明治安田生命J2リーグ 第14節
2021.5.16 [SUN] 14:00
NACK
大宮
0
-
0
0
前半
0
0
後半
0
岡山
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 笠原 昂史
DF 42 山越 康平
DF 20 櫛引 一紀
DF 13 渡部 大輔
81'
MF 8 馬渡 和彰
MF 7 三門 雄大
MF 26 小島 幹敏
MF 41 小野 雅史
FW 27 中野 誠也
64'
FW 17 ネルミン ハスキッチ
FW 10 黒川 淳史
控えメンバー
GK 44 後藤 大輝
DF 22 翁長 聖
81'
DF 43 山田 将之
MF 5 石川 俊輝
MF 48 柴山 昌也
FW 19 イバ
64'
FW 37 松田 詠太郎
監督
岩瀬 健
スターティングメンバー
GK 13 金山 隼樹
DF 16 河野 諒祐
DF 33 阿部 海大
DF 5 井上 黎生人
DF 41 徳元 悠平
MF 14 上門 知樹
MF 7 白井 永地
MF 28 疋田 優人
90+1'
MF 27 木村 太哉
86'
FW 20 川本 梨誉
FW 15 山本 大貴
81'
控えメンバー
GK 31 梅田 透吾
DF 24 下口 稚葉
MF 11 宮崎 智彦
90+1'
MF 6 喜山 康平
81'
MF 23 松木 駿之介
MF 10 宮崎 幾笑
86'
FW 25 野口 竜彦
監督
有馬 賢二
試合詳細
12 | シュート | 8 |
---|---|---|
10 | GK | 18 |
2 | CK | 1 |
9 | 直接FK | 8 |
2 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
松本 大
副審
篠藤 巧
副審
金井 清一
第4の審判員
蒲澤 淳一
入場者数
3,890人
天候
曇、中風
ピッチ状態
全面良芝
気温/湿度
22.6℃/53%
HIGHLIGHT
勝点1を分け合うが、イバの今季初出場など好材料も
明治安田J2第14節は岡山のキックオフでゲームがスタートした。8試合勝ちなし。ケガ人が増えるなど苦しい状況は続くが、チームに下を向く者は一人もいない。曇り空を吹き飛ばすような会心の勝利で、浮上のきっかけをつかみたいところだ。
前からプレッシャーをかけてくる岡山に対して、ゲーム序盤は自陣で過ごす時間が続いた。それでも、右サイドバックの馬渡を起点に、ボールを前方に運ぶ機会が増えていく。6分には、クロスのこぼれ球が小島から三門へ。枠は外れたものの、三門が放ったミドルシュートこそはゴールへ向かうアグレッシブな姿勢を示したものと言えよう。3分後にも、黒川のミドルシュートで岡山のゴール前を脅かしている。
17分にはビッグチャンスがあった。甘くなった相手のクリアを、前線にいた三門がインターセプト。右に展開すると、細かいパスをつないでゴール前にボールを運ぶ。しかし、至近距離から放った中野のシュートは枠の外。ゴールこそならなかったが、スタンドが拍手で沸いた。
右サイドから良い形の攻撃も見せた。ボールを受けた馬渡が前線を突破。いったん小島に戻すが、右サイドの裏を抜け出した三門にパスが通る。クロスはわずかに中野に合わなかったが、ゴールの匂いを感じさせるシーンだった。
守備の連携も悪くない。前線からアプローチを仕掛けて岡山のパスコースを限定し、球際ではボールに対してしっかりとチャレンジしていく。課題だったセットプレーの守備も、ゾーンで守って危険なスペースを消した。第4節以来となるスタメン出場を果たしたGK笠原も、守備範囲の広さを見せた。
スコアレスで迎えた後半も拮抗した展開となった。しかし、岡山のハードワークが上回り、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。60分には岡山に決定機を与えた。木村の浮き球をゴール前の川本にダイレクトで合わされたが、GK笠原が押さえてピンチを凌いだ。
NACK5スタジアム大宮が温かい拍手に包まれた。64分、怪我で出遅れていたイバが、今シーズン初出場を果たしたのだ。前線に迫力が生まれ、ボールを支配する時間が長くなった。77分にはゴールを背にしてボールを受けたイバが反転してシュート。相手GKの正面を突いたが、ゴールへの期待はますます高まった。
