明治安田J2リーグ 第5節
2025.3.15 [SAT] 14:00 駅スタ

鳥栖

  • 38' 西澤 健太
1 - 0
1 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
今週のミーティングでは、前節の失点のシーンで何ができたかというのはとことん追求していかなければいけないので、そこを中心に確認をしました。どうにかなったというのが一つあるので、それ自体はあまり問題ではないのですが、やっぱりその一つのシーンに対しての選手の視点は増やしていかなければいけないので、そういう意味ではいい機会ではあったかなと思っています。

勝っても負けても次、ということはずっと言い続けているので、連勝したことで急にハイテンションになったりとか妙に警戒したりというのは基本的にはないチームなので、そこは普通に進めています。中の競争も大変なので、気が緩むというようなことも全然心配していません。

シーズンの中で感情や調子の浮き沈みがあってもなくても、やっぱり試合中のジャッジは変わってはいけないので、0-5で負けていてもやらなければいけないことはやらなければいけないし、そこはずっと言い続けているところで、感情に左右されない部分というのはものすごく必要だと思ってます。

鳥栖は優勝候補のチームですし、思いっきりぶつかっていかなければいけないと思っています。鳥栖は30何試合を戦うと結局勝点を揃えてくるので、今の状態を云々というよりもやっぱり力があるというか、クラブ自体もそうですしずっとJ1にいたというのは事実ですし、それは現場のサッカーだけの問題ではなくて特にスタジアムはすばらしくて、去年の松本もそうなのですが相手チームに圧をかけたりとか汚い言葉とかがないスタジアムなので、そういうスタジアムで戦っている強さはありますし、ただ、逆に言ったらちゃんとフットボールできるというか、選手にとってはすごく幸せなスタジアムという印象を持っています。

綺麗なサッカーとか攻撃的サッカーもすばらしいですが、選手たちにはちゃんとサッカーやってくれよと言っています。スライディングするのもサッカーだし、起き上がるのもサッカーだし、ヘディングするのもサッカーだし、基本的には価値の高い選手は全部やるので、メッシやネイマールのように飛び抜けたレベルでやるのかは本人の問題ですが、基本的には世界中みんなちゃんとやっているので、やっぱりちゃんとやった方が価値は上がるよねという形で、自分の問題なので強制はしていないですがアプローチはしています。

大前提として、次の試合もそうなのですがさまざまな状況があるというのは確定しています。自分たちが攻めっぱなしでもないし守りっぱなしでもないし、まずそれは理解しておこうと選手たちには話しています。だから別に押し込まれてダメなわけでもなく、押し込んで点が取れないとダメなわけでもなく、そこで頭が回らなくなったり足が止まったりすることが一番問題で、そのときどうするにどうするか、人生と一緒だよね、立ち止まらずに手を打っていくしかないよねと。そこで頭は止まっていないので、それがうまくいくかどうかはまた別の問題なのですが、そこはなんとかしようとしていると思います。

一つ筋があってその裏側があるというのが一番大事なので、一辺倒のその裏側を持っているかどうかを常に問いかけてはいて、ただ1人で考えていてもしょうがないですしグループでシンクロするかどうかが一番ポイントでそこはトレーニングでやるしかないので、細かいところは日々合わせてよと、言葉にない部分というのはいっぱいあるのでそこは本人たち同士で言葉にしてということを一生懸命やっているみたいです。

山口戦の試合後の会見でも言ったように、1点目の(小島)幹敏の入り方が練習中と一緒だったのですが、試合中はそんなに論理的に考えながらやっていたら間に合わない部分があるのでもちろん構想を立てながら選手もやっていると思うのですが、やっぱり決定打になるときはほぼ右の脳で入っていっている部分が多いので、やっぱり同じ状況でやることがすごい大事かなと思っています。公式戦とゲーム形式の練習の温度が変わってしまうと別物になってしまうので、そういう意味では練習がすごく大事かなと思っていますが、去年に比べると比較的点は入るようになっているので、ディフェンスが緩いわけではないのですが、その辺は息が合ってきているのかなという部分と、新加入の選手もいるのでそこは今のところは手応えはあるのですが、これも右肩上がりというわけではなくて停滞も含めいろいろな状況がくると思うのですがそれを恐れていてもしょうがないので、しっかりと行けるところまでまず行ってみるということが一番大事かなと思っています。
選手コメント
前節は先に失点して、展開的には自分たちが望んでいた形ではなかったですが、しっかり逆転まで持っていけたことはチームの成功体験として良かったのではないかと思います。徐々に試合やゲームのペースにも慣れてきていると思いますし、よりその慣れが出てくる中でも甘えずにしっかりとした準備をしていきたいと思います。

