明治安田生命J2リーグ 第1節
2020.2.23 [SUN] 14:00
Ksスタ
水戸
- 56' 山田 康太
1
-
2
0
前半
1
1
後半
1
大宮
- 24' オウンゴール
- 75' 富山 貴光
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 牲川 歩見
DF 13 岸田 翔平
DF 4 ンドカ ボニフェイス
DF 28 乾 貴哉
DF 3 前嶋 洋太
MF 7 山田 康太
MF 8 安東 輝
MF 15 奥田 晃也
FW 11 村田 航一
81'
FW 18 深堀 隼平
55'
FW 23 外山 凌
73'
控えメンバー
GK 50 松井 謙弥
DF 24 細川 淳矢
73'
MF 5 木村 祐志
MF 6 平野 佑一
MF 16 山谷 侑士
81'
MF 27 松崎 快
FW 9 中山 仁斗
55'
監督
秋葉 忠宏
スターティングメンバー
GK 1 笠原 昂史
DF 42 山越 康平
DF 3 河本 裕之
DF 6 河面 旺成
MF 26 小島 幹敏
MF 7 三門 雄大
MF 18 イッペイ シノヅカ
81'
MF 14 近藤 貴司
MF 9 菊地 俊介
46*'
MF 22 翁長 聖
FW 17 ネルミン ハスキッチ
62'
控えメンバー
GK 21 加藤 有輝
DF 4 ヴィターリス マクシメンコ
MF 5 石川 俊輝
MF 20 酒井 宣福
81'
MF 11 奥抜 侃志
46*'
MF 37 髙田 颯也
FW 28 富山 貴光
62'
監督
高木 琢也
試合詳細
14 | シュート | 8 |
---|---|---|
9 | GK | 11 |
2 | CK | 3 |
8 | 直接FK | 11 |
2 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
鶴岡 将樹
副審
藤井 陽一
副審
細尾 基
第4の審判員
先立 圭吾
入場者数
7,029人
天候
晴、中風
ピッチ状態
全面良芝
気温/湿度
15.5℃/32%
HIGHLIGHT
富山の決勝ゴールで、開幕戦を勝利で飾る!
真新しいオレンジのユニフォームが、真っ青な空によく映える。いよいよ2020シーズンの幕開けだ。J1昇格へ――。全てのベクトルは同じ方向を向いている。開幕戦の相手は水戸。ゴール裏をオレンジで埋め尽くす数多くのサポーターが、ケーズデンキスタジアム水戸に集結した。
高木監督にとって2年目のシーズンだ。フォーメーションは3-4-2-1。1トップのハスキッチをはじめ、新加入選手が前線を固めた。立ち上がりの1分、左ウイングバックの翁長が起点になると、2シャドーの近藤、菊地のコンビネーションを絡めてチャンスを演出する。やや硬さは見られたものの、落ち着いた入り方を見せた。
水戸に攻められる場面もあったが、自陣でボールを動かしながらゲームをコントロールした。空中に浮いたボールが、強い風に押し戻されることもあった。ピッチを広く使い、丁寧にボールをつないでいく。守備から攻撃への切り替えもスムーズだ。ボールを奪ったら、素早く縦に入れてカウンターを展開。今シーズンの戦い方の一端が見えてきた。
守備も安定していた。GKは加入3年目の笠原が入った。3バックは左から河面、河本、山越。対人の強さと冷静な判断力を発揮して、ゴール前に厚い壁を築き上げる。ボランチの三門、小島は危険なスペースを消し、自ら前線に駆け上がって攻撃にも参加した。
積極的な姿勢が実を結んだのは24分だ。右ウイングバックのシノヅカからスルーパスを受けたハスキッチが、右サイドからゴール前にクロスを入れた。このボールを、相手GKがファンブル。そこに菊地が詰めていた。DFのクリアミスを誘い、オウンゴールで先制点を奪った。
しかし、その後は我慢の時間が続いた。28分にはカウンターからピンチを招いたが、相手のシュートを河面がブロック。セカンドボールを回収できず、中盤でボールを失うシーンもあった。1分のアディショナルタイムをしのぎ切り、1点をリードしたまま試合を折り返した。
後半のスタートから菊地に代わって奥抜が入った。開始早々、その奥抜が前線に抜け出してシュートを放つ。いきなり大きなチャンスをつかんだ。しかし56分、水戸に同点ゴールを決められる。セットプレーのクリアボールが相手に渡り、至近距離から蹴り込まれた。
