明治安田J2リーグ 第7節
2025.3.30 [SUN] 16:00 鳴門大塚

徳島

  • 57' 鹿沼 直生
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
いわき戦は、個人としても組織としても成長するポイントだったと思うので、徳島戦をしっかり勝って一歩前進してまた踏み出せるのか、元に戻るのかというのは次の試合次第だと思ってます。

いろいろな局面があると、どこと試合をやっても紙一重ですし、そこの紙一重をどうつかみ取るかというのがこの先も続くのだろうなととらえてます。鳥栖戦からいわき戦までの3試合も同様で、しっかりと勝ちに持っていったゲームもありますし、勝ち取れなかったゲームもあるととらえています。こっちから出ていって相手の出方をちゃんと見ないと、様子を伺っているとやっぱりいろいろな手を持ってるので、その全部に対応するのは少し難しいので、出ていって相手がどう出てくるかを感じた方がゲームはわかりやすいと思っています。

試合に勝っても、練習の雰囲気などは今までと変わらないです。ただ強いチームは、やっぱり勝ち進んでる中でお互いのスキがないかとか、そういう話になるよねと。負けたときに集まってミーティングをするのも全然悪いことではないのですが、序盤戦も含めて勝ち進んでる中で、もっとお互いにスキを追及したりとか、そうなっていくといいよねという話をしています。

リーグ戦なので、残り試合が少なくなってきたときに今と違う姿になってしっかりと力をつけているかどうかというのが、自分たちの目標に対して一番大事なことなので、勝ち、負け、引分けがこのあとも続くのですが、それをどうとらえて自分たちの個人の成長、組織の成長につなげるかというのがマネジメントの基本なので、しっかりとゲームをして出てきた結果のとらえ方という部分は、いろいろな監督さんがいらっしゃいますがみんなそれぞれ違うと思うので、私は最終的に本当に強いチームになっているかどうかというただそれだけなので、それに向かって進んでいくので、勝ったから逆によくなかったということもあるかもしれないですし、負けてよかったという部分もあるかもしれないですが、いずれにしても最後の10試合にかかってきたときに、自分たちがどういう状態にいるかということが一番ポイントだと思っています。

徳島は非常に力強くてテクニカルで、優勝候補というかかなり力があると見ているので、戦い方としてはいろいろな局面があるだろうなという準備をしています。耐える時間もありますし、出ていく時間もありますし、お互いやり合う時間もありますし、総合して様々な状況に対してしっかり対応できる準備をして入っていきたいと思います。

次はアウェイでの試合になりますが、そこを過剰に意識すると先入観がついてしまうので、ホームでもアウェイでもしっかりジャッジしてプレーすることは変わらないので、そこの違いに目を向けるよりもやることは一緒だよねととらえて進んでいます。そうしないとネガティブな結果を結び付けて割と自分たちでマインドセットしてしまうのがサッカーチームなので、なるべく意識せずにというのはポイントだと思います。ただ、ホームの場合はもちろん勇気を出してプレーすれば、しっかりと反応してくれてスタジアムとリンクできるというのは間違いないので、逆に言えばそれがあるかないかだけで、しっかりと自分たちの力でジャッジしていくという部分に関しては、ホームもアウェイも一緒だということを強調しています。
選手コメント
ルヴァンカップのいわき戦は、前半に(村上)陽介が退場になった中で前半はゼロで抑えて追加点は与えないということをみんなで決めて、全員で陽介のぶんまで走ろうと心がけてプレーしました。スタメンでの出場でしたが、まずは1対1で目の前の相手に負けないことを意識してゲームに入りました。チャンスがあればどんどん前に出ようと、いつもやっていることを出せればと思っていました。対人のところは悪くなかったというか、相手には負けていないなと思っていましたし、後半のアディショナルタイムで自分が決めて試合を終わらせられればよかったのですが、それができずに(福井)啓太にバトンを渡す形になりました。決められれば最高だったのですが、まずまずの出来だったのかなと思います。

チームとしては開幕からいい出来で進んでいますし、個人としても身体はキレていて状態はいいと思うので、あとは結果だと思っています。今年はまだ1アシストしかしていないので、得点やアシストをどんどん増やしていけたらと思います。昨年と比べても身体のキレはあると思いますし、フィジカルやスピード面だったら負けないという手応えもあります。あとは細かいプレーのところを意識しながら、より良くしていければと思います。J3からJ2に上がったことでマッチアップする相手もそのぶん強く速くてうまいですが、そこは自分も自信がありますし、工夫してやっていければと思います。

