大分
- 16' エドゥアルド ネット
大宮
- 33' 富山 貴光
連勝できたことは確実にチームの自信にはなると思います。ホームで逆転勝ちできたことや、前節も同点に追いつかれたあともバタバタせずに終盤に勝ち越しできたことは、少しずつですがチームの形ができていると思います。
大分の下平監督は、横浜FCの時からボールを大事にするサッカーをしますし、相手の守備を引っ張り出して攻撃することが得意です。連戦の4試合目となりますが、結果が出ていると精神的にも肉体的にも疲れが減る感覚があって良い疲労感が残りますので、次の試合も自信を持って全員で戦いたいと思います。
昨日は気温が低く雨にもかかわらず、ゴール裏を見るとたくさんのサポーターが来てくれていて、「大宮のサポーターはすごいな」と改めて思いました。次もアウェイですが、スタジアムに来てくれる方にもDAZNで観戦される方にも、しっかり結果を届けられるように、魂込めて熱いゲームをしたいと思いますし、しっかり勝ってホームに戻ってこられるように戦います。
前節は同点の状況で、監督からは勝ちにいくための指示を受けてピッチに入りました。勝ち越しゴールを取れたあとは、あまり恐怖はなくはっきりプレーができましたし、GKやバックライン、ベンチからの指示のおかげで守り切れたと思います。結果がついてくることで確立できるものが増えてきますし、より攻撃的になっていけると思います。いい流れやサイクルにもう少しで入っていけると感じていますし、ちゃんといいサイクルに入って勝点を積んでいきたいです。
現状に満足はしていないですし、まだまだ自分たちには足りないところがあるなかで、どんなときでもスタジアムへ足を運んでくれて、雨でもアウェイの地で応援してくれることに感謝しています。あの後押しがあって勝利を手繰り寄せることができていると思いますし、皆さんからの応援をパワーに変えて、ここからもっと勝点を積み上げていきたいです。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
11 | シュート | 2 |
---|---|---|
4 | GK | 12 |
11 | CK | 3 |
11 | 直接FK | 12 |
1 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
左CBの田代は、3試合ぶりの先発となる。ボランチの三門は第9節以来5試合ぶりの先発で、主将の腕章を巻く。
2列目の左サイドを任された中野は、8試合目の出場でシーズン初先発だ。2トップの富山は第2節以来、小島は第11節以来のスタメンだ。開幕から全試合に先発してきた河田は、ベンチからのスタートになる。
大宮のシステムは、前々節から採用している4-4-2だ。大分も4-4-2の立ち位置を取るが、ビルドアップ時はボランチの一人がCBの間に下がり、両SBが高い位置を取る。3バックのようになる相手の布陣に対して、大宮は4-4-2のブロックを敷きながら牽制する。狙いを持った形でボールを奪い、素早い攻撃につなげたいところだったが、16分に先制点を許す。相手の右CKからヘディングシュートを決められてしまった。
ボールの奪いどころがなかなか定まらず、攻撃のスイッチを入れられなかったが、33分にこの試合初めてフィニッシュへ結びつける。小野の縦パスに反応した小島が、ペナルティエリア内左で相手CBと競り合いながらボールを確保する。すぐに相手右SBもアタックしてくるが、ここでも失わずにゴール前へパスをつなぐと、富山が至近距離からズバリと突き刺した。大宮は1-1に追いつく。
直後の35分にもゴールへ迫る。富山が右サイドへ流れ、茂木の縦パスを頭で落とす。フォローした武田がワンタッチでスルーパスを狙うと、中野が反応していた。背番号27の飛び出しは相手GKに阻まれるものの、セカンドボールを拾った武田のシュートがCKの獲得につながった。
1-1でスタートした後半は、開始直後にいきなりピンチが訪れる。相手のシュートを西村がブロックすると、角度の変わった一撃がバーを直撃した。ここからしばらくは、ディフェンスでの頑張りが目につくようになる。
GK南の奮闘はチームを支えた。65分、左サイドからゴール前へクロスが入り、至近距離からヘディングシュートを浴びる。これを両手でしっかりと弾き出した。
直後の66分、富山に代わって途中出場していた菊地が、プレスバックしてボールを奪う。すぐに武田から小島へつながり、小島はDFラインの背後をスルーパスで突く。しかし、走り込んだ中野には合わなかった。
71分には、この試合2度目の交代が行なわれる。矢島と中野が下がり、大橋と柴山が出場する。
残り時間が20分を切り、試合はややオープンな展開となっていく。73分、西村のクリアが相手FWに当たって大宮のゴール方面へこぼれ、そのままペナルティエリアへ侵入される。至近距離から決定的なシュートを打たれるが、GK南が右足で防ぐ。セカンドボールもシュートにつなげられるが、カバーに立った西村がクリアした。
直後にチャンスをつかむ。自陣センターサークル付近で三門がパスカットし、4対3の局面になる。武田、小島、柴山がゴールへ向かってランニングしていくが、三門の判断がわずかに遅れてパスをつなぐことができなかった。
76分には茂木が前線の菊地へロングパスを送る。一度はボールを収めたかに見えたが、シュートへ持ち込むことはできなかった。
78分には二度目の2枚替えが行なわれる。田代から新里、小島から河田へのスイッチだ。
83分、大橋、柴山、菊地、柴山とテンポ良くパスがつながり、左サイドからゴール前へグラウンダーのクロスが入る。走り込む河田につながれば、という場面だったがDFにクリアされた。
