明治安田J3リーグ 第35節
2024.11.2 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 4' 杉本 健勇
  • 14' オリオラ サンデー
  • 18' 茂木 力也
  • 40' 石川 俊輝
  • 68' 大澤 朋也
5 - 4
4 前半 1
1 後半 3

鳥取

  • 41' 松木 駿之介
  • 49' オウンゴール
  • 52' 金浦 真樹
  • 66' 松木 駿之介
試合経過
監督コメント
前節の岩手戦は少しメンバーが変わりましたが、やっぱり勝利したことがすべてだと思います。勝利を目指して戦ってしっかりと目標を達成してくれたという意味では、チームに良い影響を与えてくれたと思います。結果として優勝が決まった直後の難しいゲームを勝ち切ることができましたが、選手たちは本当にたくましくなっていると思いますし、やっぱり最後に強いチームを作り上げるという意味では、ここまで順調に来ていると思います。

岩手戦で出た課題としては、失点のところもフィードバックしたのですが、まだまだチームとしてできることができているかというとそういうわけではないので、そのあたりはしっかりと詰めていきたいと思います。

今節対戦する鳥取はプレーオフ圏内を目指しているチームで、非常に調子が上がっている印象がありますし、強いチームだと感じています。ゲームのポイントは、やっぱりお互いのストロングをぶつけ合うというところが一番で、こっちのストロングをぶつけるということだととらえています。

昇格や優勝を決めても、チームの雰囲気や選手たちの取り組む姿勢というのはそれまでと全然変わっていないですし、そのままの雰囲気でやれていると思います。監督の立場としては、残り試合も含めて最後までしっかりやり切るということと、難しい試合が続くけどしっかり勝ち切るということを選手たちに共有しています。残り4試合になりましたが、最後までどの試合も勝利を目指して、自分たちがやれることをしっかりやっていきたいと思います。
選手コメント
岩手戦は先発で出場しましたが、いつもは後半の途中から出ることが多かったので、スタートで出るからには自分の良さを最初から出してやろうという気持ちで試合に入りました。自分がどんどん背後を取ったりアクションをしていくことは意識していて、それを開始直後から積極的にやりました。先制点の場面はボックスのところで数的優位を作って点を取り切る形でしたが、先週の練習でもやっていた形だったので日頃やっているところが試合に出たと思いますし、自分の良さを出せたことも良かったと思います。

最近は右のウイングバックに入ることが多いですが、1対1の部分でのスピードを生かした突破であったり、攻守における対人であったりが自分の強みなので、それをどんどん出していければと思っています。切り返して左足のクロスやフィニッシュを狙う場面もありましたが、大学時代から自分の形ではないですが、いろいろなパターンでのクロスやシュートはずっと練習していたので、それはプロになってもやれる自信は多少持てています。クロスバーに当たったシュートの場面は欲を言えば決めたかったですが、インパクトは見せられたというか、あのシュートを見せたことで縦にも行きやすくなったのかなと思いますし、臨機応変にプレーしていければと思います。

やっぱりもっと長い時間試合に出たい気持ちはありますし、それは最初からずっとそうで、スタートから出たい気持ちは変わりません。前節はスタメンで出ることができましたが、今節もスタメンで出れるように、また練習からしっかりやっていきたいと思います。
やっぱり結果が一番ほしいですし、どんな形でもいいのでゴールを決めたいです。ゴールを取らなきゃという焦りもありますし、優勝や昇格が決まってうれしい反面、自分はまだ何もしていないので、素直に喜べないところもあります。

シーズン当初と比べると身体は絞れてきていますし、プレー自体の強度であったり、選択や判断という部分でも自分の中では上がっていると感じています。ただ、どんなにいいプレーをしていても結果を出さなければ意味がないと思っているので、そこにこだわりたいです。最近は途中から入る試合が多かったですが、(藤井)一志くんやファビ(ファビアン・ゴンザレス)と一緒に出ることが多くて、そこで流れを変えられたというのは自信にもなりましたし、チームが勝つために何をすべきかというのは自分の中でもわかっているつもりです。

