明治安田J2リーグ 第12節
2025.4.29 [TUE] 14:00 ハワスタ

いわき

  • 55' オウンゴール
  • 59' 堂鼻 起暉
2 - 1
0 前半 0
2 後半 1

大宮

  • 90+5' オウンゴール
試合経過
監督コメント
前節の札幌戦はどちらが勝ってもおかしくない試合で、結果的には勝利することができましたが、一番の収穫はソリッドさというか、やっぱりスキなく戦えたことで、危ない場面もありましたが全部プレッシャーがかかっている状況だったので、本来持っている自分たちのそういった部分を確認できたゲームだったと思っています。

昨年までJ1でやっていた札幌に対して、もちろんクオリティも高いのですがそれがすべてではなくいろいろな要素があってのサッカーなので、そのほかの要素で上回ることができた部分もありますし、逆に上回られた部分もありましたが、総合的には今自分たちが持っている力は出せたかなと感じています。

今後に向けてという部分では、決定力のところはいずれにしてもずっと付きまとう問題かもしれないですが、札幌戦のように難しいプレーを決め切ったことはすごいのですが、本来あるチャンスをもう少しいい状況のチャンスに置き換えることはまだまだ可能なので、引き続きやっていかなければいけないと思っています。

いわきは強度が高くて、しばらくは勝っていなかったですがここに来て2連勝していて、一番いい状況のチームだととらえています。各所で負けないことが一番の大前提のゲームになるので、非常に強度が高いチームがアウェイでは秋田、今治と続いていますが、引き続きまずはやるべきことをやることですし、自分たちができることをちゃんとやり切るということを大事にしていきたいと思います。

サポーターの皆さんに引き続き信じてもらえるように、しっかりとファイトして勝ち切れるように頑張っていきたいと思います。
選手コメント
札幌戦はどのシーンでもDFと連携した守備ができていたと思うので、この精度をさらに高めていく作業を今後もしてくだけかなと思っています。ゴール前の守備でDFの選手たち連携してシュートコースを消したりゴールを守るという部分は、昨シーズンからずっとやってきていることで、そういったところを出せたのは良かったと思います。無理してスライディングをして交わされたり、無理して足を出して股を抜かれるとか、そういったシーンは少しずつ減ってきていると思いますし、積み上がってきている感覚はあります。

いわきはハードワークしてくるチームですし、前からの圧力という部分ではこのリーグの中でも高いチームだと思います。そこをどうやってハーフウェーラインを越えてペナルティエリアに侵入していくか、どうやって網を突破していくか、どうやって相手の圧を交わしていくかというところがこの試合のカギになるかなと思っています。

後ろは無失点を目指して戦いますし、アウェイなので難しい戦いになるとは思いますが、しっかり勝って帰って来れるようにしたいです。サポーターの皆さんにはアウェイでもいつも声でサポートしていただいていますが、今節もまた一緒に戦っていただいて、必ず勝って帰って来れればと思います。
札幌戦は去年までJ1にいたチームに対して、J3から上がってきた自分たちはチャレンジャーとして失うものは何もないので、しっかり襲いかかろうとチームとして臨みました。個人としてはひさしぶりのスタートからの出場だったのですが、自分ができることは前線での守備のスイッチや、体を張ったり献身的にプレーすることなのでそれだけを意識して、しっかり自分の武器を出そうと試合に入りました。それは最低限できたのかなと思いますし、結果的に自分のゴールでチームを勝たせられたことはよかったです。

プレスに行ってもチームが連動していないと簡単に空いているところを使われたり、ワンツーで抜けられるような場面もあって、ただ、そういったクオリティの高さはチームとしては想定内だったのでそこまで慌てることはなかったですし、突破されてもしっかり戻ってもう一度守備するというところができて、それが無失点に抑えられたことにもつながったと思います。

自分のゴールシーンは、最初は左足のキックフェイントで右の縦に持ち出して振ろうと思ったのですが、モーションに入ったときに相手のDFが一瞬止まってファーのコースが空いたのが見えました。普段、カツくん(中野克哉)やGK陣とボレーシュートの練習はやっているので、練習どおりに流し込むことができました。