やっぱり一番後ろの人間としてゴールを守るというところは常に意識していますし、しっかりポジションを取り続けること、あとは攻めているときにもしっかりリスクマネジメントして簡単に穴を開けないとかそういうところを意識してプレーしています。

個人としてはより効果的な配球だったりとか、チーム全体としてすごくゴール前の守備が洗練されてきている中でもより少ない決定機を僕自身がどう防いでいくかというところは課題だと思います。ここまでの2失点は防げなかった失点ではないと思いますし、GKをやっていたらなかなかパーフェクトな試合はないとは思うのですが、それを目指してやっていきたいです。

始動からここまでずっと変わらず、強度高くしっかり1セッションずつ集中してトレーニングができていると思いますし、これをしっかりと続けてクオリティを上げていく作業をしていくだけだと思っています。
前節は相手に先制されて本当に厳しいゲームでしたが、自分たちの強みを出して逆転できたことはすごく自信になりました。チーム全員で、スタジアムが一体となって勝点3を取れたという意味では、自分たちに勢いをもたらす勝利だったかなと思います。ゲームなので失点することもありますが、そういうときにいかにうまく戦うかを学べたゲームだったと思います。

すべては日常だと思うので、1日の練習だったりワンプレーだったりにみんながこだわってやっていますし、それがゲームにつながることはわかってやっているので、安い失点になってしまいましたがそこで崩れることなくやれたのは、やっぱり日常からの練習が生きたと思います。

練習が重要というのは(長澤)徹さんが日頃から言っていることで、それを本当に体験してるというかみんなが感じているところだと思うので、やっぱり練習でできないことは試合ではできないと思いますし、練習でどれだけ突き詰めるかだと思うので、本当に日頃が大事だと思います。

今年はCBでプレーすることが多いですが、あまり難しく考えないようにしています。チャンスがあれば出て行くし危なければ戻るし、あとは(泉)柊椰が前にいるので柊椰をいかに攻撃で気持ちよくプレーさせられるかを常に意識しています。

前節、敵陣からの長いボールで失点しているのは事実で、あのような失点はなくさなければいけません。今後の相手も必ず狙ってきますし、勝っても勝ち続けても結局課題は尽きないと思うので、4連勝とかは関係なく、目の前の試合を戦っていきたいと思います。

鳥栖はJ1にいたチームですが、今の自分たちの勢いを思いっきりぶつけてチャレンジして、構えることなく戦えればと思います。サポーターの皆さん声援や力が僕たちを動かしてくれているので、そういった期待、応援に応えられるように、しっかり勝点3を持って帰りたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 12 泉森 涼太
DF 14 堺屋 佳介
17'
DF 13 井上 太聖
DF 32 小川 大空
DF 37 森下 怜哉
MF 27 櫻井 辰徳
75'
MF 33 西矢 健人
MF 11 西川 潤
75'
MF 7 新井 晴樹
FW 16 西澤 健太
84'
FW 77 ヴィキンタス スリヴカ

控えメンバー

GK 35 内山 圭
DF 5 長澤 シヴァタファリ
84'
DF 91 上原 牧人
MF 18 日野 翔太
84'
MF 22 松田 詠太郎
17' 84'
MF 25 渡邉 綾平
MF 44 堀米 勇輝
75'
FW 47 新川 志音
75'

監督

小菊 昭雄

スターティングメンバー

76'
85'
76'
76'

控えメンバー

76'
85'
76'
76'

監督

長澤 徹
試合詳細
5 シュート 4
5 GK 6
5 CK 4
12 直接FK 8
4 間接FK 1
1 PK 0
試合データ

主審

山下 良美

副審

林 可人

副審

緒方 孝浩

第4の審判員

石丸 秀平

入場者数

5,588人

天候

雨、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

7.6℃/90%

HIGHLIGHT

最後までゴールが遠く、今季初黒星を喫する
前節の山口戦で今季初の逆転勝利を収めた大宮は、開幕から無傷の4連勝。首位の千葉と勝点で並び、総得点数「1差」の2位と、復帰1年目の明治安田J2リーグで好スタートを切っている。とはいえ、選手たちに緩みはない。

