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ストライカーとして結果を残している。第14節の大分トリニータ戦、第17節のベガルタ仙台戦と、富山貴光はスタメンで起用された試合でゴールを決めているのだ。
仙台戦の得点は鮮やかだった。自陣からのカウンターで小島幹敏のミドルパスに反応し、プルアウェイしてボールを受ける。右サイドからドリブルで持ち運び、ペナルティエリア内へ侵入する。相手CBと対峙しながら右足を振り抜くと、相手DFの股間を抜いた一撃がゴール左スミへ突き刺さった。
「ああいう形からのシュートは普段から練習していたので、パスを受けた瞬間からドリブルで突破してシュートをしようと決めていました。良いコースへ飛んでくれて良かったです」
前線から守備のスイッチも入れた。二度追い、三度追いもいとわずに、ボールをチェイスした。
「結果的に4失点していますので、まだまだだと思います。もっともっと明確にスイッチを入れられるように、中盤やDFラインの選手たちとコミュニケーションを取っていきます」
ホーム3連戦目となる今夜は、勝点で並ぶ琉球を迎え撃つ。富山は勝点3奪取しか考えていない。 「岩手戦と仙台戦は、たくさんのファン・サポーターのみなさんが来てくれているなかで、勝点を届けることができなかった。残留するためとかではなく結果にこだわって、ファン・サポーターに何が何でも勝点3を届けたい。どんなことをしてでも勝つ、というぐらいの気持ちでやっていいと思うんです。僕たち自身の力が試される試合です。しっかり意地を見せてやっていく」
プロ10年目のシーズンを、プロとしての第一歩を刻んだ大宮で迎えている。1月の新体制発表では、「3回目くらいの会見ですが」と報道陣を和ませつつ、「このチームへの思いは、誰よりも強いと思っています。10年目の節目にふさわしい結果を残したい。FWとして得点やアシストという結果にこだわりたい」と話していた。
躍動感にあふれるプレーは、貪欲にゴールへ迫るプレーは、クラブへの強い思いの証なのだろう。苦しい局面でこそ、富山の存在感は際立つ。最後まで戦い続ける姿勢はチームメートを鼓舞し、ファン・サポーターとの一体感を生み出している。
それでも、富山は自分に問いかけるのだ。
「チームの勝利につながるように、もっともっとやらなきゃいけない」
(戸塚 啓)
岩手戦からのホーム3連戦は、反攻に転じるタイミングとなるはずだった。ところが、岩手と仙台に敗れてしまった。仙台戦は中2日の厳しい日程で、中5日の相手とはコンディションの違いがあったかもしれないが……。
琉球とは勝点14で並んでおり、得失点差もわずか1点の違いしかない。ホームで確実に勝利をつかむことが求められる。
両チームともに4バックで臨むことが予想される。システムのミスマッチは起こらないだけに、サッカーの原理原則がいつも以上にクローズアップされる。1対1で負けない、球際で戦う、相手よりハードワークする、といったことをあらためて徹底するのだ。
先制点もポイントになるだろう。仙台戦も0-0の時間帯に、際どい場面を作っている。取るべきところでスコアを動かすことで、試合の主導権を握っていくのである。
チームの活性化を担うのは泉澤だ。岩手戦でシーズン初出場を飾り、仙台戦も後半途中からピッチに立った。背番号39が左サイドに立つと、ピッチ上の空気が一変する。得点の予感がはっきりと漂うのだ。ゲーム感覚を取り戻している段階だとしても、決定的な仕事を期待していいだろう。
3連敗は絶対に避けなければならない。いまこそ奮起が臨まれる。
(戸塚 啓)
大宮アルディージャ | FC琉球 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
河田 篤秀 | 6 | 柴山 昌也 | 5 | 草野 侑己 | 7 | 清武 功暉 | 5 |
矢島 慎也 | 3 | 小島 幹敏 | 2 | 中野 克哉 | 3 | 中野 克哉 | 3 |
菊地 俊介 | 2 | 茂木 力也 | 1 | 野田 隆之介 | 2 | 草野 侑己 | 2 |
富山 貴光 | 2 | 矢島 慎也 | 1 | 上原 慎也 | 2 | 田中 恵太 | 1 |
新里 亮 他4名 | 1 | 三幸 秀稔 他4名 | 1 | 金井 貢史 他4名 | 1 | 池田 廉 他1名 | 1 |
J2参戦4年目となる琉球だが、今季は苦難の道のりをたどっている。その兆候は1月からあった。複数の選手が新型コロナウイルスの陽性診断を受けたことで、始動日から全体練習が行えず、開幕直前になってようやく戦術の落とし込みが開始されるという状況であった。
主力の移籍が相次いだことも踏まえ、まずは新戦力の見極めと融合を重要視していたチームだが、練習試合もほとんどできないままぶっつけ本番の形でリーグ戦が開幕。町田との開幕戦こそスコアレスドローを演じたものの、その後は黒星先行。初勝利を飾った第4節・山口戦以降の10試合は3分7敗と苦しんだ。
樋口前監督から昨季途中バトンを受けた喜名監督は、これまで積み上げてきたボールを握るスタイルとともに、球際での激しさを求めて縦に早いサッカーを植え付けているところだが、負けが込み「失点したくない」思いが前向きなプレーを鈍らせ、失点を重ねるという悪循環に悩まされた。
5月に入ると、熊本と栃木を相手にクリーンシートで連勝。前節の甲府戦は終盤に失点するも勝点1は拾い上げた。これが上昇気流につながるかはまだわからない。兆しをつかみかけたころに迎える今節の“6ポイントマッチ”が、とにかく落とせない一戦であることは間違いない。
(エル・ゴラッソ琉球担当/仲本 兼進)
昨季は8度無失点試合を演じ、正守護神として定着。俊敏な動きでシュートストップし、「キャプ翼の若林くんのよう」と元大宮の沼田も評するほどペナルティエリア外からの反応は抜群である。
今季はビルドアップにも積極的に絡んでおり「サッカー選手として日々成長している」(田口)と、足元の技術に磨きをかけている。アウェイ特有の緊張感に左右されず平常心で臨める強心臓ぶりも彼の魅力だ。
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