明治安田生命J2リーグ 第12節
2021.5.5 [WED] 14:00
NACK
大宮
- 31' 中野 誠也
- 59' ネルミン ハスキッチ
2
-
3
1
前半
1
1
後半
2
新潟
- 15' 早川 史哉
- 74' 本間 至恩
- 81' 星 雄次
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 40 フィリップ クリャイッチ
DF 8 馬渡 和彰
71'
DF 24 西村 慧祐
79'
DF 20 櫛引 一紀
DF 13 渡部 大輔
MF 7 三門 雄大
79'
MF 26 小島 幹敏
MF 10 黒川 淳史
79'
MF 41 小野 雅史
FW 9 菊地 俊介
23'
FW 17 ネルミン ハスキッチ
控えメンバー
GK 1 笠原 昂史
DF 22 翁長 聖
71'
DF 42 山越 康平
79'
MF 4 松本 大弥
79'
MF 48 柴山 昌也
79'
FW 27 中野 誠也
23'
FW 49 大澤 朋也
監督
岩瀬 健
スターティングメンバー
GK 21 阿部 航斗
DF 25 藤原 奏哉
DF 28 早川 史哉
DF 35 千葉 和彦
DF 31 堀米 悠斗
MF 8 高 宇洋
MF 20 島田 譲
71'
MF 39 矢村 健
61'
MF 33 高木 善朗
84'
MF 10 本間 至恩
FW 7 谷口 海斗
84'
控えメンバー
GK 41 藤田 和輝
DF 5 舞行龍ジェームズ
DF 50 田上 大地
84'
MF 6 秋山 裕紀
MF 16 ゴンサロ ゴンザレス
84'
MF 19 星 雄次
61'
MF 37 三戸 舜介
71'
監督
アルベルト
試合詳細
8 | シュート | 11 |
---|---|---|
10 | GK | 7 |
3 | CK | 5 |
4 | 直接FK | 13 |
1 | 間接FK | 7 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
大坪 博和
副審
岩田 浩義
副審
塚田 健太
第4の審判員
高寺 恒如
入場者数
4,275人
天候
曇、中風
ピッチ状態
全面良芝
気温/湿度
20.7℃/49%
HIGHLIGHT
首位相手に一時逆転も敗戦、終盤に力尽きる
シーズン序盤、苦しい戦いが続いている。明治安田J2第11節を終えて、J3降格圏の20位。前節は、苦しみながらも先制したが、同点に追いつかれた。それでも、3連敗を止めたことで、順位は一つ上がった。少しずつでも前進することが、次につながる。今節は、首位を走る新潟とのホームゲーム。勝てば、巻き返しの自信を得る絶好の機会となる。
試合序盤、今季初先発となった菊地が前線からプレッシャーをかけ、攻撃の選択肢を限定しながら自陣での守備を行った。
6分、クロスにフリーで飛び込まれるピンチがあったが、9分には右サイドから逆襲。馬渡が中央へ入れたパスを黒川がつなぎ、ハスキッチがシュートへ持ち込んだ。
しかし、15分にCKから失点すると、20分には攻撃のコーナーキックで菊地が首を負傷して交代を余儀なくされた。難しい展開に陥ったが、30分には黒川のサイドチェンジから馬渡がアーリークロスを送り、中野が飛び込むチャンスを作り出した。
そして31分、三門が中盤でボールを奪ってすぐに放った縦パスで中野が抜け出し、ピタリとトラップを決めると、前に出てきたGKをかわすループシュートを鮮やかに決めて同点に追いついた。アクシデントで菊地に代わって出場した中野が、自身の特長を見せてチームに貢献した場面だった。
34分にはバックパスのミスからミドルシュートを打たれたが、GKクリャイッチがセーブ。続けてコーナーキックからヘディングシュートを打たれた場面もクリャイッチが食い止めた。
後半も一進一退の展開が続いた。新潟の左MF本間の巧みなドリブルに苦しめられながらも、馬渡らが応戦。中2日の厳しい日程の中で攻守に走力を使う時間が長く、疲労を蓄積しながらの戦いにはなったが、少しずつ好機も増えていった。
52分、左から中央に入り込んだ小野がバイタルエリアでキープ。中野を経由して前へ抜け出してシュートを放ったが、惜しくもゴール右に外れた。
そして、59分、中盤でボールを持った小島が技ありの左足アウトサイドのスルーパスで相手の虚を突くと、完全にフリーで抜け出したハスキッチがドリブルで持ち込み、GKとの1対1を冷静に制して逆転ゴールを決めた。
その後も攻勢は続いた。小島は「ピッチ内では前から行って、カウンターを狙って3点目を取りにいこうと話していた」と振り返る。ボールを奪うと黒川を起点とし、三門が精力的にサイドへ抜けてチャンスメイク。逆サイドを走る小野のミドルシュートにつなげるなど、ゴールに迫った。