いわきとはルヴァンカップでも対戦しましたが、勢いであったり前線からのスイッチ、ハードワークというところはすごく強度が高いなと思いますし、少しでもスキを与えれば点を決めてくる能力があるチームだと感じています。その強度に対して、自分たちがどれだけアグレッシブに戦い続けられるかということが大事だと思いますし、そこは自分たちも強みとしている部分なので、そういった面では面白いゲームになるかなと思います。僕としては、またゴールに向かってプレーし続けることができればチームの勝利にも貢献できると思うので、そこを一番大切にやっていきたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 早坂 勇希
DF 4 堂鼻 起暉
90'
DF 3 遠藤 凌
DF 2 石田 侑資
MF 7 石渡 ネルソン
78'
MF 24 山下 優人
MF 32 五十嵐 聖己
MF 25 鵜木 郁哉
78'
FW 38 熊田 直紀
69'
FW 14 山口 大輝
90'
FW 10 谷村 海那

控えメンバー

GK 21 松本 崚汰
DF 37 山内 琳太郎
90'
DF 22 生駒 仁
78'
MF 19 大西 悠介
78'
MF 8 柴田 壮介
MF 6 坂岸 寛大
MF 15 加瀬 直輝
90'
MF 13 村上 陽斗
69'
FW 18 白輪地 敬大

監督

田村 雄三

スターティングメンバー

57'
83'
63'
46*'

控えメンバー

57'
83'
46*'

監督

長澤 徹
試合詳細
14 シュート 7
8 GK 14
6 CK 2
6 直接FK 8
0 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

吉田 哲朗

副審

竹長 泰彦

副審

池田 一洋

第4の審判員

酒井 達矢

入場者数

4,846人

天候

晴、中風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

19.6℃/34%

HIGHLIGHT

いわきの圧力に屈し、アウェイで今季3敗目
3試合ぶりのホームゲームで札幌に勝利した大宮は、中3日で迎えた明治安田J2第12節で、いわきとアウェイゲームを戦った。どのチームも条件は同じだが、気温が高まる中での連戦だ。

ルヴァンカップ1回戦はPK勝ちだった。いわきにはリベンジの思いがあるはず。そんな一戦の先発はGK笠原、3バックはガブリエウ、中山、市原。中盤は下口、谷内田、小島、泉で、前線には豊川、杉本、藤井。札幌戦で先発した安光とカプリーニに代わり、中山と豊川がキックオフのピッチに立った。

ともに3-4-2-1の布陣で、球際の強さを特長とするチーム同士のミラーゲームは、開始直後から激しいバトルが繰り返された。どちらの選手も相手のロングボールに体を張り、セカンドボールにすばやく寄せ、味方のカバーリングを怠らない。結果、両チームとも主導権を奪えないまま試合が進んだ。

いわきのロングボール、アーリークロス、得意のセットプレーに対して、大宮は落ちついて対応。下口、泉の両ウイングバック、小島、谷内田の両ボランチもポジションを下げて守備陣の負担を減らし、笠原は相変わらずの存在感でゴールを守った。

28分には、中山のバックパスを熊田に持ち込まれて決定的なピンチを迎えたが、このシーンでも笠原が驚異的な対応でゴールを守り抜いた。まずは1対1の状況でボールを足で止め、瞬時に立ち上がって再度ボールをかき出す。それ以降はガブリエウの粘り強い守備、市原の冷静な対応も目立った。

いわきの強烈なプレッシングの前に流れをつかめず、シンプルに縦を突いてくる攻撃に苦しみ、我慢の時間帯が続く。カウンターから藤井が仕掛ける場面もあったが、ゴールには近づけなかった。

前半終了間際には、いわきのクロスボールを市原が頭で弾き返し、こぼれ球を拾ってからのシュートもガブリエウがストップ。すぐに中山がクリアしてゴールは許さない。アディショナルタイムにスローインから小島が起点を作り、下口がクロスを放ったが、両チーム得点のないまま前半を終了した。

長澤監督は後半開始から藤井に代えてカプリーニを起用。早速、カプリーニのパスを受けた下口が相手の股を抜き、右サイドを駆け上がる。アーリークロスはゴール前を横切ってゴールラインを割ったものの、ゴールに向かう大宮の姿勢が垣間見えた。

