Jリーグ ディビジョン1 第8節
2014.4.19 [SAT] 16:00
万博
G大阪
- 83' 丹羽 大輝
- 88' 今野 泰幸
2
-
1
0
前半
0
2
後半
1
大宮
- 87' 菊地 光将
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 東口 順昭
DF 22 オ ジェソク
DF 8 岩下 敬輔
DF 5 丹羽 大輝
DF 4 藤春 廣輝
MF 27 内田 達也
MF 7 遠藤 保仁
MF 13 阿部 浩之
MF 19 大森 晃太郎
75'
FW 20 佐藤 晃大
55'
FW 9 リンス
84'
控えメンバー
GK 16 河田 晃兵
DF 3 西野 貴治
DF 15 今野 泰幸
84'
MF 10 二川 孝広
75'
MF 11 倉田 秋
55'
MF 17 明神 智和
FW 24 小川 直毅
監督
スターティングメンバー
GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 30 渡部 大輔
MF 4 橋本 晃司
73'
MF 10 渡邉 大剛
78'
MF 18 横山 知伸
MF 9 チョ ヨンチョル
84'
MF 41 家長 昭博
FW 11 ズラタン
控えメンバー
GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 14 中村 北斗
MF 5 カルリーニョス
84'
MF 22 和田 拓也
73'
FW 20 ラドンチッチ
FW 32 長谷川 悠
78'
監督
試合詳細
18 | シュート | 10 |
---|---|---|
9 | GK | 9 |
7 | CK | 4 |
13 | 直接FK | 9 |
1 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
岡部 拓人
副審
相葉 忠臣
副審
今岡 洋二
第4の審判員
馬場 規
入場者数
11,059人
天候
曇、中風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
12.8℃/36%
菊地が同点ゴールを決めるも、終盤の失点で1−2の敗戦
ヤマザキナビスコカップの第3節から中2日、アルディージャは敵地に乗り込んでJ1リーグ戦の第8節を戦った。相手は1年でのJ1復帰を果たしたG大阪。2年ぶりのJ1リーグ戦はここまで1勝3分3敗と苦しんでいるが、遠藤や今野といった日本代表メンバーを擁するなど個の能力は高い。
アルディージャにとっては、先手を取ることが何よりも重要だ。まずは守備を構築し、奪ったボールを素早く攻撃につなげる。この試合でボランチとして先発した渡邉は、「守」から「攻」へとスムーズにつなぐ潤滑油としての役割が期待されるだろう。右サイドの橋本はJ1リーグ戦初先発となるが、ヤマザキナビスコカップで2得点を挙げるなどその攻撃力は実証済み。トップ下に入った家長も、古巣を相手にゴールを量産したいところだ。試合は16時3分、万博記念競技場にキックオフの笛が鳴り響いた。
新たな布陣で挑んだアルディージャが、前半は優位に試合を進めた。橋本が前線で流動的にポジションを変え、ボールを引き出しながら攻撃の起点になった。G大阪の激しいプレッシャーをかいくぐり、前への推進力を高めた。15分にはその橋本が左足でシュート。1分後には横山のタテパスに飛び出したチョ ヨンチョルがチャンスを演出する。さらにチョ ヨンチョルからボールを受けた渡邉が相手GKの手をはじくミドルシュート。19分には右サイドでボールを受けた家長がズラタンとのワンツーからゴールを狙うなど、アルディージャが多彩な攻撃を展開した。
ペースをつかんだアルディージャは30分、家長の折り返しを受けたチョ ヨンチョルがシュートを放つ。32分にはズラタンのタテパスに抜け出したチョ ヨンチョルが2人に囲まれながら強引にゴール前を突破。左サイドを抜群のスピードでアップダウンするチョ ヨンチョルは、確実に相手に脅威を与えていた。アルディージャのチャンスは続いた。35分のCKでは、ズラタンのヘディングシュートがポストをたたく。前半はスコアレスのまま終了したが、ゴールの匂いをより強く感じさせたのは、間違いなくアルディージャの方だった。
だが、後半は我慢の時間が続いた。アルディージャは73分、ボランチに和田を投入し、渡邉のポジションを上げて攻撃に変化を加えた。さらに長谷川がピッチに入ったことで、攻撃の圧力が高まった。しかし、均衡を破ったのは、G大阪だった。83分、左からのクロスが逆サイドに抜けたところを、G大阪の丹羽に角度のないところから押し込まれてしまったのだ。1点を追うアルディージャは、カルリーニョスを送り込んで3枚目のカードを切った。さらにセンターバックの菊地を最前線にシフトし、1点を奪いにいった。この采配が実を結んだのは終了間際の87分。カルリーニョスから右サイドでボールを受けた今井が前線にクロス。高い打点で競り勝った菊地のヘディングシュートがネットを揺らした。これで1−1の同点。しかし、試合は終わっていなかった。わずか1分後の88分、途中から入ったG大阪の今野に豪快なミドルシュートを決められて1−2。アルディージャは最後まで攻め込んだが、このまま試合は終了した。
