プレシーズンマッチ
2016.2.13 [SAT] 14:00
NACK
大宮

- 22' ネイツ ペチュニク
- 70' 沼田 圭悟
2
-
1
1
前半
0
1
後半
1
山形

- 90+2' 鈴木 雄斗
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史

DF 22 和田 拓也
DF 2 菊地 光将

DF 3 河本 裕之
DF 5 沼田 圭悟
MF 18 横山 知伸
MF 10 岩上 祐三

MF 9 ネイツ ペチュニク

MF 39 泉澤 仁

FW 41 家長 昭博
FW 8 ドラガン ムルジャ

控えメンバー
GK 1 加藤 順大

DF 4 山越 康平

DF 28 福田 俊介

MF 15 大山 啓輔

MF 17 横谷 繁


MF 27 黒川 淳史

FW 14 清水 慎太郎

監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 1 山岸 範宏
DF 15 栗山 直樹
DF 3 渡辺 広大
DF 13 石川 竜也
DF 6 山田 拓巳

MF 5 アルセウ
MF 27 高木 利弥

MF 16 佐藤 優平

MF 25 汰木 康也

MF 9 ディエゴ ローザ

MF 11 ディエゴ
控えメンバー
GK 31 富居 大樹
DF 23 瀬川 和樹
DF 24 荒堀 謙次

MF 17 鈴木 雄斗

MF 19 梅鉢 貴秀

FW 8 林 陵平

FW 26 永藤 歩
監督
石崎 信弘
試合詳細
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|
---|---|---|
12 | シュート | 7 |
4 | GK | 7 |
6 | CK | 2 |
12 | 直接FK | 13 |
1 | 間接FK | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
上田 益也
副審
権田 智久
副審
細尾 基
第4の審判員
柿沼 亨
入場者数
12,399人
天候
晴、無風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
20.3℃/47%
ペチュニクと沼田のゴールで開幕へ弾みをつける

