長崎
- 44' 米田 隼也
- 48' エジガル ジュニオ
大宮
良い練習、厳しい練習はできていると思いますし、自信を持って90分間戦うことができれば、必ず結果はついてくると思いますが、それが前半から出せないような試合が続いています。負けが続いている状況だと難しいところもありますが、選手一人ひとりのメンタルや戦う部分だと思いますし、自信を持てるだけの練習はしていると思います。選ばれたメンバーが、90分間を通してプレーで表現することが大事だと思っています。
長崎戦は、まずは自分たちが自信を持ってゲームに入ることと、そこを皆で合わせながらエネルギーを持って戦うことができれば、絶対に勝てると信じています。試合までの期間でしっかり練習して、次は絶対勝てるように、「寝ても大宮」をできるように、頑張りたいです。
ボールを回せるときは、自分たちの方が相手よりもポジショニングを取るのが速いですし、準備の部分で先手を取ることは大事だと思います。また、一つひとつのパスでも最後のクロスでもそうですが、精度はもっと上げていかなくてはいけないと感じています。
長崎は個のイメージが強いですが、自分たちがどれだけチームとしてまとまって戦えるかが大事になってくると思います。そういった部分を、試合までの期間でしっかり準備して臨みたいです。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
12 | シュート | 11 |
---|---|---|
9 | GK | 11 |
6 | CK | 5 |
13 | 直接FK | 13 |
0 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
前節の藤枝戦からの先発変更は5名。43歳のGK南が今季リーグ戦初出場。最終ラインの中央は大宮加入後リーグ戦初出場の大森と新里。2列目の右に柴山が入り、前線では中野がアンジェロッティと2トップを形成した。原崎監督は「コンディションの良い選手」を先発起用の基準の一つとしているが、千葉に勝利した先の天皇杯2回戦で結果を残した面々が、数多く名を連ねる布陣となった。
注目の立ち上がり、試合の入り方は悪くなかった。増山のFKから櫛引に頭で、さらにはフアンマとのワンツーから笠柳にポスト強打の決定機を作られはしたものの、4-4-2のブロックを作ってしっかり対応。南もクロスボールを確実にキャッチするなど、試合の均衡を保つことに成功した。
マイボールの場面では右SBに入った茂木が高い位置を取り、後ろを3枚にしてビルドアップ。左SBの袴田も果敢に前線へ飛び出し、深い位置からのクロスで攻撃に厚みをもたせた。25分の柴山のFKでは、ゴール前にポジションを取った袴田のバックヘッドがポストを叩くビッグチャンスもあった。
両チームとも相手の隙を突きながらゴールへ迫る一進一退の展開のなか、31分には南のビッグセーブがピンチを防ぐ。CKのこぼれ球を拾ったフアンマとのパス交換からカイオ セザールにエリア内に入られ、最後は米田にフィニッシュを許したが、大宮の守護神は抜群の反射神経でこれを弾いてみせた。
ところが前半も残りわずかとなった44分、最後尾からパスをつながれ、フアンマのポストプレーからカイオ・セザールにサイドを変えられる。ドリブルで運んだ米田がゴール前に入れてきたボールを一旦は押し返すが、そのままダイレクトで打たれてしまう。目の前でコースが変わった一撃は、南としても弾き出すことができなかった。
1点を追いかける後半、しかし開始早々の48分に追加点を許す。サイドライン付近で笠柳からボールを受けた米田のクロスを、ニアサイドに走り込んだエジカル・ジュニオに頭で押し込まれた。
リードを広げられた大宮は、59分に大橋に代えて泉澤を投入。高柳をボランチに下げ、両サイドの柴山と泉澤の仕掛けから流れを引き寄せようとする。だが、苦しい展開は変わらない。64分、CKのこぼれ球から泉澤がゴールを脅かすシーンはあったが、決定機には至らなかった。
69分、中野を下げて大山をピッチへ送り込み、中盤の構成力で相手を上回ろうとする。その狙い通り、70分以降はボールを持つ時間が長くなり、左の泉澤、右の柴山がチャンスをうかがう。76分には大山のショートコーナーを柴山がつなぎ、泉澤の強烈なシュートが相手GK波多野を襲う場面もあった。さらに78分には大山のラストパスをアンジェロッティがスルー、フリーで走り込んだ泉澤がシュートを放ったが、相手DFのブロックに遭い、1点を返すことはできなかった。
84分には茂木に代えて岡庭、高柳に代えて浦上、小島に代えて三幸。一気の3枚代えでゴールを奪いに行く姿勢を強く打ち出す。後ろは浦上、大森、新里の3人で、右に岡庭、左に泉澤。中央に柴山、大山、三幸が位置し、ポジションを上げた袴田がアンジェロッティと前線に構えた。ただし、シンプルにパワープレーを仕掛けるわけではなく、パスをつなぎ、サイドを使いながらチャンスを狙う。しかし、ゴールに近づけない。6分のアディショナルタイムにも沈黙が続き、0-2のまま敗戦。
振り返れば失点は前半終了間際と後半開始早々。より集中力が求められる時間帯に耐えることができず、そのわずかな差が明暗を分ける結果となった。
