明治安田生命J2リーグ 第27節
2020.10.18 [SUN] 14:00
Cスタ
岡山
- 59' 白井 永地
- 61' 山本 大貴
- 64' 白井 永地
3
-
2
0
前半
1
3
後半
1
大宮
- 12' イッペイ シノヅカ
- 73' イッペイ シノヅカ
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 22 ポープ ウィリアム
DF 21 椋原 健太
DF 4 濱田 水輝
67'
DF 8 田中 裕介
DF 41 徳元 悠平
MF 17 関戸 健二
60'
MF 7 白井 永地
MF 26 パウリーニョ
84'
MF 19 上門 知樹
FW 18 齊藤 和樹
84'
FW 11 三村 真
60'
控えメンバー
GK 13 金山 隼樹
DF 3 後藤 圭太
67'
DF 23 松木 駿之介
84'
MF 14 上田 康太
60'
MF 34 デューク カルロス
FW 25 野口 竜彦
84'
FW 15 山本 大貴
60'
監督
有馬 賢二
スターティングメンバー
GK 1 笠原 昂史
DF 13 渡部 大輔
DF 50 畑尾 大翔
DF 4 ヴィターリス マクシメンコ
MF 26 小島 幹敏
MF 7 三門 雄大
84'
MF 18 イッペイ シノヅカ
MF 41 小野 雅史
77'
MF 10 黒川 淳史
MF 22 翁長 聖
FW 17 ネルミン ハスキッチ
60'
控えメンバー
GK 46 松本 健太
DF 3 河本 裕之
MF 15 大山 啓輔
77'
MF 9 菊地 俊介
84'
FW 28 富山 貴光
60'
監督
高木 琢也
試合詳細
14 | シュート | 12 |
---|---|---|
10 | GK | 11 |
7 | CK | 5 |
11 | 直接FK | 9 |
0 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
西山 貴生
副審
戸田 東吾
副審
中澤 涼
第4の審判員
武部 陽介
入場者数
3,594人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝
気温/湿度
19.9℃/48%
HIGHLIGHT
終盤の追い上げ実らず。短時間での3失点が響く
明治安田生命J2第27節は5連戦の3試合目となり、中3日で岡山と対戦する。前節から先発が5人、入れ替わった。西村が累積警告で出場停止となり、負傷者やコンディションの整っていない選手も多いことから、7人まで登録できる控えメンバーは5人で臨む。
最初のシュートはアルディージャが記録した。2分、1トップのハスキッチが右サイド深くからマイナスのクロスを送り、三門がペナルティエリア内で右足を振った。ダブルボランチの一角を担うキャプテンは、この日も攻撃の局面では積極的に前線に絡んでいく。
その後は自陣での攻防が続いた。CKを立て続けに与え、10分には枠内シュートを浴びるが、GK笠原がしっかりと弾き出す。守備からリズムを作りつつある中で、12分に先制点を奪った。
小島が左サイドのスペースへ浮き球のパスを通すと、走り込んだ翁長が左足のワンタッチクロスを中央へ。ファーサイドのシノヅカがヘディングで合わせると、地面にたたきつけたボールを相手GKが弾く。セカンドボールにすかさず反応したシノヅカが、左足ボレーでゴール左へ蹴り込んだ。シノヅカは第22節・京都戦以来となるシーズン2得点目で、アルディージャが先制するのは第19節の山形戦以来だ。
1-0としてからは、メリハリの効いた試合運びをしていく。ハスキッチは16試合ぶりの先発で、左ウイングバックの翁長は同10試合ぶりだ。小野がシャドーに入り、渡部が3バックの右サイドに入るなど、いつもとは異なる役割を担う選手もいる。それでも、コンビネーションは悪くない。テンポ良くボールをつなぐ時間帯もあった。
19分には相手陣内で横パスをカットしたシノヅカが、ミドルレンジから相手GKを襲った。守備のバランスを崩さずに相手の攻撃を跳ね返し、チャンスのきっかけを見逃さない戦いができていた。
44分には決定機をつかむ。シノヅカが相手のパスをカットしてドリブルで持ち込み、ハスキッチへラストパスを通す。背番号17はペナルティエリア内右の至近距離から狙い、GKに触れられながらもゴールへ向かったボールは、惜しくもDFにクリアされた。
後半の立ち上がりは、ホームの岡山がパワーを注いできた。アルディージャからすれば想定内の展開である。「リスク管理をしっかりする」というハーフタイムの高木監督の指示を、選手たちはプレーに反映している。
両チームとも決定的な場面を作れずにいた59分、アルディージャは同点ゴールを喫する。ディフェンスの組織を崩されたわけではないものの、右サイドに寄せられたところでゴール前にスペースが生まれ、正面から決められてしまった。
高木監督は同点とされた直後にハスキッチを下げ、富山を起用する。ところが61分に2点目を奪われ、64分にも失点してしまう。5分間で3失点した第24節・東京V戦のような展開だが、選手たちはヘッドダウンせずに反撃を仕掛けた。66分、シノヅカがペナルティエリア内から強引に狙う。直後には富山もミドルシュートを放つ。