連戦による疲労だけでなく、暑さにも見舞われる消耗戦のなかで、最終盤までゴールへ迫った。惜しくも2点目を決めることはできなかったが、大分の攻撃をしっかりと跳ね返し、勝点1をつかんだのは評価できるはずだ。中2日でのアウェイ2連戦目となるこの大分戦は、今回の5連戦でもっとも難しい戦いだったからである。
(総評:戸塚 啓)
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選手のコンディションを考えたときに、この暑さで前から全部取りに行くと自滅するなと思ったので、選手を代えながら戦いました。やらせるところとやらせないところのメリハリの部分で、ボールを握る時間を相手に与えても、中に入れさせない、フリーでシュートを打たせないということはできていて、決定機はセットプレー絡みだったと思います。そういう意味では、ずっと守備の整備をしてきましたけれども、選手が理解して実践をして、誰が出ても強固な守備ができるという自信を、今日の試合で彼らが持ってくれればと思います。
やろうとしたことはありましたし、もう少し相手陣地でサッカーをやりたかったです。欲を言えばキリがないですが、もう少し僕らがボールを握る時間を増やすことができれば、守備の時間も減ります。今日はだいぶCKも取られてしまいましたが、クロスを上げさせない、シュートを打たせないという部分はできていたので、これまでの僕らの戦いからすると決してやられなかったですし、もう少し僕らがやりたかったなという印象です。
得点シーンのような形をもっともっと出せれば良かったですし、それが出せるメンバーもいましたが、奪ってマイボールにする前に失う場面もありました。奪ったボールをしっかりつなげる、あるいはファールをもらったりしてもう少し時間を作れるようにならないと、守備の時間が長くなってしまうという反省はあります。
しっかりブロックを組んで相手に回させているイメージをしながら、取ったときには速攻でもゆっくり回しながらでも、必ずサイドの裏のスペースを狙っていました。得点シーンは幹敏があれだけ粘ってくれましたし、個々の頑張りが得点につながった良いゴールだったと思います。あそこまで頑張ってくれたので絶対に決めたかったですし、決められて良かったです。
今季初ゴールはうれしいです。前線でしっかり守備をしてキツかったですけど、あれをやっていたから最後に僕のところにボールがきたと思います。
いまはどの選手が出ても活躍できていますし、これを続けられれば良い競争がもっともっと生まれていくと思うので、僕もチームを勢いづけられるようにやっていきたいです。
アウェイ連戦のなかで勝点1を取れたことは大きいと思いますし、次はホームに戻って戦うことができます。もちろん勝ちたかったですが、それでもワンチャンスをモノにして勝点1を取れたことは良かったと思います。
アウェイは毎回難しいゲームになりますが、アウェイ2連戦でしっかり勝点を持って帰るということが去年はなかなかできなかったので、次のホームでしっかり勝たないと意味がないですが、ポジティブにとらえています。
奪ったあとのボールロストはもっと少なくしなければいけないですし、後半にカウンターにいけるチャンスでシュートで終われなかったシーンも何度かありました。運動量的にもあそこまで出ていくのはキツいですが、そこで仕事をするのが前の選手の役目だと思うので、しっかりゴール前に入っていくことなどは意欲的にやっていきたいです。
あれだけボールを握られると苦しい展開になりますし、自分たちはもっと相手陣地でボールを動かすということをやりたいので、もう少し擦り合わせていく必要があると思います。
前半はベンチから観ていて、ボールを握られて左右に揺さぶられるなかで体力的にキツくなり、奪ったあとのボールがズレてしまうような印象がありました。それでも中2日の試合でみんなよく走っていたと思いますし、自分も途中から入ってそこはやれたと思うので、次につなげたいです。
タイトなスケジュールでしたし、大分はボールを持つことがうまいので、相手にボールを持たれることは想定内でした。それでもピンチはそれほどなかったと思いますし、最低限の「1」は取れたと思いますが、次に勝てば生きる「1」だと思うので、次節ホームで岩手になんとしても勝って、良い形で5連戦を終わりたいです。
GK最多J通算661試合出場の実感はなくて、目の前の1試合1試合、1週間1週間を積み上げてきたものですし、周囲の支えてくれる人たちや自分を信頼して使ってくれる指導者、監督のおかげでこの数字があると感じています。まずは、662試合目に自分がちゃんと出れるように、そこからスタートできればと思います。
金沢戦は追いつかれたあとにしっかり勝ち越して勝利できたことで、選手がメンタル面で逞しくなりつつあると感じています。勝利という結果がついてきたことで、次への意欲が変わってきますしプロセスに自信をもって次の試合に臨めます。このところセットプレーから得点を取れるようになっていることは大きな進歩だと思います。セットプレーで点が取れることは複数得点へのカギになりますし、逆に失点をしないということも重要です。いまはどのシステムかが大事ではなく、どうすれば選手が輝けるのか、勝利に近づく確率が高まるのかを基準に、戦い方を選択することが必要だと思っています。
大分もシーズン序盤は厳しい戦いを強いられていましたが、システムを変えてから良くなっていますし、ルヴァン杯を戦える2チーム分の選手が揃っており、力のある選手も多くいます。流れと結果は必ずしも一致はしませんが、いい結果が出ているときの流れを大切にして、勢いを持ってアウェイに乗り込んでいきたいと思います。