Jリーグ ディビジョン1 第30節
2013.10.27 [SUN] 16:00
豊田ス
名古屋

- 67' 田中 マルクス闘莉王
- 86' 田中 マルクス闘莉王
2
-
1
0
前半
1
2
後半
0
大宮

- 37' ノヴァコヴィッチ
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 楢崎 正剛
DF 32 田中 隼磨

DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 5 増川 隆洋
DF 6 阿部 翔平
MF 10 小川 佳純

MF 7 中村 直志

MF 20 ダニルソン
MF 11 玉田 圭司
FW 18 永井 謙佑


FW 16 ケネディ
控えメンバー
GK 50 高木 義成
DF 22 ダニエル

DF 23 石櫃 洋祐
MF 8 藤本 淳吾

MF 13 磯村 亮太
MF 28 田口 泰士

FW 19 矢野 貴章
監督
スターティングメンバー
GK 1 北野 貴之
DF 26 村上 和弘
DF 2 菊地 光将
DF 34 片岡 洋介

DF 8 下平 匠
MF 17 高橋 祥平
MF 7 上田 康太

MF 13 渡邉 大剛
MF 9 チョ ヨンチョル

FW 19 ノヴァコヴィッチ
FW 11 ズラタン

控えメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 22 ニール

DF 27 今井 智基
MF 20 和田 拓也

MF 18 橋本 早十
FW 24 鈴木 規郎
FW 32 長谷川 悠

監督
試合詳細
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|
---|---|---|
15 | シュート | 9 |
4 | GK | 8 |
14 | CK | 4 |
6 | 直接FK | 10 |
2 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
扇谷 健司
副審
聳城 巧
副審
大川 直也
第4の審判員
岩田 浩義
入場者数
14,016人
天候
晴、無風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
17.1 ℃/39%
ノヴァのゴールで先制も、終盤の失点で逆転負けを喫す

