明治安田J3リーグ 第27節
2024.9.7 [SAT] 18:00 サンアル

松本

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 67' 石川 俊輝
試合経過
監督コメント
松本戦は前回対戦の背景もあると思いますが、とはいえどリーグは進んでいて、またお互いにチームも変わっているので、しっかりと勝てる準備をして臨みたいと思います。

松本はホームでかなり力を持っていますし、しっかり準備をしていかないと押し切られてしまうかなという部分はあるので、とはいえど特別なことをやるわけではないですし、しっかりとボールを奪ってしっかりと攻められるように準備していきたいと思います。

松本のスタジアムは他のスタジアムと違って、相手チームに圧をかけるようなことはなく応援しているという感じで、選手はフットボーラー冥利というか、プレミアリーグとかじゃないですが、ひたすらちゃんとサッカーを観て応援しての繰り返しだと思うので、ホームのときの異様な感じよりも選手はやりやすいんじゃないかなと思います。

今年初めて負けた相手との再戦ですが、あまりそこに引きずられてもと思いますし目標はちゃんとあるので、同じ相手であろうとそうでなかろうと勝点3を取っていかないといけないので、「ラストは尻上がりでいけるように」とずっと言ってきて、しっかりと取っていくことが一番大事ですし、したたかに戦っていきたいと思っています。

どこのチームもそうだと思いますが、ここからは総力戦で、累積での出場停止も怪我もありますし、ここからの試合が一番の力の見せどころになるんじゃないかと思います。
選手コメント
最近の試合での自分の役割として、最後にチームに勢いをつけるという部分はしっかりできているかなと思いますし、それを続けていくことが大事だと思います。やっぱりチームなので、チームの勝利を目指すというところは自分の中で一番大事にしているポイントで、スタメンで出ている11人がそういう雰囲気を作ってくれるので自分たちはそれに乗っかっていくだけですし、チームとしていい相乗効果が生まれているのかなと思います。

途中から出るときは、試合の波に乗り遅れないように自分の得意なプレーから入ることを大事にしています。もちろん点は取りたいのですが、それが先行するといいプレーができないことが多いので、球際であったり切り替えであったり、意識的にできる部分は自分の中で大事にして試合に入るようにしています。途中から入る緊張感というよりは「自分が途中から入って何ができるか」というワクワクの方が大きくて、そういうメンタルの持ち方がいいゲームの入りができていることにつながっているのかなと思います。

新加入選手も加わりましたが、変わらず練習からいい雰囲気でやれていて、ちょっとでもスキを見せたらポジションを取られますし、そういうのを一人ひとりが意識しているからこうやってチームとして勢いを落とさずにやれていて、勝っても満足することはないですし、「試合よりも練習の方が強度が高い」と全員が自信を持って言えるぐらい練習からやれているので、試合にも自信を持って挑めているのかなと思います。

松本は前半戦で唯一、ホームで唯一負けた相手で、燃えない理由はないです。クラブとしてJ1、J2を経験していて個人個人の能力も高いですし、チームとしてのまとまりやここぞの場面での勢いというのは前回対戦ですごく感じました。ただ、そこから自分たちも積み上がってきたものがいっぱいありますし、このまま終われないという気持ちは皆が抱えていると思います。一致団結していつもどおりしっかりゲームに入っていけば勝利を手繰り寄せられると思うので、しっかり準備して臨みたいと思います。

個人の結果もそうですが、チームが勝つことを一番に優先してきたからこそ今の自分の結果があると思うので、そこは変わらずにやっていきたいと思います。
途中出場でずっと試合に出せてもらっていますが、自分としては全然納得していないですし、出してもらうからにはやっぱり結果で応えたいと思っていますがまだ応えられていないので、どんな形でもいいのでゴールを取りたいです。ここ最近は体も動けていますし、奥村フィジカルコーチと筋力トレーニングを始めて体的にも絞れてきているので、いい状態のときに結果を残せればと思っています。

シャドーのポジションは自分の中では結構やりやすくて、もっとペナルティエリア内でのプレーにかかわれたらよりいいと思いますし、シュートの回数が少ないのでそこをどんどん増やしていきたいです。もちろん自分でもゴールを決めたいですが、それだけにとらわれてもダメになってしまうと思うので、ゴールを狙いつつチームにどれだけ貢献できるかということを意識しています。