得点以外にも、最後のクロスの質であったり判断という部分でもまだまだ足りないと思いますし、途中出場の選手と先発で出ている選手だと体力の部分とかでも絶対に違うので、そういったところも意識しながら、自分は行けるかもしれないですが周囲の選手のことも考えながらもっとプレーできたらいいなと思っています。なるべくゴールの近くでプレーできたらいいですし、前節の岩手戦では少し下がりすぎてしまって自分の中でも反省していて、もっとファビの近くやペナルティエリア付近でボールを受けれられるポジションを取れていたら、もっとチャンスがあったのかなと思いますし、最後のところでも冷静さが少し足りなかったのかなと思っています。そこを改善しながら次のチャンスを決めたいです。

鳥取戦では、どんな形でもいいのでゴールを決めたいです。ゴールを決められればまたいろいろなことが変わってくるのかなと思いますし、NACKで決められたらいいなと思っています。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 34 村上 陽介
DF 4 市原 吏音
DF 5 浦上 仁騎
MF 22 茂木 力也
MF 30 アルトゥール シルバ
70'
MF 7 小島 幹敏
MF 14 泉 柊椰
83'
FW 6 石川 俊輝
58'
FW 90 オリオラ サンデー
58'
FW 23 杉本 健勇
58'

控えメンバー

GK 21 加藤 有輝
DF 25 知念 哲矢
DF 33 和田 拓也
58'
DF 37 関口 凱心
83'
MF 17 中野 克哉
70'
FW 9 ファビアン ゴンザレス
58'
FW 49 大澤 朋也
58'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 31 高麗 稜太
DF 8 田中 恵太
84'
DF 42 金浦 真樹
DF 4 二階堂 正哉
DF 6 温井 駿斗
MF 19 三木 直土
MF 33 長谷川 アーリアジャスール
70'
MF 54 玉城 大志
46*'
MF 17 小澤 秀充
FW 9 富樫 佑太
84'
FW 7 松木 駿之介
77'

控えメンバー

GK 39 櫻庭 立樹
DF 29 小泉 隆斗
MF 11 東條 敦輝
46*'
MF 16 丸山 壮大
70'
MF 32 伊川 拓
84'
FW 13 髙尾 流星
84'
FW 18 田中 翔太
77'

監督

林 健太郎
試合詳細
11 シュート 10
8 GK 6
0 CK 4
8 直接FK 12
1 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

山口 隆平

副審

長田 望

副審

高木 翔

第4の審判員

松尾 真太郎

入場者数

4,145人

天候

雨、無風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

16.9℃/76%

HIGHLIGHT

途中出場の大澤が決勝点、5-4で打ち合いを制する
明治安田J3第35節は、鳥取を相手に迎えるホームゲームだ。大宮はすでに優勝を決めたが、他チームは昇格争いの佳境だ。11位の鳥取も、まだJ2昇格プレーオフ進出を狙える状況。高いモチベーションの相手に対し、どれだけ隙なく戦えるかが問われる。

雨の中でキックオフを迎えると、いきなり先制点が入った。4分、相手のクリアミスから石川が高い位置でボールを回収。縦パスを受けた杉本が左側へのターンで身体を壁にしてシュートコースを生み出し、ゴール左隅に流し込んだ。第21節・讃岐戦以来、14試合ぶりのゴールで今季通算得点を10に伸ばし、2ケタに乗せた。

その後も攻勢が続いた。14分には、オリオラ・サンデーのポストプレーからアルトゥール・シルバが縦パス。中央に入り込んでパスを受けた泉が右へ流すと、杉本は右方向を見ながら左へノールックパス。サンデーがゴールへ流し込み、鮮やかなコンビネーションで追加点を挙げた。

リズムをつかめない相手に対し、その後も攻勢が続いた。18分、シルバ、サンデー、杉本が中央ですばやいパス交換で相手を翻ろうし右サイドへ展開すると、走り込んできた茂木が押し込んで3点目を決めた。