62分、ハスキッチに代わって富山がピッチに入った。この交代で、ボールの動きが激しくなった。勝ち越しのゴールは、鮮やかなカウンターから生まれたものだ。75分だった。シノヅカがクリアしたボールを奥抜が中盤で受けた。相手との間合いを適切にはかりながら、得意のドリブルでゴール前に迫っていく。折り返したボールを三門がシュート。GKが弾いたこぼれ球が逆サイドの富山の前に転がった。あとは落ち着いて蹴り込むだけだった。2-1。再び1点のリードを奪った。
81分、高木監督が3枚目のカードを切る。シノヅカに代えて酒井を投入。酒井はそのまま左ウイングバックに入り、翁長が右へポジションを移した。水戸が猛攻を仕掛けてきた終盤は、人数をかけてゴール前を固めた。GK笠原も好セーブを見せた。アディショナルタイムの4分が過ぎ、左サイドを奥抜が抜け出した。前線でキープしてシュート。GKがボールを弾き出したところで試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
開幕戦を勝利で飾った。アウェイの難しさもありながら、粘り強く戦った。試合を決定づけたのは、確かに途中から入った富山と奥抜だ。しかし、全員でつかみ取った勝点3と言っていい。準備してきたことは間違っていない。そのことを証明する勝利だった。次節は、NACK5スタジアム大宮で行われる徳島戦。ホーム開幕戦で勝点3を上積みし、一気に勢いに乗りたい。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
高木監督にとって2年目のシーズンだ。フォーメーションは3-4-2-1。1トップのハスキッチをはじめ、新加入選手が前線を固めた。立ち上がりの1分、左ウイングバックの翁長が起点になると、2シャドーの近藤、菊地のコンビネーションを絡めてチャンスを演出する。やや硬さは見られたものの、落ち着いた入り方を見せた。
水戸に攻められる場面もあったが、自陣でボールを動かしながらゲームをコントロールした。空中に浮いたボールが、強い風に押し戻されることもあった。ピッチを広く使い、丁寧にボールをつないでいく。守備から攻撃への切り替えもスムーズだ。ボールを奪ったら、素早く縦に入れてカウンターを展開。今シーズンの戦い方の一端が見えてきた。
守備も安定していた。GKは加入3年目の笠原が入った。3バックは左から河面、河本、山越。対人の強さと冷静な判断力を発揮して、ゴール前に厚い壁を築き上げる。ボランチの三門、小島は危険なスペースを消し、自ら前線に駆け上がって攻撃にも参加した。
積極的な姿勢が実を結んだのは24分だ。右ウイングバックのシノヅカからスルーパスを受けたハスキッチが、右サイドからゴール前にクロスを入れた。このボールを、相手GKがファンブル。そこに菊地が詰めていた。DFのクリアミスを誘い、オウンゴールで先制点を奪った。
しかし、その後は我慢の時間が続いた。28分にはカウンターからピンチを招いたが、相手のシュートを河面がブロック。セカンドボールを回収できず、中盤でボールを失うシーンもあった。1分のアディショナルタイムをしのぎ切り、1点をリードしたまま試合を折り返した。
後半のスタートから菊地に代わって奥抜が入った。開始早々、その奥抜が前線に抜け出してシュートを放つ。いきなり大きなチャンスをつかんだ。しかし56分、水戸に同点ゴールを決められる。セットプレーのクリアボールが相手に渡り、至近距離から蹴り込まれた。
62分、ハスキッチに代わって富山がピッチに入った。この交代で、ボールの動きが激しくなった。勝ち越しのゴールは、鮮やかなカウンターから生まれたものだ。75分だった。シノヅカがクリアしたボールを奥抜が中盤で受けた。相手との間合いを適切にはかりながら、得意のドリブルでゴール前に迫っていく。折り返したボールを三門がシュート。GKが弾いたこぼれ球が逆サイドの富山の前に転がった。あとは落ち着いて蹴り込むだけだった。2-1。再び1点のリードを奪った。
81分、高木監督が3枚目のカードを切る。シノヅカに代えて酒井を投入。酒井はそのまま左ウイングバックに入り、翁長が右へポジションを移した。水戸が猛攻を仕掛けてきた終盤は、人数をかけてゴール前を固めた。GK笠原も好セーブを見せた。アディショナルタイムの4分が過ぎ、左サイドを奥抜が抜け出した。前線でキープしてシュート。GKがボールを弾き出したところで試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