しかし、新潟はサイドアタックを強化。74分、新潟の左MF本間にカットインからのシュートを決められ、同点とされた。
岩瀬監督は79分に山越、松本、柴山を同時に投入したが、直後の81分、サイドから中央へ入れられたボールを弾き返しきれず、こぼれ球をゴールへ決められて逆転された。気落ちする展開だが、ベンチ前では、控えに入っている笠原が大きなアクションで早くリスタートへ向かうように要求。苦境に陥ったピッチ上の選手を鼓舞した。
しかし、一度失った勢いは戻らず、新潟の猛攻にさらされ、試合は2-3で終了。悔しい敗戦となった。
敗れたという結果そのものを評価することはできない。ただ、敗戦から反省点、課題を得ることは大事だが、否定ばかりでは積み上げられるものがない。全体の連動した守備で制限できた時間帯、相手の背後を突いて2点を得た攻撃は継続して磨かなければならない。
中野は「裏を狙っていく姿勢も、シーズン序盤に比べれば出てきている。もっと選手がかかわっていくことができれば良くなる。守備は、全員で共通認識がハッキリしているときは、下げさせてミスをさせることもできているけど、意識が合っていないときもあるので、共通認識をもっと持ってやっていかないといけない」と振り返った。
次節は、群馬とのアウェイゲーム。順位を上げていくために勝利を求めるのは当然だが、下位同士の対決でもあり、絶対に勝たなければならない。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
試合序盤、今季初先発となった菊地が前線からプレッシャーをかけ、攻撃の選択肢を限定しながら自陣での守備を行った。
6分、クロスにフリーで飛び込まれるピンチがあったが、9分には右サイドから逆襲。馬渡が中央へ入れたパスを黒川がつなぎ、ハスキッチがシュートへ持ち込んだ。
しかし、15分にCKから失点すると、20分には攻撃のコーナーキックで菊地が首を負傷して交代を余儀なくされた。難しい展開に陥ったが、30分には黒川のサイドチェンジから馬渡がアーリークロスを送り、中野が飛び込むチャンスを作り出した。
そして31分、三門が中盤でボールを奪ってすぐに放った縦パスで中野が抜け出し、ピタリとトラップを決めると、前に出てきたGKをかわすループシュートを鮮やかに決めて同点に追いついた。アクシデントで菊地に代わって出場した中野が、自身の特長を見せてチームに貢献した場面だった。
34分にはバックパスのミスからミドルシュートを打たれたが、GKクリャイッチがセーブ。続けてコーナーキックからヘディングシュートを打たれた場面もクリャイッチが食い止めた。
後半も一進一退の展開が続いた。新潟の左MF本間の巧みなドリブルに苦しめられながらも、馬渡らが応戦。中2日の厳しい日程の中で攻守に走力を使う時間が長く、疲労を蓄積しながらの戦いにはなったが、少しずつ好機も増えていった。
52分、左から中央に入り込んだ小野がバイタルエリアでキープ。中野を経由して前へ抜け出してシュートを放ったが、惜しくもゴール右に外れた。
そして、59分、中盤でボールを持った小島が技ありの左足アウトサイドのスルーパスで相手の虚を突くと、完全にフリーで抜け出したハスキッチがドリブルで持ち込み、GKとの1対1を冷静に制して逆転ゴールを決めた。
その後も攻勢は続いた。小島は「ピッチ内では前から行って、カウンターを狙って3点目を取りにいこうと話していた」と振り返る。ボールを奪うと黒川を起点とし、三門が精力的にサイドへ抜けてチャンスメイク。逆サイドを走る小野のミドルシュートにつなげるなど、ゴールに迫った。
しかし、新潟はサイドアタックを強化。74分、新潟の左MF本間にカットインからのシュートを決められ、同点とされた。
岩瀬監督は79分に山越、松本、柴山を同時に投入したが、直後の81分、サイドから中央へ入れられたボールを弾き返しきれず、こぼれ球をゴールへ決められて逆転された。気落ちする展開だが、ベンチ前では、控えに入っている笠原が大きなアクションで早くリスタートへ向かうように要求。苦境に陥ったピッチ上の選手を鼓舞した。
しかし、一度失った勢いは戻らず、新潟の猛攻にさらされ、試合は2-3で終了。悔しい敗戦となった。
敗れたという結果そのものを評価することはできない。ただ、敗戦から反省点、課題を得ることは大事だが、否定ばかりでは積み上げられるものがない。全体の連動した守備で制限できた時間帯、相手の背後を突いて2点を得た攻撃は継続して磨かなければならない。
