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前節のモンテディオ山形戦で、武田英寿は後半途中からピッチに立った。2点を追いかける展開でスルーパスを狙い、シュートを放った。チームとしても相手ゴールへ何度も迫ったが、勝点をつかむことはできなかった。 「自分が入った時間帯からも、ゴールチャンスはありました。決めるべきところで決めるとか、ゴール前の質を高めていくことが必要だと思います」
シーズン序盤の自身のパフォーマンスは、納得できるものではないだろう。開幕スタメンこそ勝ち取ったものの、その後はメンバー外の試合も経験している。しかし、5試合目の出場となった山形戦は、意欲的な姿勢がはっきりと読み取れた。
「霜田監督からは『ゴールに近いところでプレーしてくれ』と言われて、チームとしても自分としても、追いかける展開だからいくしかないところで、迷わずゴールへ向かってプレーできたことは、個人的に次につながるかなと思います」
チームは第10節で初勝利をつかんだが、浮上のきっかけをつかむには至っていない。黒星先行の状況下では、山形戦のような追いかける展開は苦しい。
「前半に失点した試合がそれまであったので、同じことを繰り返しちゃいけないという気持ちがプレッシャーのようになって、前半から前へいけないところがあるのかもしれません。ここまでは自分たちが思い描いていたシーズンになっていないので、ピッチのなかで悩むところもありました。僕自身も、結果につながるパフォーマンスをしなければいけないと感じています」
新任の原博実フットボール本部長からは、結果にこだわれと言われている。「積極的にシュートを打って、点を決めろと。僕自身、試合に出たらやってやろうと常に考えているので、練習からしっかりアピールをしてチャンスをつかんで、試合で結果を残したいです」
相手の大槻毅監督は、2020年の浦和レッズ加入当時の指揮官だ。私生活にも目配せをしてもらった恩師の前で、「成長した姿を見せたい」と言葉に力をこめる。
「大槻さんは分析がとても細かくて、ザスパクサツ群馬のサッカーはしっかりと堅いイメージがある。実際に失点も少ないですし。そこをなんとかこじ開けて、結果で恩返しをしたいですね」
高精度の左足から繰り出すパスで得点を演出し、自らも今季初ゴールを決めてみせる──ファン・サポーターは、背番号14の躍動を待ち望んでいる。
(戸塚 啓)
前節はアウェイで山形に敗れ、今季初の連勝を逃した。後半は複数回の決定機を作り出しただけに、前半の2失点が悔やまれる。
群馬はここまで白星先行の6位だ。前節は秋田に敗れたものの、6試合でクリーンシートを達成するなど守備が安定している。
守備からリズムを作っていくのが相手のプランとすれば、試合の入りが重要になる。山形戦のように、追いかける展開は避けなければならない。キックオフと同時にパワーを注いで先制点を奪い、主導権を掌握する展開へ持ち込むのだ。
攻守の切り替わりの場面は、この試合のポイントになるだろう。守から攻へのスイッチを素早く入れることで、相手CBに高さと強さを発揮させないのだ。一方、攻から守への切り替わりの局面では、カウンターを確実に封じたい。
霜田監督は山形戦の後半途中から、2トップを採用した。ここまで5得点の河田に加えて菊地、中野が2試合連続で途中出場しており、前線の選択肢が増えている印象だ。
一方、群馬の大槻監督は4バックを基本布陣としつつも、3バックを採用したことがある。対戦相手のスカウティングに長けているだけに、大宮の長所を消すための策を打ってくることも考えられる。両指揮官のゲームプランとベンチワークも、勝敗を分けるカギになりそうだ。
(戸塚 啓)
大宮アルディージャ | ザスパクサツ群馬 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
河田 篤秀 | 5 | 柴山 昌也 | 5 | 平松 宗 | 2 | 加藤 潤也 | 2 |
矢島 慎也 | 2 | 茂木 力也 | 1 | 城和 隼颯 | 1 | 小島 雅也 | 1 |
新里 亮 | 1 | 矢島 慎也 | 1 | 内田 達也 | 1 | 岩上 祐三 | 1 |
茂木 力也 | 1 | 三幸 秀稔 | 1 | 岩上 祐三 | 1 | 風間 宏希 | 1 |
小野 雅史 | 1 | 小野 雅史 | 1 | 天竺 泰輝 他3名 | 1 | 山中 惇希 | 1 |
群馬にとってはリベンジマッチとなる。昨季のシーズン最終戦、残留争いの大一番で大宮と対戦した。勝点を奪えば自力残留となる状況下、群馬は試合開始早々に加藤が先制ゴールを決めて大きなアドバンテージを得た。しかし、尻に火がついた大宮の猛攻を浴びて結果的には1-3で完敗。大宮が自力残留を決めて、群馬は他カードの結果によってJ2残留を果たした。
群馬は今季、元浦和レッズ指揮官の大槻監督を招へいして新たなスタートを切った。元大宮の畑尾、岩上を軸にチーム作りに取り掛かったチームは開幕戦で勝利を挙げると、堅守を武器に勝点を積み上げていった。苦戦が続く今節の相手とは対照的に、群馬は開幕11試合を終えて5勝2分4敗の戦果を挙げて上位争いを演じるなど、J2に旋風を起こしている。
攻撃の軸は、深堀と加藤の2トップ。中盤は田中、天笠の若手がゲームメークし、チャンスを演出する。J2下位クラスの強化予算ながらも、J1昇格プレーオフ圏内に位置するなど、コストパフォーマンスの良い戦績を残している。
現在の順位は群馬が6位で、大宮が21位。過去においては大宮が格上だったかもしれないが、今季は自信を持って戦える状況だ。昨季最終戦のリベンジを果たすことで、チームの進化を証明する。
(エル・ゴラッソ群馬担当/伊藤 寿学)
2016、2017年に大宮でプレーしたキャリアを持つ岩上。2020年からは群馬でプレーし、チームの大黒柱としての役割を果たしている。
獅子のごとくボールを奪い取り、右足のパンチ力も抜群。第10節・琉球戦では、クロスの跳ね返りを拾って豪快なミドルシュートを決めて、勝利に貢献した。第4節からは主将・細貝の負傷によって、キャプテンマークを巻いてプレーしている。
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