徳島戦でも試合に出るチャンスがあれば、自分の持ち味であるスピードであったりフィジカルを生かして、チームの勝利に貢献したいです。得点やアシストも狙いたいですが、まずはチームが勝つことが一番なので、そこに向けてやっていきたいです。
水戸戦は勝利がほしい試合で絶対に勝つと話をしていましたし、連敗は絶対しないという話を監督やスタッフもしていました。自分は後半途中からの出場でしたが、しっかりそのイメージも持っていましたし、勝たせる気持ちで入ったので自分が最初の点を取れてすごくうれしかったです。

いわき戦は、これまでなかなかヘディングでのゴールを決めたことがなかったですが、カプリーニからいいボールが来て、自分は信じていましたし決めることができてすごくうれしかったです。ここまで怪我で出れなかったりもあったのですが、これからはもっと活躍できるように頑張ります。

徳島は自分が元々いたチームですし初めてのチームだったので、対戦が楽しみです。徳島では、今やっているようなポジションではプレーしていなくて、サイドハーフでのプレーが多かったのですが、守備の部分で中を締めて外に出させてから守備に行くとかは徳島で覚えましたし、そういうことをずっと学んでいました。徳島で教わったことは全部試合の中でしっかり出したいですし、成長したプレーをみんなに見せて、絶対勝ちます。

日曜日の試合ですし、3試合連続で得点したい気持ちもありますが、でも一番大事なのはチームが勝つことでその気持ちは出さなければいけないですし、自分のゴールも大事ですがチームが勝つことが一番大事なので頑張ります。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 田中 颯
DF 18 エウシーニョ
84'
DF 15 山越 康平
DF 3 山田 奈央
DF 5 青木 駿人
84'
MF 28 鹿沼 直生
MF 7 児玉 駿斗
MF 10 杉本 太郎
84'
MF 42 高木 友也
77'
FW 55 重廣 卓也
FW 16 渡 大生
71'

控えメンバー

GK 21 永井 堅梧
DF 4 カイケ
84'
DF 2 田向 泰輝
84'
MF 25 山下 雄大
MF 24 髙田 颯也
77'
MF 11 杉森 考起
84'
FW 30 坪井 清志郎
FW 27 ローレンス デイビッド
FW 99 ルーカス バルセロス
71'

監督

増田 功作

スターティングメンバー

71'
64'
64'
64'
83'

控えメンバー

71'
64'
64'

監督

長澤 徹
試合詳細
11 シュート 8
10 GK 12
5 CK 5
9 直接FK 9
1 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

中川 愛斗

副審

川崎 秋仁

副審

宮原 一也

第4の審判員

安川 公規

入場者数

6,745人

天候

曇、強風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

11.1℃/22%

HIGHLIGHT

徳島の堅守を崩せず、今季2度目の完封負け
明治安田J2第7節、大宮はアウェイで徳島と対戦した。

第5節の鳥栖戦と練習試合の相模原戦で喫した連敗を、第6節の水戸戦とルヴァンカップ1回戦のいわき戦での連勝によってリカバリーした長澤監督は、徳島戦を「しっかり勝って一歩前進してまた踏み出せるのか、元に戻るのかは、次の試合次第」と位置づけて、準備を進めてきた。

再び前へ進むための大事な一戦で先発したのは、次の11人だった。リーグ戦におけるフルタイム出場を昨シーズンから継続している笠原がゴールマウスに立ち、最終ラインはガブリエウ、市原、下口の3人。右のワイドに茂木、左は泉。センターでは中山が今シーズン初先発を果たし、その相棒に小島。前線は杉本、豊川、藤井が三角形を形成した。ルヴァンカップで結果を残したオリオラ・サンデー、安光などがベンチに控える頼もしさだ。

試合開始早々、風上に立った大宮はセットプレーからゴールに迫る。ポジションを上げたガブリエウが市原とのワンツーから、続けて泉のCKが流れたところをボレーで狙い、見せ場を作った。

サイドを使いながら仕掛けてくる徳島に対しては、チーム全体で冷静に対応。豊川がいつもどおりすばやく激しいプレッシングでコースを限定し、中盤、最終ラインも連動する。「途中出場で流れを変えるだけでなく、スタートから出てもやれるところを見せたい」と語っていた中山も問題なく試合に入り、1対1の局面で競り負けない強さを発揮した。

