明治安田生命J2リーグ 第29節
2018.8.18 [SAT] 19:00
NACK
大宮
- 19' マテウス
- 72' 茨田 陽生
2
-
1
1
前半
0
1
後半
1
新潟
- 90+3' 渡邉 新太
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 22 笠原 昂史
DF 20 酒井 宣福
DF 3 河本 裕之
75'
DF 50 畑尾 大翔
DF 6 河面 旺成
MF 8 茨田 陽生
MF 15 大山 啓輔
86'
MF 7 三門 雄大
MF 16 マテウス
72'
FW 28 富山 貴光
FW 10 大前 元紀
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
75'
DF 19 奥井 諒
MF 17 横谷 繁
86'
MF 39 嶋田 慎太郎
72'
FW 11 マルセロ トスカーノ
FW 9 ロビン シモヴィッチ
監督
石井 正忠
スターティングメンバー
GK 1 大谷 幸輝
DF 2 広瀬 健太
73'
DF 5 富澤 清太郎
DF 4 ソン ジュフン
DF 29 渡邊 泰基
MF 26 戸嶋 祥郎
MF 13 梶山 陽平
MF 19 矢野 貴章
MF 33 高木 善朗
61'
FW 9 河田 篤秀
66'
FW 16 渡邉 新太
控えメンバー
GK 38 アレックス ムラーリャ
DF 3 安田 理大
DF 44 大武 峻
MF 17 伊藤 優汰
73'
MF 18 渡邊 凌磨
MF 40 小川 佳純
61'
FW 14 田中 達也
66'
監督
片渕 浩一郎
試合詳細
7 | シュート | 6 |
---|---|---|
12 | GK | 3 |
3 | CK | 9 |
13 | 直接FK | 11 |
1 | 間接FK | 3 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
川俣 秀
副審
勝又 弘樹
副審
関谷 宣貴
第4の審判員
宇田 賢史
入場者数
11,260人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
23.8℃/47%
HIGHLIGHT
マテウス! 茨田! 先行逃げ切りで連勝を飾る
NACK5スタジアム大宮に、この試合最初の歓喜が訪れたのは19分だった。ペナルティーエリア右外からの直接FKを、マテウスがゴール左上へ豪快に突き刺したのだ。
直接FKをもたらした富山のフリーランニング、マテウスが蹴る直前にキックモーションで相手GKを揺さぶった大前の“アシスト"も、評価されるべきだろう。
「序盤に失点することが続いていたので、そこは絶対に気をつけようとみんなで話していた。これまでも試合の入りが悪かったわけではないですが、より集中して細かい部分にこだわったことが、マテウスのスーパーゴールにつながったと思います」とは、ゲームキャプテンの三門だ。
25節・松本戦以来となる先制点をきっかけに、アルディージャが主導権を握っていく。ゲームの入り方も決して悪くはなかったが、よりアグレッシブで相手に脅威を与える攻撃が展開される。
20分、自陣での守から攻への切り替わりで、相手GKのポジションを見た大前がセンターサークル内から超ロングシュートを放つ。23分には河面のクロスを大前がヘッドで合わせる。大前は29分にもゴールへ迫り、ペナルティーエリア内で倒される。しかし、主審のホイッスルは鳴らない。
背番号10がたびたびゴールへ迫ることができたのは、攻守ともにチームの狙いが表現されていたからだ。とりわけマイボールの局面で選手同士が距離感よくボールに絡み、ワンタッチを効果的に織り交ぜて相手守備陣を揺さぶることができていた。5バック気味にもなる守備のオーガナイズも、スムーズさを印象付けている。
41分には茨田のパスを受けた酒井が、グラウンダーのクロスをペナルティーエリア内へ送る。走り込んだ大山がフリーで右足を振り抜いたが、惜しくもジャストミートできなかった。
石井監督が「シンプルにボールを動かして早く展開しよう」と選手たちを送り出した後半も、勢いを落とさずにゲームに入る。47分、マテウスが左サイドを突破し、ラストパスを大前がフィニッシュへつなげる。決定的な一撃だったが、ここは相手GKの好守に阻まれた。
