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トップチーム体制変更についてのオンライン会見実施レポート
 5月27日(木)、報道関係の方々を対象に、トップチーム体制変更についてのオンライン会見を実施し、佐野秀彦 代表取締役社長、暫定的にトップチームの指揮を執る佐々木則夫 監督が参加しました。


佐野秀彦 代表取締役社長 コメント


 第15節終了時点で2勝5分8敗(勝点11)の20位という現状から、現体制では『J1昇格』の目標に向かっていくことが困難と判断し、チーム強化・編成の責任者であるフットボール本部長とチームの責任者である監督の契約解除という決断をいたしました。5/23・北九州戦の結果を受けて最終的な決断に至り、5月24日(月)に2人に契約解除を伝えました。
 
クラブの目標を達成するために適した新監督を招聘するべく準備を進めておりますが、新監督が決定するまでの期間は、大宮アルディージャのフットボールの礎を築いてきた、佐々木則夫トータルアドバイザーに監督を引き受けてもらいます。後任の監督には、現状のチームにおいて個々の特長を発揮させ、強い気持ちで戦う姿勢を引き出せるよう、『勝負強さ』『目標に向かっていく力』『コミュニケーション力』の秀でた方にお願いをしたいと考えております。決まり次第、改めて皆さまにお知らせいたします。

 我々は可能性のある限り『J1昇格』を諦めることはありませんが、まずは現在の降格圏を早く抜け出して、さらに目の前の試合を勝ち切ることで一つずつ順位を上げていく必要がありますし、常に危機感を持ってこれからの戦いに臨んでまいります。その意味でも、今週末のジェフユナイテッド市原・千葉が大きな意味を持つと考えています。チームは良い雰囲気の中でトレーニングを進めておりますし、多くのファン・サポーターの皆さまにもご来場いただく予定です。クラブ一丸となって目の前の一戦を勝ち切りたいです。

 ファン・サポーターの皆さま、パートナーの皆さま、後援会やホームタウンの皆さま、クラブに関わる多くの皆さまと一緒に、この苦境を乗り越え、心を一つに、目標達成に向けて力強く戦っていきたいという気持ちは変わりません。この先、全ての試合で最後の最後まで勝利を目指し戦い抜き、応援してくださる皆さまに感動を届けられるよう、クラブ一丸となって戦ってまいりますので、引き続きの温かいご支援、そして熱い応援をよろしくお願い申し上げます。


佐々木則夫 監督 質疑応答


――就任要請を受けてどう感じたか。
「岩瀬前監督も選手たちも頑張っていたなかで結果が出ず、私自身もサポートをしなければいけない立場で、内情は理解していました。この流れを変えるために、J1昇格を目指して少しでも順位を上げるために、自分自身がこれまでサポートできなかった分、何かしなくてはいけない気持ちがありましたので、責任を持って引き受けました」

――外からチームを見ていて感じた問題点と、それを今後どう変えていきたいか。
「岩瀬前監督には数年後の大宮アルディージャも想定したなかで様々なトライをしてもらいました。どのクラブもそれをしながら勝点を積み上げて上位を目指していると思いますが、理想と現実の部分で状況が変わってきましたし、引分けよりも勝利、勝点1よりも勝点3を目指すという現実的なサッカーが必要な状況だと思っています。自分が指揮を執るのが何試合になるかはわかりませんが、選手にはそういったアプローチをしっかりやっていきたいと考えています」

――次の監督へバトンをつなぐという立場で難しさがあると思うが、佐々木監督自身はどのようなイメージをしているか。
「先々の理想的なサッカーを目指したいところではありますが、現状はそこに至っておらず、1試合1試合の中で勝点3を求めなければいけないですし、我々と意識を合わせてそこに向けた指導をしてもらえる監督にお願いすることになると思います」

