Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Aグループ 第2節
2013.3.23 [SAT] 16:00
BMWス
湘南
- 62' 古林 将太
1
-
3
0
前半
1
1
後半
2
大宮
- 30' 富山 貴光
- 61' 長谷川 悠
- 90+4' 渡部 大輔
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 阿部 伸行
DF 4 宇佐美 宏和
DF 32 クォン ハンジン
DF 22 大野 和成
MF 5 古林 将太
MF 6 永木 亮太
MF 23 梶川 諒太
MF 26 亀川 諒史
75'
FW 10 菊池 大介
FW 15 岩上 祐三
59'
FW 28 武富 孝介
59'
控えメンバー
GK 21 安藤 駿介
MF 8 高山 薫
59'
MF 14 下村 東美
MF 17 馬場 賢治
FW 9 キリノ
75'
FW 18 古橋 達弥
59'
FW 19 大槻 周平
監督
スターティングメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 8 下平 匠
MF 13 渡邉 大剛
82'
MF 7 上田 康太
78'
MF 23 金澤 慎
MF 9 チョ ヨンチョル
76'
FW 28 富山 貴光
FW 32 長谷川 悠
控えメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
DF 30 渡部 大輔
82'
MF 24 鈴木 規郎
MF 25 宮崎 泰右
76'
MF 6 青木 拓矢
78'
FW 14 清水 慎太郎
監督
試合詳細
8 | シュート | 14 |
---|---|---|
11 | GK | 9 |
4 | CK | 6 |
13 | 直接FK | 7 |
2 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
村上 伸次
副審
相樂 亨
副審
蒲澤 淳一
第4の審判員
大川 直也
入場者数
6,019人
天候
曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
14.9℃/61%
日本人FWの得点で快勝、ダメ押しゴールも奪う
ヤマザキナビスコカップの予選リーグ第2節、アルディージャはアウェイで湘南戦に臨んだ。3日前の第1節は磐田に0-2で敗れているため、グループを勝ち上がるためには何としても勝点3がほしい一戦だ。
中2日の連戦でメンバー数人が入れ替わり、今節はGK北野、DF今井、MF渡邉、金澤らが先発に名を連ねた。試合は決して楽な展開ではなく、特に前半は鋭い出足を見せた湘南に苦しめられた。アルディージャは中盤でボールを奪われてショートカウンターから次々にシュートを浴び、高橋や菊地のブロックで何とかしのいだ。試合の流れを変えたのは、1本の縦パスだった。30分、中盤でフリーになった上田が精度の高い浮き球を送ると、相手守備ラインの背後へ抜け出た富山が巧みなボールコントロールからドリブルで前進。前に出てきたGKの上をふわりと浮かす技ありのシュートを決めて先制に成功した。アルディージャは、得点を機に試合のリズムを立て直した。
1点リードで前半を終えると、後半は主導権を握った。61分、長谷川から浮き球のパスを受けたチョ ヨンチョルがエンドライン際をえぐるように突き進んでゴール前にボールを残すと、長谷川が冷静に追加点を押し込んだ。ノヴァコヴィッチ、ズラタンという両外国籍FWが不在の中、日本人ツートップがそろってゴールを決めて存在感を示した。
ただし、この後の時間帯は、チームとしての実力を試された。直後に素早いリスタートからサイドを崩され、クロスボールを湘南のMF古林に決められて1点差となった。今季はリーグ開幕戦で2点のリードを生かせずに追いつかれており、二度同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。守り切るか、攻め切るかで揺れる展開の中でのバランスが問われた。打ち合いになれば相手の思うツボ。守るばかりでも相手の攻撃を助長しかねない。守備が優先だが、ゴールへ向かう姿勢を忘れないことが勝ち切るための鉄則だ。アルディージャは次々に選手交代を行い、アグレッシブな姿勢を崩さなかった。守備では古巣を相手に燃える宮崎が猛然とプレスをかけ、ボールを奪えば鋭いカウンターで相手を後方へ下げさせた。アディショナルタイムの目安は4分と長かったが、敵陣のコーナー付近で長谷川がボールをキープして巧みに時間を使った。そして最後はカウンターから下平の鮮やかなクロスに、長い距離を走り込んだ渡部が飛び込んでダメ押しの3点目をマーク。コーナーに逃げることも可能だったがクロスを上げた下平は「あの時間にあれだけ走ってくれたら合わせてあげないといけない。守り切ることも大事だけど、点を取れば楽になるということを示せたと思う」と勝負所を見極めた一撃の手ごたえを語った。