前節のYS横浜戦は、0-0の状態で準備をしていて、交代で入る選手たちで勝利をつかめるようにと思っていたのですが、直前で(石川)俊輝くんが決めてくれたので、1-0でリードした状態でスムーズに試合に入ることができました。2点目の起点になった場面は、奥に(茂木)力也くんが見えていてそこに出したつもりだったのですが、結果的にゴールにつながってファビアン(ゴンザレス)に感謝しています。複数人がかかわる形でしたが、普段から(長澤)徹さんからペナルティエリア内に人数をかけて入っていくように言われていて、いつもは自分も入る側ですがクロスを上げる側になったときに人がたくさんいて上げやすいなと思いましたし、自分もどんどんペナルティエリア内に入っていこうと思いました。

ここから松本戦、再開試合の長野戦と連戦になりますが、両チームとも強いチームですしスキを見せたらやられるというのはわかっているので、入りからしっかり集中して、自分がやるべきことをやり続けて、自分のゴールで勝てたらベストかなと思います。チームとして頂点、てっぺんを狙っているので、毎試合落とせないですし毎試合集中してやるだけなので、自分はスタートでもベンチでも試合に出たときに仕事ができるように準備をするだけだと思っています。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 大内 一生
DF 40 樋口 大輝
80'
DF 44 野々村 鷹人
DF 5 常田 克人
DF 17 山本 龍平
MF 15 山本 康裕
90'
MF 32 米原 秀亮
80'
MF 10 菊井 悠介
FW 25 中村 仁郎
71'
FW 11 浅川 隼人
FW 41 村越 凱光
71'

控えメンバー

GK 16 村山 智彦
DF 2 宮部 大己
90'
DF 48 藤谷 壮
80'
MF 8 住田 将
MF 22 佐相 壱明
71'
MF 23 滝 裕太
71'
FW 14 安藤 翼
80'

監督

霜田 正浩

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 34 村上 陽介
DF 4 市原 吏音
DF 5 浦上 仁騎
MF 22 茂木 力也
MF 30 アルトゥール シルバ
MF 7 小島 幹敏
MF 14 泉 柊椰
80'
FW 23 杉本 健勇
76'
FW 90 オリオラ サンデー
80'
FW 6 石川 俊輝
85'

控えメンバー

GK 40 志村 滉
DF 26 濱田 水輝
DF 33 和田 拓也
DF 37 関口 凱心
80'
FW 9 ファビアン ゴンザレス
85'
FW 42 藤井 一志
76'
FW 49 大澤 朋也
80'

監督

長澤 徹
試合詳細
9 シュート 10
9 GK 6
6 CK 3
18 直接FK 10
0 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

植松 健太朗

副審

高寺 恒如

副審

廣瀬 成昭

第4の審判員

小出 貴彦

入場者数

11,169人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27.4℃/45%

HIGHLIGHT

会心のリベンジで今季初の4連勝を飾る
明治安田J3第27節、大宮は松本に乗り込んでアウェイゲームを戦った。

今シーズン初黒星を喫した相手で、大宮に縁のある霜田正浩監督が率いるチームとの対戦となったが、長澤監督は「初めて負けた相手との再戦ですが、あまりそこに引きずられても。目標はちゃんとあるので、同じ相手であろうとそうでなかろうと勝点3を取っていかないといけない」と冷静だった。

前節のYS横浜戦からのスタメン変更は1人。ここまで全試合に出場してきた下口がメンバー外となり、茂木が右のウイングバックに入った以外は、同じ10人がキックオフのピッチに立った。

開始5分、ファーストシュートは大宮だった。高い位置のサイドライン際、相手ボールを奪った直後に杉本が浅川に倒されて得たFK。泉からのボールをニアサイドにポジションを取った杉本が頭で叩いたが、枠を捉えることはできなかった。

大宮はその後も連動した守備と素早いプレッシングでボールを握り、正確なパスワークでゴールに迫る。11分には泉、14分にはアルトゥール・シルバが、それぞれ右足でフィニッシュに持ち込んだ。