これでリーグ戦は13試合白星なし。長く、暗いトンネルを抜け出せない状態で後半戦を迎えることに。試合後、原崎監督は「しっかり守るところで守り、ゴールに向かう迫力を出せるようにやっていきたい」と表情を引き締めた。次節は1週間後。暑さが増し、コンディション面がさらに厳しくなるなか、順位の近い、いわきとホームで対戦する。
(総評:粕川 哲男)
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勝利をつかみに来たのですが勝点を取ることができませんでしたし、0-2という結果がすべてだと思います。
我々の課題としている、もう少し寄せるところであったり、ボールに対してしっかり行くところで、最後の最後に甘さが出て前半の失点につながってしまいました。攻撃に関しては、自分たちが取りたいスペースは空いていたのですが、そこにスピードを持ってボールを入れることができず、迫力に欠けたと感じています。
1失点目は、もっとボールを寄せられたと思いますし、あれだけ人数がいるのであればシュートを前に飛ばさせてはいけなかったと思います。2失点目は、クロスに対して人数がいたのに前に入られてしまっている状況で、仕組みとして足りないわけではないのですが、しっかり防げるようにしなければいけません。
チャンスがあってもゴールに向かっていなかったり、足が振れていないシーンが多いですし、クロスを上げれるのに躊躇してしまうシーンも前半はあったと思います。大事に点を取りに行っているという言い方をしてしまえばそうかもしれませんが、逆にそれが迫力をそいでしまっていると思います。我々はゴールを奪いたいので、もう少しゴールに向かえるような形を作っていきたいです。
失点の場面に関しては、どちらも崩されたというよりは、単純に1対1のところでやられてしまった形でした。チームとしての守り方の問題というよりは、自分もそうですが個人個人の問題だと感じています。
どちらも右サイドからの失点で、プレーしている中では崩されている感覚はなかったですが、結果として2失点してしまっていますし、もう少し速くスライドすることであったり、改善できる部分もあると思います。
相手のゴール前まで侵入するところまでは行けていたのですが、あとは足を振る意識であったり、最後の精度の部分をもっと上げていきたいです。
前半から自分たちのやりたい形であったり、相手ゴール前まで運ぶ回数、自分たちの時間は多かったと思います。ただ、シュートの本数が少なかったり、最終的にゴールまでつなげることができず、逆に相手の数少ないシュートを決め切られてしまう部分は、いまの自分たちの弱さが出てしまった、反省点だと感じています。
しっかり戻る、体を張るなど、一人ひとりが前半の最初から意識できていたゲームでしたが、隙を突かれたり、際で負けてしまうのは自分たちの足りない部分です。失点を防ぐためにもう一歩寄せたり体に当てたり、そういうことをやっていかなければ、勝点を拾うことは難しいです。
足を振れる場面もありましたし、相手はゴール前をかなり固めてきていたので、ブロックの外から足を振るのも一つの手だったと思います。逆に、ブロックを惑わすようなワンタッチプレーや相手の逆を突くプレーを狙い過ぎてしまった部分もありましたし、もっとゴール前のクオリティをもっと上げていかなければいけません。
今日は前節の反省を生かして前半から思い切ったプレーが多く、それもあって前半から自分たちの時間を作ることはできたと思います。ただ、まだ怖がってしまっていたり、遠慮してしまっている部分もあると思うので、そこは個人としても変化していかなければいけないと感じています。
自陣では相手のプレッシャーがあまりなかったので、比較的侵入はしやすかったですし、自分のサイドの(高柳)郁弥がフリーでボールを持てるシーンも多く、相手のゴール近くまで侵入することはできていたと思います。だからこそ、相手の1点目のような思い切ったシュートをもっと増やさなければいけないですし、そういったチャンスを逃がさないように、思い切って足を振ることはすごく大事だと感じました。
気持ち的にも慎重になってしまっている部分はあるかもしれませんが、大胆さも必要です。1失点目はもっと寄せなければいけなかったですし、そういった部分で隙や甘さが出ていると思うので、突き詰めていく必要があります。練習から厳しくやっていかなければ試合に出ますし、意識はできるようになってきていますが、それが試合で出せていないのでまだ足りないと思います。
本当に目の前の1試合1試合で、すべてを出し切ることに尽きると思います。監督も言っていましたが、できるまでやり続けることが、いまのチームには必要だと思います。練習の雰囲気も含めて、一人ひとり意識できるようになってきていると思うので、それが結果として出せるようにやり続けるだけだと思います。
試合の中で、できている時間もあるけれども、できていない時間もあるのが現状で、これでは良かった悪かったの繰り返しになってしまうので、一つひとつ、改善点を潰しながらやっていくしかないと思っています。
長崎は個人能力の高い選手が多いですし、試合によって攻撃のやり方が徹底されていたり、守備も堅い印象です。その相手に対して、我々はまずはどう試合に入るかが大事ですし、先にスコアを動かしたいです。そのための準備を選手たちとしっかり共有して、試合に臨みたいと思っています。