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誰もが待ち望んだ一撃だった。前節・大分トリニータ戦で、中野誠也が今季ホーム初得点を記録したのだ。
「相手の背後を早く突いていくのは、チームとしての狙いです。このところチャンスは来ていたので、あとは決め切るだけだと、自分にプレッシャーをかけていたところもありました。あの場面では栗本選手がいい切り替えでボールを奪い返してくれて、柴山がすばらしいスルーパスをくれた。自分としても走るコースは見えていて、そこしかないというところに走り込んでいたので、相手の股間を通した柴山のスルーパスがすばらしかったと思います。パスを受けてからは、リズム良くシュートを打てたかなと思います」
今季は5月18日のいわてグルージャ盛岡戦で負傷し、長期離脱を強いられた。戦列に復帰したのは8月13日のベガルタ仙台戦で、9月4日のロアッソ熊本戦からは3試合連続でスタメンに名を連ねている。
「だんだんとチームにフィットしてきている感触があります。スタメンも3試合目になって、だいぶコンディションが良くなっています。スプリントを繰り返すところなども、できるようになってきている。FWとしてやることが明確になっているので、あとは結果を出す、チームを勝たせることを自分に課しています」
リーグ戦は残り7試合となった。1試合の重みは、ここからさらに増していく。
「1試合1試合全力で臨んで、全勝する気持ちでやっていきます。チームが苦しい状況でクリアをしたときに、どれだけ収められるか、マイボールにできるか。そういうところはもっと自分がやらなきゃいけない。あとは決め切ることにこだわっていきます」
栃木SCとは勝点5差だ。順位に直接的に影響する。
「何が何でも勝たなければいけない試合です。まずは気持ちで負けない。1試合1回はチャンスがくるので、何度も繰り返しますが、決め切ることに集中します」
大分戦から声出し応援が導入されている。
「メチャクチャ震えました。試合前にゴール裏へ挨拶に行ったときから鳥肌が立ちました。震えました。ここにはアウェイチームで来たことがあるので、声援のすばらしさは知っていたつもりですが、味方として応援してもらうとホントにすばらしいなと。背中を押されている感じがあって、ひさしぶりだったのでなおさらでした」
2試合連続ゴールを叩き出し、自らのチャントを聖地NACK5スタジアム大宮に響かせる。
(戸塚 啓)
3連戦の最終戦は、2試合連続のホームゲームだ。大分と引分けた前節の試合後、相馬監督は「この勝点1をしっかりと価値あるものにするために、次は勝点3につなげられるようにしたい」と話した。勝点5差で追いかける18位の栃木戦は、確実に勝利をつかみたい一戦である。
栃木はリーグで3番目に失点が少ない。守備時は[5-4-1]のブロックを敷く相手に対しては、大分戦と同じように切り替えとプレー強度にこだわりたい。攻から守への素早い切り替えで失ったボールを奪い返し、ショートカウンターから中野が決め切った大分戦の2点目は、チームの狙いが明確に表われたものだった。
今季はセットプレーからの得点を増やしている。過去2シーズンは二桁に届かなかったが、ここまでリーグ2位の15点を記録している。第35節の甲府戦は直接FKから、大分戦は左CKから、袴田が決めた。第31節の仙台戦でも、CKの流れから袴田がゴールしている。
守備では高さ対策がポイントになるだろう。グティエレスや矢野らの高さを、セットプレーで活用されないようにしたい。
前節から声出し応援が導入されている。NACK5スタジアム大宮が作り出すあの一体感が、ついに戻ってきた。ファン・サポーターとともに戦い、勝点3をゲットしたい。
(戸塚 啓)
大宮アルディージャ | 栃木SC | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ゴール | アシスト | ゴール | アシスト | ||||
富山 貴光 | 7 | 柴山 昌也 | 8 | 矢野 貴章 | 7 | 谷内田 哲平 | 5 |
河田 篤秀 | 7 | 矢島 慎也 | 4 | カルロス グティエレス | 3 | 黒﨑 隼人 | 3 |
矢島 慎也 | 4 | 小島 幹敏 | 3 | 根本 凌 | 3 | 大島 康樹 | 2 |
菊地 俊介 | 4 | 河田 篤秀 | 3 | 宮崎 鴻 | 3 | カルロス グティエレス | 1 |
袴田 裕太郎 | 3 | 茂木 力也 他1名 | 2 | 黒﨑 隼人 他2名 | 2 | ジュニーニョ 他7名 | 1 |
今年の栃木は時崎監督が就任した1年目。栃木といえば「強度」だが、強度を絶対的なベースとしながら進化を模索するシーズンを戦っている。
象徴的なのは谷内田、神戸ら若手ボランチコンビだ。以前は巧みさが全面に出ていた彼らも時崎監督らの働きかけによってシーズン中に強度を引き上げ、攻守にタフに戦える戦士に変貌した。それらが不足すると試合に出られない明確な基準があるからだ。谷内田らが中盤で牽引することでボール保持率も上昇中。栃木はかつてのようにロングボールだけのチームではなくなりつつある。
その中で戦う38歳「空飛ぶ鉄人」矢野もまだまだ進化中だ。現在7得点で09年の新潟時代のキャリアハイまであと1得点に迫る。昨季のアウェイ大宮戦で決めたゴールも最後に“飛んでいた”が、今年はオーバーヘッドを決め切るなどキレ味が増し、メモリアルな8得点目を虎視眈々と狙う。
栃木は後半戦に入って誰もがチームの積み上げを口にするようになった。相手や状況に応じて戦い方も変えられるようになった。後半戦は14試合を消化して4勝6分4敗とまずまずのペースを維持する。前節は仙台に敗れたがシュートやチャンスの数で倍以上の差をつけるなど状態は悪くない。勝点「40」を確保し、あと1勝でほぼ残留という状況を前に選手たちのモチベーションは高い。
(エル・ゴラッソ栃木担当/鈴木 康浩)
わかりやすく「ザ・駒大のセンターFW」だ。大学時代はあの深井正樹コーチに「当時の巻はな」と薫陶を受け、巻誠一郎を理想にプレースタイルを磨いてきた。ポストプレーはほぼ負けず、押してもビクともしない。ヨルディ・バイスも勝てなかった。屈強さを生かしたヘディングシュートが最大の武器で、前節仙台戦もポスト直撃弾を見舞った。母はオーストラリア人。父が淹れる水出し珈琲が大の嗜好品。
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