東京V戦では結果が欲しかったので、チームの勝利と個人としてはゴールを第一に考えてプレーしましたが、引分けに終わったことは悔しかったです。いままで経験したことがないくらい試合に絡めず、連戦でも出場する機会がなかったのですが、気持ちを切らさずにトレーニングに励んできました。コンディションが上がってきたなかで、東京V戦では相馬監督にスタメンで使ってもらえたので、ここでやるしかないという気持ちになりましたし、結果を残せなかったら自分自身の責任だという思いで戦いました。
FWとして流動的にプレーできていて、ボールに触れる機会も多くなり手応えをつかんでいます。持ち味のスピードを生かしたいので、守備では前線からプレスをかけてボールを奪いに行きたいですし、攻撃ではドリブルや裏への抜け出しをもっと狙っていきたいです。今季、自分が出場した試合でまだ勝利できていないので、自らのゴールでチームに勝利をもたらせたいです。
ボール中心に全員でコンパクトな守備ができていますし、選手同士の距離も良くなり、ファーストディフェンダーのプレスの強さが増していると思います。相手のボール保持者へプレスをかけるために、DFラインはよりスライドを意識していますし、奪ったあとは近くに味方の選手がいることで、攻撃への切り替えも速くできているので、これを続けていきたいです。
水戸は若い選手が多く攻守に勢いのあるチームだと思いますので、波に乗らせないためにも際の部分でまずは勝たないといけません。天皇杯2回戦には出場しなかったので、水戸戦にむけてコンディションを整えることができました。7連戦の最後をホームで良い形で勝って終えられるように、自分たちは結果を出すことを求められていますので、勝点3を手にするために一丸となって戦います。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
10 | シュート | 10 |
---|---|---|
8 | GK | 12 |
8 | CK | 6 |
10 | 直接FK | 4 |
1 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
試合開始2分、自陣から素早く敵陣に進むと、奥抜が相手をかわして最終ラインを突破。左に出したパスを河田が流して、後方から走り込んだ矢島慎がシュート。ゴールの枠を外れたが、惜しかった。勢いの良い攻撃が続き、開始5分でシュート2本。さらに6分、左CKが逆サイドに流れて、小野がカットインシュートと迫力を感じさせた。
ビルドアップは、シンプル。ボランチは小島が前、大橋が後ろの縦関係で相手をけん制しつつ、最終ラインのヘルプに入り、サイドバックが高い位置でパスを受けて全体を押し上げた。特に右の茂木は、ゴール前へ斜めに入れるパスで好機を演出。茂木は「あの時間帯は、良い形でボールを受けられて、顔が上がっていた。一発でゴールに(直結するパス)を狙うのではなく、サイドバックの裏とか、もう一つ押し込んでも良かったし、前と後ろの連動が合ってくれば、良い形がもっと増えてくると思う」と手応えを語った。
攻撃時は最終ラインがハーフウェーラインまで押し上げ、コンパクトな陣形をキープ。ボールを失っても敵陣でプレスを仕掛けた。しかし、15分過ぎからは、水戸に押し込まれて自陣で守備の時間が続いた。コンパクトな陣形の外側を使って揺さぶられると、相当な運動量で寄せない限り、プレッシャーをかけられない。
34分には、前半のうちに両サイドMFを入れ替えた水戸の森にポスト直撃のミドルシュートを打たれてヒヤリとさせられた。相馬監督は「(相手の選択肢を)限定して、意図してプレーできていたと思うが、いくつか修正すべき点はある。あとは、思っていたより、全体的に重いと感じた」と連動性が途切れる場面があった点を指摘した。
守備の時間が続き、攻撃の回数も減少。相手ペースが続く中、42分に浮き球を放り込まれた後のこぼれ球をミドルシュートで決められ、先制を許した。小野は「(守備ブロックを)セットしてどう出ていくかは、ちょっとうまくいっていなかったが、そういう時間も出てくる。失点するかしないかが問題。前向きに守備をしていたときは、セカンドボールを拾えていたのに(一度背後へ放り込まれて)後ろ向きになったときに、対応が遅くなってしまっていた」と、わずかなスキが生まれたことを悔やんだ。
さらに、後半開始直後、タッチライン際でのクリアミスからスローイン、CKと相手ボールになり、ニアサイドへのクロスを競ったあとのこぼれ球を決められ、追加点を奪われた。
相馬監督は交代策で打開を図った。菊地と泉澤を投入、矢島慎を左MFからボランチへ移し、さらに奥抜に代えて富山を投入。全体の機動力を上げると、逃げ切りたい相手が引き気味になったことも影響し、少しずつサイドを起点にした攻撃場面が増えた。
83分、小野がカウンターでボールを運び、泉澤の突破から菊地がシュートを放つが、ポストに弾かれた。80分に投入した新里を前線に上げたパワープレーも実らず。最後まで点を奪うことができず、0-2で敗れた。
相馬監督は「全部をいっぺんに変えていければ簡単だが、そういうわけではなかった。しかし、頭を下げず、しっかり立ち向かっていけるようにしたい」と話した。