73分、シノヅカが追撃のゴールを決める。左サイドで黒川から三門、三門から小野、そしてまた黒川へパスがつながり、背番号10はペナルティエリア内からシュート気味のクロスを入れる。相手GKもDFも処理しきれずにこぼれたところを、シノヅカが見逃さずに右足で蹴り込んだ。
追い上げムードが高まる。77分、小野に代わって大山が出場すると、大山がボランチに入り、小島が右シャドーへポジションを上げる。1分後、渡部が右サイドからクロスを入れ、富山が右足ボレーで狙うが、シュートは枠をとらえられなかった。
84分には3人目の交代が行なわれる。三門が退いて菊地が入り、1トップに入る。富山は守備の局面で右シャドーの立ち位置を取り、攻撃の時間帯は菊地と並んで2トップのようにプレーした。
88分、シノヅカの右CKに富山が飛び込むが、ヘディングシュートはゴール左へ逸れる。5分のアディショナルタイムも得点を狙い続け、90+5分の右CKから決定機が生まれる。シノヅカのキックに合わせたのは、ラストチャンスに上がってきたGK笠原だ。フリーで狙ったヘディングシュートがわずかに左へ逸れていく。その直後、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
試合後の高木監督は「短い時間の中で失点したことで、相手のペースになってしまった」と反省点をあげたが、4試合ぶりの複数得点を記録した攻撃では、ボールを保持しながらシュートへ持ち込む場面も作り出した。高木監督も「継続してやってきていることが出たところでは、得点にならなくてもいいシーンができていた」と話している。
次節は中2日でのアウェイゲームだ。厳しいスケジュールが続くが、チーム一丸となって5試合ぶりの勝利を求めていく。
(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)
最初のシュートはアルディージャが記録した。2分、1トップのハスキッチが右サイド深くからマイナスのクロスを送り、三門がペナルティエリア内で右足を振った。ダブルボランチの一角を担うキャプテンは、この日も攻撃の局面では積極的に前線に絡んでいく。
その後は自陣での攻防が続いた。CKを立て続けに与え、10分には枠内シュートを浴びるが、GK笠原がしっかりと弾き出す。守備からリズムを作りつつある中で、12分に先制点を奪った。
小島が左サイドのスペースへ浮き球のパスを通すと、走り込んだ翁長が左足のワンタッチクロスを中央へ。ファーサイドのシノヅカがヘディングで合わせると、地面にたたきつけたボールを相手GKが弾く。セカンドボールにすかさず反応したシノヅカが、左足ボレーでゴール左へ蹴り込んだ。シノヅカは第22節・京都戦以来となるシーズン2得点目で、アルディージャが先制するのは第19節の山形戦以来だ。
1-0としてからは、メリハリの効いた試合運びをしていく。ハスキッチは16試合ぶりの先発で、左ウイングバックの翁長は同10試合ぶりだ。小野がシャドーに入り、渡部が3バックの右サイドに入るなど、いつもとは異なる役割を担う選手もいる。それでも、コンビネーションは悪くない。テンポ良くボールをつなぐ時間帯もあった。
19分には相手陣内で横パスをカットしたシノヅカが、ミドルレンジから相手GKを襲った。守備のバランスを崩さずに相手の攻撃を跳ね返し、チャンスのきっかけを見逃さない戦いができていた。
44分には決定機をつかむ。シノヅカが相手のパスをカットしてドリブルで持ち込み、ハスキッチへラストパスを通す。背番号17はペナルティエリア内右の至近距離から狙い、GKに触れられながらもゴールへ向かったボールは、惜しくもDFにクリアされた。
後半の立ち上がりは、ホームの岡山がパワーを注いできた。アルディージャからすれば想定内の展開である。「リスク管理をしっかりする」というハーフタイムの高木監督の指示を、選手たちはプレーに反映している。
両チームとも決定的な場面を作れずにいた59分、アルディージャは同点ゴールを喫する。ディフェンスの組織を崩されたわけではないものの、右サイドに寄せられたところでゴール前にスペースが生まれ、正面から決められてしまった。
高木監督は同点とされた直後にハスキッチを下げ、富山を起用する。ところが61分に2点目を奪われ、64分にも失点してしまう。5分間で3失点した第24節・東京V戦のような展開だが、選手たちはヘッドダウンせずに反撃を仕掛けた。66分、シノヅカがペナルティエリア内から強引に狙う。直後には富山もミドルシュートを放つ。
73分、シノヅカが追撃のゴールを決める。左サイドで黒川から三門、三門から小野、そしてまた黒川へパスがつながり、背番号10はペナルティエリア内からシュート気味のクロスを入れる。相手GKもDFも処理しきれずにこぼれたところを、シノヅカが見逃さずに右足で蹴り込んだ。
追い上げムードが高まる。77分、小野に代わって大山が出場すると、大山がボランチに入り、小島が右シャドーへポジションを上げる。1分後、渡部が右サイドからクロスを入れ、富山が右足ボレーで狙うが、シュートは枠をとらえられなかった。