内容と結果が伴った試合は、金澤、渡部、今井、宮崎とユース出身選手4人がそろい踏みで勝利を手にしたという意味でも価値ある一戦だった。今季初ゴールを挙げた渡部は「1点差ではどうなるか分からないし、リーグ戦では追いつかれてしまった。勝っていて時間を稼ぐことが大事だったけど、カウンターだったので思い切って前に行った。ナビスコではまだ決めていなかったし、ゴールが取れて良かった。ユース出身が4人出ていたことに試合中は気付かなかったけど、嬉しいこと。4人がもっと試合に出場してチームを強くしていかないといけない」と今後のさらなる躍動を誓った。
(総評:平野 貴也/写真:早草 紀子)
中2日の連戦でメンバー数人が入れ替わり、今節はGK北野、DF今井、MF渡邉、金澤らが先発に名を連ねた。試合は決して楽な展開ではなく、特に前半は鋭い出足を見せた湘南に苦しめられた。アルディージャは中盤でボールを奪われてショートカウンターから次々にシュートを浴び、高橋や菊地のブロックで何とかしのいだ。試合の流れを変えたのは、1本の縦パスだった。30分、中盤でフリーになった上田が精度の高い浮き球を送ると、相手守備ラインの背後へ抜け出た富山が巧みなボールコントロールからドリブルで前進。前に出てきたGKの上をふわりと浮かす技ありのシュートを決めて先制に成功した。アルディージャは、得点を機に試合のリズムを立て直した。
1点リードで前半を終えると、後半は主導権を握った。61分、長谷川から浮き球のパスを受けたチョ ヨンチョルがエンドライン際をえぐるように突き進んでゴール前にボールを残すと、長谷川が冷静に追加点を押し込んだ。ノヴァコヴィッチ、ズラタンという両外国籍FWが不在の中、日本人ツートップがそろってゴールを決めて存在感を示した。
ただし、この後の時間帯は、チームとしての実力を試された。直後に素早いリスタートからサイドを崩され、クロスボールを湘南のMF古林に決められて1点差となった。今季はリーグ開幕戦で2点のリードを生かせずに追いつかれており、二度同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。守り切るか、攻め切るかで揺れる展開の中でのバランスが問われた。打ち合いになれば相手の思うツボ。守るばかりでも相手の攻撃を助長しかねない。守備が優先だが、ゴールへ向かう姿勢を忘れないことが勝ち切るための鉄則だ。アルディージャは次々に選手交代を行い、アグレッシブな姿勢を崩さなかった。守備では古巣を相手に燃える宮崎が猛然とプレスをかけ、ボールを奪えば鋭いカウンターで相手を後方へ下げさせた。アディショナルタイムの目安は4分と長かったが、敵陣のコーナー付近で長谷川がボールをキープして巧みに時間を使った。そして最後はカウンターから下平の鮮やかなクロスに、長い距離を走り込んだ渡部が飛び込んでダメ押しの3点目をマーク。コーナーに逃げることも可能だったがクロスを上げた下平は「あの時間にあれだけ走ってくれたら合わせてあげないといけない。守り切ることも大事だけど、点を取れば楽になるということを示せたと思う」と勝負所を見極めた一撃の手ごたえを語った。
内容と結果が伴った試合は、金澤、渡部、今井、宮崎とユース出身選手4人がそろい踏みで勝利を手にしたという意味でも価値ある一戦だった。今季初ゴールを挙げた渡部は「1点差ではどうなるか分からないし、リーグ戦では追いつかれてしまった。勝っていて時間を稼ぐことが大事だったけど、カウンターだったので思い切って前に行った。ナビスコではまだ決めていなかったし、ゴールが取れて良かった。ユース出身が4人出ていたことに試合中は気付かなかったけど、嬉しいこと。4人がもっと試合に出場してチームを強くしていかないといけない」と今後のさらなる躍動を誓った。
(総評:平野 貴也/写真:早草 紀子)
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選手コメント
FW 32 長谷川 悠
Q:前半はうまく攻撃の形を作れなかったが?
