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加入3年目となる今季は、ここまで16試合に出場して2ゴールをマークしている。第10節からは13試合連続で出場中だ。攻撃にも守備にも意欲的かつ献身的な姿勢で、菊地俊介はチームを支えている。
相馬直樹監督の就任とともに、守備の強度が高まった。以前から意識づけされてきたが、さらに強調されている。
「球際のところやインテンシティは、すごく求められています。コンパクトに守備をすることも言われています」
コンパクトな陣形による守備は、攻撃にもつながる。守から攻への切り替わりで選手同士の距離が近くなり、ボールホルダーの選択肢を増やすことができている。
「ポジショニングについて、相馬さんはいつも『ボール中心に』と説明してくれるんですけど、相手ではなくボールの状況に応じてポジションを取ることで、味方の選手との距離感が良くなる。奪ったあとに味方選手が近くにいるのが、チームの狙いでもあります」
2トップの一角としての役割はどうだろう。菊地は滑らかに言葉をつないでいく。
「背後へ抜けるアクションで相手の最終ラインを引っ張り、後ろの選手が出ていけるスペースを作る。同時に、ボールを収めて後ろの選手が追い越していける時間を作る。2トップの関係で、どちらかが背後を狙ったらどちらが足元で受けるといったように、もう一人のFWの動きをつねに見ながらプレーすることも心掛けています」
第21節、第22節と、ここ2試合は連続して先発に名を連ねている。コンディションは上向きだ。
「まだまだスタメンの試合は少ないですけれど、自分のなかでもかなり体が動けていると感じています。そのなかで、結果にこだわらなければ。チームとして複数得点がなかなか取れていないので、チャンスでしっかり決め切りたいです」
ツエーゲン金沢には前回対戦で勝利している。菊地は河田篤秀と2トップを組み、71分までプレーした。崩しのイメージは、しっかりと輪郭を帯びる。
「マンツーマンで人に厳しく来るイメージがあります。誰かがアクションを起こすことでスペースを作り、ワンタッチで3人目がつながるようなプレーができれば、相手に脅威を与えられるのでは」
今節は3試合ぶりのホームゲームだ。「今年はなかなか勝つ試合を見せることができていないので、ホームでの後半戦のスタートを勝利で飾って、勢いに乗っていきたい」。背番号9は静かに闘志を燃やす。
(戸塚 啓)
相馬監督の就任後、リーグ戦は1勝2分1敗だ。直近はアウェイ2連戦だったが、秋田に1-0で勝利し、千葉とは1-1で引分けた。
主導権の掌握は守備から始まる。金沢はボール際でタフに戦うチームだが、大宮はプレーの強度を確実に上げている。前線から連動して相手の攻撃に規制をかけ、奪ったボールをテンポ良くつなぐ時間帯も作れている。良い守備を良い攻撃へ結びつけることで、イニシアチブをとるのだ。
リスタートもポイントになりそうだ。秋田戦、千葉戦と、CKをきっかけに得点を決めている。リスタートのバリエーションが増えている印象だ。 金沢も空中戦でターゲットになれる選手を持つ。両ゴール前では、激しい攻防が繰り広げられるだろう。相手のCKやFK、ロングスローに警戒しつつ、攻撃のリスタートを得点に結びつけたい。
大宮の20位に対して金沢は14位だが、勝点差は「6」だ。今節の結果次第で、混戦模様の中位争いに食い込むことができる。
このカードは5勝5分1敗と勝ち越しており、今季も河田と中野の得点で2-1の勝利を飾っている。ホームでは2勝3分と負けなしだ。第20節・水戸戦、前節の千葉戦と前半終了間際に失点した反省を生かし、ゲームコントロールには細心の注意を払いたい。そのうえで、攻守にアグレッシブな姿勢を貫き、勝利をつかむのだ。
(戸塚 啓)
大宮アルディージャ | ツエーゲン金沢 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
河田 篤秀 | 6 | 柴山 昌也 | 6 | 林 誠道 | 6 | 松田 陸 | 4 |
矢島 慎也 | 3 | 小島 幹敏 | 3 | 庄司 朋乃也 | 4 | 長峰 祐斗 | 3 |
新里 亮 | 2 | 茂木 力也 | 2 | 豊田 陽平 | 4 | 杉浦 恭平 | 2 |
菊地 俊介 | 2 | 河田 篤秀 | 2 | 大石 竜平 | 3 | 林 誠道 | 2 |
富山 貴光 | 2 | 西村 慧祐 他4名 | 1 | 杉浦 恭平 | 3 | 藤村 慶太 他4名 | 1 |
良い試合と悪い試合がはっきりしている。それがいまの金沢だ。今季は縦に速い攻撃だけでなく、ボールを動かして自分たちでスペースを作りながらボールを前進させるということにもチャレンジしている。それができている試合もあるが、ここ最近は前を目指さず、ボールを後ろで保持することに執着するようなゲームが続いている。
前節の町田戦もそうだったし、天皇杯の名古屋戦でもそういった姿が見られた。柳下監督は名古屋戦後、そういった選手たちの姿に苦言を呈している。「うまくないんだからミスはする。でもトライして欲しい。ゴールを目指す、ゴールを奪うため、ボールを奪われないためのパス回しじゃないんだから。そこをもう1回、選手たちに伝える」。わずか数日でどこまで変化があるか。アグレッシブに前へ行く姿勢を取り戻さない限り、シーズン後半戦は苦しい戦いが続くだろう。
悪いときは守備でもラインを上げられず、コンパクトにできないため、ボールを追い込んで狙って奪うことができない。だから、これまでの柳下体制5シーズンで培ってきた“奪ってからの速い攻撃”という強みを忘れたかのような戦いにもなる。アウェイのナイトゲームでは特にそういった傾向が強い。今節もそうなら、相手チームにとっては戦いやすい試合となってしまうだろう。
(エル・ゴラッソ金沢担当/村田 亘)
フル出場を続ける中心選手。ビルドアップのスタート地点にして、守備の要、そしてセットプレーから4ゴールを奪っているチーム第2のストライカーでもある。
守備ではいかにアラートに、マーカーを離さずに厳しくチャージできるか。そして攻撃ではテンポ良くボールを動かし、右足から一発で相手の急所をえぐるようなパスを出せるか。庄司の出来次第で金沢の攻撃のテンポが変わってくる。
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