2週間後に控える2年ぶりのJ1開幕戦に向け、良い準備の機会になった。気温も20度を越える暖かな陽射しが降り注ぎ、12,399人のファン・サポーターが詰めかけたモンテディオ山形とのプレシーズンマッチは、評価と課題の双方をあぶりだした。
山形は、試合後に渋谷監督が「ボールのアプローチ(範囲が)が長いし、プレッシャーも強く、いい相手」と語ったように、今シーズンはJ2で戦うことにはなったものの、強烈な中盤の圧力を持ち、立ち上がりはそのプレッシャーとカウンターに苦しめられた。2分にディエゴ ローザにカウンターからゴール前へ攻めこまれたのを始め、20分過ぎまでなかなかゲームを組み立てることができない。
そんな中で22分、河本のロングフィードを前線で家長とムルジャが追う中で、山形DFがクリアしたこぼれ球をゴール前でムルジャが拾い、右サイドから上がってきたペチュニクがパスを受けて、GKの指先を抜くシュートで先制点を得たことで状況は一変。25分にはボランチとして先発した岩上が、「バイタルが空いていたら、どんどん打っていこうと思っていた」と言うロングシュートを放ち、31分には左サイドのライン際を突破した沼田のクロスにムルジャが飛び込んでヘディングシュート、40分には家長のスルーパスで抜け出したムルジャがGKと1対1のシーンを迎えるなど、決定的な形を作り出すことができた。
53分には、岩上に代わって後半から出場した大山がムルジャにスルーパスを送り、55分には右サイドの和田のクロスを左サイドから長く走り込んだ沼田がヘディングシュート、61分には大山のパスを受けた家長がムルジャへのスルーパスで決定的なチャンスを作るも、得点は決めきれない時間帯が続いた。すると70分、家長のパスを受けた泉澤が左コーナー付近でボールをキープする中、機を見て攻め上がる沼田がパスを要求。泉澤のパスを受けるや「アキさん(家長)に試合後、まさか2人もかわすとは思わなかったと言われた」というドリブルでペナルティーエリア内を突破し、角度のないところからシュートを決めて2-0とした。
74分には泉澤に代わってルーキーの黒川が出場、物おじしないプレーでスタンドを沸かせる姿を見せる。しかし、好事魔多し。後半ロスタイムに中盤でボールを失うと、左サイドを突破されてクロスから鈴木に決められてしまい、試合の終わらせ方に課題を残すことになってしまった。「最後に失点したという点に関しては、これをJ1でやっていては負けや引分けにつながってしまいかねない」と渋谷監督が試合後に語るように、J1を戦っていく中で課題も残した試合ではあったが、得点を挙げた沼田やペチュニクを始め、効果的なロングパスを何回も披露した岩上、そうした選手たちとの好連係を見せたムルジャ、家長、泉澤など、チームの戦力整備は着実に進んでおり、間もなく始まるJ1での新しい挑戦へ期待が高まっている。
(写真:早草紀子/山田勉)
山形は、試合後に渋谷監督が「ボールのアプローチ(範囲が)が長いし、プレッシャーも強く、いい相手」と語ったように、今シーズンはJ2で戦うことにはなったものの、強烈な中盤の圧力を持ち、立ち上がりはそのプレッシャーとカウンターに苦しめられた。2分にディエゴ ローザにカウンターからゴール前へ攻めこまれたのを始め、20分過ぎまでなかなかゲームを組み立てることができない。
そんな中で22分、河本のロングフィードを前線で家長とムルジャが追う中で、山形DFがクリアしたこぼれ球をゴール前でムルジャが拾い、右サイドから上がってきたペチュニクがパスを受けて、GKの指先を抜くシュートで先制点を得たことで状況は一変。25分にはボランチとして先発した岩上が、「バイタルが空いていたら、どんどん打っていこうと思っていた」と言うロングシュートを放ち、31分には左サイドのライン際を突破した沼田のクロスにムルジャが飛び込んでヘディングシュート、40分には家長のスルーパスで抜け出したムルジャがGKと1対1のシーンを迎えるなど、決定的な形を作り出すことができた。
53分には、岩上に代わって後半から出場した大山がムルジャにスルーパスを送り、55分には右サイドの和田のクロスを左サイドから長く走り込んだ沼田がヘディングシュート、61分には大山のパスを受けた家長がムルジャへのスルーパスで決定的なチャンスを作るも、得点は決めきれない時間帯が続いた。すると70分、家長のパスを受けた泉澤が左コーナー付近でボールをキープする中、機を見て攻め上がる沼田がパスを要求。泉澤のパスを受けるや「アキさん(家長)に試合後、まさか2人もかわすとは思わなかったと言われた」というドリブルでペナルティーエリア内を突破し、角度のないところからシュートを決めて2-0とした。
74分には泉澤に代わってルーキーの黒川が出場、物おじしないプレーでスタンドを沸かせる姿を見せる。しかし、好事魔多し。後半ロスタイムに中盤でボールを失うと、左サイドを突破されてクロスから鈴木に決められてしまい、試合の終わらせ方に課題を残すことになってしまった。「最後に失点したという点に関しては、これをJ1でやっていては負けや引分けにつながってしまいかねない」と渋谷監督が試合後に語るように、J1を戦っていく中で課題も残した試合ではあったが、得点を挙げた沼田やペチュニクを始め、効果的なロングパスを何回も披露した岩上、そうした選手たちとの好連係を見せたムルジャ、家長、泉澤など、チームの戦力整備は着実に進んでおり、間もなく始まるJ1での新しい挑戦へ期待が高まっている。
(写真:早草紀子/山田勉)
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選手コメント
DF 3 河本 裕之
たくさんの方に来ていただいて、ウォーミングアップからテンションが上がりました。まるで公式戦のようでした。昨年から継続して取り組んでいることに加えて、新加入選手の特徴を生かすようなこともできたと思います。守備の部分も形はできていましたが、ゲーム体力の部分はもう少しかなと思います。開幕までにみんなで感覚を合わせていきたいです。
MF 9 ネイツ ペチュニク
満員のスタジアムで素晴らしい雰囲気でした。非常に多くの方に来ていただいて感謝しています。今日はしっかりポゼッションもできましたし、チャンスも多く作ることができました。皆さんが期待していた試合をお見せすることができたのではないでしょうか。今の段階ではベストのプレーができたと思いますし、ムルジャ選手の素晴らしいアシストに感謝します。
MF 10 岩上 祐三
サッカー専用スタジアムならではの雰囲気で、とてもやりがいがありました。今日来てくれた、たくさんのサポーターの皆さんに、自分の名前と存在を覚えてもらえればと思ってプレーしました。自分の持ち味である運動量の部分をもっと見てもらいたかったので、後半もプレーしたかったという気持ちもあります。ロングスローは問題なく投げられると思います。次を楽しみにしていてください。