新しいスタイルに挑戦して、出てくる課題を修正していく時期でもある。同じ失敗を繰り返さず、学ぶ価値があったと振り返ることのできる試合にしなければならない。次節は、秋田とのアウェイゲーム。もう一度、恐れることなく相馬スタイルをぶつけに行く。
(総評:平野 貴也)
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ゲームの方は、ちょっとしたところでというゲームになってしまったと思います。立ち上がりからお互いに高い位置からプレッシャーを掛け合う強度の高いゲームになったなかで、そこを外すシーン、外せないシーンも含めて、失点するところまでは五分のゲームだったと思っています。
ただやはり、そこを先に取らせてしまい、時間帯的にも41分、42分というサッカーでは大事な時間帯のところでしたし、後半も「まず1点取ってひっくり返すぞ」と言って送り出したなかで、立ち上がり1分、2分のCKからの失点でした。そういったところを全部いっぺんに変えていければ一番良いのですが、なかなか簡単ではなかったです。
今日は単純に際の部分、取り切れるかどうかの部分で、我々にもチャンスがなかったわけではなく、ポストも叩きましたし、惜しいシーンも作り出していたと思いますが、最後の取らせるか、取らせないか、取るか、取れないか、そこで上回られてしまったと感じています。
選手たちと頭を下げることなく、しっかりと次に立ち向かっていけるようにしたいです。
前半からチャンスを作り、失点する前までは相手陣地で自分たちがボールを動かして相手のゴールまで迫るシーンを多く作れました。ただ、一瞬のスキをつかれて失点し、後半はこれからというときにセットプレーから相手に勢いを奪われてしまった試合でした。相手DFの背後へのパスや、相手のゴールに近づくようなプレーは何回か作れましたし、それで得点チャンスも何回もありましたので、そこは続けていきたいです。1失点目に関しては、自分がプレスバックのところでボールを見てしまったので、反省しています。
まだ相馬さんが監督になってからあまり時間が経っていないのですが、攻撃面で少しずつ合わせていければ、もっとチャンスを作れると思います。 プレーの強度の部分では、次節対戦する秋田はリーグのなかでも高いものを持っているチームだと思うので、そこで負けないようにトレーニングから準備していきたいです。
立ち上がりはボランチとFWの間をコンパクトに保つことができていましたし、前から奪いにいってセカンドを拾ってチャンスを作れていたのですが、徐々に出れなくなり間延びして、相手に時間を作られてしまった印象です。奪いにいくときは全体でいかなくてはいけないのと、いかないという判断も、もう少し必要かなと思いました。
今日もカワ君にパスをしたシーンがありましたが、自分で行こうと思えばいける場面だったと思います。個人としてはゴールへの意識を強くしていきたいです。
チームとしてはもっと全体的に走らなくてはいけません。今日も相手の方が走れていましたし、そこで上回らないと勝てないと思います。走る量だけでなく、スピードだったり、切り替えの速さなどが課題だと感じます。
前半の最初は自分たちに勢いがあったので、そこで先制点を取れたら違う結果になっていた試合でした。ただ、前半は自分たちがボールを持つ時間をもう少し作ることができれば良かったです。前に蹴ることも必要ですが、もうちょっと自分たちがボールを保持できたかなと思いますし、ゲームをコントロールしたかったです。
後半は相手コートに押し込んだ時間が長く、あれだけ押し込み決定機も作れていたので、決め切らないといけなかったです。相手は2点リードしていたこともあり、まずはブロックを作って守り勝とうという感じはありましたが、そういうなかでも自分たちは相手を崩せなくてはいけないと思いますし、パワープレーでもなんでも、手段を選ばずに相手ゴールをこじ開けたかったです。
次節は前半戦最後の試合になるので、アウェイゲームですが、しっかり勝って自分たちが勝ち癖をつけていくきっかけにしたいです。
天皇杯の琉球戦は勝利することができましたし、ポジティブな面が多い試合でした。アウェイの連戦のなか、沖縄の気候も含め我々にとっては大変な部分が多かったですが、最後までしっかり戦えたと思います。前に出ていく姿勢や、チームとして目指している部分が多く出せた試合でしたし、監督に就任してからの2試合を通じて、選手が同じ方を向いてやっていこうという姿勢を強く示してくれたことはありがたいことです。その姿勢が一つ天皇杯で結果につながって良かったですし、チームが組織的に、且つ、個人の特長をピッチで出せたと思います。
試合結果は相手もあることですので、自分たちで思い通りにすべてを変えることはできませんが、自分たちができることはすぐに変えられると思いますので、試合への向き合い方や準備、意識の部分を変えていき、結果として我々の白星が増えるようにしていきたいです。
NACK5スタジアム大宮はピッチとスタンドの距離が近いので、ファン・サポーターからのパワーをもらいながら、我々がどう変わったかを観ていただき、良い結果を手にして皆さんと喜び合いたいです。初めてホームのロッカーに入って、ホーム側で指揮を執ることを楽しみにしていますし、良い準備をして臨みたいと思います。