第96回 天皇杯 4回戦
2016.11.9 [WED] 19:00
NACK
大宮
- 89' 家長 昭博
1
-
0
0
前半
0
1
後半
0
横浜FC
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
DF 4 山越 康平
DF 13 渡部 大輔
MF 15 大山 啓輔
MF 18 横山 知伸
MF 14 清水 慎太郎
MF 16 マテウス
63'
FW 7 江坂 任
79'
FW 9 ネイツ ペチュニク
72'
控えメンバー
GK 50 松井 謙弥
DF 20 大屋 翼
MF 10 岩上 祐三
MF 17 横谷 繁
79'
MF 23 金澤 慎
MF 39 泉澤 仁
63'
FW 41 家長 昭博
72'
監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 26 高丘 陽平
DF 15 市村 篤司
DF 27 楠元 秀真
DF 3 田所 諒
DF 24 松下 年宏
MF 7 内田 智也
90+3'
MF 10 寺田 紳一
89'
MF 20 ロク シュトラウス
MF 19 小野瀬 康介
MF 23 ナ ソンス
83'
FW 39 大久保 哲哉
控えメンバー
GK 1 渋谷 飛翔
DF 28 藤井 悠太
DF 22 永田 拓也
89'
MF 31 前嶋 洋太
90+3'
MF 8 佐藤 謙介
83'
FW 30 齋藤 功佑
FW 11 三浦 知良
監督
中田 仁司
試合詳細
13 | シュート | 5 |
---|---|---|
2 | GK | 12 |
5 | CK | 4 |
9 | 直接FK | 10 |
1 | 間接FK | 2 |
1 | PK | 0 |
試合データ
主審
家本 政明
副審
田中 利幸
副審
西橋 勲
第4の審判員
福岡 靖人
入場者数
4,714人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
8.3℃/32%
家長が終盤にPKを決めて勝利、準々決勝へ
2016明治安田生命J1リーグは終わったが、アルディージャの戦いは、まだ続いている。1つずつ、過去の成績を超えていくことでクラブは前進していく。J1で年間5位という過去最高成績を記録したが、勢いに乗って天皇杯もタイトルを狙って突き進んでいく。天皇杯4回戦は、J2に属する横浜FCとの対戦だ。木枯らし1号が吹いた日のナイトゲームで気温は、8.3度。冬の訪れを感じずにはいられない寒さの中でキックオフを迎えた。
試合は、相手がやや引いて構える守備をすることも影響し、明確に主導権を握る展開となった。14分には左サイドの高い位置で相手のパスをカットし、清水が低いクロスを供給。マテウスが合わせ切れず、ペチュニクも触れられなかったが、最初の決定機を作り出した。15分を過ぎると、チャンスが増加。24分、マテウスが左に展開し、渡部のクロスをヘディングシュート。25分には大山のボール奪取からカウンター攻撃を繰り出し、26分には奥井とペチュニクの連係で右サイドを切り崩した。しかし、長くボールを保持しながら点を奪い切れない時間が続くと、ピンチがやって来る。38分、左サイドを突破されてクロスからシュートを打たれる場面があったが、オフサイドの判定に救われた。
後半に入ると、攻撃のリズムがやや鈍った。清水は「裏を取りたい前の選手と、丁寧につなぎたい後ろの選手がバラバラになって、意志の疎通ができていなかった。それでもボールを持てているので、攻守の切り替えが遅くなったところもあった」と、抱えていたもどかしさを吐露し、今季初めて左DFで先発した渡部も「一つひとつが丁寧になってワンタッチパスが少なくなった」と停滞感を覚えたことを明かした。50分には相手の左CKからポストをたたくヘディングシュートを打たれてヒヤリとさせられた。容易には押し込めない状況となり、次第に全体が間延びして攻撃が停滞した。渋谷監督は泉澤、家長、横谷を投入して攻撃の活性化を図ったが、終盤は積極的にアーリークロスを打ち込んで来る横浜FCに押される場面が続いた。
しかし、試合時間が残り5分を切ったところで途中出場組が決定機をもたらした。横谷とのワンツーでペナルティーエリアに侵入した家長が、浮き球で相手をかわそうとしたところでハンドのファウルを誘い、PKを獲得。一度やり直しとなったが、家長が二度目のキックもしっかりと決めて先制点を奪った。その後は、敵陣でのボール保持で試合を終わらせることに成功。1-0で勝ち切った。
