明治安田J2リーグ 第4節
2025.3.8 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 53' 小島 幹敏
  • 79' アルトゥール シルバ
2 - 1
0 前半 0
2 後半 1

山口

  • 50' 横山 塁
試合経過
3連勝中も、誰一人として気を緩めず。“全員”が勝利のために抱く忠誠心
今季初のアウェイゲームとなった前節は、熊本に4-0で快勝した。長澤徹監督は「アウェイの1試合目でまず勝つのが大事。その一歩目としては良かったと思います」と話す。

チームは3連勝で首位に立っているが、指揮官は「スタートは大事ですけれど、フィニッシュがより大事なので」と意に介さない。選手たちも同じメンタリティだ。3戦4発と好調の藤井一志は「順位とかは全然気にしていません。これまでも目の前の相手に絶対に負けないという気持ちで、全員で戦ってきたからこそ球際の部分で体を張ったり、最後の質のところで上回ることができている。そこはもう一回チーム全員で、引き締め直して入らなきゃいけない」と、言葉に力を込める。

開幕節からスタメンはもちろん途中出場の選手が、勝利につながるプレーを見せている。長澤監督は小さく頷いてこう語る。

「交代選手もそうですけれど、試合に絡まない選手も含めて全員がチームを支える姿勢をきちっと見せてくれているのが、一番のポイントで。(和田)拓也とかトミ(富山貴光)とか、試合に出ている(濱田)水輝とか、年齢が上の選手たちがチームを支えてくれている。1年目の選手のような感じで、エネルギーを持って練習している」

経験豊富な選手たちの献身性が、一人ひとりが胸に抱くチームへの忠誠心をより強固なものとする。ピッチ上での責任あるプレーとして表現される。チームの根底に流れる「やるべきことを本当にやり切れているのか」という問いかけに、全員が真摯に向き合っている結果が3連勝なのだ。昇格候補から勝点を奪ってきた山口を迎え撃つ今節も、慢心も油断もないRB大宮アルディージャのスタイルを貫く。

(文:戸塚啓)

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監督コメント
前節の熊本戦はアウェイ1試合目で、やっぱりアウェイでの勝利の感覚を持っておかないと止まってしまいますし、大宮の歴史でもそれはあるので、とにかくホームでもアウェイでもまず勝つということが一番大事で、その一歩目としてはすごく良かったと思っています。

交代選手もこっちに残っていた選手もそうですけど、いろいろな思いがあるのは百も承知なのですが、全員がチームを支える姿勢をきちっと見せてくれているのが一番のポイントで、特にトミ(富山貴光)とか(和田)拓也とかこっちに残った選手、今出ている(濱田)水輝とか、やっぱり年齢が上の選手たちがチームを支えてくれてるというか、もう1年目の選手みたいな感じでエネルギーを持ってトレーニングをしてくれているので、それがいいようにチームに流れているなと思います。

カプリーニは先週の練習ですごかったので、たぶん何かやるだろうなと思っていました。得点のところもそうですが、その前の(オリオラ)サンデーが1対1になったシーンもカプリーニのディフェンスから始まっているので、ちゃんとフットボールをやってくれているというか短い時間でも攻守全部やるので、その辺は先週の練習でチェックしていました。怪我から戻ってきた選手もいますがリーグ戦なのでトーナメントではないので、1シーズンを通して集中力を保つにはまず選手が揃って競争環境を作らなければいけないので、そういう意味ではチームにとってみれば大きいかなと思っています。

周囲からは連勝ということを言われますが、もう現場にずっといるので何が起こるかわからないというのといろいろなシーンがありますし、やっぱりリーグ戦というのはスタートも大事ですがフィニッシュがより大事なので、選手はそれに胸が高鳴ってしまうといいことは待っていないですし、次のゲームにとにかく集中してやる環境は整えています。

今週のミーティングでは、まだまだやれる局面もあるのでそこの目線を揃えるのと、次の山口戦が迫っているのでそこも少しリンクしながら、もう少し良くなるんじゃないかという部分を全員で確認しました。もちろんやれている部分も評価した上でですが、まだ広げられる部分もあると思っています。

得点は基本水物だと思っているので、入るときもあれば相手がすばらしくて入らないときもありますが、リーグ戦なのでソリッドさは絶対に構えないといけなくて、かといってミーティングで喋ったのですが、攻撃的、守備的ということにあまり中は踊らされず、外側の評価はうれしいのですが、そうではなくてちゃんとフットボールやるという、攻撃も守備もスライディングして立ち上がるのも競るのも全部やった上でということは確認してるので、やられてしまうときもあるのですが、そこのソリッドさ、やるべきことを本当にやり切れてるのかというのは常にチェックしていて、そういう意味ではここ2試合に関して危ない場面がないというのはその前段階で相当、全体でやっているというのが一番ポイントだと思います。一人が頑張っているとかではなくて11人で攻守をやるというのが、言うは易しなのですがそれを実践しているから未然に防げている部分はあるので継続かなと思っています。