守備でもサンデー、杉本、石川が高い位置でプレッシャーをかけ、ロングボールを蹴らせて回収する連係が機能。40分、浦上が左からクロスを上げると、杉本が高い打点からヘディングシュート。ゴールポストに嫌われたが、石川が押し込んで4点目を奪った。しかし、直後に最終ライン裏への抜け出しを許し、クロスのこぼれ球を押し込まれて失点。4-1で前半を折り返した。

前半に4点を奪って勝利は濃厚と思われたが、後半は大きく流れを変えられてしまった。杉本は「後半に気を緩めたとかはない。相手に2点目を与えたら、勢いが出てくるから(気をつけよう)と話してはいた」と臨み方に問題はなかった見解を示した。ただ、心理面と戦術面の両方で相手がギアを上げていた。特に、中盤の形を変えてきた鳥取の攻撃への対応がうまくできなかったことで勢いを与えてしまった。

相手のパスミスから決定機を迎えたサンデーのシュートがクロスバーに弾かれた直後の49分、相手のクロスボールがこぼれたところを押し込まれて失点。以後、中盤で後手を踏み、サイドアタックで押し込まれた。52分にもペナルティエリア内でシュートを許し失点。後半が始まって7分でリードは3点から1点まで縮まった。

58分、ファビアン・ゴンザレス、大澤、和田の3人が同時に投入され、中央を固めて速攻を狙う形に変えた。64分にシルバがヘディングシュートでゴールに迫るが決め切れず、66分には同点に追いつかれた。

苦しい展開になったが、そこで競り負けないのが今年の強みだ。決勝点が生まれたのは、68分。村上が右サイドのスペースへ浮き球のパスを送ると、抜け出したゴンザレスがマイナス方向に低いクロス。ゴール中央から大澤がゴールを奪った。待望の今季初得点に笑顔を見せたが「自分が入ってからの失点は、自分の責任もある。5点目を決められて良かった。勝つために何をすべきか考え続けたい」と課題にも向き合っていた。

終盤は、大澤のボールキープで相手のファウルを誘発するなど、攻撃の時間を作りながら進めてタイムアップ。ヒヤヒヤする展開にはなったが、しっかりと勝ち切った。

次節は、琉球とのアウェイゲーム。今季は首位を走り続け、5試合を残して優勝を決めることができたが、優勝後も負けなしを続けている。来季J2を戦うチームが高みを目指す姿勢を、最後まで貫いて走り抜きたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
4,000人以上のサポーターの皆さんが来てくださって、雨が降って環境が悪かったと思うのですが、9点入ったので今季では一番スリリングなゲームだったのではないかと思います。勝点3というのが常に目標なのでそれをこの難しい時期に取り切れたことは、非常に良かったと思っています。サポーターの皆さんもヒヤヒヤはしたと思うのですが、しっかり笑って帰ってもらえると思うのでホッとしております。

すばらしい立ち上がりで入っていって、我々の目指していること、やりたいことをしっかり表現できた中の前半でした。後半、一つ取られて入っていったのですが、今度は我々がやっていたことを相手にしっかりやられたという形で、気は抜いていなかったと思うのですがちょっと面食らったというのと、自分たちが本当の決定機を外したその裏側でそのままカウンターを食らっているというのはまだ幼いかなという感じですが、こういうのも食らってみないとわからないので、最後に向けて本当に強いチームを作ろうということに対してすばらしい題材だったと思うので、しっかりまた受け止めてフィードバックして、最終節に向けて強いチームを作っていこうと思っています。

後半に関しては、プレッシャーの距離とかタイミングとかで相手に守られたのは事実で、ただ途中から出ていった選手がきちっと折り返してくれたので勝てたゲームだと思っています。5人交代の時代はチームの総合力なので、そういう意味ではチームとしてはよく戦ったと感じております。
選手コメント
チームは4連勝を目指してた中で、追いつかれて4-4になってしまったので、勝利に向けて誰かがゴールを決めなきゃいけないと思っていましたし、みんな多分負ける気はなかったと思います。みんながゴールに向かった結果、自分がゴールを取れたのでベストでした。ゴールが久々すぎて喜び方を忘れちゃって、とりあえずベンチに走っちゃったんですけど、でもやっぱりうれしかったですし、やっぱりゴールっていいなと思いました。