開幕戦を勝利で飾った。アウェイの難しさもありながら、粘り強く戦った。試合を決定づけたのは、確かに途中から入った富山と奥抜だ。しかし、全員でつかみ取った勝点3と言っていい。準備してきたことは間違っていない。そのことを証明する勝利だった。次節は、NACK5スタジアム大宮で行われる徳島戦。ホーム開幕戦で勝点3を上積みし、一気に勢いに乗りたい。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 7 三門 雄大
僕らの目標は優勝して昇格することなので、アウェイでの開幕戦で勝点3を取れて良かったです。
相手が激しく来る中で、つなぐところと蹴るところの使い分けが難しい試合でした。後半の序盤に裏への動き出しが減ってしまい、相手のリズムを生んでしまったことが反省点です。相手のプレッシャーをひっくり返すようなことができれば、失点もなかったのではないかと思います。でも、勝って反省できることは、すごく良いことです。
勝ってホーム開幕戦に迎えられますし、ファン・サポーターの皆さんと一緒にホームで戦える幸せをかみしめながら、良いプレーを見せ、良い結果につなげたいと思います。
相手が激しく来る中で、つなぐところと蹴るところの使い分けが難しい試合でした。後半の序盤に裏への動き出しが減ってしまい、相手のリズムを生んでしまったことが反省点です。相手のプレッシャーをひっくり返すようなことができれば、失点もなかったのではないかと思います。でも、勝って反省できることは、すごく良いことです。
勝ってホーム開幕戦に迎えられますし、ファン・サポーターの皆さんと一緒にホームで戦える幸せをかみしめながら、良いプレーを見せ、良い結果につなげたいと思います。
MF 11 奥抜 侃志
相手が前から奪いに来る展開だったので、裏への動き出しなどを使ったり自分の持ち味を生かしたりして、流れを変えたいと思っていました。得点シーンは最初、自分で切り込んで行こうと思ったのですが、中に行こうとしたときに相手DFが少し食いついてきたので切り返して縦にドリブルしました。ミカさんが走り込んできているのも見えていました。ラストプレーのシュートも決めたかったです。
前の選手ですし、どん欲にゴールを狙っていきたいと思います。開幕戦で勝ち切ることができ、良い方向に進んでいると思います。
前の選手ですし、どん欲にゴールを狙っていきたいと思います。開幕戦で勝ち切ることができ、良い方向に進んでいると思います。
FW 28 富山 貴光
まず、勝てたことが何より良かったです。開幕戦の独特な雰囲気と、前から積極的に来る相手のスタイルもあって難しい展開でしたが、相手の流れにのまれることなく、チーム全体でしっかりと耐えて勝利につなげることができました。ミカさんのシュートが決まっていればとも思いますが、ファーサイドに詰めていればこぼれてくるかもしれないと思って走り込んでいました。
難しい戦いが続くと思いますが、しっかりとホーム開幕戦で勝利できるように良い準備をしていきたいです。熱い声援で後押しをよろしくお願いします!
難しい戦いが続くと思いますが、しっかりとホーム開幕戦で勝利できるように良い準備をしていきたいです。熱い声援で後押しをよろしくお願いします!
水戸のプレシーズンでのプレーぶりが十分に出たゲームでした。我々としてもプレシーズンではカウンターを受けて失点するシーンがたくさんあったのですが、今日はカウンターを受ける場面がありながらも最後まで守り抜けたというのは、チームとして少し進歩はしているのかなと感じます。
後半の少し難しい時間帯の中で、スタートは3枚でしたがそこから4枚、そして途中5枚と、3-5-2という布陣をベースにする相手に対して、我々も変化をつけようとしました。特に押し込まれた時間帯では、はっきり現象が分かっていながらもうまくクリアにすることができなかったのですが、粘り強く戦ってくれて、また選手が変わっていく中で自分たちのリズムが出てきて、個人のレベルのミスマッチ感を我々の方が少し出せたと思います。チームとして、個人レベルとして、もっともっと全体を合わせていければもう少し良い形が作れると感じています。
最初のゲームなので、勝つ事の難しさを選手たちもサポーターも我々も分かっていたと思いますが、しっかり勝てたことが今日のゲームの一番の収穫だと思っています。