度もゴール前に迫った。シュートは枠をとらえられなかったが、32分には奥井のクロスを江坂が頭で合わせている。攻撃の選択肢もけっして少なくなかった。ただ、ほんの少し、フィニッシュの精度、クロスの精度が足りなかった。
0−1で後半を迎えると、優勝を目指す相手の勢いがさらに増した。56分には中村に一瞬のスキを突かれ、鮮やかに蹴り込まれた。0−2とビハインドが広がり、アルディージャのベンチも動いた。60分、沼田に代えてマテウスを投入した。これで右サイドが活性化。DFの奥井もアップダウンを繰り返し、ゴール前に精度の高いクロスを供給した。マテウスもドリブルでゴール前に切り込み、セットプレーのチャンスを生み出している。74分にはペチュニクをピッチに送り込み、最前線に高さを加えた。
しかし、我慢の時間が続いた。川崎Fの攻撃をしのぎ、カウンターからチャンスをつかむ。3枚目のカードも切った。横山を投入してアンカーに配置。マテウスが左サイドハーフに入り、金澤と岩上のポジションも上がった。これで攻撃の厚みが増した。終了間際にはディフェンスラインの裏を抜けたペチュニクが家長のパスを受けると、ゴール至近距離からシュート。しかし、ボールは枠を外し、反撃もここまで。2点差のままタイプアップを迎えた。
1stステージを7勝5分け5敗の5位で終えた。シーズン当初に掲げた目標は年間で勝点48。J1復帰一年目と考えるなら、折り返しでの勝点26はまずまずの数字と言えるだろう。だが、渋谷監督はこの日の試合について、「0−2になってからの戦いを最初からできるチームにしていかなければ、2ndステージでは上にいけない。今日は相手の守備が強く、何もさせてもらえなかった。もっと質を高め、サポートの早さを高めていきたい」と振り返った。
2ndステージは早くも来週の名古屋戦からはじまる。今シーズンもチームスローガンは「挑む」だ。期待の高まりを現実のものにするためにも、NACK5スタジアム大宮で行われる初戦で最高のスタートを切りたい。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
アルディージャの先発は、GKが加藤順。最終ラインは前節から変わらず左から和田、河本、菊地、奥井。菊地と控えの横山の名前がコールされると、ホーム側のスタンドからも温かい拍手が送られた。ボランチは金澤と岩上がコンビを組み、2列目の左に泉澤が6試合ぶりに入り、右に沼田となった。2トップは江坂と家長だ。19時4分、キックオフの笛が高らかに鳴り響いた。
立ち上がりは相手に支配された。細かいパス交換から、チャンスと見るや一気にディフェンスラインの裏を狙ってきた。しかしアルディージャも慌てない。高い位置でボールを奪い、素早く攻撃へと転じる。6分には左サイドの泉澤のパスを受けた家長がドリブルで前線に侵入し、ファーストシュートを放った。
まずは守備を固めること。アルディージャの狙いは明確だった。攻撃力の高い川崎Fの大久保は、センターバックの菊地と河本が徹底マーク。ゴール前での自由を奪った。19分に許した大久保のシュートも、菊地がスライディングで身を投げ出してブロックした。しかし、22分に試合が動く。中盤でパスをカットされると、そのまま中村にドリブルで持ち込まれ、最後は大塚にゴールネットを揺らされた。
アルディージャにもチャンスはあった。泉澤のドリブルは冴えを見せていたし、カウンターから何度もゴール前に迫った。シュートは枠をとらえられなかったが、32分には奥井のクロスを江坂が頭で合わせている。攻撃の選択肢もけっして少なくなかった。ただ、ほんの少し、フィニッシュの精度、クロスの精度が足りなかった。
0−1で後半を迎えると、優勝を目指す相手の勢いがさらに増した。56分には中村に一瞬のスキを突かれ、鮮やかに蹴り込まれた。0−2とビハインドが広がり、アルディージャのベンチも動いた。60分、沼田に代えてマテウスを投入した。これで右サイドが活性化。DFの奥井もアップダウンを繰り返し、ゴール前に精度の高いクロスを供給した。マテウスもドリブルでゴール前に切り込み、セットプレーのチャンスを生み出している。74分にはペチュニクをピッチに送り込み、最前線に高さを加えた。
しかし、我慢の時間が続いた。川崎Fの攻撃をしのぎ、カウンターからチャンスをつかむ。3枚目のカードも切った。横山を投入してアンカーに配置。マテウスが左サイドハーフに入り、金澤と岩上のポジションも上がった。これで攻撃の厚みが増した。終了間際にはディフェンスラインの裏を抜けたペチュニクが家長のパスを受けると、ゴール至近距離からシュート。しかし、ボールは枠を外し、反撃もここまで。2点差のままタイプアップを迎えた。
1stステージを7勝5分け5敗の5位で終えた。シーズン当初に掲げた目標は年間で勝点48。J1復帰一年目と考えるなら、折り返しでの勝点26はまずまずの数字と言えるだろう。だが、渋谷監督はこの日の試合について、「0−2になってからの戦いを最初からできるチームにしていかなければ、2ndステージでは上にいけない。今日は相手の守備が強く、何もさせてもらえなかった。もっと質を高め、サポートの早さを高めていきたい」と振り返った。
2ndステージは早くも来週の名古屋戦からはじまる。今シーズンもチームスローガンは「挑む」だ。期待の高まりを現実のものにするためにも、NACK5スタジアム大宮で行われる初戦で最高のスタートを切りたい。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 3 河本 裕之