84分には3人目の交代が行なわれる。三門が退いて菊地が入り、1トップに入る。富山は守備の局面で右シャドーの立ち位置を取り、攻撃の時間帯は菊地と並んで2トップのようにプレーした。
88分、シノヅカの右CKに富山が飛び込むが、ヘディングシュートはゴール左へ逸れる。5分のアディショナルタイムも得点を狙い続け、90+5分の右CKから決定機が生まれる。シノヅカのキックに合わせたのは、ラストチャンスに上がってきたGK笠原だ。フリーで狙ったヘディングシュートがわずかに左へ逸れていく。その直後、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
試合後の高木監督は「短い時間の中で失点したことで、相手のペースになってしまった」と反省点をあげたが、4試合ぶりの複数得点を記録した攻撃では、ボールを保持しながらシュートへ持ち込む場面も作り出した。高木監督も「継続してやってきていることが出たところでは、得点にならなくてもいいシーンができていた」と話している。
次節は中2日でのアウェイゲームだ。厳しいスケジュールが続くが、チーム一丸となって5試合ぶりの勝利を求めていく。
(総評:戸塚啓/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 15 大山 啓輔
怪我人が多くチーム状況が厳しい中ではありましたが、ピッチに立つのが11人というのは変わりません。失点の時間帯が悪く、また短い時間で失点を重ねてしまったことは良くなかったと思います。良い形で先制できていたからこそ、悔しさの残るもったいない敗戦になりました。
交代で入るときはボールを散らしてサイドからの攻撃を活性化させることを意識しました。点を取りに行く中で皆が前掛かりになるので、自分がバランスを取ることを考えていました。厳しい状況ではありますが、それぞれの選手が今できるベストを尽くして、次の試合に臨みたいです。
交代で入るときはボールを散らしてサイドからの攻撃を活性化させることを意識しました。点を取りに行く中で皆が前掛かりになるので、自分がバランスを取ることを考えていました。厳しい状況ではありますが、それぞれの選手が今できるベストを尽くして、次の試合に臨みたいです。
FW 17 ネルミン ハスキッチ
前半は良い試合ができたと思いますし、自分たちがやりたいプレーができて点を取ることもできました。ただ、その後に失点を重ねてしまったことは良くないですし、そこからは思うように試合が進められなくなりました。
久しぶりの出場になりましたが、試合に絡むことができず難しい期間でした。練習試合もなく、この2か月間はトレーニングを行うことしかできませんでした。それでも良いトレーニングができていましたし、特に前半はその成果を見せることができたと思います。
試合に出る準備はできていますし、これからもっと試合に絡んで、チームに貢献できることを示していきたいです
久しぶりの出場になりましたが、試合に絡むことができず難しい期間でした。練習試合もなく、この2か月間はトレーニングを行うことしかできませんでした。それでも良いトレーニングができていましたし、特に前半はその成果を見せることができたと思います。
試合に出る準備はできていますし、これからもっと試合に絡んで、チームに貢献できることを示していきたいです
MF 18 イッペイ シノヅカ
前半は良い入りができましたし、点を取ることもできました。ハスカにもチャンスがありましたし、前半で2点目、3点目を決めたかったです。
相手は左サイドがストロングだと言われていたので、1対1のデュエルの部分で負けないように意識してプレーしました。得点シーンは、1点目はうまくこぼれてきたのでボールに当てることだけに集中しました。2点目はコースが空いていたので冷静に蹴り込みました。
京都戦や東京V戦でも集中が切れたところで連続して失点していますし、守備の質を上げて修正していかなくてはいけません。攻撃は少しずつ良くなってきているので、90分を通して安定した戦いができるようにしたいです。
相手は左サイドがストロングだと言われていたので、1対1のデュエルの部分で負けないように意識してプレーしました。得点シーンは、1点目はうまくこぼれてきたのでボールに当てることだけに集中しました。2点目はコースが空いていたので冷静に蹴り込みました。
京都戦や東京V戦でも集中が切れたところで連続して失点していますし、守備の質を上げて修正していかなくてはいけません。攻撃は少しずつ良くなってきているので、90分を通して安定した戦いができるようにしたいです。
押し込まれる時間帯が増えた中でも何とか凌いでいたのですが、後半の短い時間で失点を重ねてしまい残念な結果になりました。東京V戦と同じような展開になってしまいましたが、そこは選手間で、またスタッフも含めてコントロールする必要があると感じています。
選手が入れ替わった中でも自分たちの時間帯では自信を持ってプレーしてくれましたし、それをもっと増やせれば1-0のときに追加点を取れるシーンもありました。今の状況ではそこを突き詰めていかないと勝利は難しいと思います。