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プロ1年目の2020年から、最終ラインを支えてきた。2シーズン連続でリーグ戦30試合以上に出場し、今季は開幕からキャプテンマークを巻いている。それだけに、西村慧祐は4戦を終えて2分2敗という成績を厳しく受け止める。チームで1人だけに託される腕章の重みが、結果に対する責任を強く感じさせるのだ。
「チームを引っ張りたい、勝たせたいという思いがあります。それを体現できていないのは自分の力不足でもありますし、悔しい思いがあります」
4試合で8失点を喫していることにも、歯がゆさを覚えているはずだ。かねてから「失点をしなければ、少なくとも負けることはない」と話しているが、クリーンシートを記録することができておらず、70分以降の失点が多いことに対して、問題意識を高めている。
「割り切って守るところや、時間帯を考えたプレーが必要かなと思います」
チームのパフォーマンスについては、成果と課題を見つけている。
「それぞれの試合で手ごたえがあるなかで、勝ち切れていない。それはやはり、改善するところがあるんだろうと思います」
最終ラインからのビルドアップは、手応えの1つにあげられるかもしれない。自陣でボールロストをする痛みも経験しながら、試合ごとに精度を上げている印象だ。前節の栃木SC戦では最終ラインからていねいにボールを動かし、相手のプレッシャーをはがしていった。
「栃木戦に関しては、相手が前から来るのは分かっていました。後ろからつなぐことについては、表現できるシーンが多かったと思います」
今節対戦する徳島ヴォルティスも、ハイプレスを仕掛けてくる。「うまく外せれば」と西村は話すが、「下でつなぐことに固執せずに」とも言う。
チームは開幕から毎試合ゴールを挙げているが、シュート数で相手を上回ったことがない。いずれの試合も1ケタのシュート数にとどまっている。自陣からのビルドアップを大切にしつつも、ゴール前に人数をかけるか、シュートへ持ち込むために、中長距離のパスも選択肢として用意しておく、ということなのだろう。
徳島戦への思いを聞かれると、「ここで1つ勝てば、チームは良い方向へ進んでいくはず」と、強い決意を言葉に込めた。シーズン初勝利を手繰り寄せるために、西村は攻守に存在感を発揮していく。
(戸塚 啓)
ここまで4試合を消化して勝利がないものの、試合内容にはポジティブな要素を見つけられる。
栃木のホームに乗り込んだ前節は、相手のハイプレスを鮮やかにはがす場面があった。デザインされたCKから、見事な先制点を奪ってみせた。
徳島をホームに迎える今節は、ハイプレスの掛け合いが予想される。中長距離のパスでプレスを回避する場面も出てくるだろうが、今週の練習で確認したはがし方を実践できれば、徳島のスタミナを奪うことができる。
相手を心身ともに疲弊させることは、課題の解消にもつながる。ここまで喫した8失点のうち、5失点が70分以降だ。ラスト20分の戦いを優位に進めるためにも、自陣からのビルドアップに自信を持って取り組むべきだろう。
相手のビルドアップに対しては、安部と内田の両CBに規制をかけていく。アンカーの櫻井を含めた3人に、縦パスを通させない守り方はポイントになる。また、左ウイングでの出場が予想される西谷の突破にも警戒だ。相対する右SBはもちろん、周囲との連係で封じたい。
今節と次節はホーム2連戦だ。「42試合のなかでは、ここは落とせないという試合がある。今回のホーム2連戦に連勝して勢いをつかみたい」と霜田監督は言う。過去4試合でつかんできた手ごたえを、いよいよ結果へ結びつける。
(戸塚 啓)
大宮アルディージャ | 徳島ヴォルティス | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
河田 篤秀 | 3 | 柴山 昌也 | 2 | ムシャガ バケンガ | 2 | 浜下 瑛 | 2 |
茂木 力也 | 1 | 茂木 力也 | 1 | 内田 航平 | 1 | 藤田 征也 | 1 |
矢島 慎也 | 1 | 矢島 慎也 | 1 | 藤尾 翔太 | 1 | ||
小野 雅史 | 1 | 三幸 秀稔 | 1 | ||||
小野 雅史 | 1 |
昨季は7年ぶりのJ1で戦ったが、最終的に勝点1及ばずにJ2降格。それを機に主力級の選手が多数抜けた。例を挙げると、最終節の先発から9選手が移籍。それだけでも今季のチーム作りがいかに難しいものかご理解いただけるだろう。
しかしながら、驚いたのはプレシーズンの約1カ月の間に、ボール保持を志向するスタイルの土台作りを終えて開幕を迎えられていたことだ。序盤こそ攻撃の組み立てやビルドアップの不安定さが危惧されたが、ふたを開ければ予想以上にスムーズに進んでいる。4戦を終えて4分と未勝利ながら、攻守において狙いどおりの形は数多く作り出せている。いくつか起きているあっけない失点だけ防げれば、より勝率を高められるだろう。
今節の試合を展望すると、徳島はこれまでと同じく主導権を握りたい。そのためには兎にも角にもボールを保持するところから始まる。
ポヤトス監督体制になってからは、ロドリゲス前監督(浦和)体制で昇格を果たした際に用いた、自陣に相手を引き込む方法から進化している。挑戦しているのは、敵陣に押し込んで効果的なポジショニングを整えながら攻め、同時にロストボールを即時奪回して攻撃時間を継続させる戦略。ゆえに徳島が勝率を高めるカギは、ボール保持率と敵陣プレー回数になる。目指すは今季初勝利だ。
(エル・ゴラッソ徳島担当/柏原 敏)
YBCルヴァンカップにも参戦する徳島は、開幕直後から5連戦を戦った。2日間のオフを挟んで前節・熊本戦(2-2)に臨んだが、藤尾と櫻井はオフ返上でU-21日本代表候補の活動に参加した。そういった背景もあり、前節のFWはバケンガが起用されたが、おそらく今節のファーストチョイスは再び藤尾に戻るだろう。パリ五輪世代のエース候補でもあり、日本の未来を担うバランスの取れた若手FWに注目だ。
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