山口戦で同点ゴールを決めた小島は「2020年でしたっけ? 開幕4連勝のあとズルズルと落ちていって15位くらいだったのは。あの経験があるので喜べません。たったの4試合ですから」と笑顔を見せず、逆転ゴールを押し込んだアルトゥール・シルバも「4連勝はすごく嬉しいけど浮ついてる場合じゃない。しっかり練習して、強い鳥栖から勝点3を取れるように頑張りたい」と、表情を引き締めていた。練習に懸ける選手たちの熱量は、少しも変わっていない。

経験豊富な富山が「練習中の競争が一番激しい。いつもバチバチやれてるから、ゲームでも同じような激しさで戦えてる。(練習に)ついていくだけで精一杯ですよ」と言うほど充実した練習を重ねて迎えた鳥栖戦、先発はGK笠原。最終ラインはガブリエウ、市原、下口の3枚。右に茂木、左に泉。前節ともに得点している小島とシルバがピッチ中央でコンビを組み、杉本、豊川、藤井の3人が前線を彩った。

降りやまない雨の中、試合は鳥栖のキックオフで始まった。どちらも3-4-2-1の布陣。ミラーゲームとなった一戦は、立ち上がりから激しい競り合いが繰り広げられた。泉が空中戦で相手と交錯し、右サイドを崩されてからのクロスを市原がギリギリでクリアする。サイドを起点に攻めてくる鳥栖に対して、下口とシルバが数的優位を保って対応する場面も見られた。

なかなかシュートに持ち込めない大宮だが、連動した守備は崩れない。ガブリエウはイエローカードを提示されたあとも積極性を失わず、鋭い出足と空中戦の強さで守備を引き締めた。ポゼッションを許し、自陣で持ちこたえる時間帯が続いたが、カウンターから最初に決定機をつかんだのは大宮だ。

28分、直前に小島のパスからゴールに迫っていた泉が、今度は杉本のパスを受けて鳥栖の最終ラインの裏を突く。得意のドリブルとカットインでボールを持ち込んで右足を振り抜いたが、サイドネットへと飛んだ絶妙なフィニッシュは、相手GKに弾かれて先制点とはならなかった。

ピンチを凌いで迎えた38分。ペナルティエリア内での相手のクロスがガブリエウの手に当たってPKの判定。これを決められて以降はパスをつなぎながら何度か鳥栖のゴール前まで攻め込んだが、粘り強い守備対応の前に得点は奪えず。1点ビハインドでハーフタイムとなった。

前節同様、1点を追いかける展開となった後半、大宮は開始早々から立て続けにチャンスを演出した。セカンドボールを拾い、CKをつかむ。さらにショートカウンターを仕掛けてスローインを得ると、茂木のボールを市原がニアで逸らし、同点ゴールへの期待を膨らませた。

藤井、杉本、豊川の3人が前線で相手ボールを追い、自陣ゴール前では集中を切らすことなくゴールを守る。攻守が激しく入れ替わる中、杉本がGKと1対1になった数分後、あわやのヘディングシュートを放たれるなど、一瞬も目が離せない攻防が続いた。

藤井のリターンから小島が左足を振り、シルバの浮き球のラストパスを走り込んできた下口が狙うなど鳥栖ゴール前でのシーンが増える。右サイドを攻め上がった茂木のクロスも得点の気配を漂わせた。

長澤監督が動いたのは77分。藤井、茂木、豊川を下げて、谷内田、関口、カプリーニを送り込んだ。残りの試合時間が徐々に減る中、球際でのバトルが激しさを増し、両チームの選手たちが熱くなる場面も見られたが、大宮はひたすらゴールを目指した。

カプリーニが左足で、谷内田は右足で正確なクロスを入れる。ただ、鳥栖も譲らない。関口のクロスを捉えた泉のヘディングもゴールに届かず、時間が過ぎる。谷内田のラストパスから杉本が迎えた決定機がオフサイドとなる惜しいシーンもあったが、最後までゴールは生まれず、今季初黒星はアウェイでの完封負けとなった。

試合後、長澤監督は「前半のアグレッシブさと強度が出なかったのは、こちらの準備不足」と語った。小島は「鳥栖さんの堅さ、気持ち溢れるプレーにやられました」と振り返り、杉本は「後ろの選手たちが先制されてからすごく頑張ってくれていたので、なんとか追いつきたかったですけど。悔しいですね。この負けを受け入れて、試合で晴らすしかない」と前を向き、ガブリエウも「気持ちを切り替えて、次に向けてしっかり準備したい」と、次の一戦に目を向けた。