今シーズンも残り5試合となった。アルディージャは現在12位。勝点は39だ。開幕前に掲げた勝点53以上の目標を達成するためには、ここから先は一つの試合も落とすことができない。すべての試合が大一番である。
スタメンは前節の大分戦から4人が入れ替わった。GKは北野。右サイドバックに村上が入り、菊地、片岡、下平と最終ラインを形成した。ボランチで高橋とコンビを組むのはリーグ戦では3試合ぶりの出場となる上田だ。サイドは右に渡邉、左にチョ ヨンチョル。ツートップはノヴァコヴィッチとズラタンが2試合ぶりに先発に名を連ねた。
相手の名古屋もここ6試合、勝ち星に恵まれていない。だが、スピードのある永井や玉田、高さのあるケネディなど個々の能力が高い。チーム力で戦うアルディージャにとっては、真価が試される一戦だ。試合は16時4分、名古屋のキックオフで幕を開けた。
立ち上がりは名古屋がボール保持率で上回った。アルディージャはコンパクトな守備で相手のパスコースを消し、奪ったボールを素早く攻撃につなげる。7分にはペナルティエリアの外から放ったチョ ヨンチョルのシュートがバーをたたいた。前線からアプローチを仕掛けてボールを奪い、8分にはズラタンと渡邉のコンビで右サイドを突破。クロスは相手DFに阻まれたが、カウンターから攻撃の形を生み出した。
守備では高さのある名古屋のケネディに対して、片岡が体を張って封じ込めた。最終ラインに強固なブロックを築き、名古屋の侵入を許さなかった。
均衡を破ったのはアルディージャだった。37分のCK。上田が蹴ったボールを、中央で待ち構えていたノヴァコヴィッチがダイレクトで合わせた。鮮やかなシュートがゴールネットに突き刺さり、待望の先制点を奪った。1分のアディショナルタイムもしのぎ切り、1-0で前半を折り返した。
しかし、後半に入ると、名古屋は攻撃のギアを一気に上げてきた。後半立ち上がりの49分には名古屋の小川に至近距離からシュートを許すが、片岡がブロック。56分にも永井にシュートチャンスを作られたが、ここも片岡が身を挺して防いだ。菊地も最終ラインから飛び出して、球際で激しく競り合った。
アルディージャもチャンスを生み出した。60分にはカウンターからズラタンが抜け出してセンターバック増川をかわし、決定的な場面をつくったがシュートはポストに跳ね返された。ベンチが動いたのは64分だ。ニールを中盤の底に投入し、守備を厚くした。しかし、直後の67分、ゴール前のこぼれ球を闘莉王に押し込まれて同点弾を献上した。
さらに攻撃のエンジンがかかった名古屋に対して、アルディージャは我慢の時間が続いた。76分にはパスミスから田口にシュートを許したが、GK北野がファインセーブで跳ね返す。その直後には、闘莉王のヘディングシュートが枠をとらえるが、下平がゴールラインの上でかろうじてクリアした。
アルディージャは和田を投入し、フォーメーションを変更。攻撃ではノヴァコヴィッチをワントップに配し、右MFに入ったズラタンを起点に1点を奪いに行った。しかし、終盤の86分、混戦から闘莉王に逆転ゴールを許して1点のビハインド。最後は長谷川を投入してパワープレーを展開したが、ゴールは遠く1-2のまま試合終了の笛を聞いた。
連敗は6に伸び、勝点53以上の目標も達成不可能となった。小倉監督は「まずは次の甲府戦に勝つこと。天皇杯を含め、残りの試合を大事に戦っていきたい」と語った。戦いが終わったわけではない。「今日の敗戦をしっかり受け止めて、残りの4試合を戦っていきたい」と振り返ったのは菊地だ。「何よりも勝利が必要。次の試合では勝利に貢献したい」と上田も言った。次節の甲府戦は、ホームで開催される。自信を取り戻すためにも、必ず勝たなければいけない。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
スタメンは前節の大分戦から4人が入れ替わった。GKは北野。右サイドバックに村上が入り、菊地、片岡、下平と最終ラインを形成した。ボランチで高橋とコンビを組むのはリーグ戦では3試合ぶりの出場となる上田だ。サイドは右に渡邉、左にチョ ヨンチョル。ツートップはノヴァコヴィッチとズラタンが2試合ぶりに先発に名を連ねた。
相手の名古屋もここ6試合、勝ち星に恵まれていない。だが、スピードのある永井や玉田、高さのあるケネディなど個々の能力が高い。チーム力で戦うアルディージャにとっては、真価が試される一戦だ。試合は16時4分、名古屋のキックオフで幕を開けた。
立ち上がりは名古屋がボール保持率で上回った。アルディージャはコンパクトな守備で相手のパスコースを消し、奪ったボールを素早く攻撃につなげる。7分にはペナルティエリアの外から放ったチョ ヨンチョルのシュートがバーをたたいた。前線からアプローチを仕掛けてボールを奪い、8分にはズラタンと渡邉のコンビで右サイドを突破。クロスは相手DFに阻まれたが、カウンターから攻撃の形を生み出した。
守備では高さのある名古屋のケネディに対して、片岡が体を張って封じ込めた。最終ラインに強固なブロックを築き、名古屋の侵入を許さなかった。
均衡を破ったのはアルディージャだった。37分のCK。上田が蹴ったボールを、中央で待ち構えていたノヴァコヴィッチがダイレクトで合わせた。鮮やかなシュートがゴールネットに突き刺さり、待望の先制点を奪った。1分のアディショナルタイムもしのぎ切り、1-0で前半を折り返した。
しかし、後半に入ると、名古屋は攻撃のギアを一気に上げてきた。後半立ち上がりの49分には名古屋の小川に至近距離からシュートを許すが、片岡がブロック。56分にも永井にシュートチャンスを作られたが、ここも片岡が身を挺して防いだ。菊地も最終ラインから飛び出して、球際で激しく競り合った。
アルディージャもチャンスを生み出した。60分にはカウンターからズラタンが抜け出してセンターバック増川をかわし、決定的な場面をつくったがシュートはポストに跳ね返された。ベンチが動いたのは64分だ。ニールを中盤の底に投入し、守備を厚くした。しかし、直後の67分、ゴール前のこぼれ球を闘莉王に押し込まれて同点弾を献上した。
さらに攻撃のエンジンがかかった名古屋に対して、アルディージャは我慢の時間が続いた。76分にはパスミスから田口にシュートを許したが、GK北野がファインセーブで跳ね返す。その直後には、闘莉王のヘディングシュートが枠をとらえるが、下平がゴールラインの上でかろうじてクリアした。
