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6/26・金沢戦 デジタルマッチデープログラム

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PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。その際、印刷サイズは用紙に合わせてください。出力した2枚の印刷していない面を貼り合わせて二つ折りにすれば、1/2縮尺サイズのマッチデープログラムになります。

・「単ページバージョン」を印刷する場合
PDFをダウンロードし、A3用紙に印刷してください。表紙とP2、裏表紙とP3の組み合わせで印刷していない面を貼り合わせ、さらにホッチキスなどで留めれば原寸に近いサイズのマッチデープログラムになります。


ゴールと献身

加入3年目となる今季は、ここまで16試合に出場して2ゴールをマークしている。第10節からは13試合連続で出場中だ。攻撃にも守備にも意欲的かつ献身的な姿勢で、菊地俊介はチームを支えている。

相馬直樹監督の就任とともに、守備の強度が高まった。以前から意識づけされてきたが、さらに強調されている。

「球際のところやインテンシティは、すごく求められています。コンパクトに守備をすることも言われています」

コンパクトな陣形による守備は、攻撃にもつながる。守から攻への切り替わりで選手同士の距離が近くなり、ボールホルダーの選択肢を増やすことができている。

「ポジショニングについて、相馬さんはいつも『ボール中心に』と説明してくれるんですけど、相手ではなくボールの状況に応じてポジションを取ることで、味方の選手との距離感が良くなる。奪ったあとに味方選手が近くにいるのが、チームの狙いでもあります」

2トップの一角としての役割はどうだろう。菊地は滑らかに言葉をつないでいく。

「背後へ抜けるアクションで相手の最終ラインを引っ張り、後ろの選手が出ていけるスペースを作る。同時に、ボールを収めて後ろの選手が追い越していける時間を作る。2トップの関係で、どちらかが背後を狙ったらどちらが足元で受けるといったように、もう一人のFWの動きをつねに見ながらプレーすることも心掛けています」

21節、第22節と、ここ2試合は連続して先発に名を連ねている。コンディションは上向きだ。

「まだまだスタメンの試合は少ないですけれど、自分のなかでもかなり体が動けていると感じています。そのなかで、結果にこだわらなければ。チームとして複数得点がなかなか取れていないので、チャンスでしっかり決め切りたいです」

ツエーゲン金沢には前回対戦で勝利している。菊地は河田篤秀と2トップを組み、71分までプレーした。崩しのイメージは、しっかりと輪郭を帯びる。

「マンツーマンで人に厳しく来るイメージがあります。誰かがアクションを起こすことでスペースを作り、ワンタッチで3人目がつながるようなプレーができれば、相手に脅威を与えられるのでは」

今節は3試合ぶりのホームゲームだ。「今年はなかなか勝つ試合を見せることができていないので、ホームでの後半戦のスタートを勝利で飾って、勢いに乗っていきたい」。背番号9は静かに闘志を燃やす。

(戸塚 啓)

PREVIEW OMIYA
まずは守備から。リスタートもポイントに

相馬監督の就任後、リーグ戦は121敗だ。直近はアウェイ2連戦だったが、秋田に1-0で勝利し、千葉とは1-1で引分けた。

主導権の掌握は守備から始まる。金沢はボール際でタフに戦うチームだが、大宮はプレーの強度を確実に上げている。前線から連動して相手の攻撃に規制をかけ、奪ったボールをテンポ良くつなぐ時間帯も作れている。良い守備を良い攻撃へ結びつけることで、イニシアチブをとるのだ。

リスタートもポイントになりそうだ。秋田戦、千葉戦と、CKをきっかけに得点を決めている。リスタートのバリエーションが増えている印象だ。 金沢も空中戦でターゲットになれる選手を持つ。両ゴール前では、激しい攻防が繰り広げられるだろう。相手のCKFK、ロングスローに警戒しつつ、攻撃のリスタートを得点に結びつけたい。

大宮の20位に対して金沢は14位だが、勝点差は「6」だ。今節の結果次第で、混戦模様の中位争いに食い込むことができる。

このカードは551敗と勝ち越しており、今季も河田と中野の得点で2-1の勝利を飾っている。ホームでは23分と負けなしだ。第20節・水戸戦、前節の千葉戦と前半終了間際に失点した反省を生かし、ゲームコントロールには細心の注意を払いたい。そのうえで、攻守にアグレッシブな姿勢を貫き、勝利をつかむのだ。

(戸塚 啓)

予想フォーメーション

DATA ANALYSIS
通算成績
ランキング
大宮アルディージャ ツエーゲン金沢
ゴール アシスト ゴール アシスト
河田 篤秀 6 柴山 昌也 6 林 誠道 6 松田 陸 4
矢島 慎也 3 小島 幹敏 3 庄司 朋乃也 4 長峰 祐斗 3
新里 亮 2 茂木 力也 2 豊田 陽平 4 杉浦 恭平 2
菊地 俊介 2 河田 篤秀 2 大石 竜平 3 林 誠道 2
富山 貴光 2 西村 慧祐 他4名 1 杉浦 恭平 3 藤村 慶太 他4名 1
※データはすべて2022年6月25日現在
PREVIEW KANAZAWA
リスクを冒す積極姿勢を取り戻せ

良い試合と悪い試合がはっきりしている。それがいまの金沢だ。今季は縦に速い攻撃だけでなく、ボールを動かして自分たちでスペースを作りながらボールを前進させるということにもチャレンジしている。それができている試合もあるが、ここ最近は前を目指さず、ボールを後ろで保持することに執着するようなゲームが続いている。

前節の町田戦もそうだったし、天皇杯の名古屋戦でもそういった姿が見られた。柳下監督は名古屋戦後、そういった選手たちの姿に苦言を呈している。「うまくないんだからミスはする。でもトライして欲しい。ゴールを目指す、ゴールを奪うため、ボールを奪われないためのパス回しじゃないんだから。そこをもう1回、選手たちに伝える」。わずか数日でどこまで変化があるか。アグレッシブに前へ行く姿勢を取り戻さない限り、シーズン後半戦は苦しい戦いが続くだろう。

悪いときは守備でもラインを上げられず、コンパクトにできないため、ボールを追い込んで狙って奪うことができない。だから、これまでの柳下体制5シーズンで培ってきた“奪ってからの速い攻撃”という強みを忘れたかのような戦いにもなる。アウェイのナイトゲームでは特にそういった傾向が強い。今節もそうなら、相手チームにとっては戦いやすい試合となってしまうだろう。

(エル・ゴラッソ金沢担当/村田 亘)


PICK UP PLAYER
DF 39 庄司 朋乃也

フル出場を続ける中心選手。ビルドアップのスタート地点にして、守備の要、そしてセットプレーから4ゴールを奪っているチーム第2のストライカーでもある。

守備ではいかにアラートに、マーカーを離さずに厳しくチャージできるか。そして攻撃ではテンポ良くボールを動かし、右足から一発で相手の急所をえぐるようなパスを出せるか。庄司の出来次第で金沢の攻撃のテンポが変わってくる。

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