大宮
- 13' 河田 篤秀
熊本
- 73' 菅田 真啓
- 86' 粟飯原 尚平
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
7 | シュート | 11 |
---|---|---|
10 | GK | 9 |
1 | CK | 4 |
7 | 直接FK | 15 |
2 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
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HIGHLIGHT
明治安田J2第3節は、昇格直後の熊本を迎えるホームゲームだ。戦績は、ともに1分1敗。今季初白星がほしいチーム同士の一戦に、霜田監督はメンバーを変更して臨んだ。GK上田、DF田代、FW奥抜が今季初先発。勝利に飢えたオレンジ軍団は、昨季途中の霜田監督就任以来、恒例となったベンチ前の大きな円陣で気合いを入れてピッチに足を踏み入れた。
試合の立ち上がり、チームの狙いが明確に見えてくる。攻撃面では、前から奪いに来る熊本に対し、キック精度の高いGK上田のロングパスで背後を狙った。全体が押し上がると、左SB小野が中央に寄って中盤をサポート。矢島慎が左で起点となり、奥抜や茂木がサイドチェンジのパスを受けた。互角だった序盤、均衡を破ったのは、前節2得点のエースだった。
13分、左からドリブルで運んだ柴山が中央にパス。河田は、左前方に体を向けたまま、右足アウトサイドのワンタッチでいきなりシュート。ゴールまで少し距離もあり、予想外のタイミングに相手GKが反応できず、DFをかすめたボールがネットを揺らすと、拍手とともにどよめきが生まれた。直前に敵陣中央から打ったロングシュートはミスになったが、常に相手の意表を突くシュートを狙い続けている河田らしいゴールだった。
問題は、得点後のゲームコントロールだ。熊本が攻守ともにペースを上げて来ると、人数をかけてくるサイドアタックに押し込まれた。相手のペースアップは仕方がない。クロスでGK上田の頭上を越されそうになるピンチもあったが、失点は免れていた。
ただし、押し込まれてボールを奪う位置が低くなったことや、リードを生かしてボールを保持したい考えが強く反映されたことなどから、低い位置でショートパス頼みになったのは、良くなかった。ビルドアップで相手のプレススピードを上回れず、ボールロストから波状攻撃を受けた。
ハーフタイムで新里、大山を投入する素早い交代策を打った霜田監督は「(ショートとロングのパスなど)使い分けようと言っているが、短く出したい、長いボールが出ると思っているなど、出し手と受け手が合わず、パスミスの数が多かったのが一番の反省」と課題を認めた。大山が最終ラインをサポートしてプレスを回避できる場面も生まれたが、今度は攻撃面でカウンターが増えて押し込む状態には持っていけなかった。
その後は、負傷交代が相次ぎ、リズムを失った。64分に矢島慎が交代。73分、相手の右CKに対してGK上田が飛び出したがクリアしきれず、流れたボールが相手に当たって失点となった。上田は「メンバーが変わった直後は(セットプレーの)配置が変わるので、僕がもっと声を出して(変わって)1本目で集中しないといけなかった」と悔しがった。
その後、80分に田代も負傷交代。茂木が中央に移り、右に吉永が入って対処した。しかし、試合終了間際の86分、右サイドの守備陣が振り回され、マークが遅れたところからクロスを入れられて逆転を許した。試合の運び方を間違えたツケを払わされ、1-2の敗戦となった。
リードを生かせずにピンチを招き、リズムと点を失った試合と言える。霜田監督は「自滅したゲームになったのは、僕のせいだと思っている」と責任を負った。
どんな試合でも失敗や課題はあるものだが、勝点を積み上げながら反省しなければいけない。田代は「勝っていくチームは、今日みたいなしんどいゲームの中でもポイントを取れると思う」と自らに言い聞かせるように指摘した。
相手の狙いであるハイプレスにあえてショートパスで挑むのか、割り切って別の方法を模索するのか。それは、決め打ちではなく、駆け引きとして挑むべきものであり、戦術選択や状況判断だけでなく、チーム全体の心理状況も影響するだろう。
次節は、栃木とのアウェイゲーム。自信を持って戦える集団になるために、どれだけの反省点が生まれようとも必要なのは、今季初勝利だ。
(総評:平野 貴也)
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決してゲーム内容が良くないなかでも先制できて、我慢強く戦って前半を折り返すことができたのですが、それでも失点を重ねて逆転されてしまったというのは反省しないといけないと思います。
90分を通してビルドアップがスムーズに入っていく場面は少なかったですし、そのなかでも背後を狙うことや勇気を持ってはがすこともできると思いますし、皆が自信を持ってできるかというのは今後も必要になってくるので、自分も含めてそこの精度だったり、今日に関して言えばイージーなミスも続いたので、もったいないというか、もっと練習が必要だと思います。
強いチーム、上に行けるチームは、今日のようなしんどいゲームでもポイントを取れると思うので、そこは皆が矢印を自分に向けて続けていく必要があると思います。
立ち上がりに点をとれていい試合の入りができましたが、そのあと前からプレスをかけた時にもうちょっと強度を高くできればよかったです。
右サイドでのプレーでしたので、右足でのクロスを意識してプレーしました。単発な攻撃が多くなってしまっていたので、ドリブルでどんどん仕掛けるというよりかは、 ボールを持って落ち着かせることを少し優先してプレーしました。
今年初の公式戦でしたし、試合勘としては少し難しい部分はありましたが、 守備のところで二度追いなどは試合勘がなくてもできる部分ですので、そこはパワーを出してプレーしました。
まだ今季は勝利がないので、 何が何でも勝たなくてはいけませんし、自分のプレーがというよりチームが勝つために戦います。
先制点を取れたのですが、その後は押し込まれる時間が多く、前半は辛抱強く戦う展開となりました。
メンバーが代わった直後のセットプレーで、自分の判断ミスもあり、同点にされてしまいました。
キーパーが前に出たからには触らなければなりませんし、自分の弱さですので反省しないといけません。
同点にされた後は、勝ち越しを狙いに行きましたが、なかなか前にボールを運べず、またクロスから失点をしてしまい課題が残った試合でした。自陣でのパスミスも多かったですし、公式戦となると選手が少しナーバスになってしまいボールが動かなくなってしまうことが多いです。
GKからサイドへフィードを蹴るだけではなく、ビルドアップでサポートにも入れるようにプレーしていきたいです。
ホームでの連戦だったので勝点をちゃんと取りたかったのですが、勝点1も取れなかったというのは全て監督の責任だと思っています。
いろいろと準備をしてきましたけれども、その準備がなかなかゲームで出てきませんでした。
良いところももちろんありましたけれども、それをちゃんと決め切ることができず、失点を重ねてしまったことは監督の責任ですし、自滅したゲームになってしまったことは全て僕のせいだと思っています。