J1リーグ戦は3連敗。苦しい状況だが、明るい材料はある。新たなフォーメーションに活路を見出す一戦だった。選手の連動性が高まり、攻撃にバリエーションが加わった。大熊監督も「やろうとしていることはピッチで表現できている。これを続けていくことが大事なので、次に向けてしっかりと準備したい」と手応えをつかんでいる。あとはフィニッシュの精度を高めるのみ。そうすれば、必然的にトンネルの出口が見えてくるはずだ。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
アルディージャにとっては、先手を取ることが何よりも重要だ。まずは守備を構築し、奪ったボールを素早く攻撃につなげる。この試合でボランチとして先発した渡邉は、「守」から「攻」へとスムーズにつなぐ潤滑油としての役割が期待されるだろう。右サイドの橋本はJ1リーグ戦初先発となるが、ヤマザキナビスコカップで2得点を挙げるなどその攻撃力は実証済み。トップ下に入った家長も、古巣を相手にゴールを量産したいところだ。試合は16時3分、万博記念競技場にキックオフの笛が鳴り響いた。
新たな布陣で挑んだアルディージャが、前半は優位に試合を進めた。橋本が前線で流動的にポジションを変え、ボールを引き出しながら攻撃の起点になった。G大阪の激しいプレッシャーをかいくぐり、前への推進力を高めた。15分にはその橋本が左足でシュート。1分後には横山のタテパスに飛び出したチョ ヨンチョルがチャンスを演出する。さらにチョ ヨンチョルからボールを受けた渡邉が相手GKの手をはじくミドルシュート。19分には右サイドでボールを受けた家長がズラタンとのワンツーからゴールを狙うなど、アルディージャが多彩な攻撃を展開した。
ペースをつかんだアルディージャは30分、家長の折り返しを受けたチョ ヨンチョルがシュートを放つ。32分にはズラタンのタテパスに抜け出したチョ ヨンチョルが2人に囲まれながら強引にゴール前を突破。左サイドを抜群のスピードでアップダウンするチョ ヨンチョルは、確実に相手に脅威を与えていた。アルディージャのチャンスは続いた。35分のCKでは、ズラタンのヘディングシュートがポストをたたく。前半はスコアレスのまま終了したが、ゴールの匂いをより強く感じさせたのは、間違いなくアルディージャの方だった。
だが、後半は我慢の時間が続いた。アルディージャは73分、ボランチに和田を投入し、渡邉のポジションを上げて攻撃に変化を加えた。さらに長谷川がピッチに入ったことで、攻撃の圧力が高まった。しかし、均衡を破ったのは、G大阪だった。83分、左からのクロスが逆サイドに抜けたところを、G大阪の丹羽に角度のないところから押し込まれてしまったのだ。1点を追うアルディージャは、カルリーニョスを送り込んで3枚目のカードを切った。さらにセンターバックの菊地を最前線にシフトし、1点を奪いにいった。この采配が実を結んだのは終了間際の87分。カルリーニョスから右サイドでボールを受けた今井が前線にクロス。高い打点で競り勝った菊地のヘディングシュートがネットを揺らした。これで1−1の同点。しかし、試合は終わっていなかった。わずか1分後の88分、途中から入ったG大阪の今野に豪快なミドルシュートを決められて1−2。アルディージャは最後まで攻め込んだが、このまま試合は終了した。
J1リーグ戦は3連敗。苦しい状況だが、明るい材料はある。新たなフォーメーションに活路を見出す一戦だった。選手の連動性が高まり、攻撃にバリエーションが加わった。大熊監督も「やろうとしていることはピッチで表現できている。これを続けていくことが大事なので、次に向けてしっかりと準備したい」と手応えをつかんでいる。あとはフィニッシュの精度を高めるのみ。そうすれば、必然的にトンネルの出口が見えてくるはずだ。
(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 30 渡部 大輔
Q:J1リーグ戦は今季初出場です
公式戦はヤマザキナビスコカップで出ていたので、そのままのイメージで臨もうと思いましたが、個人的にもなかなかうまくいきませんでした。
Q:今日の試合に臨んで意識したことは?
攻撃陣が強力なので自由にやらせないことと、ヤマザキナビスコカップではうまくできていた守備の受け渡しやスライドを意識してやっていました。
Q:収穫と課題は?