49分の山下のミドルシュートはガブリエウ、直後の山口のシュートは下口がコースを消してブロック。前線までボールを運べない展開の中、自陣ゴール前の集中力は途切れない。だが55分、左サイドからの石渡のクロスを処理しきれずにオウンゴールで先制されてしまう。さらに4分後、ロングスローからの石渡のシュートを一度は下口が弾いたが、そのまま頭で押し込まれてリードを広げられた。

立て続けの失点により、今シーズン初めて2点ビハインドの展開となる。そうした中で反撃は61分。谷内田、小島とつなぎ、泉がドリブルを仕掛ける。攻め上がった小島が受け、杉本のポストプレーから豊川が右足を振ったが、このシュートは相手にブロックされた。

システムを4-4-2に代えた大宮はボールを持てるようになり、攻撃の時間が増え始める。62分には攻撃参加した下口の折り返しを豊川が頭で狙ったが、ボールはゴールの右に外れた。直後、豊川に代わりオリオラ・サンデーがピッチに立ち、杉本と2トップを形成する。

しかし、決定機までは生み出せない。サンデーがスピードを活かしてスペースを突くが、そこから先、厚みのある攻撃を繰り出せない。いわきの厚い壁を崩せず、ボールロストからカウンターを受ける。山口のヘディングに対する笠原の好守などで追加点は許さなかったが、自分たちの時間を作れず、前へパスを通せないまま波状攻撃に晒された。

75分、泉のパスカットからサンデーがドリブルで運び、杉本がつなぎ、カプリーニの落としからの下口のクロスを安光が頭で捉えたが、これはGKにキャッチされてしまう。大宮はボールを握り、カウンターを凌ぎ、ゴールを目指す。

泉のカットインからの右足シュートは決まらず、アディショナルタイムに突入。小島のクロスを捉えたカプリーニの右足ボレーも実らず、谷内田のCKから相手のオウンゴールで1点を返したが、その直後にタイムアップ。最後までいわきの強度に押され、アウェイで悔しい3敗目となった。

次節は4日後。気持ちを切り替えて、ホームに富山を迎えての一戦に挑む。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
大宮から約1,400人のサポーターの方が来てくれたのですが、今日は本当に申し訳ないですし謝りたい気持ちでいっぱいです。勝ち負けはありますが、我々の大事にしているベースの部分で少し持っていかれてしまったゲームだったので、そこは猛省しなければいけないと思っています。ただ、最後にしっかり出ていってチャンスを作って1点は返せたので、0-2で終わるか1-2で終わるかではまた全然違うのでそこの部分は評価して、また次は別のフェーズのゲームが始まりますのでしっかり準備してやっていきたいと思います。

ミスが多いときにどう戦うかというのがサッカーでは一番大事で、どこに帰るかというとミスの次が一番大事なのですが、そっちの方に頭が傾いたかなと。ゲームが始まったら目指すは勝利だけなので、それをハテナになっている時間があると持っていかれてしまうなと。そういう中でどうゲームを進めるかというのがこのスポーツだと思うので、そこはゲームに入る前の整理も私の責任だと思いますが、相手もやはりいろいろなことをやってくるので、こういうゲームもあるという中でしっかりとやりながら修正することはすごく大事かなと思います。

前半から混乱はあったのですが、よく凌いでいたのでしっかり持っていけるかなと思ったのですが、ちょっとハーフタイムで頭をクリアにできなかったというか、どうしてもそっちの方に引っ張られてしまったかなというところで、大事なポイントはまずベースの部分を土台にして戦っていかないと、我々は相手をつなぎ倒してやるチームでもありませんし、そこを一番大事にしているチームなので、そこのベースの部分はしっかりやらなければいけないなという部分と、2失点目に関しては、人がいるけどボールに行かないという現象が最終的に出てしまったという部分で、理屈というよりも気がついた人が行くべきという、あまり難しく考えてはダメだなということで整理をしました。

ただ、もう次のフェーズ入るので、しっかりと試合の準備をしていきたいと思います。今日に関しては、サポーター方に対してあまりにも申し訳ないと思っているので、なんとかまた信じてもらえるように、しっかりゲームをやっていきたいと思います。
選手コメント
セカンドボールとか僕らのベースとなる部分で上回られたかなと思います。ロングスローやCKも集中しようと言っていたのにそこでやられてしまって、当たり前の部分で負けてしまったという印象です。