ファビ(ファビアンゴンザレス)が裏抜けてくれて、自分は中入るのが少し遅れちゃって、でもそれがよかったのかもしれないですけど、前にこぼれてきてくれたので、あとはもう流し込むだけでした。ちょっと緊張しましたけど、浮かなくてよかったです。自分が途中交代で入ってから失点して4-4になってしまっていたので、最後自分のゴールで勝てたのはやっぱりうれしいです。

今シーズンずっと使ってもらっていた中で、なかなか自分自身ゴールが取れなくて焦りもありましたし、今季リーグ戦初ゴールがNACKで取れて、ホッとしていますし、これからあと3試合でもっとゴール取りたいなって気持ちもあります。

今日の試合も勝てましたし、残り3試合もやっぱり自分たちのサッカーをして全勝できるように、自分自身はやっぱりゴールっていう結果を求めながら、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
立ち上がりから強度を持っていい入りができたと思いますが、4-0のまま前半を終わらせることがベストでした。ただ、相手もプレーオフがかかっている中で諦めずにずっと取りにきていて、しっかり抑え切ることができればもっとラクに進められたと思うのですが、自分たちから少し難しくしてしまったと思います。今シーズンはずっとそうですが、ラクな試合は1試合もなかったので、でもこういう試合を勝ち切れるようになったということは良かったと思います。

前半は4点取ることができましたが、みんなが常に前を向いていましたし、今シーズンの点が入る形というのはああやって裏に抜け出す人が何人もいたりとか、やっぱり迫力を持ってゴールに向かっていけたときはたくさん点が入っているので、今日もそういった形が多かったと思いますし、自分たちがやってきたことがゴールにつながったかなと思います。

自分の得点の場面は、真ん中で(オリオラ)サンデーとアル(アルトゥール・シルバ)のコンビネーションがあって、(杉本)健勇くんが前向きでボールを持ったときに裏に出しそうだったので、しっかり自分もゴールが取れるところにスプリントできましたし、今年はそういうところに多く顔を出せていると思うので、それがゴールにつながって良かったです。

前節はメンバーに入らずDAZNで観ていましたが、優勝が決まったあとの一番難しい試合をみんながしっかり勝ち切って帰ってきてくれて、今日もプレーオフがかかった相手で勢いはすごかったですがうまく試合に入れたと思います。4失点してしまって修正するところはたくさんありますが、勝ち切れたことは良かったと思います。

残り3試合ですが、僕たちがここまでやってきたことを出し続けるだけだと思いますし、全部勝つことに意味があると思うので、ここでフワッとならないようにしっかり引き締めて練習からやっていきたいと思います。
前半はポンポンと4点取れてうまくいってたんですけど、後半は別に自分たちが気が緩んだとかはないですけど立て続けに失点してしまって、簡単じゃなかったかなと思います。ただこれで負けるんじゃなくて勝ったっていうところは、みんなを評価すべきだと思いますけど、ただあんまり良くない難しい試合でした。

前半もそうですけど前から前からいくのも大事ですけど、逆に相手を引き込んで引き込んで、くさびであったりボランチつけてつぶすであったり、そういうイメージがあったので、前半は来てくれたのでうまくいったけど、後半は少しなんか後手を踏んでしまったかなと思います。

あんなうまく4点取ったことがないからちょっとおかしな感じになってしまっていたので、なるべくしてなったと思うし、それはしょうがないと思います。2点目取られたら相手も勢い乗ってしまうだろうからそれだけは避けようというのは話してましたけど、相手も調子いいチームだし、距離感のところで開けすぎたらやられてしまうので、相手から学ぶべきところがあったゲームでした。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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