その後は自陣での攻防が多くなる。ビハインドを背負う相手がパワーを掛けてくるのは、アルディージャにとって想定内だっただろう。相手の攻撃をゴール前ではね返しつつ、追加点のチャンスをうかがっていく。
72分、石井監督が最初の交代カードを切る。マテウスに代わって嶋田を投入。この交代が、すぐさま追加点につながった。2列目の右サイドに入った嶋田のクロスを、選手交代によって左サイドへポジションを移した茨田がヘディングシュートに結びつけたのだ。
リードを2点に広げたアルディージャは、前線の選手が立ち位置を変える相手の攻撃をしのいでいく。80分には、ゴール正面から茨田が放った右足シュートが、相手GKにはじかれた後に右ポストを叩いた。
ゲームはアディショナルタイムに入る。勝利は確定的だ。残された興味は、23節・大分戦以来のクリーンシートを記録できるか。しかし、90+3分に失点を喫してしまった。
試合終了とともにピッチに座り込んでしまったGK笠原は、「勝ちましたけど、素直に喜べないというか…。ホントにもったいなかったと思います」と唇を噛む。
2試合連続で先発し、初めて河本と最終ラインを支えた畑尾は、「あの1点をどうとらえるか。ああいう時間帯の失点で勝点を落とすことは、これから絶対に避けなければいけない。僕は重く受け止めています」と、こちらも険しい表情を浮かべた。
勝ってなお課題を残したゲームは、アルディージャをこれまで以上にスキのないチームへ変えていくはずである。
(総評:戸塚啓/写真:山田勉)
直接FKをもたらした富山のフリーランニング、マテウスが蹴る直前にキックモーションで相手GKを揺さぶった大前の“アシスト"も、評価されるべきだろう。
「序盤に失点することが続いていたので、そこは絶対に気をつけようとみんなで話していた。これまでも試合の入りが悪かったわけではないですが、より集中して細かい部分にこだわったことが、マテウスのスーパーゴールにつながったと思います」とは、ゲームキャプテンの三門だ。
25節・松本戦以来となる先制点をきっかけに、アルディージャが主導権を握っていく。ゲームの入り方も決して悪くはなかったが、よりアグレッシブで相手に脅威を与える攻撃が展開される。
20分、自陣での守から攻への切り替わりで、相手GKのポジションを見た大前がセンターサークル内から超ロングシュートを放つ。23分には河面のクロスを大前がヘッドで合わせる。大前は29分にもゴールへ迫り、ペナルティーエリア内で倒される。しかし、主審のホイッスルは鳴らない。
背番号10がたびたびゴールへ迫ることができたのは、攻守ともにチームの狙いが表現されていたからだ。とりわけマイボールの局面で選手同士が距離感よくボールに絡み、ワンタッチを効果的に織り交ぜて相手守備陣を揺さぶることができていた。5バック気味にもなる守備のオーガナイズも、スムーズさを印象付けている。
41分には茨田のパスを受けた酒井が、グラウンダーのクロスをペナルティーエリア内へ送る。走り込んだ大山がフリーで右足を振り抜いたが、惜しくもジャストミートできなかった。
石井監督が「シンプルにボールを動かして早く展開しよう」と選手たちを送り出した後半も、勢いを落とさずにゲームに入る。47分、マテウスが左サイドを突破し、ラストパスを大前がフィニッシュへつなげる。決定的な一撃だったが、ここは相手GKの好守に阻まれた。
その後は自陣での攻防が多くなる。ビハインドを背負う相手がパワーを掛けてくるのは、アルディージャにとって想定内だっただろう。相手の攻撃をゴール前ではね返しつつ、追加点のチャンスをうかがっていく。
72分、石井監督が最初の交代カードを切る。マテウスに代わって嶋田を投入。この交代が、すぐさま追加点につながった。2列目の右サイドに入った嶋田のクロスを、選手交代によって左サイドへポジションを移した茨田がヘディングシュートに結びつけたのだ。
リードを2点に広げたアルディージャは、前線の選手が立ち位置を変える相手の攻撃をしのいでいく。80分には、ゴール正面から茨田が放った右足シュートが、相手GKにはじかれた後に右ポストを叩いた。
ゲームはアディショナルタイムに入る。勝利は確定的だ。残された興味は、23節・大分戦以来のクリーンシートを記録できるか。しかし、90+3分に失点を喫してしまった。
試合終了とともにピッチに座り込んでしまったGK笠原は、「勝ちましたけど、素直に喜べないというか…。ホントにもったいなかったと思います」と唇を噛む。