ただ、こないだの試合もそうですがいろいろな状況が来るので、相手が優位な時間帯もあるし自分たちが優位な時間帯もあるしという中で、そのときにちゃんと耐久できる準備とか、畳み掛ける準備とか、耐えながらも狙う準備というのは、ピッチに出ている選手とベンチ外の選手も含めて目線を合わせておかないといけないですし、途中から入った選手が自分勝手なプレーをしたらおかしなことになってしまいます。そういう意味では、基本的に起こり得る状況に対しては、ちゃんと目線を揃えてこの3試合はやれていると思っています。

山口は、力があるチームと言われている長崎と札幌と対戦して、札幌に勝って長崎にほぼ勝ちを手中に収めていた状況ということは、相当力があるというのはもう結果で証明されているので、こういうチームに対して絶対に間違えてはいけないのはちゃんと挑戦していくというか、いつも言ってるのですが我々は下から来たチームなので、その姿勢を崩さずにまず試合に入っていくことが絶対条件で、どう崩そうとか考えた瞬間に片足を突っ込んでいるので、そうではなくてやっぱりちゃんと攻守しっかりやり合う準備をするというところで、今週の立ち上げの練習でもしっかりスタートは切れているので、残りの期間で仕上げていきたいです。
選手コメント
開幕から2試合はホームでできて、やっぱりあの雰囲気を作り上げてくれることはすごくありがたいですし、ホームのパワーをもらって最初の2試合を勝つことができました。そこで勢いに乗ることができて、最初のアウェイということで熊本戦は難しかったですが、みんなで一つになって勝ち切れたので良かったですし、去年1年間でやってきたことが積み上がっていると思います。

熊本戦は相手にボールを持たれる時間も多かったですが、持たせている時間もかなりありましたし、自分たちもそういうマインドでやれました。前半をゼロで抑えられたということが一番良かったと思いますし、攻撃陣は必ず1点、2点は取ってくれるので、みんなでしっかり耐え切ることができて、また、ずっと守っているだけではなくてそこからカウンターを打てていたことが相手にも脅威になっていたと思いますし、それがなければ相手は気持ちよくずっと攻撃しているだけになってしまうので、そのカウンターにみんなが頑張ってスプリントしたりとかそういった部分も良かったと思います。

去年から変わらず、常に目の前の試合というのをずっとみんなが意識できていますし、山口にしっかりホームで勝ちたいです。ホームはかなりのパワーをもらえるので、最後まで走り切ってみんなで戦いたいと思います。

今年は開幕戦で点が取れなくて、狙っていたのですが守備に回る時間が多かったです。今のチームの色的にも左はみんなで協力して人数をかけて行っているぶん、右はカバーとかが求められる仕事も多いので、チャンスがあればしっかりゴールまで行きたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いたします!
怪我をしてみんなから遅れてチームの練習に本格的に合流して、そこからコンディションが上がるのに2週間ぐらい時間がかかりましたが、先週ぐらいから動けるようになってきたなと思っていたタイミングで熊本戦でチャンスをいただいて、そこは素直にうれしかったです。途中からの出場でしたが、無失点でこのまま終わらせることと、チャンスあれば得点を狙いに行きたいという気持ちでピッチに入りました。

自分の中でテーマにしていることとして、攻撃ではやっぱり数字を残すということ、守備では対人とかはJ3のときから課題だと思っていたので今取り組んでいます。攻撃とか自分の特長とか自分の良さに目を向けてそれを出さないとこういうレベルの高い環境というか、チームメメートたちとの競争で自分が生き残っていけないと思うので、課題をもちろん克服することに練習で取り組みますけど、自分の良さとかを見失わないようにではないですが、そこをチームにどう出せるかということも考えてやっていきたいなと思っています。

サイドの選手として今チームで求められているような前に出ていって戻すところは自分もできると思っていますし、それとは別に周りの選手とコンビネーションを組んでいけることも自分の良さだと思っているので、そこは出せるようにしたいなと思っています。

次はホームでの試合になりますが、そこに自分が立つために、今日の練習もそうですが試合前の期間で仲間との競争をしなくてはいけないですし、それが今は一番だと思っています。普通にやっていて次もピッチに立てるとはまったく思っていないです。