GK 21 塩田 仁史
たくさんの方が来てくれて良い雰囲気でした。勝てて良かったです。ポゼッションしながらボールを運ぶことはよくできたと思います。また、1点目のシーンのように足元でつなぐ背後を奪うプレーもできました。ただ、今日はプレシーズンマッチです。公式戦は別物ですから、ここから2週間、心と体の準備をしっかりして開幕を迎えたいと思います。
選手たちはキャンプで相当疲れていると思いますが、前半からアグレッシブにプレーしてくれました。彼らを後押ししてくれたファン・サポーターの皆さんには本当に感謝しています。選手たちがイメージを共有しながらプレーしてくれたゲームでした。山形さんはプレッシャーが強く、ボールのアプローチへの距離も長いので、プレーを遅くさせられるというか、パスミスをさせられるプレッシャーを受けると思いましたので、非常に良い相手だとゲーム中にも感じました。そのプレッシャーを回避するために、ロングボールで1つ飛ばすイメージを選手たちに伝えていたこともあり、結果的には裏への抜け出しが先制点につながりました。また、ボールが前に入ったときも、距離感をコンパクトに保てていました。
前半は切り替えが遅く、相手にボールを持って来られてしまいましたが、途中からは良くなってきたと思います。2点目に関しては、左サイドでゲームを作り、3列目から相手のセンターバックのところまでランニングできたという点がポイントです。ああいう形で得点を取れたのは、今後にもつながる良いことだと思います。全体的には、システムの兼ね合いで我々がボールを持つ時間が長かったので、守備のときにも集中して戦うことができました。ただ、最後に失点したという点に関しては、これをJ1でやっていては負けや引分けにつながってしまいかねないので、しっかりと教訓にして今後につなげていきたいですし、しっかりと準備していきたいと思います。
Q.キャンプ中から攻守にわたってスピードがテーマの1つだったと思いますが、試合を通じて手応えはいかがでしょうか。
これまでの練習試合では疲労の影響もあり、攻撃時にポジションを取るスピードが遅く、意図していることができていませんでした。しかし、お客さんがたくさん入った今日の試合では、そのスピードを少し上げることができました。あと、相手の嫌なところを突くためのパススピードが出ていた点に関しては、非常に意識が高かったと思います。相手のプレッシャーをパスでかわすイメージを付けた上で、パススピードを上げることができていました。また、全体のラインが高く保てているからこそ、前からプレッシャーを掛けることもできますし、相手の背後へのランニングもできていました。前半にもオフサイドになるようなシーンがありましたが、練習試合では全くない状況でしたから、その点もランニングのスピードが上がっていた証拠だと思いますし、非常に良かった点だと思います。
ただ、ポジション取りのスピードは、もっともっと速くしなければいけません。今日はボールを持つ時間が長い中で、相手ボールになったときの切り替えのスピードが、本当に相手にプレーさせないというプレッシャーのスピードが足りませんでした。自分たちがボールを持つことで、どうしても自分たちの裏にスペースができてしまいます。J1にはボールを奪ってから中盤を突破してくるチームがたくさんあるので、戻るところのポジショニングと、相手を仕留めるプレッシャーをもっともっと高めていかなければ、やられてしまう雰囲気があったと思います。また、後ろのスライドが少し遅かったときもありました。前の選手がプレッシャーに行くスピードがあっても、後ろの選手の付いてくるスピードが遅れていたので、スライドしてくる選手がもう少し速くないと、裏を取られる状況が生まれてしまいますので、もっと予測を高めなければいけないと感じました。
Q.左サイドでゲームを作ろうとしたのは監督の指示だったのでしょうか。また、前半は右サイドで崩されているシーンがあったと思いますが、それに関してはいかがでしょうか。それと、攻守の切り替えに関しては後半、攻撃から守備に切り替わったときにボランチの選手が前に出て行ったと思いますが、それも監督の指示だったのでしょうか。
左サイドでゲームを作ることに関しては、右サイドのポジションを変えながら攻撃をしていることもあり、あちらにボールが行く回数が多いのだと思います。右サイドの守備に関しては、ネイツ選手のポジションが少し速く外に開いていたりとか、まだ慣れていない部分もあるので、守備の仕方を練習しなければいけないと感じました。守備の時間が長いと、ある程度オーガナイズしながら守備できますが、自分たちがボールを持っている時間が長いと、セットして守備をする回数が少ないですし、攻撃の時間が長いとボールを失ったときのポジションで守備をすることが多いので、奪われたときに戻る位置をもう一回、確認しなければならないと感じます。後半のボランチの攻撃参加に関しては大山選手に伝えていました。ただ1本、イエローカードをもらっているのに相手にタックルしていた場面があり、そこからは攻撃参加を控えさせました。退場してしまうと良くないと思ったからです。ボールを持てる時間があると、攻撃に1人参加できる時間があるということですから、大山選手にはそのことを伝えていました。
Q.ムルジャ選手、家長選手、ネイツ選手がカギになると思いますが、連係面の手応えはいかがでしょうか。また、新加入選手の融合についてはいかがでしょうか。
彼ら3人の名前が挙がってくることは仕方がないと思いますが、泉澤選手もいますし、攻撃は前の4枚プラス1ということで取り組んでいます。3人の連係というよりは、彼らの動き出しから先制点が生まれたのは事実です。甲府さんとの練習試合のときよりは距離感も良くなっていますし、コンビネーションが少し生まれていたので、そういった部分では非常に良かったと思います。ネイツ選手がボールを持ったときのムルジャ選手の反応が非常に良いと感じますし、ネイツ選手もムルジャ選手を見ながらシンプルにクロスを上げるなどしてくれたと思います。逆に、反対サイドの沼田選手からのクロスからヘディングシュートをしたりと、クロスに対するムルジャ選手の反応も良くなってきていると思います。新加入選手については、キャンプ中から既存の選手が色々なことを伝えてくれましたし、彼らが融合できるようなチーム作りができています。私から選手たちにやるべきことを伝えられていますし、彼らはその範囲で良くやってくれていると思います。また、新しい選手たちが後半、非常にアグレッシブにプレーしてくれたので私自身は良かったと感じています。