中野は「裏を狙っていく姿勢も、シーズン序盤に比べれば出てきている。もっと選手がかかわっていくことができれば良くなる。守備は、全員で共通認識がハッキリしているときは、下げさせてミスをさせることもできているけど、意識が合っていないときもあるので、共通認識をもっと持ってやっていかないといけない」と振り返った。
次節は、群馬とのアウェイゲーム。順位を上げていくために勝利を求めるのは当然だが、下位同士の対決でもあり、絶対に勝たなければならない。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 26 小島 幹敏
一度は逆転できたのですが、左から同じような形で崩され再逆転されてしまい、すごく悔しいです。2点目を取ったあとは、しっかり前からプレッシャーにいって、ブロックを組みつつカウンターで3点目が取れればとピッチ内で話し合っていました。
新潟がうまくて押し込まれている時間は長かったのですが、相手のDFラインが高かったので奪ったらカウンターで3点目を取れればと思っていました。追いつかれたあとにプレー全体や雰囲気が悪くなってしまっていると感じますし、失点後に盛り返す力が足りないのかなと思います。追いつかれてから自分たちで勢いを増さなくてはいけなかったのですが、それができずに失点してより流れが悪くなったので、そこは変えていかないといけないと思います。
新潟がうまくて押し込まれている時間は長かったのですが、相手のDFラインが高かったので奪ったらカウンターで3点目を取れればと思っていました。追いつかれたあとにプレー全体や雰囲気が悪くなってしまっていると感じますし、失点後に盛り返す力が足りないのかなと思います。追いつかれてから自分たちで勢いを増さなくてはいけなかったのですが、それができずに失点してより流れが悪くなったので、そこは変えていかないといけないと思います。
FW 27 中野 誠也
ミカさんが前を向いた瞬間に自分が動き出すのがお互いの共通認識でもあったので、自分としては駆け引きをしながら裏を取ることだけを考えていました。周りの状況も見えていてトラップもうまくいったので冷静に決めることができました。この流れを断ち切りたかったですがこれが現実ですし、次に向けてやっていくしか自分たちにはないと思います。
交代枠の使い方を見ても自分たちがやっていく方向性は明確でしたし、ピッチ上の選手たちも理解していましたが、それが結果につながらず悔しいです。2点を取れたことはポジティブですし、自分たちが裏を狙っていく姿勢もシーズン序盤に比べれば出てきているので、これを続けて、さらにより多くの選手がかかわっていくことができていけばもっと良くなると思います。
交代枠の使い方を見ても自分たちがやっていく方向性は明確でしたし、ピッチ上の選手たちも理解していましたが、それが結果につながらず悔しいです。2点を取れたことはポジティブですし、自分たちが裏を狙っていく姿勢もシーズン序盤に比べれば出てきているので、これを続けて、さらにより多くの選手がかかわっていくことができていけばもっと良くなると思います。
GK 40 フィリップ クリャイッチ
前半にコーナーキックから失点をした後、なんとか逆転することができたのですが、そこから少しペースが落ちてしまいました。7試合勝ちなしが続いている状況は最悪ですし、一刻も早くここから脱却できる方法を見つけていかないといけないです。
本当に気分は良いものではないですが、チームにはクオリティーのある選手がいるので、何か足りないところを見つけてチームとして補いたいです。このような状況では、なかなかサポーターの皆さんからのサポートは得られないかもしれませんが、こういう時こそ一体となって一緒に戦いたいと思います。
本当に気分は良いものではないですが、チームにはクオリティーのある選手がいるので、何か足りないところを見つけてチームとして補いたいです。このような状況では、なかなかサポーターの皆さんからのサポートは得られないかもしれませんが、こういう時こそ一体となって一緒に戦いたいと思います。
残り時間が少なくなった中で、相手の左サイドの本間選手のところで大きなズレが起きる前にと選手交代を含めいくつか手を打ったのですが、最終的にそこから失点してしまいました。選手交代については中2日のコンディションや警告も含めで判断しましたが、失点後に向こうの流れになり押し返すことができませんでした。
いろいろなサッカーがある中で、自分たちのスタイルを作ることは目指してはいますが、それはすベて勝つため、勝ち続けるために作っているものであり、自分たちが続けていくことと、目の前の群馬戦に勝つために変えていかなくてはいけないことのバランスを大事にしたいです。