徳島は攻守の切り替えが早く、セカンドボールへの寄せも鋭い。大宮はなかなかパスを繋げず、我慢の時間帯が続く。28分、相手のパスをインターセプトした中山がドリブルで持ち運び、豊川への縦パスを狙う惜しい場面もあったが、主導権を握るまでは至らない。30分過ぎ、右サイドから泉がニアサイドに蹴ったCKを茂木が頭で狙ったが、このシュートは枠を捉えることができなかった。

前半の残り10分は押し込まれる展開となり、守備の奮闘が目立った。杉本が足を伸ばして相手CKをクリアし、相手FKの場面では下口とガブリエウが2人がかりで渡を抑え、43分の渡のシュートは笠原がしっかりキャッチしてゴールは割らせなかった。

45分、ペナルティエリア内で中山の縦パスを受けた杉本が振り向きざまに右足を振ったが、ボールがゴール右へ外れた直後にホイッスルが鳴り、両チーム無得点でハーフタイムとなった。

風下となった後半、大宮は早々に決定機を掴んだ。下口がすばらしい出足で左の泉に展開する。一度は倒されたが素早く立ち上がった泉が右足で狙う。シュートが相手に当たりこぼれたところを、豊川が左足ダイレクトで叩く。しかし、強烈な一撃はクロスバーに阻まれて先制点とはならなかった。

泉のパスから下口がフィニッシュを放ち、杉本のスルーパスを受けてポケットを取った下口がゴールに迫るなど、徐々に徳島ゴール前でのシーンが増える。

ところが、相手CKから山越にヘディングシュートを許した直後、縦パスをそのまま刺し返されると、渡のポストプレーから鹿沼にネットを許されてしまった。

1点を追いかける65分、長澤監督は豊川、中山、藤井に代えて、カプリーニ、谷内田、サンデーを送り込む。ボランチの位置に入った谷内田の粘り強い対応、カプリーニとサンデーの積極性で流れをつかみかけた72分には、下口に代わり安光もピッチに立った。

残り時間は約20分。サンデーのポストプレーからカプリーニが一気にゴールに迫ってFKを得ると、カプリーニが自ら左足で狙ったが、枠を捉えることができない。徳島の攻撃に耐えて迎えた83分には、杉本に代わってファビアン・ゴンザレスが前線に入った。

刻々と時間が過ぎていく中、大宮はセットプレーからチャンスを作るが、シュートには持ち込めない。ガブリエウのクリアからカプリーニが必死にボールを運ぶが、徳島の守備に阻まれる。ゴール前に人数をかけた攻撃からの谷内田のクロスも弾き返されて、7分のアディショナルタイムに。

左サイドで泉が仕掛け、安光がフォローし、茂木のロングスローに懸けるが、ゴールには近づけない。大宮は果敢な姿勢を示し続けたが、最後まで1点を奪えず、今シーズン2度目の完封負けとなった。

試合後、長澤監督は「今後も厳しい戦いが続くと思うので、こういうゲームを勝ち切れるようにやっていきたい」と前を向いた。次節は大分を迎えてのホームゲームとなる。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
大宮から約300人のサポーターに来ていただいたのですが、笑って帰ってもらうことができなくて非常に申し訳なく思っております。

ゲームの方はお互いソリッドな対決になるだろうと思いつつ、決定力が差を分けるとは思っていたのですが、そういう意味ではそれほどお互い決定的なチャンスがあるかといったらそういうわけではなく進んだ中で、やっぱり決定力という部分で相手のインターセプトからすばやくすばらしいシュートを決められたところと、少しスキができてしまったこと自体が勝負を決定づけることになってしまったと思っています。

長いリーグ戦なので、こういうゲームをどう勝ち切るかということがすごく大事な部分ではあると思うのですが、そういう意味ではやっぱりこういうゲームをどう勝ち進んでいくのかということを考えさせられるゲームでした。

本質的には、おそらくデータは出てくると思うのですが、相手の方が間違いなく我々からボールを絡め取ったというか、ボールをインターセプトとかで奪い取った数は多いと思います。そういう意味では本質的なところで持っていかれたゲームではあったので、1点入れられたから残念というわけではなくて、しっかり負けたかなという印象です。