20分以降は主導権を握られ、松本のロングスローとCKが続く展開となったが、大宮の守備は崩れない。自陣ゴール前で全員が高い集中力を披露し、身体を張りながら決定的な場面を作らせなかった。この日も最後尾に笠原が構え、村上、市原、浦上の3人が中心となって相手の攻撃を跳ね返し続けた。

36分、センターサークル付近で相手を倒したシルバにイエローカードが提示されると、すぐさま市原が駆け寄る。続いて杉本もシルバの首に手を回して、落ちつかせる。思うようにボールを持てないなかでの苛立ちを理解しつつ、2枚目のカードが出るリスクを避けようとするチームワークが見られた。

40分、右サイドを抜けてきた村越のフィニッシュは笠原がセーブ。その直後、カウンターからオリオラ・サンデーがファウルを受け、FKのチャンスを得る。流れに乗れない展開でセットプレーからの先制点の期待が高まったが、相手のクリアにあってシュートには至らなかった。

前半終了間際、この試合で初めて掴んだCKの場面でも、小島のキックはGKのパンチングに防がれ、両チーム無得点のままハーフタイムとなった。

選手交代なく迎えた後半、最初にゴールに迫ったのは大宮だった。シルバが得たFK。ポケットに走り込んだサンデーが小島からのパスを受け、泉と小島のパス交換から最後はサンデーがヘディングシュート。しかし、これも枠をとらえることはできなかった。

50分過ぎ、パス交換とカウンターから浅川に立て続けにゴールを脅かされたが、ここも守備陣の粘りと笠原の対応で難を逃れ、スコアは動かない。59分、茂木のロングスローから杉本が右足で狙ったが、このシュートは相手GKにキャッチされた。

ボールの行き来が激しくなり、ともにゴール前での攻防が増えた67分、大宮が待望の先制点を奪う。小島と茂木が絶妙なコンビネーションで右サイドを崩し、深い位置からの茂木のクロスにサンデーが飛び込む。ヘディングシュートはGKに弾かれたが、目の前にいた石川がプッシュしてネットを揺らした。

リードした大宮はゴール前にしっかりとブロックを築き、松本の攻撃を食い止める。受けに回る時間が長くなりはしたが、75分にはシルバの縦パスに走り込んだサンデーが積極的に右足を振った。76分には杉本を下げて藤井を投入。自陣で耐える展開のなか、前への推進力も失わなかった。

滝のシュートを市原がブロックするなどしてゴールを守り、80分には2枚代え。泉とサンデーを下げ、関口と大澤がピッチに送り込まれた。茂木が左に回り、右に関口。村上、市原、浦上を中央に5人が並び、高さと強さを増して失点を阻止した。

1点を争う緊迫の展開のなか、残り時間が刻々と減っていく。85分には2試合連続ゴールの石川に代えてファビアン・ゴンザレスを投入。終盤は交代枠を使い切って前へ出てきた松本に押し込まれたが、ゴールライン際で渾身のクリアを見せた村上を筆頭に、大宮の選手たちは最後までスキを見せず、堅守の印象をさらに強くする戦いぶりで試合を締めくくった。

1巡目の借りを返し、アウェイから貴重な勝点3を持ち帰った大宮は4日後、雷で中心となった第25節を戦うために長野へ向かう。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
サポーターが1,400人ほど来てくれたと聞いてます。また最後に助けられました。最後まで声をかけてもらって、本当の際のところで反応できたのもサポーターの力だと思っています。笑って帰っていただけるのでホッとしているところです。

入りからどちらかというと私たちが圧をかけてゲームをスタートしようということで考えていました。何発か入られてはいたのですが一応承知済みで、入られてしまったときは戻してという部分で重心が低くならないような戦い方から入っていきました。多少、押し込まれる時間帯もありましたが、ペナルティエリアの中で何か起こってるわけではなかったので、前半に関してはそのまま時間を過ごしたという形です。

後半になって立ち上がりからもう1回入っていったのですが、前半の時点で前は少し行きたい、後ろは少し構えたいという部分があったのと、少しボールを持たれたことによってフラストレーションや出足が揃わない部分があって、ハーフタイムで揃えてボールさえ奪えれば攻撃は成立すると思っいてたので、そういう面ではすごくいい形で入っていけたと思います。