残り時間が10分を切ったところで、渡部に代わって翁長が入った。その翁長がチャンスをつかむ。84分のセットプレー、相手GKのクリアボールに反応した翁長がダイレクトでシュート。惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれた。
89分にはゴール前で競り合ったこぼれ球をイバがシュート。枠をとらえることはできなかったが、決定的なシーンだった。アディショナルタイムは3分。イバがゴール前で圧倒的な存在感を放った。しかし、ゴールを奪えずタイムアップ。勝点1を分け合う結果となった。
勝ち切ることはできなかったが、7試合ぶりのクリーンシート、イバの復帰など明るい材料は多い。イバは「もっとチャンスを作ることができたら、今の状況をひっくり返すことができる。全員が最善を尽くし、一つの家族として最後はみんなで笑えるように頑張りたい。そのことを約束します」と前を向いた。次節こそは勝点3をつかみ、長いトンネルから抜け出したい。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
前からプレッシャーをかけてくる岡山に対して、ゲーム序盤は自陣で過ごす時間が続いた。それでも、右サイドバックの馬渡を起点に、ボールを前方に運ぶ機会が増えていく。6分には、クロスのこぼれ球が小島から三門へ。枠は外れたものの、三門が放ったミドルシュートこそはゴールへ向かうアグレッシブな姿勢を示したものと言えよう。3分後にも、黒川のミドルシュートで岡山のゴール前を脅かしている。
17分にはビッグチャンスがあった。甘くなった相手のクリアを、前線にいた三門がインターセプト。右に展開すると、細かいパスをつないでゴール前にボールを運ぶ。しかし、至近距離から放った中野のシュートは枠の外。ゴールこそならなかったが、スタンドが拍手で沸いた。
右サイドから良い形の攻撃も見せた。ボールを受けた馬渡が前線を突破。いったん小島に戻すが、右サイドの裏を抜け出した三門にパスが通る。クロスはわずかに中野に合わなかったが、ゴールの匂いを感じさせるシーンだった。
守備の連携も悪くない。前線からアプローチを仕掛けて岡山のパスコースを限定し、球際ではボールに対してしっかりとチャレンジしていく。課題だったセットプレーの守備も、ゾーンで守って危険なスペースを消した。第4節以来となるスタメン出場を果たしたGK笠原も、守備範囲の広さを見せた。
スコアレスで迎えた後半も拮抗した展開となった。しかし、岡山のハードワークが上回り、なかなかフィニッシュまで持ち込むことができない。60分には岡山に決定機を与えた。木村の浮き球をゴール前の川本にダイレクトで合わされたが、GK笠原が押さえてピンチを凌いだ。
NACK5スタジアム大宮が温かい拍手に包まれた。64分、怪我で出遅れていたイバが、今シーズン初出場を果たしたのだ。前線に迫力が生まれ、ボールを支配する時間が長くなった。77分にはゴールを背にしてボールを受けたイバが反転してシュート。相手GKの正面を突いたが、ゴールへの期待はますます高まった。
残り時間が10分を切ったところで、渡部に代わって翁長が入った。その翁長がチャンスをつかむ。84分のセットプレー、相手GKのクリアボールに反応した翁長がダイレクトでシュート。惜しくも相手GKのファインセーブに阻まれた。
89分にはゴール前で競り合ったこぼれ球をイバがシュート。枠をとらえることはできなかったが、決定的なシーンだった。アディショナルタイムは3分。イバがゴール前で圧倒的な存在感を放った。しかし、ゴールを奪えずタイムアップ。勝点1を分け合う結果となった。
勝ち切ることはできなかったが、7試合ぶりのクリーンシート、イバの復帰など明るい材料は多い。イバは「もっとチャンスを作ることができたら、今の状況をひっくり返すことができる。全員が最善を尽くし、一つの家族として最後はみんなで笑えるように頑張りたい。そのことを約束します」と前を向いた。次節こそは勝点3をつかみ、長いトンネルから抜け出したい。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 7 三門 雄大
まずはフィリップが大ケガをして残念なことになってしまったので、俊輝を中心に準備をして、彼のユニフォームを着てウォーミングアップをしました。みんなも強い想いをもって試合の入りからプレーしていたと思います。
