秋田
大宮
- 81' 泉澤 仁
ミーティングや普段の選手との会話から、相馬さんは選手が変わることを求めているので、まずは自分自身を変えて、チームに良い影響を与えたいと考えています。個人で守れる選手が価値のある選手ですし、守備の対人は自分のストロングだと思っています。ただ、水戸戦では甘さが出てしまったので、今週のトレーニングからあらためて突き詰めて取り組んでいます。
大宮に来てからはCBとして出場することはなかったですが、元々プレーしていたポジションですし、いつ出場してもいいようにイメージは持っていました。秋田戦に向けて誰が出てもいいくらい良いトレーニングができていますし、セットプレーや球際などの相手のストロングで負けないことが大事です。その上で自分たちのサッカーができるように準備して、秋田戦に臨みたいです。
相馬監督になって、プレーの強度は高くなってきたと思いますので、それを結果につなげていかなくてはいけません。自分たちには結果が必要なので、チームが変わったと言われるように、結果や数字を残していきたいです。これまでできていなかったわけではありませんが、ボール保持者に寄せて奪い切ったりプレッシャーを与えたりするという部分は、少し足りなかったと思いますので、後ろの選手だけではなく前線から全員がそういうプレーができれば、高い位置でボールも奪えるようになると思います。より前への意識を強く持ち、相手が嫌がるプレーを選ぶ意識付けはより明確になってきているので、全員で同じ意識をもって戦っていきたいです。
今節でリーグ前半戦が終わりますが、不甲斐ない結果でありますし一人ひとりが考えて、もがいてきた前半戦だったと思います。ただ、まだ上位に追いつける勝点差だと思いますし、夏場の戦いが大事になりますので、全員で一つずつ戦っていきます。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
10 | シュート | 4 |
---|---|---|
11 | GK | 13 |
8 | CK | 3 |
4 | 直接FK | 6 |
1 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
立ち上がりは秋田に押し込まれた。2分には、中盤の競り合いから一気にディフェンスラインの裏を取られる。しかし、前に出たGK志村が相手のシュートコースを限定。うまく時間を作ると、ゴール前まで戻ってきた西村が相手のシュートをクリアした。最初のピンチをしのぐと、積極的に前線にボールを入れて攻撃を展開。風上の利点を最大限に利用した形だ。武田、茂木を軸に右サイドから攻撃を展開した。
4−4−2のミーラーゲーム。ボールサイドに両チームの選手が密集し、コンパクトな戦いとなった。15分を過ぎたあたりから秋田がボールを持つ時間が長くなる。しかし、アルディージャは慌てない。22分には秋田の武に至近距離からシュートを打たれるが、GK志村がしっかりと防いだ。26分にもゴール前の混戦から再び武にシュートを許す。これは矢島慎がギリギリのところでボールをかき出した。
30分以降は五分五分の展開。小野、矢島慎を軸に左サイドから攻める場面も見られた。しかし、互いにゴールを割ることができず、スコアレスのまま前半を折り返した。
後半の立ち上がりは、風下に回ったアルディージャが積極的に攻め込んだ。セットプレーからもチャンスを作った。55分には、CKのこぼれ球を小野がミドルシュート。しかし、わずかに枠をとらえることができなかった。
秋田が人数をかけて圧力をかけてくる。62分には秋田の輪笠にヘディングシュートを許した。ボールはバーを超えていったが、ヒヤッとするシーンだった。秋田の波状攻撃が続いた。しかし、ゴール前にブロックを築いて粘り強く守った。
70分、相馬監督が最初のカードを切る。武田に代えて吉永を、奥抜に代えて河田を投入。前線の動きが活発になった。さらに「個」で勝負できる泉澤を送り込むことで、左サイドの攻撃が一気に活性化した。
待望の先制点は81分だ。左からのCK。泉澤のショートコーナーを受けた大山がゴール前にボールを入れる。こぼれたボールを泉澤が角度のない位置からシュート。相手の足に当たったボールがゴールマウスに吸い込まれていった。
泉澤の復帰後初ゴールでついに1点を先行した。その後は、うまく残り時間を消化していった。アディショナルタイムは3分。ゴール前にボールが入る場面もあったが、全員が懸命に体を張った。最後のCKもしのぎ切り1−0で勝利をつかんだ。
相馬監督就任後、リーグ戦初勝利だ。勇気を持って戦い、クリーンシートを達成した。殊勲の泉澤は試合後のフラッシュインタビューで「勝点3が取れてホッとしている。いいところに(ボールが)転がってきたので、あとは流し込むだけだった。今日の勝ちはチームにとって大きい」と言った。いい形で前半を折り返し、後半の反攻につなげたい。
(総評:岩本 勝暁)
続きを読む
今週はずっと雨や曇りのなかで我々は準備をしてきたのですが、今日はこれだけ日がずっと照っている状態で、ピッチには水が撒かれず芝が長くて、そして一番は風の状況もありました。そういった環境のなかで、戦うという部分を全面に押し出した秋田との対戦で、選手たちがまず怯まずにやってくれたと思います。立ち上がりの時間は風を含めて、少し慣れない部分があったと思いますし、危ないシーンもありましたが、そこを乗り越えることができたのは今日のゲームを作る意味で非常に大きかったと思います。本当に危ないシーンもありましたが、これまでだったらやられていたような最後の部分でやらせなかった、そこは今日のゲームを作ること、そして最後の勝点3につながったと思っています。