今はゲームに出れていないので、100%幸せか?と聞かれたら全然そういう感情ではないですが、でもこの環境、周りのレベルもそうですしスタッフとか環境面を含めて、この場所で競争ができる、サッカーができるというのはすごい幸せなことなんだろうなとは思います。
メンバー

スターティングメンバー

75'
89'
75'
75'

控えメンバー

89'
75'
75'
75'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 1 ニック マルスマン
DF 18 亀川 諒史
DF 4 松田 佳大
DF 14 下堂 竜聖
DF 55 岡庭 愁人
MF 11 横山 塁
75'
MF 40 成岡 輝瑠
MF 7 三沢 直人
82'
MF 38 末永 透瑛
46*'
FW 34 古川 大悟
65'
FW 9 有田 稜
75'

控えメンバー

GK 21 チェ ヒョンチャン
DF 15 板倉 洸
DF 6 キム ボムヨン
MF 13 宮吉 拓実
82'
MF 45 山本 桜大
46*'
MF 8 野寄 和哉
75'
FW 30 奥山 洋平
FW 28 小林 成豪
65'
FW 19 山本 駿亮
75'

監督

志垣 良
試合詳細
11 シュート 9
8 GK 8
8 CK 5
3 直接FK 12
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

椎野 大地

副審

馬場 規

副審

松本 康之

第4の審判員

藤澤 達也

入場者数

8,868人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

7.3℃/30%

HIGHLIGHT

攻守ともに逞しく戦い、逆転勝利で4連勝
前節の熊本戦は2試合連続クリーンシートによる4-0の快勝だった。今季初のアウェイゲームを制して開幕3連勝。藤井が3戦連発、泉が今季初得点、カプリーニが移籍後初得点を奪い、オリオラ・サンデーと安光が今季初めてピッチに立つなど、収穫の多い一戦だった。

首位に立った熊本戦後、長澤監督は「チーム全体の質の高さが我々のストロングだと自負しています」とコメント。途中出場でダメ押しの4点目を奪ったカプリーニも「僕たちは強度の高い、充実した練習を日頃からしています。良いサッカーをして結果を残せているのは、全員で良い準備をしているから」と、自身の得点よりもチーム状態の良さを誇らしげに語っていた。

昨季のJ2リーグで11位だった山口をホームに迎えての第4節。先発のゴールマウスには笠原が立ち、最終ラインはガブリエウ、U-20日本代表から戻った市原、下口の3人。右ワイドに今季初先発の関口、アルトゥール・シルバと小島が中央に並び、泉が左。前線で藤井、杉本、豊川が三角形を築いた。

立ち上がり、4-4-2のブロックで手堅く試合を進めてくる山口に対して、大宮は連動した守備と出足の速さで対応。ボールを奪ってからはショートカウンターを発動し、ゴール前に人数をかける。右サイドの関口が積極的に仕掛け、ガブリエウも攻撃参加。セカンドボールへの寄せも早く、10分過ぎにはセットプレーの流れから連続してゴールに迫る場面を作った。

3バックの中央に入った市原は冷静な判断と確かな技術を披露し、周囲との連係も問題なし。空中戦の強さを発揮しつつ、的確な散らしで攻撃の起点となった。

先発の顔ぶれは変化したものの、チームパフォーマンスは攻守とも変わらず。前線でボールロストした直後に4人が一気に相手に襲い掛かってボールを奪い返すなど、主導権を奪われることなく、チャンスをうかがう展開が続く。

26分にはゴール前までドリブルでボールを運んだガブリエウが右足で狙い、その直後には左サイドのスペースに出た杉本からパスを受けた泉が、得意のカットインから右足でゴールを脅かすなど、先制点の気配も徐々に漂い始めた。

30分過ぎにセットプレーから立て続いたピンチは、笠原の好守、杉本の粘り強い守備、クロスバーの助けも借りてしのぎ切る。前半の残り10分は攻守が激しく入れ替わる中、ともに精度と決め手を欠き、両チーム得点のないままハーフタイムとなった。

後半開始早々、最初に好機をつかんだのは大宮だ。タッチライン際で相手に囲まれた豊川が個人技で突破して杉本へ。その後の藤井のシュートは防がれたが、こぼれ球を拾った小島と泉が見せ場を作った。

50分、最終ラインのバランスが崩れたところを横山に突かれて今季初となる先制を許したが、すぐに反撃。シルバのシュートでCKを取り、杉本と豊川が連続して惜しいヘディングシュートを放つ。そして3分後、同点ゴールにスタジアムが沸騰する。