収穫はなかなかないですが、90分を通して試合に出られたことはよかったです。細かいミスや最後の決定的な仕事ができていなかったので、そういったところのクオリティを上げていきたいと思います。
Q:次節のホーム甲府戦に向けて
J1リーグ戦でなかなか勝てていなくて、選手はもちろんファン・サポーターの皆さんにも残念な思いをさせていると思います。次こそはホームでしっかり勝点3を取りたいと思います。
公式戦はヤマザキナビスコカップで出ていたので、そのままのイメージで臨もうと思いましたが、個人的にもなかなかうまくいきませんでした。
Q:今日の試合に臨んで意識したことは?
攻撃陣が強力なので自由にやらせないことと、ヤマザキナビスコカップではうまくできていた守備の受け渡しやスライドを意識してやっていました。
Q:収穫と課題は?
収穫はなかなかないですが、90分を通して試合に出られたことはよかったです。細かいミスや最後の決定的な仕事ができていなかったので、そういったところのクオリティを上げていきたいと思います。
Q:次節のホーム甲府戦に向けて
J1リーグ戦でなかなか勝てていなくて、選手はもちろんファン・サポーターの皆さんにも残念な思いをさせていると思います。次こそはホームでしっかり勝点3を取りたいと思います。
DF 2 菊地 光将
Q:今日の試合に臨んで意識したことは?
中2日だったので、まずは体力的に回復することを優先しました。また、G大阪はボールを回してくるチームなので、そこでどう奪うかをチーム内で話していました。あとは攻撃に関して、色々とコミュニケーションを取りながら準備してきました。
Q:得点シーンを振り返って
今井からクロスが入ったので、うまくGKの前で触れたらと思っていました。いい形で触ることができて、ゴールすることができたのでよかったです。
Q:今シーズン3点目となりますが、攻撃参加の際、意識していることは?
自分が前に上がるときは、チーム的に状況が悪いときだとは認識しています。(攻撃参加の際は)まずは最初のところで100パーセント負けないように競ること。あとはサイドに流れたときに思い切ってゴール前に入ることを意識しています。
Q:次節のホーム甲府戦に向けて
J1リーグ戦で3連敗しているので、ホームでしっかり勝点3を取って、この悪い流れを断ち切れるようにしっかり準備したいと思います。
中2日だったので、まずは体力的に回復することを優先しました。また、G大阪はボールを回してくるチームなので、そこでどう奪うかをチーム内で話していました。あとは攻撃に関して、色々とコミュニケーションを取りながら準備してきました。
Q:得点シーンを振り返って
今井からクロスが入ったので、うまくGKの前で触れたらと思っていました。いい形で触ることができて、ゴールすることができたのでよかったです。
Q:今シーズン3点目となりますが、攻撃参加の際、意識していることは?
自分が前に上がるときは、チーム的に状況が悪いときだとは認識しています。(攻撃参加の際は)まずは最初のところで100パーセント負けないように競ること。あとはサイドに流れたときに思い切ってゴール前に入ることを意識しています。
Q:次節のホーム甲府戦に向けて
J1リーグ戦で3連敗しているので、ホームでしっかり勝点3を取って、この悪い流れを断ち切れるようにしっかり準備したいと思います。
Q:「やろうとしていること」について、具体的に教えて下さい。
序盤戦に比べ、変化を加えている中で、中盤で自分たちの時間を増やすことはできています。最初は同サイドで比較的、個に合わせたサッカーをやっていたのですが、今は中盤も含めて時間を作って、逆サイドに展開しながらということをやっています。その結果、クロスもシュートも増えていると思います。決定的な場面も徐々に増えているとは思いますが、あとはそれを決め切らないといけません。出入りのあるサッカーはできてきていますが、さらに相手を疲れさせるところまで持っていきたいと思いますので、今後はメンバー選考も含めて色々と考えていきたいです。
Q:攻撃的なメンバーだったと思いますが、そのような布陣にした理由を教えて下さい。
フィニッシュというのは、個に依存する部分もあります。我々は中盤のような(タイプの)選手が多いせいか、これまでの得点の履歴を見てもフィニッシャーがいません。そこで、よりゴールをゲットできるであろうメンバーを送り出したかったことと、前線と中盤をつないでパスコースを増やしたいということがあって人選を変えました。また、中2日というスケジュールも考慮しました。相手を崩すところまでは出来ていますが、ゴールをゲットするところまでは至らないので、やはりそこが物足りません。
Q:渡邉選手をボランチで起用した意図を教えて下さい。
(ボランチに)ケガ人が続出しており、これまでも試合の途中からボランチに入ることはありましたが、急きょ先発からという形になりました。よく時間も作ってくれましたし、サイドを変える仕事もしてくれたと思います。アンカーのポジションで、チームに落ち着きを与えてくれました。しいて言えば、チャンスを見て、横山が前に出ていけるようなチャンスメークをしてくれれば、なお良かったと思います。また、隙を見て、ラストパスを出せる位置まで行ってくれれば、相手にとってはより脅威になるでしょう。