思ったようなボールの動かし方ができるような状況では決してありませんでしたが、これもサッカーですから、相手のやり方もありますし、我々がやりたいこともあります。そのなかで、それほど多くなくても必ず点を取るチャンスがあると選手たちも信じてやってくれた結果だと思います。本当に苦しい時間が多かったですが、一つひとつのところで選手たちがしっかり戦うことであったり、一つのボールに対してしっかり競る、そしてカバーするということが、今日は良い距離感のなかでやってくれたと思います。
まだ新体制になって1勝なので、まだまだこれからですが、どんな形であれ勝利が我々にとっての今後の大きなエネルギーになっていくと思います。ただ、これでしっかりと切り替えて、上積みをしていけるように、また準備していきたいです。
昨年、群馬では何度かサイドハーフで試合に出たのですが、今シーズンは一度もなくて不安もありました。それでも、やることははっきりしていましたし、迷わず入れたことは良かったと思います。
相手がどんどん蹴ってくるなかで、自分たちも引っくり返さないと相手の圧力でどんどん押し込まれてしまうので、チャンスがあれば右サイドから左の前に走って自分で時間を作りたいなと思っていて、それが1、2回はできましたし、そういったプレーをもっと増やせれば最後のように押し込まれないで、自分たちが押し込んだ状態で終われたのかなと思います。
自分の上下動の部分は監督が評価してくれていて、自分も90分間走り切れる体力があると思っていますし、そこは誰にも負けたくないです。スタートから出て、今日の裏を取ったシーンのようなプレーを最初から最後までできればもっとチームも楽になると思います。それを続けることがスタメンで出ることにつながると思うので、自分のなかでも突き詰めてやっていきたいです。
前半もベンチから見ていて戦えている印象がありましたが、後半はより戦えていて、秋田に負けていなかったですし、良い試合ができたと思います。まだ下位ですが、みんな「ここからだ」という雰囲気になってきているので、大宮が変わるためにも練習からしっかりやって、どんどん勝ち点を重ねていけば、まだまだ上にいけると思いますし、また来週からしっかり練習していきたいです。
このクラブに帰ってきて、「こんなもんじゃないだろ」と思いながら試合を観たりプレーをしていたので、すごく悔しい思いがありましたし、ゴールを決めた瞬間はサポーターに少しでも喜んでもらいたくて、サポーターの方へ走りました。得点を決めたあとはうれしかったですが、もっとやりたいという欲が出てきて、満足していないというのが正直な気持ちです。
「戦う」「球際」「速い攻撃」というのは監督が相馬さん代わって皆が意識している部分ですが、そこにプラスアルファで個性を出せるかで、より勝利につなげることができると思います。まずは相馬さんのサッカーに対応していく、慣れていくことを第一に考えています。
後半戦は間違いなく、勝ち点3を1試合1試合取っていかなくてはいけないですし、今の順位はいてはいけない順位だと思うので、今日は1-0で勝ちましたが、もっともっと上を目指していかなくてはいけないと思います。
今週も激しいトレーニングをしてきましたが、相馬さんのなかではまだまだ足りないと思っている部分もあると思いますし、まだまだ高めていく必要があります。それでも激しさを特徴とした相手に対してやらせず、結果的に無失点で1点を取って勝てたということは、目指していくサッカーのなかでは大きな収穫だったと思います。
風が強いこともあって、上でボールが行ったり来たりする展開が多くて処理は少し難しかったですが、近くの選手が処理するときに必ず複数人でカバーをするなどしていました。アクシデントが起きやすいコンディションだったので、その部分とそこから生まれたセットプレーには注意して対応していました。
勝てたことで自信がつくのもそうですが、いま取り組もうとしていることにみんながより意欲的に、前向きに取り組みやすくなると思います。今日に関してはどこが良くて悪くてという分析は少し難しいですが、これまではそういったところではない部分が原因で勝てないことが多かったですし、今日のような流れで最後に失点する試合もありました。強いチームになっていくためには、内容関係なく勝たなくてはいけない試合があると思いますし、そこは進歩だったかなと思います。
今週は特に個人戦術の基準を合わせるために、基本的な部分に取り組んできました。連戦が続いていましたが、試合に向けて1週間準備できるこのタイミングでしかできない負荷の高いトレーニングを行い、選手には私が求める基準も提示してきました。
秋田はJ2リーグの中でも強度が高く、戦うチームであることは分かっていますので、我々もピッチで戦わないといけませんし、その上で選手の個々の良さを出していきたいです。戦うために我々もしっかり準備をしなければいけませんし、求める基準を上げて強度の高い相手を上回りたいです。攻撃と守備を分けずシームレスに考えていますが、どちらにおいても選手同士で合わせていく基準を上げていきたいです。