アルディージャは和田を投入し、フォーメーションを変更。攻撃ではノヴァコヴィッチをワントップに配し、右MFに入ったズラタンを起点に1点を奪いに行った。しかし、終盤の86分、混戦から闘莉王に逆転ゴールを許して1点のビハインド。最後は長谷川を投入してパワープレーを展開したが、ゴールは遠く1-2のまま試合終了の笛を聞いた。
連敗は6に伸び、勝点53以上の目標も達成不可能となった。小倉監督は「まずは次の甲府戦に勝つこと。天皇杯を含め、残りの試合を大事に戦っていきたい」と語った。戦いが終わったわけではない。「今日の敗戦をしっかり受け止めて、残りの4試合を戦っていきたい」と振り返ったのは菊地だ。「何よりも勝利が必要。次の試合では勝利に貢献したい」と上田も言った。次節の甲府戦は、ホームで開催される。自信を取り戻すためにも、必ず勝たなければいけない。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 26 村上 和弘
Q:前半を振り返って。
相手の攻撃にも前線から中盤、最終ラインとある程度対応できていたと思います。セカンドボールに関してもしっかり反応できて、取ったボールからのカウンターもはまりつつありました。その中で、セットプレーからでしたがリードできたので、前半に関してはそれほど悪くなかったかなと思います。
Q:後半の名古屋のパワープレーに対し、どのように対応しようとしたのか?
メンバーを代えながら対応していましたが、中央の守備を意識し過ぎてサイドがフリーになったり、相手のボランチにプレッシャーが掛からずロングボールをどんどん放り込まれ、少しどっちつかずになってしまったかもしれません。
Q:厳しい状況だが、今後に向けて。
本当にもったいない試合が続いています。チームの選手が出ている以上、誰が出ても同じチームだと思いますし、誰が出てるとか出てないとか、そういうことは言わせたくないと自分は言ってきました。今日も後半、球際でもっと戦えるところがあったと思いますし、リードした状況から追い付かれても「ここからだ」という雰囲気をもっとだしていかなければなりません。選手それぞれがもっと責任を自覚し、プライドを持って戦わないといけないと感じています。
相手の攻撃にも前線から中盤、最終ラインとある程度対応できていたと思います。セカンドボールに関してもしっかり反応できて、取ったボールからのカウンターもはまりつつありました。その中で、セットプレーからでしたがリードできたので、前半に関してはそれほど悪くなかったかなと思います。
Q:後半の名古屋のパワープレーに対し、どのように対応しようとしたのか?
メンバーを代えながら対応していましたが、中央の守備を意識し過ぎてサイドがフリーになったり、相手のボランチにプレッシャーが掛からずロングボールをどんどん放り込まれ、少しどっちつかずになってしまったかもしれません。
Q:厳しい状況だが、今後に向けて。
本当にもったいない試合が続いています。チームの選手が出ている以上、誰が出ても同じチームだと思いますし、誰が出てるとか出てないとか、そういうことは言わせたくないと自分は言ってきました。今日も後半、球際でもっと戦えるところがあったと思いますし、リードした状況から追い付かれても「ここからだ」という雰囲気をもっとだしていかなければなりません。選手それぞれがもっと責任を自覚し、プライドを持って戦わないといけないと感じています。
MF 7 上田 康太
Q:今日の自身のプレーを振り返って。
ボールを受けて、どんどんさばいて攻撃のリズムを作りたいと思っていました。前半はスペースがあったので、できているところもありましたが、何回かパスが通らなかった場面もありました。それ以外にも、もっとゴール前に絡みたかったです。
Q:前半の得点シーンを振り返って。
練習ではやっていなかったのですが、ノヴァ(ノヴァコヴィッチ)がフリーでボールを要求していました。相手もまったく寄せていなかったので、いいボールを蹴ることだけを考えて蹴りました。
Q:チームがきっかけをつかむために取り組んでいきたいことは?
やはり勝利が一番です。自分が出た試合ではしっかり勝ちたかったのですが、また次にチャンスがあれば勝利に向けて頑張りたいですし、それがチームにとって一番大事なことだと思います。
ボールを受けて、どんどんさばいて攻撃のリズムを作りたいと思っていました。前半はスペースがあったので、できているところもありましたが、何回かパスが通らなかった場面もありました。それ以外にも、もっとゴール前に絡みたかったです。
Q:前半の得点シーンを振り返って。
練習ではやっていなかったのですが、ノヴァ(ノヴァコヴィッチ)がフリーでボールを要求していました。相手もまったく寄せていなかったので、いいボールを蹴ることだけを考えて蹴りました。
Q:チームがきっかけをつかむために取り組んでいきたいことは?
やはり勝利が一番です。自分が出た試合ではしっかり勝ちたかったのですが、また次にチャンスがあれば勝利に向けて頑張りたいですし、それがチームにとって一番大事なことだと思います。
Q:ニール投入の意図は?
今週はいくつかのプランを試していて、ニール選手を中盤に置いて中盤の枚数を厚くする、もしくは、前線に高い選手が並んで来たらニール選手も最終ラインに入って守備する、そういうプランでやっていました。最後の失点もそうですが、球際のところでしっかり当たって、それがまた跳ね返って当たって入ったというような得点でしたので、気持ちが強いほうが優ったという感想を持っています。
Q:途中出場の藤本がかなりフリーになっていたが?
名古屋は中央にパワーのある選手がたくさんいます。185cm以上の選手を4~5人並べてきたので、サイドにボールが行ったとしてもまず中を閉めようと、意識して真ん中を固めたのでサイドは少し薄くなった感があるかもしれません。逆に真ん中でボールを奪って速く攻撃しよう、という意図もありました。
Q:今日の敗戦で今季目標の勝点53以上は達成できなくなったが?
チームとして勝点53以上を達成できなかったことに責任を感じています。ただ、これで終わったわけではありません。J1リーグ戦はまだ残り4試合、天皇杯も残っています。就任当初から申し上げているように、その1試合1試合を大事に戦っていくこと、それのみだと思っています。