「勝っても負けても次」。昨年から徹底してきているこの思いを、次節ホームの水戸戦で体現したい。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
大宮からサポーターの方に来ていただいたのですが、勝点を届けることができなくて非常に申し訳なく思っております。

前半がすごく大事だと思ってしっかり準備をしてきたのですが、結果的には前半のアグレッシブさと強度がちょっと出なかったなというのは少しこちらの準備不足かなと思っています。少し構えるのが早くて、もう少しシステムを潰さずにプレッシャーにいきたかったのですが、少しスタジアムの圧もあったのかもしれませんが、いつものような形ではなくて受ける形になったと思います。その中でもピンチとかがあったわけではないのですがあのようなことは起こり得るので、今日のゲームのターニングとしては結局点が取れなかったことが事実だと思います。その辺はまたしっかり自分たちで磨いていかなければいけませんし、こういうゲームをやっぱり引分けとかに持っていって勝点を積み上げていけるようにならないとリーグ戦というのはなかなか上に出ていけないので、その辺は少し反省点かなと思っています。

ただ、攻勢に出てから、特に後半の立ち上がりでいけるかなと思っていて何回も割って入ってチャンスはあったのですが、その辺の部分をもう少し前半からアウェイであっても出せるようなリスクのかけ方ができればよかったなと思います。そこはまだ、どこでどれぐらいどの程度のリスクをかけるというのは少し目線が揃ってなかったかなと思うので、まだ序盤ですししっかり反省材料にしてまた次に向かっていきたいと思います。
選手コメント
鳥栖の硬さというか気持ちあふれる感じにやられました。自分たちが点を決めないと勝てないし、引分けにも持っていけないので、あとはゴール前だけかなと思います。

前半の入りも今思い返すともっと襲いかからないといけなかったですし、もっと行って良かったかなと思います。鳥栖の守備が良かったのもありますし、自分たちのクオリティをゴール前で出さなきゃいけなかったのに、それが出せなかったなと感じました。

次に向けては、今日の前半みたいな感じにならないように、ゴール前とかはもっと上げていかないといけないし、自分たちがもっと前からプレッシャーをかけに行って襲いかかれればいいのかなと思います。
一番はミドルシュートを意識してゲームに入りました。あれだけ引き込んでいたので、ペナルティエリアの外くらいにこぼれてくるボールはずっと狙っていました。(長澤)徹さんにも言われてましたけど、そこは徹さんに言われてなくても多分狙っていたと思います。負けている状態だったので、勢いをもたらすことと縦にガンガンつけて自分が入るしかないと言われていたので、そこは意識してやっていました。

前半はベンチで見ていてちょっと少し消極的に感じましたし、相手がボールを動かすのに対していつもどおり自分たちがアグレッシブにやるというのが少し足りなかったかなとミーティングでも話していました。前半から後半のようにやっていれば、ああいう失点だったり、チャンスが増える状況だったりはもっと変わったかなと思うので、本当に後半みたいにビビらず臆せずアグレッシブにやるサッカーというのを次節も続けてやっていきたいと思います。

もっと最後の局面のところにこだわっていかないといけないですし、きれいにやるだけじゃなくて泥臭く、一人ひとりが足を振るっていう姿勢が少し足りなかったかなと思っています。良いところもあったんですけどやっぱりいつもと違う部分もあったので、そういうところはまた修正して一週間やっていく必要があると思います。

徹さんも話してましたけど本当に連敗はなしだと思いますし、自分も一週間ちゃんとアピールしてスタメンで出れるようにまずはそこを狙って、次勝てるように全員で良い準備をしていきたいと思います。
終わってみればもっと前からいければ良かったと思いますけど、それでも守れるというここ4試合の自信も多少ありましたし、今日もいけるんじゃないかというところもあったので、そこは修正していけるところだと思います。

後半はチャンスもたくさんありましたし、1点やられたあとからは後ろはゼロで抑えてくれたので、そこは前の僕らの責任もあると思います。そこで2点3点取られたら厳しいと思いますけど、そこで連続で失点しなかったのと後ろは体張ってくれていたので、まずはなんとか追いつきたかったです。

こういうゲームが続くと思うので非常に悔しいですけど、連敗しないように次に向かっていきたいと思います。ここまで勝ってきたのもあって切り替えるのは非常に難しいですし、次の試合まで長く感じると思いますけど、試合で返すしかないので早く試合したいなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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