2試合連続で先発し、初めて河本と最終ラインを支えた畑尾は、「あの1点をどうとらえるか。ああいう時間帯の失点で勝点を落とすことは、これから絶対に避けなければいけない。僕は重く受け止めています」と、こちらも険しい表情を浮かべた。
勝ってなお課題を残したゲームは、アルディージャをこれまで以上にスキのないチームへ変えていくはずである。
(総評:戸塚啓/写真:山田勉)
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選手コメント
DF 3 河本 裕之
勝つことができて良かったです。畑尾選手は経験豊富な選手ですし、全体を通じて落ち着いて守備をすることができたと思います。
攻撃では前半はボールを持つことができましたが、後半はあまりボールを回すことができませんでした。90分を通してできるようになりたいです。
自分たちは勝っていかないといけないので、これからも勝利を目指して戦っていきたいです。
攻撃では前半はボールを持つことができましたが、後半はあまりボールを回すことができませんでした。90分を通してできるようになりたいです。
自分たちは勝っていかないといけないので、これからも勝利を目指して戦っていきたいです。
MF 8 茨田 陽生
シマが中を向いたときには、ゴールを意識したプレーを心掛けようと思っていました。クロスに入っていく意識は、自分の中で成長できている部分かなと思います。相手もマークがマテウスから僕に変わってホッとしていたのかもしれませんね。
今日は、大宮の方がハードワークしていたと思いますし、全員で声を掛けあいながらプレーすることができました。目標はJ2で優勝してJ1に復帰することなので、引き続き熱い後押しをお願いします。
今日は、大宮の方がハードワークしていたと思いますし、全員で声を掛けあいながらプレーすることができました。目標はJ2で優勝してJ1に復帰することなので、引き続き熱い後押しをお願いします。
FW 10 大前 元紀
無失点で終わることができればベストでしたが、試合を通して自分たちのペースでやれていましたし、危ない場面も身体を張って守れていました。
セットプレーで先制点を取れるのは大きいですし、今日は交代で入った選手もアシストをするなど活躍しました。みんなでつかんだ勝利だと思います。
今は自分たちが勝ち続けるしかありません。順位は後からついてくると信じて、やるべきことをしっかりやっていきたいですし、次もホームなので、サポーターの皆さんと勝利の喜びを分かち合えればと思います。
セットプレーで先制点を取れるのは大きいですし、今日は交代で入った選手もアシストをするなど活躍しました。みんなでつかんだ勝利だと思います。
今は自分たちが勝ち続けるしかありません。順位は後からついてくると信じて、やるべきことをしっかりやっていきたいですし、次もホームなので、サポーターの皆さんと勝利の喜びを分かち合えればと思います。
GK 22 笠原 昂史
全員がハードワークしていたと思いますし、先制点が取れると気持ち的にも前向きにプレーできます。今日は良い試合ができたと思いますが、最後の失点は反省すべき点だと思います。
絶対に無失点でいこうと話をしていましたし、本当にもったいない失点でした。順位も気にはなりますが、僕たちは勝点3を積み重ねていくだけです。
まずは目の前の試合に勝利できるように、今日のように全員で戦っていければと思います。
絶対に無失点でいこうと話をしていましたし、本当にもったいない失点でした。順位も気にはなりますが、僕たちは勝点3を積み重ねていくだけです。
まずは目の前の試合に勝利できるように、今日のように全員で戦っていければと思います。
前半を優位に進められたことで、後半はカウンターの形から比較的チャンスも多く作れていましたし、全体的にはいい部分が多かった試合だと思います。しかし、後半押し込まれながらもどうにか耐えていたのですが、最後の最後で失点してしまった点は修正していかなければいけないと思います。
また、ここ数試合は相手に先制点を奪われる試合が続いた中で、今日は前半でしっかり守備を整えながら失点せず、かつ先制点を取れたことが最終的に試合を有利に進められた理由だと思うので、そこを修正できたのは一ついい部分だったのかなと思います。
次はまたホームゲームなので、しっかり勝点3を取るために、トレーニングしていきたいと思います。