下口が思い切ったインターセプトで相手ボールを奪い返し、藤井がピッチ中央の密集地帯をドリブルでくぐり抜けてペナルティアークからラストパス。豊川がスルーし、裏から走り込んできた小島がGKとの1対1を冷静に制して、ゴール左隅に流し込んだ。

ゲームは、ここから激しさを増す。山口の攻撃に耐えて迎えた65分過ぎには、チャンスが連続する。藤井のパスを受けた杉本、ファーサイドに飛び込んだ豊川、小島のCKのこぼれ球に反応したシルバが、次々と追加点の期待を膨らませた。

勝利への1点を目指し、長澤監督が動いたのは75分。関口に代えて茂木、藤井に代えてカプリーニ、豊川に代えて谷内田を送り込んだ。すると79分、歓喜の一発が生まれる。決めたのは、守備の局面でも強さを披露していたシルバだ。

ガブリエウのクロスを叩いたヘディングシュートはポストに阻まれたものの、直後のCKは逃さない。谷内田のキックを杉本がニアサイドで捉えると、そこへガブリエウが飛び込み、相手が懸命にクリアしたところを右足ダイレクトでゴールに叩き込んだ。

残り時間は大宮の試合巧者ぶりが光った。カプリーニが勝利のために走り、守り、杉本が時間を作る。攻め込んできた山口のクロスボールは、笠原ががっちりキャッチして渡さない。途中出場の浦上を含め、茂木、ガブリエウ、市原、下口の後ろ5枚が分厚い壁となり、ファン・サポーターの熱い声援が続く中、4連勝を告げるタイムアップのホイッスルを聞いた。

試合後、殊勲の小島は「先制されてもみんな精神的に落ちることなく、逆転できたのは自信になるかと思います」と手応えを語り、シルバは「4連勝は嬉しいですけど、浮ついている場合じゃない。地に足をつけないと。今日は休んで、自分たちがやってきたことを信じることが大事。来週アウェイで強い相手と対戦するので、しっかり準備したい」と前を向いた。

勝敗や順位に左右されず、毎日努力を重ねる。大宮は歩みを止めず、次節アウェイで鳥栖に挑む。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
9,000人近くのサポーターの皆さまが集まってくれて、気温も下がったのですが、足を運んでくれてしっかり背中を押してくれた結果が今日の勝利だと思っています。本当にありがとうございます。

試合の方は、結果的には早く失点してよかったなというゲームでした。やはり前半からかなり相手の粘り強いディフェンスの組織に対して、ゲームの戦い方自体は全然悪くなかったと思っています。しっかりスキを作らずに相手のゴール前に迫っていくという点では、先に点を取れればしっかり持っていけるかなとは思っていた前半でした。

ただ、後半になって、やっぱりサッカーなのでロングキックからそのままシュートまで持っていかれてしまうという、しっかり準備はしていたのですが起こってしまったことは起こってしまったので、そのあとがすごくキーだったのですが、そこからもうワンリスク取れるようになったというか、タイミングと場所を具体的に言うと相手のゴール前なのですが、そこがポイントだったかなと思っています。

ロッカーでも言ってきたのですが、(小島)幹敏の同点ゴールが、今週の1日目のトレーニングのゲーム形式のラストゴールのアシストを彼がしたのですが、その形と同じような形で彼が今回同点ゴールを決めたのですが、トレーニングが結局ポイントだったねという話を今、ロッカーでしてきました。試合のようにトレーニングをして、トレーニングのように試合をするという我々のルールのもとでは、すごく象徴的なシーンだったと思います。

あとは交代選手も含めてインテンシティが一気に上がったので、いつもですが、やはり我々の勝点に非常に重要なポイントなのですが、やはり小さな時間でとても大きな仕事をしてくれる、あとから勝負を決めにいく選手たちがやはり特別な仕事をしてくれたと思います。

大体、監督はみんなは持っていて、状況によってこうもっていくとか、戦術的な絵もみんな持っていて、でもそれが本当に実際に目に見える形になるかどうかというのは、実は選手のコミットメント次第なんですね。だからそれに関しては、本当に昨季から引き続いてなのですが、本当にすばらしい彼らのプロとしての姿勢が勝点に結び付いてる今現在かなと思っています。とはいえ、早めに失点してよかったのですが、おそらく後ろまで引っ張って食らったらかなり難しいゲームになりましたし、やっぱりまだまだスキはあるなと。ただ、勝っている中ですが今日のチームの最大値を出すために思い切ってメンバーを入れ込んでみてやって、ズレが出るのは覚悟だったのですが、そこは猛省すべき点だととらえていますので、また週頭のミーティングでしっかり全員で肝に銘じていきたいと思いますが、やはりひっくり返したのも事実なので今後にとっては大きな勝点になるのかなとは思っています。
選手コメント
先に失点してしまったんですけど、ただ僕たちは失点したからといって下を向くわけでもないですし、そこでやっぱりみんながすぐに立ち上がってすぐに次という方向に持っていけたことが、チームとしてなによりもすばらしいなと思います。