ただ、結果がついてきていないので、すごく難しい状況です。自分たちができることはまずは失点をしないこと、そしてどんな形でも1点をとって勝つことです。今日は久々に失点を0に抑えられたことは良かったのですが、得点をとれない事実を受け止めて、しっかり練習していかないといけません。
本当にこのような状況でも、スタジアムで後押ししてくれるサポーターの皆さんにとても感謝していますし、その想いに応えるためにも、何より結果が必要です。とにかく勝点3をとるために一丸となって戦っていきたいです。
ただ、結果がついてきていないので、すごく難しい状況です。自分たちができることはまずは失点をしないこと、そしてどんな形でも1点をとって勝つことです。今日は久々に失点を0に抑えられたことは良かったのですが、得点をとれない事実を受け止めて、しっかり練習していかないといけません。
本当にこのような状況でも、スタジアムで後押ししてくれるサポーターの皆さんにとても感謝していますし、その想いに応えるためにも、何より結果が必要です。とにかく勝点3をとるために一丸となって戦っていきたいです。
FW 19 イバ
ひさしぶりの出場でしたが、とても心地よく気分が良かったです。早くピッチに立つことを願っていましたし、サポーターの皆さんの前でプレーすることができて嬉しく思っています。
今日の試合ではいくつかのチャンスがあったのでそれを決めなくてはいけませんでした。ただ長い期間プレーできていなかったので、自分自身に対してそこまで厳しいことを求めることはできないかなと思います。
チームメートの皆は自分を信じてくれていますし、自分もチームメートを信じています。選手だけでなく、スタッフ、ファン・サポーター、チームにかかわるすべての人が1つのチームとして戦っていきたいです。大宮アルディージャはすごく良いチームですし、必ず以前のようなチームにまた戻れると確信しています。
今日の試合ではいくつかのチャンスがあったのでそれを決めなくてはいけませんでした。ただ長い期間プレーできていなかったので、自分自身に対してそこまで厳しいことを求めることはできないかなと思います。
チームメートの皆は自分を信じてくれていますし、自分もチームメートを信じています。選手だけでなく、スタッフ、ファン・サポーター、チームにかかわるすべての人が1つのチームとして戦っていきたいです。大宮アルディージャはすごく良いチームですし、必ず以前のようなチームにまた戻れると確信しています。
DF 20 櫛引 一紀
失点が続いていた中で0で抑えられたことは最低限かなと思いますが、こういったゲームで勝ち切れないからこの順位にいるのだと思います。
一方で、後ろから見ていて、このサッカーをできるのであれば最下位ではないと思いましたし、やはり得点を取ることが順位を上げていくために必要だと思います。相手がシンプルに裏を狙ってくることは頭に入っていましたし、競る人とカバーする人が明確にできていたので危ないシーンは少なかったと思います。
後半はもっとサイドの深い位置をえぐってから、ハスカとイバをターゲットにクロスを入れられれば相手にとって脅威になったと思うのですが、なかなかその位置までいけなかったので、シンプルに使っていこうと話し合っていました。
一方で、後ろから見ていて、このサッカーをできるのであれば最下位ではないと思いましたし、やはり得点を取ることが順位を上げていくために必要だと思います。相手がシンプルに裏を狙ってくることは頭に入っていましたし、競る人とカバーする人が明確にできていたので危ないシーンは少なかったと思います。
後半はもっとサイドの深い位置をえぐってから、ハスカとイバをターゲットにクロスを入れられれば相手にとって脅威になったと思うのですが、なかなかその位置までいけなかったので、シンプルに使っていこうと話し合っていました。
試合はスタートから相手が前からプレッシャーをかけて、前にボールを入れてきましたが、時間が経つにつれ自分たちがどうボールを運ぶか、どうゴールを目指すかという狙いの中で、選手たちがスペースを選んだりスピードを変えてゴールに迫るシーンもいくつか作れました。ハーフタイムに、攻撃面ではどうゴールを奪うか、イバが途中から入ったときにどんな狙いでプレーするか、守備面では相手のクロスへの対応を確認をして、前半同様に相手の勢いに対してこちらから先手を取ろうと話しました。
後半は相手のプレッシャーに大きな変化はなく、少し弱まったところで、自分たちがボールを奪って攻撃する回数が増えました。点を取るためにイバを入れてゴールを狙ったのですが、最後までこじ開けられませんでした。