苦戦を強いられた印象は否めないが、守備が安定していたところにリーグ戦で連敗が少なかったチームの良さが出ていた。大山と横山のダブルボランチが攻守のバランスを適切にキープ。最終ラインも、「ボールを持っているし、上がるチャンスもあるけど、守備ブロックを敷いてくる相手に対してはリスクマネジメントがすべて」と渡部が話したように優先順位を徹底し、山越も「塩さん(塩田)からも、サイドバックとボランチを必ず1人は余らせるようにと言われていた。守れていれば前線が必ず1点は取ってくれると思っていたので、焦りはなかった」と、試合のペースに動揺することなく試合を進めたことを強調した。過去最高に並ぶ4強進出まであと一歩。充実したJ1での戦いを発展させる戦いで、さらに勝ち進みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
試合は、相手がやや引いて構える守備をすることも影響し、明確に主導権を握る展開となった。14分には左サイドの高い位置で相手のパスをカットし、清水が低いクロスを供給。マテウスが合わせ切れず、ペチュニクも触れられなかったが、最初の決定機を作り出した。15分を過ぎると、チャンスが増加。24分、マテウスが左に展開し、渡部のクロスをヘディングシュート。25分には大山のボール奪取からカウンター攻撃を繰り出し、26分には奥井とペチュニクの連係で右サイドを切り崩した。しかし、長くボールを保持しながら点を奪い切れない時間が続くと、ピンチがやって来る。38分、左サイドを突破されてクロスからシュートを打たれる場面があったが、オフサイドの判定に救われた。
後半に入ると、攻撃のリズムがやや鈍った。清水は「裏を取りたい前の選手と、丁寧につなぎたい後ろの選手がバラバラになって、意志の疎通ができていなかった。それでもボールを持てているので、攻守の切り替えが遅くなったところもあった」と、抱えていたもどかしさを吐露し、今季初めて左DFで先発した渡部も「一つひとつが丁寧になってワンタッチパスが少なくなった」と停滞感を覚えたことを明かした。50分には相手の左CKからポストをたたくヘディングシュートを打たれてヒヤリとさせられた。容易には押し込めない状況となり、次第に全体が間延びして攻撃が停滞した。渋谷監督は泉澤、家長、横谷を投入して攻撃の活性化を図ったが、終盤は積極的にアーリークロスを打ち込んで来る横浜FCに押される場面が続いた。
しかし、試合時間が残り5分を切ったところで途中出場組が決定機をもたらした。横谷とのワンツーでペナルティーエリアに侵入した家長が、浮き球で相手をかわそうとしたところでハンドのファウルを誘い、PKを獲得。一度やり直しとなったが、家長が二度目のキックもしっかりと決めて先制点を奪った。その後は、敵陣でのボール保持で試合を終わらせることに成功。1-0で勝ち切った。
苦戦を強いられた印象は否めないが、守備が安定していたところにリーグ戦で連敗が少なかったチームの良さが出ていた。大山と横山のダブルボランチが攻守のバランスを適切にキープ。最終ラインも、「ボールを持っているし、上がるチャンスもあるけど、守備ブロックを敷いてくる相手に対してはリスクマネジメントがすべて」と渡部が話したように優先順位を徹底し、山越も「塩さん(塩田)からも、サイドバックとボランチを必ず1人は余らせるようにと言われていた。守れていれば前線が必ず1点は取ってくれると思っていたので、焦りはなかった」と、試合のペースに動揺することなく試合を進めたことを強調した。過去最高に並ぶ4強進出まであと一歩。充実したJ1での戦いを発展させる戦いで、さらに勝ち進みたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 4 山越 康平
今日は内容より結果を求めてプレーしました。何本かのクロスの対応に課題が残りましたし、キクさんからもその部分は声を掛けられていました。負けたら終わりのトーナメント戦ですので、リスクを取らないように気をつけました。準々決勝まで少し間が空きますが、次も勝てるようにチーム一丸となって戦っていきたいです。
FW 14 清水 慎太郎
全力を尽くしました。相手はブロックを組んできていたので、速攻はあまり出せませんでしたが、パスをつないで崩すところはできていたと思います。ただ、最後の部分で合わないシーンが多かったので精度を上げていきたいです。リーグ戦は終了しましたが、シーズンはまだ終わっていません。準々決勝まで間隔が開きますが、気持ちを切らすことなく、しっかり準備して臨みたいと思います。
MF 18 横山 知伸
平日でとても寒い中、多くの方が応援に来てくれて力になりました。今日はボールを握っていても、なかなか点が入らない展開でした。啓輔が良いリズムを作ってくれていましたし、良い連係ができていましたが、90分で決めたい気持ちがあったので、アキがPKを決めたときには少しホッとしました。
これで12月24日までサッカーができます。僕自身、元日の決勝戦を戦ったことがないので、そこまで勝ち進みたいです。みんなで、そこまで戦っていければと思います。
これで12月24日までサッカーができます。僕自身、元日の決勝戦を戦ったことがないので、そこまで勝ち進みたいです。みんなで、そこまで戦っていければと思います。