全くうまくいかない試合でした。チームとして、攻守ともにすべての面で成長していかないといけないと思います。1stステージを5位で終えることができましたが、上位との差をまだまだ感じます。順位ほどのサッカーはやれていません。2ndステージに向けて、すべての面で向上していきたいと思います。
MF 10 岩上 祐三
1失点目のシーンではアキさんに頼ってしまいました。あの場面はその後のサポートが少なかったので、アキさんにパスを出すべきではなかったかもしれませんし、悔いが残るプレーになってしまいました。
ファン・サポーターの皆さんはお金を払って応援に来てくれていますので、ブーイングなどは仕方ないと思います。今日は厳しい声もたくさん受けましたが、1週間後にはすぐに2ndステージが始まるので切り替えて、皆さんの声援に応えられるように取り組んでいきたいです。
ファン・サポーターの皆さんはお金を払って応援に来てくれていますので、ブーイングなどは仕方ないと思います。今日は厳しい声もたくさん受けましたが、1週間後にはすぐに2ndステージが始まるので切り替えて、皆さんの声援に応えられるように取り組んでいきたいです。
MF 39 泉澤 仁
攻撃の部分がうまくいかず、相手にリズムを持っていかれました。真ん中で崩すのは難しかったので、サイドからボールを運んで外から崩せればと思っていましたが、最後のところのアイデアが足りなかったと思います。
1stステージを5位で終えられましたが、圧倒できた試合は1つもありませんので、順位に関係なく挑戦者の気持ちを持って目の前の試合を戦いたいですし、ここ数試合勝てていませんが、もう一度クオリティーを上げていきたいと思います。
1stステージを5位で終えられましたが、圧倒できた試合は1つもありませんので、順位に関係なく挑戦者の気持ちを持って目の前の試合を戦いたいですし、ここ数試合勝てていませんが、もう一度クオリティーを上げていきたいと思います。
ただ、その後は崩れずに戦えたので、0-2になってからの戦いを最初からできるチームにならなければ、2ndステージで上位にはいけないと感じます。今日こうした試合をしたことを受け、1週間しかありませんがしっかりと切り替え、質の高い試合をできるようにしたいと思います。川崎さんの攻撃というよりは守備の強さを感じ、我々は何もさせてもらえなかったとすごく思いますし、J1の上のレベルにいるチームは簡単に思うような攻撃をさせてくれません。個々の質を高めると同時に、もっともっとサポートの速さを高めたいと思います。川崎さんはステージ優勝できなかったようですが、このスタジアムもメインスタンドが改修されてきれいになり、周辺地域の方も楽しみにいらしていると感じましたし、今回は鹿島さんと川崎さんでしたが2ndステージは我々が優勝戦線に加われるように、そして次にホームで勝てるように、しっかりと頑張っていきたいと思います。
Q.ビルドアップでミスがありましたが、その理由と改善策を教えてください。
ボールを受ける選手のポジションが少し遠かったかと思います。我々のボールの移動に対して相手のプレッシャーが掛かっていた中で、例えば泉澤選手は少し高い位置に行っていましたし、岩上選手のポジションも少し修正が必要だと感じたのでハーフタイムで修正しました。しかし、良い形で前方にボールが入っていましたし、“守"から“攻"への切り替えが良く、空いたスペースを突く非常に良いカウンターも出ていました。そんな中でボールロストが多かったので改善が必要ですし、周りの選手のサポートがもっと速ければ良かったと思いますので、その点も意識していきたいです。また、相手の背後のスペースをシンプルに狙うことも、もう少し必要だと感じました。
Q.ステージ終盤戦で4試合勝ちなし。サポーターからはブーイングを受けましたが、今日の反省点と今後につなげられる部分は何でしょうか。
勝てていないことに関しては、非常に危機感を持っています。一部の報道などから、過去の流れを見ても大宮は2ndステージに失速するだろうという声が聞こえてきますが、しっかりとそうした声を受け止めていきたいと思います。私自身は残留争いではなく今、パワーを掛けなければいけないと言い続けてきていますし、何を変えるということではなく、1試合1試合しっかりと準備して次の試合に向かっていくことが重要だと思います。神戸さんや横浜さんとの試合では、残念ながら終盤の失点で勝ち切れない状況を作ってしまっているのは私自身に責任があると思います。選手は今日も最後まであきらめずに、足を止めずにチャンスを作り出す意識を持ってくれていたので、そういった部分は続けていきたいと思います。クラブのこれまでの歴史はありますが、今年は状況も変わっていますし、ある程度の勝点を取ることはできています。現時点で2013年と比べたら良くないかもしれませんが、今だからこそ応援していただきたいです。お金を払って来てくださっているわけですから、チーム状況が悪くなったときにブーイングをされるのは問題ありません。ただ、そういった苦しいときにこそ一緒に戦い、後押ししていただけるように我々も頑張っていきたいと思います。2014年に降格した後、みんなで声を掛け合い、みんなで意識を高めてくれたことが次の年につながりましたので、先につながる応援をしてくだされば幸いです。今年のここまでの戦いを振り返れば、ブーイングは期待の表れだと思いますし、我々に対する叱咤激励だと思って次に向かっていきたいです。