ただ、選手はしっかりやっていましたので、また日常に戻ってしっかりトレーニングをして、徳島とは折り返して残り2試合のところでもう1回当たるので、そのときまでには我々もしっかり成長して今度は終盤ですが勝利を取れるようにしっかりリーグ戦を進んでいきたいと思います。
選手コメント
あまり攻め込まれたりもしてなかった中で一発ポンとやられて、それもサッカーですししょうがないというのもあるんですけど、それでもやっぱり自分とかもあんまりセカンドが拾えなかったので、そこが良くなかったかなと思います。徳島もよかったんですけど、そこはもっとアラートにできれば良かったです。

試合をとおしてセカンドを拾われたのがけっこう痛かったので、もっとボランチの僕とか(中山)昂大もそうですけど、そこを改善しなきゃいけないですし、もっとできたかなというところがあるので、今日はやっぱりそこかなと思います。風の影響も多少なりありましたけど、それは相手も一緒なので、今日セカンドを拾えなかったのは反省しなきゃいけないと思いますし、全体的に徳島は強度高くて良かったので、そこで負けたかなと思います。

アル(アルトゥール シルバ)と組んでいるときは僕がバランス取ることが多くて、昂大とのときは僕がけっこう気兼ねなく前に出れるんですけど、今日は徳島の守備が良かったのでそこもあんまりうまく前と絡めなかったかなと思います。ペナルティエリア内に入る回数ももっと増やしたかったですし、決定打になるような効果的な攻撃ができなかったです。良い攻撃が作れなかったので、そこも改善の余地ありだと思いますし、課題とかは今のうちにこうやって出た方が気づけるので良いかなと思います。
前々節の鳥栖戦は前半の入りのところでちょっと受ける形になってしまったので今日は前からガツガツいこうという話があったんですけど、その中でいききれない場面とか、いって蹴らせたけどやっぱりセカンドボールが拾えないことがあって、前半は特にセカンドボールが拾えなかったので、そこが試合を分けるキーだったかなと思っています。

相手はすごくプレッシャーかけてきていて、それは相手がすごくタイトだったからだと思いますけど、自分たちの練習でやってるほうがもっとタイトですし、もっと強度高いと思っているので、やっぱり質のところとかもっとこだわらないといけないと思いましたし、すごく悔しい試合でした。

今日はスタートからで、やっぱり守備のところはより意識しましたし、ルーズボールとかセカンドボールとかはまだ拾いきれないところもありましたけどガツガツいける場面もあったので、そこはもっともっと継続してもっともっとできるなと感じました。

攻撃のところはボールを触る回数や受ける回数というのはやっぱり前半は特に少なくて、前半の途中ぐらいから徐々に慣れてきてボール蹴れる回数も良いパスを出せるシーンも増えてきたかなと思います。徳島みたいな相手だとボランチに対して来るので、自分たちの背中使えるとやっぱりチャンスになりますし、そういうときにチャンスを作れていたので、もっとできたんじゃないかなと思います。

できたこともありましたけど、できないことのほうがやっぱり多かったので、そういうところを次のトレーニングから大事にやっていきたいと思います。本当に日常を変えるだけで変わると思うので、次どういう形で出るか分からないですけど、しっかり勝ち取れるように練習から頑張りたいなと思っています。
今日は際の部分とかいつも自分たちが勝っているところで相手に上回られたりとか、そういう場面がところどころあって、そういうところは日々の積み重ねになってくるので、もう1回練習からやってそこを取り返さないといけないなと思います。今日はそこで負けたからゲームも持ってこれなかったなと思います。

風の影響もあって後半はロングボールが止まる部分もあったので、より前に前にというのはけっこう意識していました。相手が背後狙ってると戻りが早かったのでその手前に入って、相手のプレスの1列目2列目を外せたときっていうのはチャンスになるシーンがかなり多かったので、そういうシーンをもっともっと増やして最後のゴールのところはもう少しみんなが冷静にペナルティエリアの中で足振り切るとかそういうところができればもっと勝利に近づけたかなと思います。

勝ててるときは際のところで自分たちのペースに持ってきて勝ち切れていましたけど、今日はそれができなかったので、そこをもう1回やれるように頑張ります。去年からずっと言ってますけど僕たちは連敗は絶対しないので、次に向けて練習からしっかりやっていきたいと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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