前半からチャンスは自分たちもかなり作っていたと思いますし、失点はしてしまったけどすぐに同点に追いついてまたそのあとに逆転することもできたのは、自分たちが今までやってきているサッカーは諦めないとかつねに信じ続けることなので、それがこうやって表に出た結果なのかなと思います。僕たちがチャンスを作っていた中で、自分も含めて決めきることができてよかったです。

得点シーンに関しては、こぼれたボールをまずトラップしようかなと思っていたんですけど、自分がフリーだったのでそのままダイレクトで打ったらありがたいことにゴールすることができて、本当にうれしく思っています。

開幕4連勝というのは自分たちの実力ですし、それもしっかりとトレーニングしてきているからこその結果になってると思うので、その中で自分たちの自信が伸びているのは間違いないと思います。ただリーグ戦は長いですし、これからもいろいろなことが起きると思うので、今のうちにしっかりと勝って勝点差をもっと広げるというのがすごく大事な部分になると思います。週末にはもう次の試合がありますし、それもアウェイで難しくて強い相手とやることになるので、今はとりあえずしっかり休んで次の試合に向けて準備したいなと思っています。
同点ゴールは、(藤井)一志のパスが良かったですし、トヨくん(豊川雄太)がスルーしたのが僕のところに来て、うまくトラップできてそれがうまく入って良かったです。

後半は負けていたのでもう点を取りにいくしかなかったですし、自分もペナルティエリア内に入っていこうと思っていて、それが点に結びついたので良かったです。もう1点自分で取ってヒーローになりたかったですしチャンスもあったんですけど力んでしまったので、決め切れるようにもっと練習しないといけないなと思います。

先制されたのは今季初めてでちょっとイヤな感じはしたんですけど、それでも逆転できたっていうのが逆に自信になるかなと思います。この先また先制されてもメンタル的にはいけるんじゃないかとみんな思えるはずなのでよかったと思います。前半の感じからしても点入るかなって思っていましたし、いける感じはしていたので実際2点入って良かったです。

この結果は去年からの積み重ねがあるからだと思いますし、攻撃とかも去年すごく良い形が作れていて、それがこのJ2で引き続きできていて、それが通用していると思っています。多分選手たちもみんなやれると思ってると思いますし、点が入りそうな雰囲気を感じています。先制されても焦りみたいなのは特に感じなかったですし、今は勢いがあるので逆転できるという自信もみんなあると思います。
点は取れるだろうなって前半から僕は思っていたので、後ろがゼロで抑えられれば勝てるなという感覚はありました。失点はしてしまったんですけど、時間帯もそんなに遅くもなかったので、確実に前が点を取ってくれると思っていましたし、反省しなきゃいけないところはあったんですけど、試合中はすぐ切り替えて、前の選手たちに託して、後ろはもうこれ以上失点しないぞっていう気持ちでいました。

失点シーンは、ああいう失点になるんだろうなというのは試合前に想定していました。相手のロングボールの対応は、失点シーン以外はスキなくやれていてほぼパーフェクトだったと思うんですけど、僕個人のミスでもあるし連携ミスでもあると思うんですけど、あの一本だけはやっぱり反省しなきゃいけないなと思っています。

自分の中で今日が開幕戦だったので、ちょっと硬さは出ましたけどそんなに悪くもなかったので、これからよりもっともっと自分の良さを出していければなと思っています。公式戦では初めてガブリエウと一緒に出場しましたけど、本当に学ぶところも多いですし、パーソナリティのところもすばらしいので、本当に頼りになります。安心してパスも出せますし、欲しいときにパスもくれるので、そこはいい関係性を作れてるのかなと思います。

チームとして本当にレベルも上がりましたし、強度も高くなっていて、練習から成長できている感じはしますし、自信に満ちあふれていますし勢いがあるので、やっていて楽しいです。

世代別代表の活動から好調なチームに戻ってきての1試合目でもし負けたら僕のせいだっていうのは正直感じてましたし、プレッシャーはなかったんですけど、どうしてもチームを勝たせたい気持ちは強かったので、勝って一つ安心しています。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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