MF 41 家長 昭博
次に進めて良かったです。(PKが蹴り直しになって)少しやりにくかったですが、冷静に蹴ることができました。相手の守りはとても固かったと思いますし、状況に応じてプレーしようと考えていました。その中で、PKを獲得したシーンはワンツーでうまく抜け出すことができたと思います。次のステージに行けるように、みんなで頑張りたいです。
Q.6週間で取り組んでいきたいのは、どんな点でしょうか。
1つの1つのプレーの精度です。パスが通らなかったり、シュートが外れていたりした部分のイメージを合わせ、相手のプレッシャーにかかわらず味方にパスを出すという点を取り組んでいきたいと思います。あとは、今日は綺麗にプレーしようとしている場面が非常に気になりました。もっともっとサイドから突破してクロスを上げたり、もっともっとシンプルにプレーしたりしても良かったと思いますが、選手の意識がどうこうというよりは、私が丁寧に崩すことにこだわり過ぎているかもしれないと感じたので、その意識を改めていかなければいけないかと思います。相手にとって怖いプレーがあったのかと振り返ると、前半は何度かあったものの、後半はボールを持っていたとはいえ良い形で崩そうとした結果、シュートまでいくことができませんでした。もう少しシンプルにシュートを打つ、クロスを上げる、ゴール前に走り込んでいくという点に取り組みながら、選手と意識合わせをしていきたいです。
Q.横浜FCの印象はいかがでしょうか。
リーグ戦を数試合、見させていただきました。4-4-2システムで組織が非常にしっかりしていて、それを崩すのは難しいだろうと感じました。こちらがチャンスを作れても得点を決められなければ、横浜FCさんはリーグ戦で得点して勝っていたので注意が必要でした。今日のメンバーを見た段階で、相手は5-4-1で守備をしてくるだろうと思いました。実際に守備のオーガナイズがしっかりしていましたし、少ないチャンスを決められたら危険だと思っていました。段々とリズムが相手に移っていると感じていた中で、我々が変に焦ってしまってはやられてしまいますし、サイドからの展開が必要だと感じていました。後半に選手たちは中央、中央という意識になっていて、相手に術中にはまってしまっていた部分もありますが、結果的にサイドからの攻撃から得点につなげることができました。先日のリーグ戦では敗れたものの、J1昇格プレーオフ進出の望みがある横浜FCさんが、どういうメンバーでくるかは分かりませんでしたが、すごくハードワークする姿が印象深く、非常にいいチームだと感じました。
Q.家長選手の出場は、当初からプランにあったのでしょうか。
どのタイミングで入れようかと考えていました。最初に泉澤選手を投入したのは幅を持った攻撃が必要だと考えたからで、次は中央が空いてくるだろうと家長選手を入れました。横谷選手はボランチでの出場が多かったですが、サイドに攻撃の起点を作りたかったので投入し、結果的に彼らのところでPKを得ることができて良かったと思います。
Q.勝って当たり前と言われる試合において、選手たちのプレーはいかがだったでしょうか。
特に後半の最初、マテウス選手などが難しい縦パスを通そうと狙っていました。得点を取りたい気持ちも分かりますし、縦パスを意識してくれたことも分かりますが、変にバタバタしていなかった点は良かったと思います。ただ、ああいう展開だとリズムが悪くなってしまうものです。『こういう展開が当たり前だから、自分たちが崩れたら負けるパターンだ。焦らずに戦ってくれ』と、選手たちにはハーフタイムに伝えました。必ずワンチャンスが来るので、そこで走り切れるかという点が重要でしたし、あとは後ろのバランスを崩さないことが重要でした。選手たちは落ち着いて試合を進めてくれ、非常に良かったと思います。
Q.主力選手を休ませた意図をお聞きしたいのと、90分で決め切りたいという意図で3人目の交代選手を送り出したのでしょうか。
交代は延長戦を含めての判断です。3人目を交代する前の時点では江坂選手を右サイドハーフにしていましたが、あそこは攻撃でタメを作ってほしいポジションです。しかし、相手のシステムとの兼ね合いや、江坂選手がアタッカータイプの選手であることから、それは少し難しいだろうと考えていました。また、リーグ戦でサブが多かった選手たちを起用したいと思っていました。彼らも能力の高い選手ですし、ここでプレーすることが年末の3連戦で絶対に必要になると思います。リーグ戦においても、サブが多かった選手の力によって勝点を重ねてきました。GK以外はサブが多かった選手を中心に起用し、彼らがどれくらい戦えるかを見たいと思っていました。辛勝だったので皆さんがどう思われるかは分かりませんが、久しぶりの先発出場だったことを考えれば非常に安定したプレーを見せてくれたと思います。