一概にこれという理由はないと思います。立ち上がりはやはり難しいものですが、その中でもFW2人でいろいろと動きながらやっていって、結果的には得点することができました。最初からいい形ではできませんでしたが、少しずつ修正して、試合を通じて相手の隙を突けたのではないかと思っています。
Q:得点シーンを振り返って。
(チョ)ヨンチョルのボールでほとんど決まっていました。自分は押し込むだけでしたが、集中して決めることができて良かったです。かなり深い位置まで入り込んでいたので、ファーサイドまではボールは来ないな、と思いあの位置で待っていました。結果的にいいボールが来て良かったです。
Q:試合終了間際のコーナー付近でのボールキープに勝ちたい気持ちが表れていたが?
新潟戦で(逃げ切りに)失敗してしまったので、その点は修正できたのではないかと思っています。
Q:再開するJ1リーグ戦に向けて。
ノヴァコヴィッチとズラタンの2人が帰ってきて、また競争が一から始まります。いい形で準備して、次の試合も勝てるように頑張りたいと思います。
一概にこれという理由はないと思います。立ち上がりはやはり難しいものですが、その中でもFW2人でいろいろと動きながらやっていって、結果的には得点することができました。最初からいい形ではできませんでしたが、少しずつ修正して、試合を通じて相手の隙を突けたのではないかと思っています。
Q:得点シーンを振り返って。
(チョ)ヨンチョルのボールでほとんど決まっていました。自分は押し込むだけでしたが、集中して決めることができて良かったです。かなり深い位置まで入り込んでいたので、ファーサイドまではボールは来ないな、と思いあの位置で待っていました。結果的にいいボールが来て良かったです。
Q:試合終了間際のコーナー付近でのボールキープに勝ちたい気持ちが表れていたが?
新潟戦で(逃げ切りに)失敗してしまったので、その点は修正できたのではないかと思っています。
Q:再開するJ1リーグ戦に向けて。
ノヴァコヴィッチとズラタンの2人が帰ってきて、また競争が一から始まります。いい形で準備して、次の試合も勝てるように頑張りたいと思います。
FW 28 富山 貴光
Q:得点シーンを振り返って。
試合前から、湘南は最終ラインの裏が弱いということはわかっていたので、そこをうまく突けました。(上田)康太くんがすごくいいボールをくれたので、あとはもう一直線に突き進むだけでした。ファーストタッチでいいところにボールを置けたので、GKが飛び込んできたところに軽く浮かして蹴り込みました。自分でも満足のいくゴールだったと思いますし、康太くんに感謝したいです。
Q:再開するJ1リーグ戦に向けて。
普段と変わらず、まず練習から100%取り組んでいきたいです。次の鹿島戦でももし出場機会が与えられたら、得点してチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
試合前から、湘南は最終ラインの裏が弱いということはわかっていたので、そこをうまく突けました。(上田)康太くんがすごくいいボールをくれたので、あとはもう一直線に突き進むだけでした。ファーストタッチでいいところにボールを置けたので、GKが飛び込んできたところに軽く浮かして蹴り込みました。自分でも満足のいくゴールだったと思いますし、康太くんに感謝したいです。
Q:再開するJ1リーグ戦に向けて。
普段と変わらず、まず練習から100%取り組んでいきたいです。次の鹿島戦でももし出場機会が与えられたら、得点してチームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
守備面でも、湘南の攻撃をうまく抑えることができました。コンパクトに守備ができたので、マークの受け渡しや相手選手へのアプローチもうまくいきました。3-4-3というシステムを使っているチームに対し、守備の部分でしっかりマッチさせるのは難しいものがありますが、選手たちは非常に集中して最後まで戦い抜いてくれました。私は日頃選手たちを厳しく指導していますが、今日の試合での彼らのプレーには非常に満足しています。
Q:プレシーズンマッチで対戦した時と比べて、今日の湘南はどうだったか?
前回戦った時よりも、組織的な部分が非常に良くなったように感じました。ミスが非常に減って、いいプレーができていたのではないかと思っています。特に前回は、我々がPKで2得点を挙げましたので、その点でも彼らのプレーは向上していたのではないでしょうか。湘南はこれからもっと良くなっていくのではないかと思っています。
Q:ノヴァコヴィッチ、ズラタンがいない中で得点を決めた今日の2トップのプレーはどうだったか?
今日の富山選手、長谷川選手のプレーには非常に満足しています。攻撃だけでなく守備でもしっかり貢献してくれましたし、もちろん攻撃でも得点を挙げてくれたので、大変満足しています。