多少は風の影響もありますけどそれでもやらないといけないですし、ボランチはほぼマンツーマンなのでそこで一人が剥がす力が必要になってくるのかなと思います。やっぱり最後は1対1なので、そこで一人を剥がす力がないとダメだなと痛感しました。

二失点目のあとに落ちつかなくてバタバタする雰囲気があったので、本当はああいう時ほど声をかけて落ちつかせなきゃいけないと思います。それを僕らは(下口)稚葉とか(濱田)水輝くんにいつも頼ってしまっているので、自分が発信していかないといけないとみんなが思わないといけないですし、こういう雰囲気のときにやっぱり誰かが声を出し続けなきゃいけないんだなと思いました。

今日が3敗目になりましたけど、J2リーグはレベル高いですし、簡単じゃないと思います。順位が下のチームが必ず弱いわけではないですし、順位は関係ないです。どのチームとやっても力は拮抗していると思います。

連戦だと次の試合がすぐ来るので切り替えは早いです。次の日に準備しないといけないので、頭は切り替えられると思います。連戦は今までもありましたし、言い訳はしていられないですし、その中でやらないといけないので、疲れてるからとかは思わないです。

今日は本当に戦う部分で負けてしまったので、そこは僕らは負けてはいけないですし、やらないといけないので、次はそこで負けないようにしたいと思います。
今日のゲームで難しかったのはセカンドボールのところでした。相手よりも先にセカンドボールを自分たちのボールにすることができなかったので、次のゲームに向けてそこを改善していく必要があると思います。

交代で入る時に監督からは、前に出てけというところと、相手の選手を引きつけていけるようにもっと外に出て抜け出していけというところの話がありました。そうすれば前に行けるようになるだろうと言われて、ピッチに入りました。

結果的にオウンゴールになりましたけど、自分も点を決めるつもりであそこに動いていました。自分のところにボールが来ているというのは分かっていましたし、相手もそこに入ってきていて、自分の得点にはならなかったですけど、自分がそういう動きをしなければ点も生まれなかったと思うので、そこは良かったと思います。

2-0で負けたまま自分たちのホームに帰るわけにはいかないので、最後1点返せて2-0で負けなかったことが大事かなと思います。ただ試合が終わったときにも「もうこんな試合はできないぞ」と選手みんなで話をしたので、次の試合に向けて修正するべき点はしっかりと修正して、次につなげていきたいと思います。
今日はすべてにおいて上回られたなという感じはしますし、連戦でアウェイでという言い訳もできますけど、そういうのなしに自分らが大切にしている強度のところで上回られたというのは、やっぱり足りなかったなと思いますし、準備のところでもっとできたことがあったのかなと思います。

僕も含めて今日はチーム全体で少し持っていかれてしまって、自分たちがあまり良くなかったところもあります。同じ中3日なのに逆にいわきはパワフルでフレッシュだったので、自分たちも良くなかったですし相手も良かったんじゃないかなと感じました。

前半あれだけ押し込まれたのにゼロで抑えられて、後半は風は僕たちが優位になるのでいけるんじゃないかというところでしたけど、まず1失点目はスローインで自分のところからなので自分自身反省しなきゃいけないですし、2失点目は失点してからすぐ失点するというチームとしてやられてはいけないところだったので、あの2失点目はけっこう大きかったなと思います。セットプレーは一つの鍵になるという話は試合前からしていたので、相手の良いところを出させてしまったのは自分たちの責任かなと思います。

去年の沼津戦とか本当に何もできずにやられた試合もありましたし、あの試合が一つのターニングポイントだと僕は思っていたので、今日の試合はそういう試合にできればいいんじゃないかなと思っています。

次はホームでやれますし、ホームではリーグ戦まだ負けていないので、自分たちは連敗しないというのは去年からずっと言っているので連敗は絶対しないですし、内容どうこうよりもまずは勝利というのは絶対なので、もう一回しっかり休んで良い準備をして、次のホームで必ず勝ちたいなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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