――どういった部分を改善したい、また進めていきたい方向性があれば。
「これまでは1点差や逆転負け、また些細なプレーが失点につながることが多かったり、失点する時間帯も得点直後や終了間際などが多く、気の緩みもあったのかなと思っています。現実的に考えると、後ろや横へのパスよりも前への意識を持つことだったり、そのためのコーチングや習慣を身につけることが重要だと思っているので、口酸っぱく伝えています。なでしこジャパンでもトーナメントなど一戦一戦負けることができない状況で、相手と自分たちを分析しながらなんとかやってきましたし、選手たちには『俺に任せれば自信をもってこの何試合かは勝点を取れる戦い方をさせるから』と伝えていますので、なんとか有言実行していきたいです」

――今シーズンは流れが良いなかで失点してそこから流れが悪くなったり、また得点後に守りに入って流れが悪くなったりと、点を機に流れが変わることが多いと感じるが、そういった部分へのアプローチは考えているか。
「勝ちたいあまりに腰が引けてしまう傾向はあると思うので、そのマインドを変えること、選手交代を含め前への意識を持たせることも必要だと考えています。4日間でどこまで徹底できるかはわからないが、少しずつ前への意識は高くなってきていると思います」

――実際にトレーニングを行ってみて、チームの雰囲気は。
「厳しい戦いのなかでもしっかり切り替えていましたし、これまでも決して雰囲気は悪くはなかったと思います。監督が代わったことで選手たちはよりしっかりやならなくてはいけないと感じていると思いますし、反応も良く、皆が前向きにトライしてくれています。ゴール前での攻守など結果を決める部分では、今まで以上に体を張る、飛び込む、足を出してゴールにつなげるなどの要求をしています」

――選手起用は横一線からの競争になるのか。
「まだ3日目ですが、日々メンバーを代えながらやっています。そのなかで、千葉戦に向けてどういった組合せが良いかは明日決めていきたいと思っています」

――ひさしぶりに大宮アルディージャの監督になった、今の気持ちは。
「ひさしぶりに指導してみて『現場は良いな』と感じます。指導やアドバイスで変化が生まれたり、そういったことをお互いに共有しながら取り組むことはやはり良いなと感じます。ただ、監督は甘くないと思いますし、まだまだ体力的にパワーをつけたり、頭の回転も必要だと感じています」

――現場に立ったときと、外から見ていたときでの印象の変化は。
「真面目な選手が多いですし、真面目すぎるかなというぐらいですが、どういったアプローチをしていくか、この3日間で感じている部分ではあります。皆が素直で順応性は高いので『これは変えられるな』とも感じています」

――ファン・サポーターにどんな試合を見せたいか。
「今はホームゲームで勝利を届けることができていないので、とにかく『引分けはいらない、絶対に勝つんだ』ということを選手たちにしっかり伝えてピッチに送り出したいです。このような厳しい状況の中でもチケットが完売になり、選手自身も感じるものがあるでしょうし、とにかくファン・サポーターの皆さんのために、走って、走って、勝つしかないと思っています」

――サポーターへのメッセージを。
「このような状況のでも、本当に辛抱強く、応援していただける、ファン・サポーターの皆さんには感謝しかないです。僕の使命は皆さんに勝点3を届けるために選手たちをしっかりサポートすることですし、チケットが完売ということで皆さんの熱い思いを感じています。ぜひスタジアムで応援をよろしくお願いします」

――この状況で監督に就任して、最も大事にしていることは。
「ピッチ内とピッチ外の切り替え、切り替えの速さを大事にしています」

――NACKで監督として指揮を執るのは初めてだが、どんな思いがあるか。
「大宮公園サッカー場時代には経験がありますが、素敵でアットホームな、雰囲気の良いスタジアムに改装されて、いつもお世話になっているFM NACK5の名前が付いたスタジアムなので、早く皆さんに一勝を届けたいです」

――佐々木監督が求める選手は「戦う選手」「戦える選手」ということが一つの基準になるのか。
「その通りです。全員が戦える選手であることは間違いないですが、先発の選手のみで戦うわけではないですし、今は交代枠も5人あって、選手交代で試合が変わっていくのが現実ですので、それを踏まえゲームプランを持って戦わなくてはいけません。今立たされている現状を見ても、闘志を持ってファン・サポーターの皆さんに勝点3を届けなくてはいけないですし、そういった意識を持った選手でメンバーを構成する必要があると思っています」

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