ゲーム全般を通しては、イメージ的にはこういうゲームになるだろうなというところと、そんなに大きな点差のゲームにはならないと思っていたので、先制点を取った方が有利になるだろうなと思っていた中で得点が生まれて非常によかったです。

我々は来週、長野との残りのゲームがあって、そのあとに北九州との試合が入っているのでちょっと特殊な週になるのですが、2試合ともしっかり勝点3を目指して、しっかり準備して入っていきたいと思います。
選手コメント
ひさしぶりにメンバーに入って試合に出場することができて、それでチームが勝利できたことが一番よかったのですが、自分の武器である1対1の守備で一つ縦に行かれてファールになってしまった場面があったので、そこは自分の持ち味なので絶対に負けてはいけないですし、次は負けないようにしたいです。

試合に出れていない期間も自分の課題がどこなのかというのはわかっていたので、それをどれだけ突き詰められるかだと思っていました。先週の練習試合も含めて対人のところを評価してもらったと思うのですが、今日はその1対1のところで一つ負けてしまったので、次は絶対に負けないように練習から取り組むしかないと思っています。

最後に自分が交代で入るときは1-0の状態だったので、しっかりゼロで抑えることを意識して試合に入って、最後に体を寄せることであったり体を張ることは全員が大切にしている部分で、そこは絶対にやらなければいけないと意識していました。

今日は途中でしたがやっぱりスタメンで出たいですし、スタメンで出てチームが勝つことが一番いいので、引き続きコツコツ努力しながらチームの勝利に貢献できればと思いますし、まだまだやれると思っています。
相手がどこだからとかという区別はあまりしたくないですけど、今週みんなかなり強い気持ちを持って準備してきましたし、松本は前半戦唯一負けている相手というのもあって、やっぱりそこはかなり僕たちも意識してたんじゃないかなと思います。その結果が出て良かったなと思っています。

無失点が続いていますが、練習でやってることがそのまま出せれば結果的に無失点になるという感覚です。試合だから特別できてるという感じではなくて、本当に練習の賜物ですし、6試合連続無失点というのはその結果なんじゃないかなと思います。点を取ってくれるという安心感はありますし、そのためには後ろはまず無失点というのを特に意識しています。

終盤のクリアのシーンは、何かを意識してたというよりは自然と足が動いたという感じです。それも本当に練習で最後まで走るというのを、僕だけじゃなくて本当にいろんな選手がやってる中で、今回は僕のところにボールが来て、ああいう形で良いクリアができたと思います。それも本当にすべて練習が出てると思うので、サボらずに今後も続けていければ、しっかり結果はついてくるんじゃないかなと思っていますし、守備陣はみんな意識してると思います。
僕はゴールという目に見える結果というのを意識しなきゃいけないポジションですし、今日ゴールを決められましたけど、今日勝てたのは本当に最後の(村上)陽介のクリアのおかげですし、それを引き出してくれたのはあのゴール裏にいた多くのファン・サポーターのおかげなので、本当にチームが一つになって戦うことの大事さっていうのを、今日の試合で本当に改めて感じました。

ゴールシーンだけでなくクロスに入るというのをつねに意識してやってますし、あのシーンは目の前で(オリオラ)サンデーを越えても反応できるようにしていて、サンデーがあれだけ力強く打ったので、直接入るか、入らなかったとしても、セカンドをちゃんと当てることだけを意識していました。

点が取れないのであれば取らさなければいいと、みんなで共通認識を持ってやれているので、点が取れないからといってバラバラにならないで、ずっと殴られ続けるんじゃなくてつねに仕留める準備をしながら、みんな同じことを考えてやっているんじゃないかなと思います。ただそこでズレが起きないように、練習からその習慣をつけてきている最中ですし、中でつねに修正しながらやっている最中なので、それは引き続きやり続けなきゃいけないなと思ってます。

正直、何連勝とかは意識してなくて、毎試合毎試合もちろん勝つことだけ考えてやっていますし、楽な試合は1試合もないですし、すべてを毎試合出して勝つということは、本当にこれからもずっと続けていかなければいけないなと思っています。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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